武器/魔神鎚エクスパンド

Last-modified: 2023-09-26 (火) 15:10:11

MH4Gにて初登場したハンマー。オオナズチの素材から製作できる。

目次

概要

  • MH4Gで登場した、霞龍オオナズチを素材としたハンマー。
    オオナズチのハンマーが登場するのはメインシリーズで初となる。
  • デザインはオオナズチの頭部を模したものだといい、
    目玉のような赤い玉が先端に付いた骨の杖を、紫色の皮で包みこんだものである。
    特殊な機構に溜めた毒液が打撃の衝撃で噴出するようになっており、
    毒液を出すためと思われるパイプ状の突起が生えている。
    • 一応ギミック付きであり、溜めると赤い玉がぶゆぶゆと揺れながら少し膨らむ。
      前述の機構を加味すると、この赤い玉が毒液のタンクになっていると思われる。

性能

MH4G

  • 本作ではG級武器として、単発生産でのみ作れる。
    その性能はというと
    • 高めの攻撃力1456
    • 手数が少ないハンマーの性質を補う毒属性480という高い数値
    • 斬れ味は匠を付けても紫ゲージ20と控えめ
    • スロットは無し
    と、全体的にも高い水準で纏まっている。
    流石は古龍の武器と言ったところか。
  • 同じく毒属性のハンマーでライバルとなるのは、
    ゲリョスのハンマーである頭槌ゲリョパッチギと、グラビモスのハンマーであるダイダラボラス、
    そして竜人問屋での素材交換で手に入るクルペッコ亜種を素材としたベネ・ファンタスティとなる。
    ゲリョパッチギとベネ・ファンタスティは属性値がエクスパンドを更に上回っており、
    ダイダラボラスは高い攻撃力と防御力ボーナスを持つ。
    しかし、いずれのライバルも匠スキルを付けたとしても紫ゲージが出現しないため、
    物理攻撃性能に関してはエクスパンドが上位に立っていると言える。
  • ただし、毒属性ハンマーとしては優秀とはいえ、
    状態異常武器とハンマーの相性が本質的に良いとはいえず、
    毒に弱い相手以外はその真価を発揮しにくい。
    さらに、MH4Gのハンマーは高い物理性能と属性を両立した優秀なものが多く、
    追加ダメージを与える状態異常では爆破属性の砕光の滅鎚などと、
    純粋な殴り性能では鬼神鎚【金鬼】やミラガルズイーラなどと競合することとなり、
    斬れ味の短さのため、単純な力勝負ではこれらに劣ってしまう場合が多い。
  • そのため、エクスパンドを使う場合は毒属性をしっかりと活用出来る相手選びや運用が必要となってくる。
    最も活用できる相手は言わずもがなクシャルダオラだろう。
    毒状態にして巻き起こす風を弱体化させることで戦略上非常に有利となる。
  • 生産には、オオナズチ素材のほか古龍武器では定番の古龍の大宝玉が1つ、
    そしてグラビモス原種のレア素材なる「鎧竜の天殻」も必要となるので、
    製作難易度はやや高い。
    両モンスターとも肉質が硬いために物理重視のハンマーでは苦戦しやすく
    (打撃属性が有効なグラビモスの場合、切断属性の物理重視武器よりは遥かに有利だが)
    ハンマー使いには少々厳しい道となるかもしれない。

MHX

  • MHXにも続投したが、なんと魔神鎚エクスパンドはレア3の下位武器になってしまった。
    生産時のレベルが最後まで使われるという本作の仕様上、仕方ない事ではあるのだが…。
  • 一発生産のみ対応。
    LV4の最終強化で「幻惑のディアマルト」となる。
    性能は
    • 低めの攻撃力170
    • 毒属性30
    • 斬れ味は白10、斬れ味レベル+2で白60
    • スロット無し
  • 斬れ味と属性値は優秀だが、攻撃力の低さが痛い。
    スロットが無いのもMHXのスキル環境ではネックとなる。

MHXX

  • LV6の究極強化で「幻神のディモゴルゴ」となる。
    • 低めだが及第点にはなった攻撃力290
    • 毒属性36
    • 斬れ味は白40、斬れ味レベル+2で紫30
    • スロット無し

