慈悲なき氷のつぶてを降り注ぎ
あらゆる難局を覆す、将の器。
冰気を高めやすい性質を持つ。
(氷督バルカ(MHR:S))
目次
概要 
- MHW:Iで登場したモンスター、冰龍イヴェルカーナの素材を用いて作られたヘビィボウガン。
美しい群青色をベースに、氷のような白色がアクセントとなった外見は他武器種と同様に優美で美しい。
一方でやや刺々しさも目立つデザインとなっており、そこからはワイルドな力強さも感じられる。
- 銃床部などに強化元の骨製ボウガンの面影はあるものの、それ以外は殆ど別物のような外見となっている。
特に銃身部分の変化が大きく、最終強化になると銃口付近に銃剣のようなパーツも取り付けられる。
性能 
MHW:I 
- 初登場作品。初期形態であるアイスエクレールは、骨素材ヘビィのカルティブラスターIIからの
派生強化によって作成することができる。派生時に靭尾が要求されるのはガンナーにとってはやや面倒か。
最終強化にはお約束の冰龍の零玉に加え、ラスボスの素材も併せて要求される。
- 最終強化形態の「氷督バルカ」の性能はというと、
- 攻撃力435に会心率0%。期待値は中の上で悪くない
- ブレは無し、特殊弾は狙撃竜弾
- スロットは嬉しい事にLv4が1つ
- 物理弾は通常弾7/6/0、貫通弾6/5/3、散弾6/3/3
LV3貫通弾は反動特大でリロード遅い、LV3散弾は反動大でリロードやや遅い - 徹甲榴弾4/3/3、拡散弾装填不可
- 状態異常弾はLV1の毒弾・麻痺弾・睡眠弾と、LV1・LV2の減気弾が使用可能。
麻痺弾は単発自動装填に対応。 - 属性弾は氷結弾が7発装填。反動小でリロードやや遅い
減気弾の装填数が7/6と優秀で、徹甲榴弾と合わせてスタンと疲労を容易に狙うことが出来る。
単発自動装填による癖はあるが麻痺弾も使用可能、さらには睡眠弾まであると拘束手段は豊富。
獲物の体の自由を奪ってから、氷結弾でじっくりと氷漬けにしてやるといいだろう。
特殊弾が狙撃竜弾なので、クラッチ武器攻撃の隙が小さいのもグッド。
- しかし、属性型ヘビィの宿命か物理弾の扱いは苦手としている。通常弾はLV2までしか使えず、
貫通弾と散弾はLV3弾が使えるが装填数が3発と頼りない。反動とリロード速度も劣悪であり、改善には
強化パーツを多く積む必要があるので、正直なところ適性があるとは言い難い。
後述する徹甲榴弾のフォローで、ついでにLV2貫通弾とLV2散弾が扱えるようになる程度である。
- 強化パーツについては、LV3徹甲榴弾を使うのであれば反動抑制とリロード補助を2つずつ積みたい所。
残り1つはシールドに充てるのが安牌だが、仮想敵の体格によっては弾丸重化パーツも選択肢に入る。
一方で氷結弾一本に絞るのであれば、シールド3枚に弾丸重化まで付ける余裕もある。
この辺りは好みもあるので、実際に試し撃ちもしながら自分に合ったカスタマイズを見つけるのがいいだろう。
- 上記の通り、氷属性特化型のヘビィとして十分に戦える性能は持っているのだが、
MHW:Iではシールド散弾ヘビィや回復カスタム型通常ヘビィなど、物理弾の扱いに優れたものが人気であり、
バルカのような属性特化型のヘビィは運用の機会が限られていた。
実力はあるのだが、あまり注目されない…。要は影が薄かったのである。シュライアーさんがこっちを見ている
もちろん弱い訳ではなく、属性会心による強化倍率がライトより大きいなど、環境的には追い風も吹いている。
ラスボスやマム・タロトなど、巨体かつ氷属性が弱点のモンスターには刺さるので、こういったモンスターを
狩りに行くときは担いでみてもいいだろう。
MHR:S 
- ver.14アップデートでイヴェルカーナと共に復活。アイスエクレールは登場せず、
MHW:Iの最終強化形態である「氷督バルカ」を直接生産することが出来る。
その性能はというと、- 攻撃力370、会心率0%と火力は優秀
- ブレなし、反動「中」、リロード「やや速い」と取り回しも良好
- 特殊弾は狙撃竜弾
- 装飾品スロットはLv4が1つ
- 百竜スロットはLv3
- 通常弾7/6/3、貫通弾6/5/5、散弾7/6/5、斬裂弾2
移動射撃はLV3貫通弾のみ非対応。移動リロードはLV3通常弾のみ非対応 - 徹甲榴弾4/3/3、拡散弾装填不可、竜撃弾1
徹甲榴弾は移動射撃・移動リロード共に不可 - 毒弾7/0、麻痺弾1/0、睡眠弾5/0、減気弾6/5
LV1麻痺弾は単発自動装填対応 - 回復弾2/2、硬化弾2
- 氷結弾4、貫通氷結弾は装填不可
氷結弾は移動射撃と移動リロードの両方に対応
- 高いスキル自由度と豊富な搦め手が売りの散弾ヘビィ。
MHW:Iでは苦手としていた物理弾の取り回しが改善されており、特に散弾の扱いが得意。
