MHF-G10にて追加された、G級スキルの1つ。
スキル名の読みは「ぜいげき」である。
10Pで「消費特効」スキルが発動し、マイナススキルや上位段階はない。
目次
概要・効果
- MHF-G10の新モンスター「帝征龍グァンゾルム」のG級防具及び始種防具に主に付与されるスキル。
「贅」はぜいたくな事や驕り、無駄などを意味する単語で、
王として君臨し、更に大技級の攻撃ばかりで攻め立てるものの、
その後の隙を晒すことが多いグァンゾルムを象徴するスキルと言えるか。- スキルポイントは辿異防具ZXが概ね5Pで、その他の防具は概ね4Pである。
装飾品は狩人祭限定のものが3P、他が2Pとなっている。
また、スキルカフのポイントは非課金カフが4P、課金カフであるPZカフは5Pである。
非課金カフの生産にはグァンゾルムのG級希少素材が必要だが、
グァンゾルム自体G級希少素材はかなり入手しやすい(始種の設定に近い)。
必要ポイントは10Pなので発動自体そこまで難しいスキルというわけではないだろう。
- スキルポイントは辿異防具ZXが概ね5Pで、その他の防具は概ね4Pである。
- 消費特効は剣士と弓にのみ効果があるスキルで、剣士は斬れ味消費量の増加と引き換えに、
弓はビン消費の増加と引き換えに攻撃力が増加するという効果を持つ。
剣士と弓では攻撃力増加の方法が異なっているのも特徴である。
- 剣士は上述したように斬れ味消費が増えるのだが、増加値は武器種によって異なる。
その増加値は、片手剣と双剣が1、太刀、ランス、ガンランス、スラッシュアックスFが2、
ハンマー、狩猟笛、穿龍棍、マグネットスパイクが3、そして大剣が5。
概ね、手数が多い武器種ほど斬れ味消費の増加値が少なめな傾向にある。
この斬れ味消費は、業物の効果を適用した後に追加で発生する。
例えば大剣なら、業物+2があっても斬れ味消費は5または6になり、実質11倍の消費量となる。
その代償として引き上げられる攻撃力は、なんと武器倍率+100である。
一匹狼、巧撃といったスキルと同じ攻撃力増強効果が得られる。
極めて重いペナルティを背負いつつ、大きな攻撃力上昇が期待できると言える。- ちなみにガンランスの砲撃は消費特効では威力が上がらないため、
追加の斬れ味消費も発生しない。
- ちなみにガンランスの砲撃は消費特効では威力が上がらないため、
- 弓は各種特殊ビンの消費が1つ増える代わりに、
爆撃ビン以外のビンに発生している威力補正が+0.2される。
G級で使う弓の強撃ビン補正は1.6、その他ビンの補正は1.5であるため、
このスキルを発動させるとそれぞれ1.8、1.7倍に強化される。
勿論、秘伝スキルや始種防具などのビン補正強化効果も重複して適用される。- ちなみに弾丸節約術スキルが発動した場合、元々の消費のみが無効になる。
つまり、一定確率でビンの消費が消費特効による追加分のみの1本になる。
- ちなみに弾丸節約術スキルが発動した場合、元々の消費のみが無効になる。
- なおこのスキルはボウガンでは効果が無い。
ボウガンには装填数という概念がある他、
MHFではジャストショット、速射や超速射、圧縮リロードなど、
1発の弾丸に発生する補正が運用によって大きく変わる(0.4~1.4倍)ため、
単に弾消費を2倍にして威力○倍という設定にはし辛く、
仮に効果があったとしても、とても複雑な条件になっていた事だろう。
運用
- このスキルは剣士と弓で立ち位置が少々異なる。
まずシンプルな弓から述べると、基本的には「短期決戦向けという性質を強くする代わりにより火力を高める」
「総火力を落としてDPSを引き上げる*1」という選択肢になる。
MHFの弓はG8で各種ビンの所持数が大幅に増えたのと、
麻痺ビンなどの状態異常ビンにも威力増加補正が乗るようになった(当然このスキルでも適用される)ため、
そこそこの狩猟時間であればこのスキルによる致命的な悪影響は生じない。
ただし調合ができない天廊遠征録番人戦や、
圧倒的体力がある至天征伐戦・極み個体・高難度辿異種など、
