世界観/海賊

Last-modified: 2024-02-27 (火) 21:37:52

武装した船で海を横行し、他の船舶や沿岸部の部落に対して武力によって略奪を行う組織。
モンハンの世界でもこうした組織が活動していることが明らかになっている。

現実世界における海賊

  • 一般的には上記のような盗賊行為を行う者を指し、基本的には「悪党」や「犯罪者」の部類である。
    • 国際法上では、公海上または排他的経済水域内で
      私有の船舶・航空機の乗組員が、他の船舶・航空機に対して
      暴力行為や略奪行為を行うことを指している。
      また海洋法条約では「人類共通の敵」として、どの国でも取り締まりの対象としてよい。
      公海だからどの国の管轄かで手を出せない…といった事は無いようになっている。
  • 現代の法制上は上記のように犯罪者としか言い様のない連中が該当するものだが、
    歴史的な観点で「海賊」と言った場合、様々な種類の組織が登場する。
    • 国家的な海軍力が未発達だった時代には、権力者や統治者が有力な船乗りを雇うなどして私掠免許という資格を与え、
      敵対する国や組織なら襲っても良いが利益の一部を納めさせるという制度を作ったりもした。
      一種の傭兵に近い組織と言えるもので、敵対する相手に損害を与える点から英雄扱いされた者もいる。
      アルマダの海戦で活躍した海賊ドレークなどが良い例だろう。
  • 海賊、パイレーツ(Pirate)は総称であり、
    上記のように敵対国への略奪行為を政府から認められた欧州のプライベティア(Privateer)やコルセア(Corsaire)のほか、
    スカンディナヴィア半島やバルト海沿岸で活動したノルマン人の「ヴァイキング」、
    交易者や密貿易組織の面もあった東アジアの「倭寇(わこう)」など、
    時代と地域によって様々な形態の海賊が見られた。
    貿易や移動生活による航路の開拓、一攫千金など、
    いわゆる「荒くれた海の男のロマン」のイメージを併せ持つ海賊はこれらに由来すると言える。
    • 我々が海賊と聞いてパッと思い浮かぶ鍵爪に眼帯、バンダナor船長帽姿の
      ステレオタイプな海賊はバッカニア(Buccaneer)といい、
      活動地域で言う「Pirates of Caribbean(カリブの海賊)」である。
    • では21世紀の海賊はと言えば、
      犯罪組織や困窮した漁民などが横流し品や密造品の軍用銃火器を引っ提げてモーターボートに乗り、
      交易船やタンカーなどに乗り付けて強盗や身代金誘拐などを働くという
      風情もへったくれもないものである。
      現代社会に重要な海上貿易にとっては害悪極まりないため
      軍艦を持ち出すレベルの強力な取り締まりが行われているほか、
      経済支援によって海賊行為に走らないようにするといった対策がとられている。

モンハンの世界における海賊

  • モンハン世界でも海賊は存在する。
    しかしハンターズギルドに依頼を出したり、その報酬もきちんと支払う。
    あるいはどこかの国などでは犯罪者扱いされているのかもしれないが、
    ギルドやハンターの活動も支える交易船や沿岸の村などを襲っているなら
    ギルドはそんな連中からの依頼など受けないであろう。
    少なくともゲーム中に登場する彼らは、まともに話の通じる相手のようだ。
    また、海賊をモチーフとした装備も存在している
    外見を真似るぐらいには拒否感がないという事であり、極悪人というほどでのイメージは無いのかもしれない。
    • 航海や略奪のプロと言えども、モンスターの相手は専門外であろう。
      ギルドの関係先に害を与えたり、報酬を踏み倒したりしてハンターが派遣されなくなったら、
      モンスターに蹂躙されるのは海賊の方である。
      損得を鑑みた場合、ギルドと事を構えずにいる方が彼らにとって都合がいいと言える。
    • しかし教官をだましてセレブからどん底にまで転落させるほど金をむしり取るなど、
      悪行を働く者も確かに存在する。
      やはりモンハン世界でも現実世界と同じく種類というものがある様だ。
  • モガの村の沖には「海賊の墓」と呼ばれる海域があり、改造された狩猟船でのみ探索が出来る。
    この海域にはかつて海を支配していた「海賊王」と呼ばれる人物が残した財宝があり、
    宝探しに向かうとその一部を入手できる事がある。
  • オトモの中では身に着けるだけで海賊気分になれる防具が人気過ぎて品薄だという。
    手癖の悪いつながりかアイルー達からは好意的に捉われているらしい。
    ……と思いきや別の装備も人気でバカ売れな事から、
    彼らに人気があるのは海賊ではなく海の男の様だ。
  • MHST2では、とある海賊が遺したとされる宝を探し出すサブクエストが存在する。
    大陸各地を巡り、手掛かりを集め、謎を解き、ようやく探し当てたその宝とは…?
    詳しくは実際にMHST2をプレイしてその目で確かめてほしいところ。
    • ちなみにこのサブクエストの内容は、後述の余談にも書かれている
      漫画『ONE PIECE』でのとある印象的な場面を明らかに意識したパロディ要素が多分に含まれていたりする。

