武器/月穿ちセレーネ

Last-modified: 2024-11-03 (日) 10:50:01

リオレイア希少種の素材で作成される弓。
リオレイアの素材を用いた弓「クイーンブラスター」の最終強化形態。

目次

概要

  • それまでのモンハンの作品にはなかった新しいネーミングである。
    似たようなネーミングにハンマーの星砕きプロメテオルがあるが、どちらもリオス希少種の武器である。
    なお、「セレーネ」はギリシャ神話の月の女神の名前である。要は女性用ナバル防具と由来は同じ。
    シリーズによっては「アルテミス」へと変名する。こちらはギリシャ神話の狩猟と貞操の神とされているものの
    「セレーネ」と「アルテミス」は同一神とされるのが定説であり、理に適った流れとなる。
    • ちなみに「月穿ち」は「つきうがち」と読む。「穿(うが)つ」とは『貫く』と言う意味。

性能

MHP3

  • 弓としての分類は拡散枠に相当。
    直前のクイーンブラスターIIIまでは無属性なのだが、このセレーネになると火属性が付与される。
    別系列の武器になったわけでもないのに、強化によって属性が付く武器というのは珍しい。
    • 強化や生産には金火竜の上棘を複数使用するため入手難度はやや高め。
      なお、一発生産する場合は「雌火竜の紅玉」が必要だが、
      クイーンブラスターIIIから強化する場合は不要なので、強化で入手するのがおすすめ。
      しかし苦労して作られた分、その性能は申し分ない。
      火属性20を持ちながらその攻撃力はブーストを行えば245(他作品の表示攻撃力294相当)と、
      他の無属性弓と同等以上。
      対応ビンも多く、毒ビン強化機能まで付いている。
      さらにスロットも1つ空いており、曲射はPTでも使いやすい集中型というように
      非の打ちどころのない完成度であり、愛用者は多い。
  • ちなみに、というか最も重要なスペックであろう溜め3は拡散LV4である。
    スキル「散弾・拡散矢UP」は弓の場合は何故か威力が1.3倍になるため、
    これと「集中」を合わせて発動させることにより恐ろしい火力を発揮する。
    もともと攻撃力が高いため火属性が弱点でない相手でもゴリ押しが可能な程である。
    どの程度なのかと言えば、
    肉質が硬く火属性の効かないあのアカムトルム5分針程度で沈むという恐ろしいレベル。
    無論、火に弱いモンスターなら言わずもがな。
    特にドボルベルクに対しては、
    毒が非常に有効、前述の曲射のおかげで弱点のコブに集中攻撃が可能と抜群の相性を誇る。
    バランスブレイカーとの声もあり、MHP3では他の拡散弓の立場がなくなってしまっている。
    また、後のMH4においても高い属性値と強力な物理火力を両立した発掘武器の拡散弓が強力だった。
    この武器は剛射がないとはいえ最高性能の発掘武器に匹敵するのである。
    • 他の拡散弓の立場が無い理由は「セレーネが強すぎる」というのが大部分を占めているのだが、
      「他の拡散弓が性能的にイマイチ」というのも少なからずある。
      というのも素で拡散弓として扱えるものはどれも強撃ビンが装填不可
      増弾で溜め4が拡散になる弓はいくつかあるが、
      言わずもがなそんなことをするよりセレーネに火力を盛った方がお手軽かつ強力。

MH3G

  • MH3Gでも続投。
    ただし強撃ビンが使えず、毒ビン強化もなくなるなど、前作に比べてかなり弱体化している。
    • 直前のハートショットボウIIIまでは毒ビン強化が付いているが、
      月穿ちセレーネに強化するとなくなってしまう。
    もっとも、今回は強撃ビンをつけられる弓自体がかなり減少しているので、
    強撃ビン追加スキルを付けろということなのかもしれない。
    しかし強撃ビン追加は5スロスキルではないため御守りが無いとスキルの圧迫が激しい。
    今作ではリオレイア希少種がG級にしか登場せず、しかもグラン・ミラオス討伐後でなければ戦えないため、
    作成できるのはかなり後になってからである。
    加えて、強化に金火竜の秘棘を2個と雌火竜の天鱗を1枚使用するため、作成難易度も相変わらず高い。
    一発生産も可能であるが、その場合は金火竜の秘棘を4個、雌火竜の天鱗を2個もぼったくられる。
    多少面倒でも強化して生産するのがオススメ。
  • 今作ではクイーンブラスターから始まって、6度もの強化を経てセレーネに辿り着く事になる。