長期戦を要求される場合は様々なビンに対応した弓でないと火力低下が発生してしまいやすい。
そのような特殊なケースを除けば、武器選択はそこまで重要ではないとも言える。- また、MHF-Zにて実装された極ノ型ではビン消費が早まる傾向があるため、
贅撃と合わせると目まぐるしくビンが無くなってしまう。
辿異種戦など総火力が重視される局面においては、このスキルを外して別のスキルで火力強化を図るか、
弾丸節約術と併用する、パートニャーに予備のビンを持たせる、
あるいは昇天煌弓による一撃重視スタイルにする等、対策を講じる必要がある。
- また、MHF-Zにて実装された極ノ型ではビン消費が早まる傾向があるため、
- 一方の剣士だが、消費特効は武器選択が非常に重要になるスキルと言える。
贅撃を使用した途端に斬れ味消費が激しくなるため、斬れ味の短い武器では直ぐに斬れ味が落ちてしまう。
特に白色→空色ゲージとなっている武器や、紫・空色ゲージが短い設定の武器ではこの影響は致命的であり、
火力を追求したG級装備(武器倍率700~1000程度)の場合、
空から白に落ちると消費特効の攻撃補正が無意味(消費特効なしの空色ゲージと同じかそれ以下)になってしまう。
斬れ味低下では属性値も減ってしまうので、尚更悪影響が大きい。
かといって戦闘中に武器を研ぐ回数が増えて手数が減っては本末転倒である。
よって、消費特効は非常に長い紫・空色ゲージを持つ武器との相性がいいと言える。
消費特効と実装時期が近いものではG級オディバトラス武器あたりが該当するか。
長い斬れ味ゲージを持つ武器は剣神・巧流スキルの普及などもあり、
近年ではその長いゲージ自体そこまで大きなメリットにならない状況になっている。
しかし贅撃による甚大なデメリットを抑えつつ火力増強が図れるため、
それらの武器の復権も期待される。- 空色から紫に落ちる程度であれば、基本的には消費特効有の方が物理面では消費特効なしの空色を少し上回る*2。
武器によっては長い紫とそこそこの長さの空色ゲージというものがあり、
近年ではその空を維持して戦うというのが主流で、長い紫にあまりメリットが無い状態であった。
消費特効の効果を最大まで発揮できているとは言いがたいが、
そういう武器でも一応選択肢には入るか(無論属性を重視する場合はこの限りではない)。
- 通常程度のゲージの武器でこのスキルを使おうとすると、
基本的にゲージ維持は極めて難しいものとなる。
例えば太刀を例にすると、太刀は業物+2が発動している場合、
5倍の斬れ味(1回の攻撃で2または3)を消費することになる。
概ねの辿異武器の値である空色50~60の斬れ味を考えた場合、
約30秒程度で空色ゲージを使いきってしまう。
非G級相手のようなよっぽどの短期決戦でないとデメリットの方が大きくなるだろう。
- 総合的に言えば、以下2タイプの武器との相性が良いと言える。
- 最大火力斬れ味ゲージが極端に長い武器
- 最大火力斬れ味と、その次の斬れ味(空→紫など。空→白は厳しい)の合計量が非常に長い武器
実際に使って感触を確かめてみるのがよいだろう。
- 空色から紫に落ちる程度であれば、基本的には消費特効有の方が物理面では消費特効なしの空色を少し上回る*2。
- 現在の装備環境としては、どの武器種にも空色ゲージと紫ゲージの合計が非常に長い武器は存在するため、
相性の悪い武器種自体は基本的にはない。
- 一方、このスキルと最も相性の良い武器種・攻撃手段が1つ存在する。
それはガンランスのヒートブレード、属性ブレードである。
ガンランスのヒートブレード効果は砥匠スキルと同じ、つまり一定時間斬れ味が最大で固定されるものである。
つまり最大で固定されるのだからいかなる手段でも斬れ味が減らないのである。
更にはヒートブレードの効果時間、ヒートブレード解除時の斬れ味消費、冷却時間のどれにも影響がなく、
デメリットがあるのは冷却時間の45秒間(砲皇があればその半分)のみと、ほぼ無視できるレベル。
消費特効の登場から少し後のMHF-Zアップデートにてヒートブレードが使用不可能な極ノ型が実装され、
