多くのシリーズ作品に於いてのヘビィボウガンの最初期装備として登場する武器。
初代~MHPにおいてはアルバレストがそのポジションにある。
名前こそ同一なものの作品によって性能的な差異はかなり大きい為、大きく2つに分けて紹介する。
目次
概要・性能
MHP2(G)
- MHP2、MHP2Gでの最初期装備。
LV2拡散弾は撃てないもののアルバレスト改と見た目、性能はほとんど同じである。
愛称は骨銃、骨撃ちなど。
- 知る人ぞ知る名銃として有名。
- 装填弾種が非常に豊富。火炎弾やLV2の毒・睡眠弾も装填可能。
- 下位中盤のライトボウガン並の攻撃力を備えている。
- スロットも1空いてる
- 実際に慣れた人なら例のトラウマを余裕で返り討ちにできる性能を秘めており、
村フルフルなどはシールド装備でも火炎弾を撃ちきるまでに捕獲・討伐できてしまう。
- その性能から、腕試しや練習、やりこみとしてボーンシューターで色々なモンスターを倒す
骨銃チャレンジが度々ヘビィボウガン使い達の間で行われていた。
勿論いくら強力といえども初期装備(=下位装備)である事には変わりなく、中には
弾属性が最もダメージを稼げる部位を撃ち続けないと弾が足りなくなるという事もあり、
更にその部位が激しく動き回る尻尾であるというケースすらあった。- ついには
ボーンシューターでアカムトルムを討伐した
ボーンシューターで村最終モンスターハンターをクリアした
ボーンシューターでヤマツカミを撃ち落とした
ボーンシューターで激昂したラージャンを負かした
などのぶっ飛んだやり込み報告まで挙がるほど。
火事場はおろか、かの自動装填を使ってない挑戦も多いので驚きである。
個人ブログにはその記録を綴っているものも多いため、興味があれば探してみるのも一興。
そしてあなたも挑戦してみてはいかがだろうか? - 新作が発売されてもあえてMHP2Gの骨銃チャレンジを続けているという人もおり、
2017年頃ですら新たにクエストクリア報告が上がっているから驚きである
(MHP2Gの発売は2008年3月であり、実に9年以上もやりこまれているということ)。
中には超難易度のクエストとして名高い「モンスターハンター」や「武神闘宴」をクリアした
という猛者中の猛者まで出現している。
- ついには
MHP3
- 3ではボウガンのシステム変更により姿を消していたが、システムが元に戻ったP3にて復活。
しかしMHP2時代とはまるで別物と化し、デザイン・性能が完全に一新された。*1
さらにその性能はかなり落ちている。
ある意味では初期装備として正常化した、とも言えるが。 - 初期装備と言う事で、攻撃力もそれ相応、装填数も扱える弾種も少ない…と
いい所なしの武器と思いきや、ちゃんと利点はある。
ずばりしゃがみ撃ちでLV1通常弾が撃てる事である。 - LV1通常弾なんぞしゃがめても…と思われる向きもあろうが、それは中盤以降の話。
序盤は特に金欠になりやすいボウガン使いは小型はともかく中型や大型モンスター相手でも
LV1通常弾を主軸にして戦う事も多く、序盤のボウガンは得てして装填数が控えめなので
意外とこれが有り難い。
正直、小型モンスターが相手ならばしゃがみ撃ちによる釣瓶打ちだけで十分に殲滅ができる。
また弾数も無限なので、いくらでもしゃがみ撃ちというものを試す事ができるのもいい。
そして小型モンスターであればまだ受けるダメージも少なく、しゃがみの解除に手間取る間に
攻撃を受けても比較的安心と、序盤限定であれば十分過ぎるくらいに役立ってくれるのである。 - 一応強化を重ねていけば、物理弾はそれなりの種類・数を装填できるようにはなる。
またリロードが極端に遅かったりブレがあったりという強い癖もないので扱いやすい。
いろんな意味で初期武器、入門武器としてふさわしい性能を持っていると言えるだろう。
- 復活した今作においては初期装備の座は古ユクモノ重弩に譲っているが、
やはり最序盤から作成できる武器という部分は変わりはない。 - ボーンシューター改、ボーンバスターを経てペッコ砲かハプル砲へと発展する。
- ユクモノ砲系列もしゃがみでLV1通常弾が撃てるので、好みに応じて使い分ける事になる。
MH3G
- 初期装備に返り咲いたが、その分性能もそれにふさわしいレベルにまでさらに下がってしまった。
ユクモノ砲は登場しないので、序盤では唯一LV1通常弾をしゃがめるヘビィとなった。 - 強化の過程でシューター改、バスターを経由するところまでは一緒なのだが、
