武器/スイ

Last-modified: 2023-11-29 (水) 01:51:06

名前だけ見れば何の武器かはわかりにくいが、外見を見れば誰もが納得するガルルガ素材のハンマー。

目次

概要

  • 名前の由来は他のガルルガ武器と同じく古代中国の武器から。
    」と書いて、錘(おもり)という名のとおり、棒の先に球状の錘を取り付けた打撃武器である。
    ただし、モンハンのスイは後述のように戦闘用ツルハシ(ウォーピック)に近いデザインとなっている。
  • 下位では「スイ【烏】」、上位強化では「スイ【狼】」、G級強化で「スイ【凶】」となる。
    • 「スイ【凶】」の愛称は凶を「きょう」と読んで「酔狂(スイキョウ)」。
  • なんとイャンガルルガの耳付きのクチバシを丸ごと使用している。
    クチバシの先端部の尖った所で殴る為、結構痛そう。
    その尖り具合はいっそランスのように打撃属性と切断属性を両方持ったりしていてもいいくらいだが、
    そこまで旨い話はないのであった。
    また、振ったり溜めたり研いだりするたびにガルルガの「クワー」という鳴き声が聞こえる。
    さらに溜めが最大になると耳がピンッと立つ。
    …実は武器に加工された後も生きてたりせんだろうな、と心配になるほどである。
    狩猟笛の鳴き声といい加工屋の技術はどうなっているのか…
    • MHPのテキストにしか載っていないが、獲物を仕留めたときだけこの武器は不敵に笑うらしい…。
      ただの噂話か、加工屋の超技術が使われているのか、
      それとも加工された後も生きているというホラーな現象なのか…。

性能

MHP

  • スイ【烏】を直接生産しスイ【狼】へと強化する。
  • MHPの時点では、他と比べて低めの攻撃力(MHPでは936)に高い斬れ味(デフォルト白)を持っていた。
    …が、会心率という概念が無かった当作品においては、
    最終強化の段階で斬れ味が高くて攻撃力が低めという残念武器と化してしまっている。
    これは他のガルルガ武器にも言えたことである。
    幸い(?)防具の方は当時から優秀なので、MHPをプレイする際はガルルガ素材は防具に使う事がお勧め。

MH2

  • MH2でもMHPと連動させることでイャンガルルガの武器を作ることができたが、
    これまた全体的に見ると斬れ味だけ優れた武器にとどまっていた。
    しかし、全作品を通しても珍しく下位の時点で作れた他、
    下位武器としては数少ないデフォルトでの斬れ味青、
    更に下位のハンマーとしてはトップクラスの攻撃力を持っていた為、
    オフラインでは実質無属性最強のハンマーであった。
    古龍相手やグラビモス相手ならばドラゴンブレイカーで角や腹を壊したり、
    グラビィトンハンマーの毒&スロット2を活かすといった選択肢もあったが、
    青の補正が1.25倍に対し白の補正が1.5倍とあまりにも強いため
    少なくとも火力に関してはオフライン最強のハンマーとも言える。
    今ではMHPとの連動が必要という点で入手難易度は上がっているが、
    MHPとPSP、加えて対応しているUSBケーブルを用意できるならぜひとも作りたい逸品。
  • 実のところ、上位ハンマーとして見ても白の長さから割と戦える部類であった。
    これを超える白を持つ武器は上位にもそれほど多くはなく、また白は1.5倍と補正が強い。
    他の上位武器と比べると流石に20程度は期待値で劣るには劣るのだが、
    それでもこれの白を青ゲージで超える武器は存在していないし、
    当時のハンマーの手数なら白50あればエリア移動まで研ぐ必要がほぼないので
    ロスタイムをほぼ作らないことから結果的に他の多くの上位ハンマーにも肉薄出来ていた。
    流石にバルカンバスターコロサル=ダオラあたりに対してはほぼ下位互換とみなさざるを得ないが、
    あちらは上位古龍だのミラボレアスだのを狩らないといけないので、
    下位素材しか使わないこちらを超えないほうがウソというものだろう。
    むしろそれら最上位格の古龍武器に対しても、幾ら属性付きと比較しているとはいえ
    最強格の武器を相手に倍率20+属性程度の差のみで踏みとどまれているこちらが異常という他ない*1
    なんならナナ=トリ辺りは物理面で普通に負けてたりする。かの悪名高き炎龍の塵粉を6つも使うのに…