ヒートブレードを扱うには極ノ型の機動力を捨てて天ノ型・嵐ノ型まで立ち返らなければならなかったのだが、
現在では極ノ型でも属性ブレードが使用可能となっているため、
ガンランスにとってのほぼ無条件で火力を底上げできるスキルとして再度評価されている。
他スキルとの関係
- ガンランスのヒートブレードに近い効果として、砥匠スキルが存在する。
砥匠スキルは砥石を使用するといかなる状態からも斬れ味を最大まで回復し、
かつ30秒間斬れ味が最大値で固定され、一切減らない効果を受けられる。
この場合、最大斬れ味が短く相性が悪い武器でも、
一旦研げば30秒+斬れ味が落ちるまでの間最大斬れ味を維持でき、消費特効スキルの効果を最大限に享受できる。
問題は既存スキル故にそれとの併用が困難であること。
天廊武器は研ぎ師の石IIをセットするだけで併用可能のため、実質天廊武器向けの運用法と言える。
また、研ぎ行為がどのタイミングであれ発生するのは事実であり、無効化できるのも30秒と短いため、
攻撃手段によっては普通に砥いで回復するのと大差ない状態になる可能性も考えられる。
- 剣士では基本的には武器選択の方が重要になるスキルであるが、
他に相性の良いスキルとしては、回避で斬れ味を回復できる巧流及び、
ガードで斬れ味を回復できる雌伏+雌伏強化と大剣の秘伝スキル大剣技【剣王】が挙げられる。
これらの効果により、消費特効による斬れ味消費を抑える、あるいは打ち消すことができる。
しかし、巧流と雌伏強化は武器種ごとに回復量も異なり、
各自の立ち回り方やプレイヤースキル、モンスターの攻撃頻度にも回復量は左右される。
実際に使用して使用感を確めた後に運用するのが良いだろう。- 巧流+巧流強化と消費特効を併用した場合、巧流強化による斬れ味消費無効効果は、
基本的に元の1/2回(少数点以下切り捨て)、穿龍棍のみ1回となる。
- 巧流+巧流強化と消費特効を併用した場合、巧流強化による斬れ味消費無効効果は、
- 厳密にはスキルではないが、歌姫狩衛戦の「祈珠」の中には、
「一定回数のクエストで斬れ味消費を完全無効化」する効果が存在する。
使用できる数は限られるとは言え、消費特効との相性は抜群だろう。- 贅撃との組み合わせは贅撃をデメリットなく享受できるだけでなく、
斬れ味低下を抑止するスキル(巧流など)を排除した攻撃特化のスキル・装備構成を図れる。
この特性はソロで超高難度クエスト群に挑む際にはかなり強力であり、
極み吼えるジンオウガのソロ討伐初動画もこの組み合わせが用いられている。
MHF-Z実装前での達成ということもあり、上記効果との相乗効果が再認識された一件だろう。
- 贅撃との組み合わせは贅撃をデメリットなく享受できるだけでなく、
- 上述したように弓では「弾丸節約術」を発動させると、一定確率でビンの消費が1個に抑えられる。
両立ができるなら発動させてみるのも面白い。
余談
- 発動スキル名には弱点特効、属性特効と同じ「特効」の字が使われている。
ただ、これらのスキルと比べると発動スキル名、SP名からは効果が若干わかり辛い。
「消費」や「贅」といったワードから、何かを多く消費して効果を発揮するスキルである、
という事ぐらいは初見でもわかるかもしれない。
ちなみに○○特効と名の付くスキルでは一番発動に必要なスキルポイントが低い。
- 実装当初は砥匠スキル(というよりセイラーシリーズ)またはヒートブレード必須のスキル、
という情報が広く流布したこともあり、剣士の効果について極一部のプレイヤーからは、
生まれる前から死んでいたと指摘された事もあった。
一方、G10ではオオナズチの武器を初め非常に長いゲージ量の武器がいくつか実装され、
消費特効を実際に試すプレイヤーが増えたことで上記以外での有効な局面が研究されるようになり、
ハンターの装備・スキル選択に影響を与えるスキルとなっている。
- この手のスキルにはよくあることだが、
スキル体現元のグァンゾルムの武器と消費特効スキルの相性は弓以外は非常に悪い。
空色ゲージと紫ゲージの合計量が、いずれもさほど長くないためである。