P3ではユクモノ武器系列からの発展だったアシラ砲、ウルク砲、レイア砲も
この武器に統合されており、バスターからは5種類もの発展先を有する事となった。
もっと先を考えればペッコからの派生でブラキ砲へ、ハプルからの派生でガノス砲へも
派生するので、最終的には計7種にも発展する武器と言う事になる。
なのでヘビィをメインで使うなら、序盤から量産して随時強化しておくと後々役に立つ。
MH4
- 3Gに続き、ヘビィボウガンの初期装備として登場。
- 地味にLV1拡散弾がいきなり2発も装填できるようになっているが、それ以外の部分の
性能的には3Gからほぼ変化なし。 - 今作では強化していってもバスターにはならず、シューター改から
テツカブラ素材武器である荒縄鼓砲へと変化、早々と姿を消す事になる。
しかしそのテツカブラと戦えるようになるまで他のヘビィはドスジャギィ素材と
交換で手に入るアシラ素材から作れるようになる青熊筒くらいしかない為、
ヘビィメインでプレイとなると序盤はずっとお世話になる武器である。 - そしてボーンバスターはなんと上位から別系統の武器として登場する。
強化でボーンブラスター、アグナブラスター、大熊筒へと発展するので
ヘビィ使いならば一丁は作る事になるだろう。
一応、太古の塊から出てきたりもする。- 性能的にも上位装備にふさわしく各種物理弾を比較的多種、かつ多めに装填可能。
小型モンスターの殲滅に便利なLV1散弾、そしてあまり相手を選ばすに畳み掛ける事ができる
便利なLV2通常弾のしゃがみに対応。ブラスターに強化すれば電撃弾も対応する。
会心と防御力のプラス能力、そしてスロットも備えている点も有り難い。
強化がレア度5のブラスター止まりなのでリミッター解除ができない事、
更に攻撃力は低めでリロードがやや遅いのも欠点だが、
総じてヘビィとしては癖はなく、繋ぎの武器としては優秀。 - 必要な素材も入手しやすい物に限られており、上位に上がってカブレライト鉱石を
ある程度手に入れればすぐに作れる為、作成も容易である。
この武器については、それまでの下位武器とは一桁違う作成費用(24000z)こそが
一番のストッパーかも?
- 性能的にも上位装備にふさわしく各種物理弾を比較的多種、かつ多めに装填可能。
MH4G
- ボーンブラスターからはボーンブラスター改、そしてカルティブラスターに強化できる。
レア度が上がるためいよいよリミッター解除も可能になっている。
ブラスターから順当に強化された形で、運用面での変更はしゃがみ撃ちの散弾がLv2になったことくらい。
作りやすさは相変わらずで、採掘と狩猟さえしていればまず作れないことはない。
手軽にG級ヘビィを用意するなら打ってつけだが……
- ボーンブラスターからは改への強化の他に、バスタークラブ系列への派生が可能。
あちらもダイミョウザザミさえ狩ればすぐに作れる上にしゃがみ撃ちが高性能であり、
さらにザザミZがその運用に都合の良い装備として同時期に生産できる。
無論こちらも悪い性能ではないのだが、どちらかというと人気は向こうに流れてしまい、
あまり出番はない武器ではある。
- 「カルティ」とはおそらく英語の「cartilage」から来ているものと思われる。
ちなみに意味は「軟骨」。……柔らかくなっていいものかと心配になるが、
柔と剛を兼ね備えたとでも解釈しておくべきだろうか。
MHX
- MHXでも引き続き登場。
今作ではヘビィの初期武器3種の内の骨武器枠としてゲーム開始直後から購入及び作成が可能。
- 生産段階で攻撃力は70と初期武器の中では一番低く、アルバレストとは20も差がついている。
またしゃがみ撃ちはLV1通常弾しゃがみがアルバレストのものになった兼ね合いかLV1麻痺弾になった。
しかし何よりも問題なのは反動【大】になっているという点。
このせいで、せっかく対応しているLV1散弾とLV1貫通弾が腐ってしまっている。
一応武器内蔵弾は最も充実しており、ツブテ弾に加えLV1強装弾、鬼人弾、硬化弾と
4種も扱うことができるが、その程度でこのデメリットを相殺できるとはとても言えない。
なにせ麻痺弾しゃがみで麻痺させたところで、その後に撃つ弾が見当たらないのだから…。- でも初期武器なんだから派生先は豊富なんでしょ?と思うだろう。まあ実際、派生先は多い。
多いのだが、割と微妙なのばっかり出来上がるのがこのボーンシューター派生だったりする。
マシなのを挙げるとハプル砲としゃがめよと例のバイクと言えば、その微妙さ加減が伝わるだろうか。
シュライアーさーん!