MHRise

  • Ver.2.0アップデートによってオオナズチが参戦し、
    本武器もMHXXぶりに再登場。
    Ver.2.0では魔神鎚エクスパンドIで強化が止まっていたが、
    Ver.3.0にて登場したバルファルク特殊個体の素材と、
    霞龍の宝玉を投入することで幻惑のディアマルトとなる。
    その性能は、
    • 高めの攻撃力200
    • 悪くない毒属性32
    • 斬れ味は素で青30と白10 匠で延長可能
    • スロットはLv1が一つ
    • 百竜強化は｢攻撃力強化III｣、｢防御力強化III｣、
      そしてオオナズチ武器固有スキルである｢霞龍の魂｣
  • 毒属性ハンマーとして申し分なく纏まった性能となっている。
    スロットが恵まれている今作のオオナズチ武器にしては、
    少々寂しいスロット数なのがネック。
    また、バルファルクの素材を使用する関係上、
    強化可能になるのはHR100以上となる。
  • 固有の百竜スキルである霞龍の魂は
    攻撃を当てた際にランダムでステータスが強化されるというユニークなスキルだが、
    効果が不安定なうえにクールタイムが発生するのであまりアテにはできない。攻撃力強化が無難だろう。
  • 毒属性ハンマーは他にフロギィ武器のダーティイロード、ガブラス武器の六翼蛇鎚エキドナ、
    プケプケ武器の毒妖鎚ヒルヴルガンタがあるが、
    このうちダーティイロードとエキドナは強化終了が早すぎて話にならず、
    ヒルヴルガンタは状態異常武器としては過剰なレベルで属性に偏ってしまっている。
    一方のディアマルトは攻撃力・属性・斬れ味のいずれも十分な水準を満たしており、
    安定した使い心地を見せる。
    さすがは古龍武器といったところか。
    • Ver.3.0では、百竜鎚も同じく最終強化を果たしたが、
      これは百竜スキルの構成次第でこちらを上回る攻撃力を持ちつつそこそこの毒属性値を宿す事が可能。
      ただ、そうなるとマイナス会心や斬れ味の面で難が出てくる為、ピーキーな性能になりがちである。
      使いやすさならどちらかというとこちらの方に軍配が上がるだろう。

MHR:S

大いなる一撃は毒の霞と共に
泰然と命を奪う。夢幻の如き
霊妙な所業、これぞ神の鉄鎚。
(幻神のディモゴルゴ)

  • ストーリー本編終盤でようやくMR個体のオオナズチが出現し、まずは幻惑のディアマルト改へ強化。
    攻撃力310に斬れ味も素紫10と一気に性能が跳ね上がるが、一発生産には非対応。
    このため、ディアマルトが既に手元にあって初回討伐で素材が揃ったハンター以外は、
    間もなく相対する本編ラスボス戦には他のハンマーを持ち出されてしまうことが多い。
  • 究極強化でMHXXと同じ幻神のディモゴルゴの銘へ回帰。
    またも赫耀バルク素材を使うため、解禁はMR70と大分遅れる。
    その性能は……
    • 属性ハンマーとしては及第点の攻撃力320
    • 会心率0%
    • 実戦で十分活用できる毒属性45
    • 斬れ味は素で紫20、匠で70まで延長可能
    • 最後まで変わらなかった通常スロットLv1×1
    • 百竜装飾品スロットLv2
    最後まで毒ハンマーとして良好なバランスを保った強化が施された。
    毒属性値では毒妖鎚ヒルヴンピーク改、物理火力ではオルドマキナ・Hが上回るものの、
    その両者を高次元で兼ね備えていることがディモゴルゴの強みである。
    スロット数は結局寂しいままだが、霞龍の魂搭載を想定してか百竜スロットがLv2なのは嬉しいところ。
  • 無属性ハンマーとして扱うとカムラノ傑鉤鎚や鎧怨鬼槌グラージャなど、
    よりスロットに恵まれた汎用ハンマーと比較されるため、実戦レベルの毒で差別化したいところ。
    ダメージソースとしての毒はあまり期待できないが、攻勢の起動フラグとしては扱いやすく、
    キープスウェイが追加されたとはいえ回避の機会も多いので状態異常確定蓄積も狙いやすい。
    とはいえ、状態異常値補正も強化されたとはいえハンマーで常時毒漬けは厳しいので、
    攻勢で差別化するなら開幕やインターバルの埋め合わせに属性コロガシを拾っておくと良いだろう。

余談

  • 「エクスパンド(Expand)」とは、「拡大させる、発展させる」という意味の動詞。
    霞や霧に因んだネーミングが多いナズチ武器の傾向からして、霞が拡散して広がっていく
    様子を指しているのだろうか。
  • 魔神鎚エクスパンドの海外版の名称は"Genie's Expanse(ジーニーの広がり)"となっている。
    "Expanse"は"Expand"の名詞形である。
    ジーニーとは中東の霊的存在である「ジン」の欧米での綴りの一つであり、
    ディズニー映画の『アラジン』でランプの魔人の名前がそのままジーニーのため、
    それで知っている人も言うだろう。
    どうやら魔神鎚という銘からランプの魔人を関連付けて翻訳したようである。
    また、この為にナズチ武器に多い中東に因んだ要素を持つことともなった。
  • 幻惑のディアマルトの海外名は"Diamalto's Dream(ディアマルトの夢)"。
    日本と海外ともに「ディアマルト(Diamalto)」と冠しているが、
    ディアマルトという単語はこの武器以外で存在していない謎の言葉である。
    何かの捩りか合成語であろうか？
  • 幻神のディモゴルゴの海外名は"Diamgolgo's Phantasm(ディモゴルゴの幻影)"。
    ディアマルトに続いて「ディモゴルゴ(Diamgolgo)」も謎の言葉であるが、
    魔神や幻神という銘を使っている事や綴り字の類似性から、
    キリスト教の大悪魔・異教神である「デモゴルゴン(Demogorgon)」あたりの
    捩りではないか考えられる。
  • エクスパンドであり、エクスバンドではない。間違えないように。

関連項目

モンスター/オオナズチ
武器/ナズチ武器
武器/ネブララピス - MHFに登場するオオナズチの剛種ハンマー