    クイーンブラスター(I~III)→ハートショットボウI~III)→
    月穿ちセレーネ

    上記のように、クイーンブラスターI~IIIとセレーネの間に
    MHP2Gでは亜種素材として別系統だったハートショットボウのI~IIIが
    強化先として入り込む形になっているのだが、その関係で
    クイーンブラスターでは無属性の拡散弓だったのに
    ハートショットボウとなると無属性の貫通弓に変化、
    そして月穿ちセレーネで今度は火属性の拡散弓に変化、と
    何だか大変落ち着きの無い事になってしまっている(集中曲射や、装填可能なビンは変わらない)。
    系統通して溜め1~3が全て拡散と貫通の組み合わせとなっており、弓としてはかなり癖が強い。
    ちなみに増弾した際の溜め4は全て連射となっている。
  • スキルで補強すれば拡散弓としてまだいけると思われたが、セレーネにも強力な対抗馬が現れる。
    ブラキ武器である破岩弓イクサプロドである。
    運用が根本から異なるパチンコを除いたとしても、
    イクサプロドは攻撃力と溜め3の拡散レベルが同じ・強撃ビン装填可・爆破属性所持と比較されればかなりキツイ。
    せめて毒ビン強化が残っていれば、と思わずにはいられない。MH3Gでの弱体化不遇武器の代表格の1つと言える。
    火属性を弱点としてるモンスターは3Gでも多いので、
    せめて彼等を狩猟する時くらいは月穿ちセレーネを担ぐのもいいかもしれない。
  • MH3Gではナバル装備が復活したため、
    女性ならセレネ装備とこの武器を組み合わせて夢の「武器までフルセレネ」なんてことができたりする。
    • ちなみにフルセレネ(Z)では装填数UP、高級耳栓、水属性攻撃強化+1、
      マイナススキルとして反動のポイントが-10であるが、弓ならば問題は特にない。
      そして空きスロットは1と3が2つずつ。お守りがなくてもぴったり集中が付けられるのは嬉しいところ。
      この弓自体は装填数UPを付けることで溜め4が連射となり、一部の相手(特にベリオロス)には有効であるため、
      ネタの割にはなかなかどうして上手くまとまっている。水属性強化が死にスキルになってしまうが…。

MH4

  • 本作でも続投。上位武器に変更された。
    3Gと同じく強撃ビンが素で使えない事に注意。また、ここまでの強化に雌火竜の紅玉が2個必要になる。

MH4G

  • G級強化先が追加された。その名も月創のアルテミス
    G通常種素材を用いて月穿ちセレーネ改に強化し、そこからG級希少種素材を投入してアルテミスに強化できる。
    決してラスボスの武器ではない。
    • 性能としては、並の火属性拡散弓。
      攻撃力も属性武器としても並程度と、突出した点が無く、強撃ビンが使えないのも相変わらずである。
      そして追加しようにもスロットが0なのが痛く、スキル自由度にも乏しい。
      P3での栄光は相変わらず過去のものだが、3Gと違ってブラキ弓一強というわけではない。
      火属性拡散弓枠としてはそこそこの性能は備えていると言える。
    • 一方溜め1と溜め2が貫通Lv3であり、溜めずに立ち回る属性特化運用においては一定の実力を発揮する。
      貫通矢はLv3以降クリティカル距離が伸びるだけなので属性運用ならLv3で十分であり、
      属性に特化するなら強撃ビンが装填不可な事もあまり気にならない。
      特に今作で追加されたオオナズチは弾肉質が硬く全身に火属性がよく通るため、
      担ぐにはうってつけの相手となっている。
  • クック弓にもG級強化先が追加され、あちらは僅かに勝る属性値にスロット2、
    強撃ビン装填可能という点でこちらを上回る。
    しかし攻撃力では大きく水を開けているので、スキルが整えばこちらに分がある。
    やはり好みで選ぶのが良いだろう。