ハプル砲はともかく、後ろ2つの扱いにくさと風評被害も色々と評価を落としている。
- でも初期武器なんだから派生先は豊富なんでしょ?と思うだろう。まあ実際、派生先は多い。
- そんな境遇にもめげずに強化を続けていくと最終的にボーンバスターへと銘を変える。
攻撃力は最終強化武器としてはかなり低めの180、反動は相変わらずの大である。
目立った変更点としては散弾がそこそこ扱えるようになったぐらいだろうか。要は特に変わっていない。
散弾銃として見てもやはり反動の重さはかなり痛く、攻撃力の低さも響く。
エリアルスタイルで麻痺させつつ通常弾・散弾を扱うヤケクソ運用をしようにもほぼ上位互換がいる始末。
最終強化にはラスボスの骨まで要求されるため完成も早くはない。
かつての栄光はどこへやら、この武器を目にすることはほぼ無いと言ってもいいだろう有様になってしまった。
MHXX
- 究極強化でボーンブラスターになる。
他の初期ヘビィ2丁はいずれもしゃがみ撃ちの対応弾が増えたことで株を上げたが、
ボーンブラスターに追加されたのはよりにもよって反動軽減+3が無ければ反動小に出来ないLV2強装弾。
一応しゃがむことで1発だけ装填数は増えるが…- さらに、新しくLV2までの徹甲榴弾を装填数2発で使えるようになり、拡散弾もLV2までが2発装填になったが、
例によって反動大の所為でどれもこれも使い物にならない。
- さらに、新しくLV2までの徹甲榴弾を装填数2発で使えるようになり、拡散弾もLV2までが2発装填になったが、
- 一応手放しで褒められる点として、スロットが2つ空いたが、
X・アルバレストも同じくスロットが2つ開いているのでこれも差別点にならないのが悲しい所である。- アルバレストはLV2通常弾しゃがみの獲得で一番躍進したとも言える相手。
その他の性能を見てもほぼ上位互換に近いのが悲しさに拍車をかけている。
- アルバレストはLV2通常弾しゃがみの獲得で一番躍進したとも言える相手。
- なお、派生先は潜壕砲モーテハプルと
性能の大半でバイクを上回る王牙砲【震雷】という
優秀なヘビィの派生が追加され、また豪雷砲ラギアブリッツがLV3通常弾しゃがみが追加されて実用性が大幅に増し、
唯一無二の散弾しゃがみ特化ヘビィになった百貫筒【大熊】や
微妙武器の評価から脱し、攻略用ヘビィとしても使えるようになった鼓撃ち弩首領火ッなど
十分使える武器が増えたので、予めコレクションしていなければ派生元としての生産理由は増えたと思われる。
一応シュライアーさんも派生が追加されたが、そこまで性能は高くない上に強化難度が…
MHWorld
- やはりボーン武器として最初期から購入および生産ができる。
強化していくと「パワーシューター」になるほか、例によって多くの武器の強化元となり、
本作では本武器から派生できる武器はほとんどが本武器の意匠に追加パーツを付けたようなデザインとなる。
特殊弾は「狙撃竜弾」であり、本武器から派生できるものは全てこの特殊弾となる。
- 性能面としては、通常弾と本作で大幅に強化された散弾が強力と言える。
通常弾の装填数は9/6/5だが、ぶっちゃけヘビィボウガンにおいてはLv2までの通常弾は予備弾レベルで、
Lv2通常弾と明確に差別化されたLv3通常弾がメインウェポンとなる。
また、散弾は威力と運用性が大幅に強化されたのだが、散弾の装填数も豊富である。
通常弾も散弾も有効射程が従来作より短縮されているため、インファイトが基本スタイルになってくるが、
一定時間おきになるとは言え「狙撃竜弾」によるスナイピングも強力である。
- また、属性弾こそ使用できないが、
Lv1だけとはいえ毒・麻痺・睡眠弾の全てを装填することができ、
斬裂弾、竜撃弾、Lv1拡散弾なども運用できるなど割と器用なのも特徴的。
属性弾無しのため無属性強化の対象となっており、
火力を容易に上げやすい点はメリット。
- 通常弾や散弾をメインにする上で競合相手となり得るのはアンジャナフの「蛮顎重弩フラムテルマ」。
武器倍率は30も上だが-20%の会心率を考慮すると期待値は15の差となる。
性能面では通常弾の装填数が10/9/6、散弾に至っては9/6/5と上回られている。
が、フラムテルマは取り回しがやや悪く、
例えばLv3通常弾は反動を実用レベルである小にしようとするとリロードを普通にすることが出来ず、
当然その逆も然り、といった具合。