MHP2(G)

  • MHP2以降では高い会心率という特徴を得ることで、新たな地位を築いた。
  • MHP2GではG級武器である「スイ【凶】」が追加された。
    • 攻撃力は不足のない1352、武器倍率でいうと260である。
    • そしてナルガ武器にも迫る脅威の会心率40%
    • さらにスロットが2つ空いている
    • 加えて斬れ味レベル+1をつければ驚きの紫ゲージ40が現れる
    とかなりの高水準。
    攻撃力だけを比較するとマグニチュードのほうが上だが、
    スロットや外見、溜めた時のギミックを気に入ってこちらを使うハンマー使いも多い。
    瞬間火力でマグニチュード、スロット数と斬れ味の持ちでスイ【凶】、
    威力と斬れ味のバランスでカオスオーダーといったところか。
  • 素のスペックだけで見ればマグニチュードやカオスオーダーに一歩及ばないようにも思えるが、
    スキル構成まで考えた場合は話が違ってくる。
    ミラルーツZを装備し真打と見切り+3を発動させれば、僅かだがカイザミアカムのマグニチュードを上回る火力に。
    またスロットが2つ空いていることで、匠と高級耳栓に加えて見切り+3まで発動できる。
    これにより、高級耳栓が必要な場合は概ね最適解となる。
    回避系スキル等を付ける場合も、匠の発動だけで火力と継戦能力を確保できるスイ【凶】が最も適性が高いと言える。
    総じてスキルまで考慮に入れると、性能面ではMHP2Gのハンマーの中で頭一つ抜けているといっても過言ではない。
    • ぶっちゃけこの武器の存在によって
      MHP2Gのナルガハンマーは、初登場にして価値のとても薄い武器となってしまった。
      会心率が10%高かろうがゲージに余裕があろうが、
      斬れ味レベル+1をつけたこいつに勝てる要素がほぼ無いためである。
      G級で戦えるタイミングまで同じG★2からだったため、
      今後もナルガと一緒に出る機会があると存在を脅かす…かもしれない。
  • ネックは5つ要求される「黒狼鳥の銀狼毛」の微妙なレアさであろう。
    基本的に捕獲では出て来ず、剥ぎ取り、部位破壊、基本報酬のいずれかで狙うことになるが、
    いずれの場合も片耳を狙った方が出やすく、むしろ両耳からの剥ぎ取りだと絶対に出ない。
    最も期待できるのは片耳の胴体破壊だが、
    剣士で異様に堅い上に狙いづらい背中や腹を攻撃するのは色んな意味で骨が折れる。
    ガンナーで水冷弾が手っ取り早いかもしれない。
    基本報酬で20%とやや高めの片耳単体G★2クエスト「月に吠える」を地道に回すか、
    基本報酬で5%だが、高台ガンナーハメのできる両耳2頭G★2クエスト「双子の黒狼鳥」をやるのがよい。

MH4

  • ガルルガ教授の復活によりこの武器も再登場した。
    今作では【凶】は上位武器に変更された。
    性能はそこそこの攻撃力832におなじみの会心率30%と
    一見するとこれまで通りのように見える。
    しかし、会心を考慮しても攻撃力は894.4相当とかなり控えめな上、
    匠をつけた際に出る白ゲージも30と可もなく不可もなくといったところ。
  • 今作の物理主体のハンマーは斬れ味が優秀なものが多い為、少々厳しい。
    覚醒で毒360を得られるようにはなったが、毒属性ハンマーには
    攻撃力は控えめだが覚醒不要で毒520、かつ斬れ味優秀なベネ・ホワユンが存在する。
    MHP2Gと比べると少々残念な性能となってしまった*2
    物理性能はこちらが上回るのと、状態異常値のバランスは取れている為、そこで差別化を狙っていこう。