MHX

  • 今作ではクイーンブラスターとは別系列となっており、一発生産でのみ作れる。
    最終強化は月創のアルテミス
    攻撃力220に火属性24、溜め3で拡散LV4とバランスの良い拡散弓だが、やはり強撃ビンが装着できない。
    そしてほぼ同時期に作れるTHEデザイアが、
    攻撃力230に会心率25%とLV2強撃ビンというイカレた性能であるため非常に影が薄い。
    ロアル狩りなどで繋ぎとしての活躍ができるクック弓に比べると、どうにも使う機会に乏しいと言わざるを得ない。
  • なお、最終強化にはイベントクエストでのみ挑める獰猛化金火竜の素材が必要。
    そのためますます影が薄くなってしまった。*1

MHXX

  • G級強化先が追加された。その名も月天フォエベー*2
    デビュー以降凋落する一方なだけに、かつての輝き…とまではいかなくても、
    一線級の能力を期待したハンターが強化した果てに目にしたのは、
    • 攻撃力は頭一つ抜けて低い260
    • 代わりに属性値はトップで火32
    • 溜め3は無念の拡散LV4止まり、溜め4の方は重射LV5
    • 相変わらずの強撃ビン装着不可の代わりに属性強化ビンLV1装着可能になるが微妙
    • 曲射は放散型
    • せめてものスロット3
    …と、穿つどころか穿たれた月の方としか言いようがない残念性能に仕上がっていた。
    はっきり言って、もう一段階強化していいレベルの物足りなさである。
    あれといいこれといい今作の弓は妙に攻撃力の低いものが多いような…
    • 上位からの増加量はたったの+40と前作で猛威を振るったテオ弓より低い(+50)。
      前作で一切使われなかったこの弓になぜこんな仕打ちをするのか…
  • 一応火属性値自体はトップではあるのだが、
    火属性値2位の二つ名リオレウス弓(溜め3は貫通4)と1差、しかもあちらはLV1強撃ビンを装着可能。
    拡散4*3で比べても二つ名リオレイア弓(攻撃力300+火17)があるし、
    スロットが欲しいなら元来強化元であるはずの
    クイーンブラスター(攻撃力290+火19)に後れを取っているありさま。
    というかぶっちゃけ、
    スロット無しでも両レベルの強撃ビンが使えるクック弓(攻撃力270+火25)の方がだいぶ使いやすい…。
  • 弓というのは射撃や曲射で個性が出る物ではあるが、
    「拡散で火属性で放散でスロ3じゃなきゃヤダ!」という狭い範囲の要求を攻撃力を犠牲にして満たしている。
    もともと最高レベルの物理攻撃力を持つ拡散弓に火属性も付いていた、という武器だったのだが…。
    どうしてこうなった
    • …とはいえ、この武器が輝く機会は全く無い訳ではなく、
      やたらと肉質が固く、火に弱いオオナズチには有効である。
      さらに、火属性拡散弓でデフォルトで両LV属性強化ビンに対応しているのはこの弓だけ*4
      弓縛りで例のアレを稼ぎに行くのなら、作る価値はあるかもしれない。
      ナズチ相手だと黒炎王弓の溜め2運用の方が有利ではあるが…
  • 溜め2が貫通である火属性の弓の中では最も属性が高いことから集中ブレイヴでのバラマキには適しているので
    オオナズチやゲネル・セルタス、ベリオロスなどの相手に特化運用をすれば、十分な成果を上げることも出来る。
    この運用が発見されたことで、初期の産廃扱いから脱することには成功した。
    発見されたのは発売からかなり経過してからだったが…