余談

  • 週刊少年ジャンプとのコラボレーションクエストの依頼人は、殆どが海賊団員の男である。
    これはジャンプのシンボルマークが海賊をモチーフとしている事に起因しているらしい
    というか、依頼文を見る限り、依頼してきているのはそのシンボルマークである
    • ちなみにジャンプと言えば海賊が主人公の看板級漫画『ONE PIECE』だが、
      そちらとのコラボもMH4以降は行われている。
    • このジャンプの海賊マークは「ジャーニー」という名前があり、少年漫画誌へ乗り出す際の意気込みを
      「未知の荒波に乗り出す海賊」のイメージにダブらせてこのデザインになったとのこと。
      また、上記の『ONE PIECE』の主人公・ルフィは、
      いろいろあって危険人物扱いはされており本人も「海賊」であることにこだわりを感じているものの、
      民間船の襲撃や略奪などといったはっきりとした海賊行為は一切していない。
      つまり両者共、海以外に海賊の要素は無く、正確には冒険者と呼ぶべき存在である。
      ONE PIECEの前身のひとつである読み切り版では、
      海賊の中でも冒険を求める海の男を「ピースメイン」、略奪者を「モーガニア」とする区別があったりもした。
    • さらに余談ではあるが、『ONE PIECE』には『王下七武海』と呼ばれる7人の海賊がいる。
      これは、政府に協力することと略奪した金品等の一部を政府に納めること、
      相応の強さと知名度で抑止力となることを条件に、
      指名手配・懸賞金の解除と共に一定の条件のもと他の海賊や世界政府未加盟国からの略奪行為を認められた海賊である。
      こちらのモデルは上記にもあるプライベティア(私掠船)だそうだ。
      なお、七武海のメンバーはしょっちゅう不祥事をやらかしており、最終的には制度そのものが廃止されている
      モデルとなったプライベティアも割と好き勝手に行動していたらしく、
      こういった負の側面まで忠実に再現されているようだ。
  • 上記のコラボクエストで入手できるチケットで防具の海賊シリーズが作成できる。
    赤を基調としたドクロ印の船長服といった外見で、見た目もなかなかカッコイイ。
    さらに一式を揃えると激運剥ぎ取り名人が同時に発動するという至高の物欲装備である。
    ただし装飾品スロットが皆無という他の防具にはない欠点が存在する。
  • モンハンとコラボした『メタルギアソリッド・ピースウォーカー』でも海賊の存在が語られている。
    昔、カリブ海を航行していた海賊船が、島影も見えないような洋上でリオレウスから襲撃されたことがあり、
    さらに海賊たちの中には自らへと乗り込み、ティガレックスと激突した者もいたという。

関連項目

クエスト/週刊少年ジャンプシリーズ
防具/ラギアシリーズ
防具/ヴァイクシリーズ
防具/バルバニアシリーズ
アイテム/海賊の財宝