反動とリロードが優秀なので、反動軽減Lv2、装填速度Lv1を積むだけでLV3散弾の運用が可能となる。
両方とも最大レベルにすると、LV3徹甲榴弾を反動「中」、リロード「最速」にできるが、
そこまでするべきかは仮想敵や自分の好みと相談しながら決めるといいだろう。
剛心や顕如盤石といった有力なLv1スロットスキルが追加されている現在、Lv1スロットを
節約できるというのは無視できない長所と言える。
一方で、LV3散弾の装填数が5と控えめなのは欠点と言えるか。
- 状態異常弾の扱いもMHW:Iから変わらず得意としているが、LV1弾が中心なので
耐性が跳ね上がる傀異化モンスターが相手だと優位性が低い。
火力が高めとはいえ、撃ッチャリやゴルクロプスといった一線級の散弾ヘビィと比べるとやや苦しい。- 差別化点はLv4スロットや素の取り回しの軽さを生かしたスキル構成の柔軟さであり、
例えば闇討ちLv2など、散弾ヘビィと相性の良い有用なスキルを取り入れ易いのが長所。
上述の散弾ヘビィ達でも過不足のないスキルを組める場合にはあまりお呼びがかからないが、
大抵はゴールレベルの護石や傀異錬成が必要となってくるため、その時はバルカの出番である。 - Lv4スロットはゴルクロプスも持っており、火力と装填数でも上回られているが、
あちらは装填速度のスキルを最大まで積んでもリロード「速い」が限界であり、
反動とブレもかなり大きいじゃじゃ馬ヘビィ。
防具のLv1スロットの数や、リロードの隙の大きさをどこまで重要視するかで
どちらのヘビィを採用するか決めるといいだろう。
- 差別化点はLv4スロットや素の取り回しの軽さを生かしたスキル構成の柔軟さであり、
- 属性弾については単発の氷結弾が使用可能。移動射撃と移動リロードが可能で、
百竜スロットがLv3なので弱点特効【属性】も発動可能と使い勝手は中々。
ディアブロスやバゼルギウスなど体格が大きい相手には貫通氷結弾の方が有効なので、
ラージャンやビシュテンゴなど、小柄なモンスターが相手の時に担ぐといいだろう。- この場合に競合するのは、ウルクススのヘビィであるゴッドオブペングルス。
攻撃力ではこちらが勝っているが、あちらは氷結弾の装填数が6と多いのが特徴。
こちらは氷結弾に加えて状態異常弾や徹甲榴弾、物理弾でも戦えるので
その辺りにも着目して差別化していこう。
- この場合に競合するのは、ウルクススのヘビィであるゴッドオブペングルス。
- イヴェルカーナ武器特有の「冰気ゲージ蓄積量UP」効果は本武器も持っているが、
ヘビィは頻繁に納刀するような武器ではないため活用は難しい。
抜刀中のゲージ蓄積速度も遅く、溜め撃ち中は蓄積も止まるなど仕様面でも逆風が吹いている。
また、ラヴィーナシリーズで冰気錬成以外に発動するスキルとの相性も悪く、納刀術や集中はともかく、
抜刀術【技】がヘビィでは死にスキル*1になるのも問題と言える。
防具の傀異錬成で消しつつ、強力なスキルの追加を狙えると言うこともできるかもしれないが、
ヘビィの場合、わざわざそこまでしてまで冰気錬成を発動する必要は無いだろう。
余談 
- 武器名にあるエクレール(éclair)とは、フランス語で「稲妻」や「雷」といった意味を持つ単語。
余談だが、洋菓子のエクレアの語源となった言葉でもある。- さらなる余談だが、エクレアの語源になった理由については諸説あるらしく、
焼きあがった際に表面に出る割れ目を稲妻に見立てたという説や、中には
素早く食べないと中のクリームが飛び出てきてしまうからといった説もあるとか。
クリームで服を汚して親に怒られた経験がある人なら納得できるかもしれない
- さらなる余談だが、エクレアの語源になった理由については諸説あるらしく、
- 最終強化名については、カルタゴ(現在のチュニジア辺り)の将軍「ハンニバル・バルカ」が由来と思われる。
稀代の戦術家として知られており、特に、ローマ軍7万人を包囲殲滅戦によって破ったカンナエの戦いは非常に有名。
約2000年前の人物でありながら、彼の戦術は今なお世界中の士官学校の教科書に載っているそうだ。
当時のローマに彼が与えた恐怖は相当のものだったようで、今でもイタリアでは子供が悪いことをすると
「そんなことをしてると、お前をさらいに戸口にハンニバルが来るぞ」としつけるなど、
完全に化け物扱い恐怖の象徴として使われることがあるらしい。
関連項目 
モンスター/イヴェルカーナ
武器/イヴェルカーナ武器
武器/白雷砲エクレール - 同じく「エクレール」の名を持つ、ライトボウガン。
武器/アイススロワー-同じく「アイス」を冠するヘビィボウガン。武器種・属性共に共通するが素材元がまったく異なる。