状態異常弾を網羅できる点、(弱体化されたとはいえ)斬裂弾を撃てる点や
フラムテルマと違いモンスターのレア素材を一切使わないという作りやすさ、
レア度の関係でカスタム強化がやや柔軟、スキル「無属性強化」が乗るという点などで完全に差別化できる。
- 2018年3月時点ではこのように、初期の骨武器ながらインファイトメイン、
かつ状況に応じて器用な選択肢も取れる武器となっているが、
1.05アップデートまではとんでもない万能武器として知られていた。
理由は簡単、斬裂弾が3発も装填できる点にある。
1.05アップデートで弱体化されるまでは斬裂弾が極めて強力であり、
インファイトメインどころか、基本は遠距離、場合によって散弾でのインファイトという選択肢が主流で、
しかもそれが初期武器の時点で最高クラスの装填数で使えるとあっては、
ヘビィ自体が斬裂弾一色となるのも無理からぬことであった。
ちなみに当時の斬裂弾は吹き飛ばし効果が付いてマルチで使いづらい弾になったのだが、
そのデメリットも散弾と狙撃竜弾で粉砕できる。
もちろんモンスターによっては他の銃の方が楽なケースというのも決して少なくはないのだが、
それでも「結局ラスボスまでボーンシューターだった」なんて報告があるくらいだった。
- 斬裂弾は1.05アップデートで弱体化したものの、同時に通常弾が強化された事、
散弾は弱体化しなかった事などから本武器は一転してインファイト向けの銃として活用されるようになった。
修正を経ても尚たかが骨武器、とは言わせない実力はある。
- 今作はデザインが一新されており、過去の2丁と比べると更にシンプルな見た目をしている。
パワーシューターIまで強化を進めることで、マズルブレーキ付きの長大なバレルとスコープが装着され、
対物ライフルのような見た目に変わり中々格好良い。
老山龍砲や妃竜砲が好きなガンナーは一度作ってみると良いだろう。
MHW:I
- 強化により弾帯と緑色のレーザー照準を取り付けたカルティブラスターになる。
マスターランクのヘビィボウガン共通の特徴として強化パーツが増える他、
なんとLv3の散弾に対応。装填数は1発のみでメインには出来ないが割と嬉しい追加である。
- 通常弾を主軸に置くスタイル自体は変わらない。
そのため、狙撃竜弾の中では魂焔の龍砲・冥灯や硫斬砲フィンガル、熔山大砲マグダゲミド辺りがライバルになる。
どれにも利点と欠点が存在するため、相手にするモンスターや自分の使いやすさで選んでいいだろう。- 作成が簡単なため手に取りやすい点、
骨武器なのでパーツ強化に対応している点、
弱体化したとはいえ無属性強化に対応している点、
冥灯やフィンガルと比べてパーツに余裕がある点などが長所。
特にパーツに関してはLV3通常弾をリロード普通・反動小にしても2枠余るため、
シールドで生存性を底上げしたり、特殊照準と弾速強化を両立するなど、
かなり柔軟性を持って調整することが可能。軟骨だけに
- 作成が簡単なため手に取りやすい点、
MHRise
- 骨素材派生の初期武器として登場。通常弾と散弾の扱いを得意としている。
他の初期武器と比較すると攻撃力が高いが、反動が「大」であるため使いにくい。
なんとLv2通常弾を撃つ時でさえ少しのけぞってしまう程。
特殊弾も本作では評価が低い狙撃竜弾であるため、他の初期武器の方が使いやすいかもしれない。
- 強化を重ねていくと上位からヒルバーキャストに武器名が変わり、プケプケ素材で補強したデザインになる。
実質的にプケプケ武器になってしまい、今作では完全なボーンシューターの姿のまま使うことは出来なくなる。
他のモンスターの素材が張り付いたことも許せず、ボーンシューターそのものな姿のまま使いたい人は、
百竜武器の外装変更を利用しよう。
- 主な派生先は、上述したプケプケ武器の毒妖砲ヒルヴグーラ、角竜派生のバズディアーカ、
飛雷竜派生の飛雷重弩【雷上動】、迅竜派生の夜砲【黒風】、天狗獣派生の大天具・杖弩ジゾウ。
バズディアーカの作成を目指す際は、ボーンシューターIIの百竜強化「攻撃力強化II」を
引き継がせるのもありだろう。
関連項目
武器/アルバレスト - 初期ヘビィ仲間にしてP2Gまでのモデルの原型
武器/ユクモノ重弩 - ユクモ村出身の初期ヘビィ
武器/ベルダーキャノン - ベルナ村出身の初期ヘビィ
武器/アイアンアサルト - 調査拠点アステラ出身の初期ヘビィ