MHW:I

ルナティックアロー

  • MHWorldの段階でクイーンブラスターが鉱石武器を補強したプリンセスアロー系列に置き換えられていたため、
    こちらもそれに倣って鉱石素材の弓を金火竜素材で補強したルナティックアローとなって登場。
    雌火竜派生の最終強化として生産可能だが、正規の方法ではリオレイア希少種に相見えるのも骨が折れるため、
    製作難易度は単純なリオレイア希少種の強さ以上に高いと言える。
  • 属性解放で龍属性が出るのはプリンセスアローから変わらない。
    が、属性解放必須な割に属性値は龍封じの古弓などに負けており、
    物理面は悪くないように見えるのだが今作の弓の特性上物理運用はやや難しいところがあり、
    製作難易度に対して見返りは少ないと言わざるを得ない性能になってしまっている。

MHR:S

  • 当初は実装されていなかったが、2022/08/10の無料大型アップデートでリオレイア希少種が復活した事によりこの弓も復活。
    クイーンエテノルク改からの派生強化で作成できる。
    どのような火弓になるのか楽しみに加工屋を訪ねた時……事件は起きた。
    • 攻撃力は属性弓最高峰の350、会心率は0%
    • 貫通3-拡散3-拡散4(-拡散5)と溜め1が変わっただけで拡散弓としては文句なし
    • 対応ビンは接撃ビンと強化付き毒ビン
    • Lv4スロット1つのみ、百竜装飾品スロットはLv2
    強撃ビンに対応しなかったのは残念だが、物理寄りの拡散弓として扱えそうである。
    となると属性値はどのようになったのか…。




    龍28





    龍28




    ……まさかの事態である。 なんと今作のセレーネは火属性を投げ捨て龍属性の拡散弓に生まれ変わっていたのだ。
    確かに金レイア武器が龍属性になることはあるし、MHW:Iのルナティックアローという前例はあるが……
  • しかし今作の龍拡散はTHEイノセンス赫絶の飛翼アガステヤが殴り合う超激戦区。
    物理火力でどうにか差別化を……となると強撃ビン非対応が痛い。
    攻撃力40と大差をつけているように見えるが、実際は会心率の影響でイノセンスは数値以上の攻撃力がある。
    特に他の武器よりもスキルを積みづらい弓にとってはこの差は大きい。
    ぶっちゃけ追いつかれてる
    あちらはスロ0に百竜スロットLv1止まりと無視できないハンデがあるものの他が軒並み優秀で、
    デフォルトで溜め4が解放されているという龍属性弓では無二の利点を持つ。
    溜め3拡散3のためその意味では優勢といえなくもないが、やはり強撃ビンにより大した差にならなかったりする。
    傀異錬成で百竜スロットをLv2に上げられてはもうどうしようもない。
  • 他2張に負けない要素としては制作時期の早さが上げられる。
    イノセンスはMR50の激昂したラージャン素材を要し、アガステヤはバルファルクがMR70と制作時期も遅い。
    一方、こちらはMR10のリオレイア希少種を狩るだけで作れるので、この時点では随一の強さを誇る。
    イノセンスはまだ龍19のキャプターであるし、アガステヤはまだ上位武器だからである。
    • だったのだが、イベントクエストで両者ともにMR10から受注できるものが登場した。
      難易度が高い凶双襲来シリーズ含めて、実力が伴っていればその段階で十分に倒せる相手であるため、
      もはや作成可能時期の差すら埋まってしまう。
  • 尤も、近年の不甲斐なさからすればかなり持ち直している方なので、「愛があれば」充分使っていける一張である。
    仮にも希少種武器がこれでいいのかという気はするか…
    ただ、本作の希少種弓は夫のもの以外似たような評価で終わったのだが

関連項目

モンスター/リオレイア希少種
武器/火竜武器
武器/クイーンブラスター -この武器の派生元になる事も多い通常種弓。亜種弓や二つ名弓もこちらに記載


*1 一応、MHXXであれば★7にクエストが登場するが。
*2 Phoebe(フォイベー)とはアルテミスの別名である
*3 火属性拡散5は存在しない
*4 属強瓶追加スキルはあるが、強撃瓶追加と同じ7スロタイプで、10でLV1、15で全レベル追加となる