MH4G

  • 新たな強化先として【厄】と黒狼賊のダダンスイが追加された。
  • 説明文では、とある街で名を轟かす「黒狼賊」と呼ばれる集団の頭領が使用しており、
    合金の門、漆喰の蔵ですら容易く砕くという。
    MHXの説明文では、新たな内容となっており、
    黒狼賊の頭領が最期に遺したそれは、堅牢な城塞すら跡形も無く砕いたという。
  • 最終段階のダダンスイの性能は、
    • やや控え目な攻撃力1300
    • それを補う会心率40%
    • 斬れ味は匠で紫30、ハンマーとしては合格
    • 汎用性の高いスロット3
    • 覚醒で毒450が発現
    となっている。
  • 今作の物理ハンマーは紅龍祖龍のものを筆頭に、
    高い攻撃力とそこそこの属性値を兼ね備えたものが多く、
    それらに対して3スロットのみを武器に戦うのは少々厳しいものがある。
  • ならば覚醒させて毒ハンマーとして使おうにも、
    物理性能、属性値共に僅かに上回り、そして何より覚醒不要なエクスパンドの壁が厚い。
    斬れ味10の差とスロット3、高い会心率の活かし方が問われてくるだろう。

MHX

  • 今作では再びナルガハンマーとの共演を果たした。
    通常種ハンマーのスイ【烏】系列、獰猛化派生のスイ【兇】、隻眼イャンガルルガのスイ【禍】が存在する。
    通常種ハンマーの最終強化のスイ【狼】は攻撃力190、会心率25%にスロット2、斬れ味は青で匠を付けると白。
    匠スキルをつけても物理火力は控えめで、匠なしのナルガクルガ通常種ハンマー夜行槌【常闇】と大差ない。
  • 獰猛化派生の最終強化の黒狼賊のダダンスイは攻撃力170、会心率25%とさらに火力が低い代わりに
    スロット3と毒属性15を手に入れた。
    が、低火力になった割には毒属性値があまり高くなく、状態異常ハンマーとしても微妙だろう。
    スロット3のおかげで炭鉱夫にはよく担がれているようだが

MHXX

  • 通常種武器の究極強化はスイ【凶】となる。
    攻撃力320、会心率25%、白20(匠で延長)、スロット2。
    スキルなし物理期待値にして全ハンマー中4位と中々奮闘しているが、
    1位2位には期待値にして10以上上回られてしまっており、
    3位は期待値の差こそ小さいものの、属性持ちである。 
    ならばと会心率を活かして超会心構成にすると、
    今度はすぐ後ろを追いかける5位に会心率の中途半端さが祟って追い抜かれてしまう*3
    さらに3位を除きいずれもスロットがふたつ以上あるため、【凶】でできるスキル構成は他のハンマーでもできてしまう。
    どんなスキル構成であってもどれかに上回られてしまうため、【凶】の出番はほぼ無いと言っていいだろう。
  • 獰猛化派生の究極強化は黒狼大胆錘【玄】となる。
    攻撃力310、会心率25%、毒22、白30(匠+2で紫20)、スロット3。
    Xと比べて通常種武器との火力差が縮まり、毒属性ハンマーとしては匠の有無に関わらず最高の物理期待値を誇る。
    属性値も低過ぎる訳ではないため、相手を選べば活躍してくれるだろう。
    属性でこうも評価が左右されるとは・・・
    • スロット3かつ似通った性能のハンマーは他にノルド=ガイアルク龍識究打セレステイルがある。
      氷属性付きのノルド=ガイアルク、無属性だが継戦能力重視*4のセレステイルと比較すると、
      こちらの強みは毒属性がある事と、匠+2で紫が出てセレステイルを上回る物理期待値を発揮できるところ。
      毒属性の汎用性と、匠での伸びしろを生かした攻撃的なスキル構成に向くか。

MHW:I

黒羽の凶槌

  • イャンガルルガの復活にともないイャンガルルガ素材のハンマー”は”復活。
    最終的に黒羽の凶槌IIとなり、その性能は
    • やや高めの攻撃力1404
    • おまけの毒属性240
    • こちらも高めの会心率25%
    • 微妙な長さの白30、匠Lv4から紫
    • スロットはLv3のものが1つ
  • 全てのスペックが高水準にまとまっており、特にこの火力帯では屈指の会心率を持つ。
    唯一斬れ味だけはやや不安だが、元の会心率もあり達人芸を使えばフォローは容易。
    しかもパーツ強化に対応しており、
    攻撃力を伸ばすと最終的に匠有り武器の中では匠で大化けするアルタミラすら上回る火力に加え、
    そちらの無属性強化分の差を毒で補える大業物となる。
  • しかしこのハンマー、その高い性能に反して人気はそこそこ。
    各種攻略情報においてテンプレ入りしていないのも原因の一つと考えられるが、
    デザイン面でも名前が「スイ」ではなく新規の名前の「黒羽の凶槌」…そう、パーツ強化にも既に触れたが
    MHWにおいてのパターン通り汎用デザインなのである。
    そして皮肉にも汎用デザイン故にパーツ強化に対応していることが強みになっている
    骨系から強化されるハンマーの汎用デザインなので、
    サーベルタイガーの頭蓋骨に小さいガルルガの耳が貼りついたようなものとなっている。
    しかし攻撃力を求めると結局ネルギガンテの棘で覆われることになる。
  • 他にもライバルと比べると作成自体には古龍素材が不要で、幻鳥竜玉、傷跡の紫甲殻以外の素材も集めやすいが、
    甲殻の為の高レベル森林地帯の人気が低く、パーツ強化となると結局他より完成が遠くなるのも一因だろうか。

スイ【禍】

MHX

  • 隻眼イャンガルルガのハンマーの最終強化、隻眼賊のダダンスイは攻撃力210、会心率15%に斬れ味青と
    物理性能に特化したハンマーとなっている。
    匠スキルでしっかり白も出るとそこそこの性能。
    しかし、グランドスパイクが物理性能だけならこちらのほぼ上位互換なので、
    二つ名武器の特徴、狩技ゲージの溜まりやすさで差別化したいところである。

MHXX

  • 二つ名武器の究極強化は隻眼大胆錘【災】となる。
    • 優秀な攻撃力320
    • 期待値を押し上げる会心率20%
    • 圧倒的な長さの白80匠+2で紫30
    • 狩技ゲージ蓄積1.2倍
    • スロット0
    匠無しでの二つ名ハンマーでは素で紫ゲージの出る荒鉤爪や白疾風をも上回り最も高い期待値を持つ。
    一応匠で紫ゲージが生えるが、その場合は全ハンマー中1位の超火力を持つ打堕ン王の渾身撃の方が有用なので
    白ゲージ運用が基本と言って良い。
    これだけ長ければ手数が多い狩技を連打するストライカースタイルでも臨戦が不要になるので、
    狩技を連打する運用であれば最適解になりうるだろう。
    他にはブレイヴスタイルに溜め攻撃強化の狩技、インパクトプルスを同時採用する場合に極めて相性が良い。
    斬れ味の心配をすることなくブレイヴ溜め連携にインパクトプルスの恩恵を存分に得られる。

余談

  • なお、MHP2Gにおいて似た性能のG武器に「クックピックG」がある。
    こちらは攻撃力は同じで紫ゲージが少し劣り、会心率も20%だがスロットが3つ空いている。
    名前の通りこっちはイャンクックのクチバシを使っている。
  • MHFではHC武器ver.として「イノイチバン」が存在する。
    イノ⇒イノセンス⇒イノヴェイション⇒イノイチバンと強化。
    攻撃力1248・火属性240&毒属性360・斬れ味レベル+1で白(HCで紫)・スロット3・レア度5
    と、カニハンに隠れて影が薄いが、非常に高性能。
    しかし、同じHC武器にこれまた火&毒のカクトスアーシュが存在する。
    そちらは毒属性140と低くスロットも失い、斬れ味レベル+1で出る白も半分しかない代わりに、
    攻撃力1300に火属性340と攻撃方面に特化した性能を誇っている。
    • また、黒色版SP武器の「ベノム【黒狼】SP」も存在し、こちらは毒属性。
      「凄まじい毒気を放つ黒い塊」とあるように、
      ガルルガの頭部部分が真っ黒で見る者に怖気を感じさせる仕上がり。
      獲物に死を呼び込むとされる。

関連項目

モンスター/イャンガルルガ
モンスター/隻眼イャンガルルガ
武器/ガルルガ武器


*1 他の作品で下位トップと上位トップの比較をする場合、属性付きであろうと倍率20どころか30から40は引き離された挙げ句斬れ味補正の差も大きく響き、物理だけ見ても大差が付くのが普通である。
*2 参考までに、MHP2(G)のスイ【狼】は、攻撃力936に会心率30%(白ゲージ時35%)、匠で白ゲージ50という性能である。作品が違う上に、こちらには覚醒もあるため一概に比較できないが、物理面ではだいぶ厳しいのが窺える(2Gのスイも上位時点ではさほど強くないため、なおさらである)。
*3 ちなみに、護符爪を持った時点で既に逆転されている
*4 延長不可の紫30白50。紫ゲージの間は一番の物理期待値を持つが、攻撃力が300と一段低い為白ゲージになると残り二本に劣る。