BGM/瘴気の谷戦闘BGM

Last-modified: 2023-10-16 (月) 14:49:15

目次

瘴気の谷汎用戦闘BGM

禁断の地へと誘う獣らの囁き

使用作品
MHWorld、MHW:I
収録
モンスターハンター:ワールド オリジナル・サウンドトラック
  • 瘴気の谷の汎用戦闘BGM。
    作曲者はMHP2GやMHXなどの曲を担当した成田暁彦氏。
  • メインシリーズの汎用戦闘BGMにしては珍しく、イントロを始めとして所々にシンセサイザーの音色が前面に押し出されている。
    意外にもおどろおどろしさを醸し出すようなメロディは少なく、
    どちらかというと瘴気の谷の生態系、過酷な環境を表した雄大で神秘的な曲調が特徴である。
    命の終わる場所であり、下位終盤に訪れるフィールド曲ともあってか、全体的な旋律もどこか物悲しさを感じさせる。
    一方でサビ部分は格好良さを感じさせるキャッチーなもので、印象に残りやすい。
    神秘的な曲調とフィールドのグロテスクな雰囲気とのギャップもあり、プレイヤーの間でも人気が高い。
    • ちなみに上述したギャップは意図的なものであるとのこと。
      が扱われるフィールドであるにもかかわらず、音楽的には優しさ温かみが感じられるのは、
      行ってはいけない場所に吸い寄せられる曲」というコンセプトが存在するため。
      これは曲名の『禁断の地へと誘う~』にも表れている部分である。
      このBGMを聴くためだけに用もないのに谷に赴いている人は、作曲者の思惑に嵌まっているのかもしれない。
  • この曲で戦闘できるモンスターはMHW時点ではラドバルキンオドガロンの2種のみ。
    このため聴く機会は思ったよりも限られている。
    それ以上に問題なのは「瘴気の谷のモンスターのレパートリーが乏しい」点で、
    他フィールドよりもバゼルギウスイビルジョーが配置される可能性が高い
    「この曲を聞くためにオドガロンを狩りに行く」という人もまま見られたが、実機でそれを行った場合、
    折角流れはじめてもしばらくしてサイレンのようなBGMで掻き消されるといった状況が発生しやすい。
    当然ながら瘴気の谷の主である古龍が登場した場合はそちらのBGMが優先されるためやはり上書きされる。
    MHW時点では「古龍の乱入で汎用BGMが上書きされる」ケースは珍しく、妙にレアな曲となっていた。
    • MHW:Iでは新たにバフバロアンジャナフ亜種オドガロン亜種が追加された。
      ただ、これらはイビルジョーなどと同じく何処にでも出没するモンスターであり、
      瘴気の谷で狩猟するフリークエストやイベントクエストはごく僅かである。
      そのためこれらが瘴気の谷でターゲットとなった調査クエストにでも行かなければ、
      基本はラドバルキンとオドガロンでしかまともに聞く機会はないだろう。
      また、追加されたティガレックスとディノバルド亜種も専用BGM持ちであり、
      バゼルギウスが出没しなくなったことを考慮してもかき消される可能性はなお高い。
  • この曲の初公開は瘴気の谷が発表されたMHWのPV第4弾
    海外イベントの実機プレイにて瘴気の谷における汎用BGMであることが確定しており、
    あまりに凄惨かつ衝撃的な風景と勇壮なBGMの組み合わせで大いに話題になった。
    当時からこの曲に惹かれたハンターもまま散見された。
  • 乗り状態になるとパーカッションが追加されるのは他の戦闘曲と同じだが、
    この曲の場合は摺り鉦と小鼓のような楽器が用いられている関係で祭囃子のように聞こえる場合がある。
    特に主旋律が控えめなイントロ部分では目立つため、初手で乗り状態になると驚くかもしれない。
    • オドガロンは武器・防具が和風という特徴があるが、関係性があるのだろうか?
  • フィールドの雰囲気、シンセサイザーを押し出した曲調から、
    『風の谷のナウシカ』(の劇伴)を彷彿させるという声もある。
    作曲の際に参考にしているのかもしれない。

禁断の地へと誘う獣らの囁き: The Chase

使用作品
MHWorld、MHW:I
収録
モンスターハンター:ワールド オリジナル・サウンドトラック
  • 逃走(エリア移動)した中・大型モンスターを追跡する際に流れるBGM。
    大型モンスター戦のBGMをベースとしつつ、中型モンスター戦にも用いられた弦楽器の音色が含まれているため、
    大型用と中型用の戦闘曲のハイブリッドのようなBGMである。
    また、曲のイントロとループ直後の部分には、上記のどの曲にも無かった甲高い和音が流れる。
    • 特にオドガロン種の場合、
      「戦闘BGMが流れる中で突如咆哮」⇒「この曲が流れはじめる中、即座に走り去る」といった状況になり、
      甲高い和音の効果もあって他の逃走時BGMよりも鮮烈な印象を受けやすい。

瘴気の谷: 中型モンスター

使用作品
MHWorld、MHW:I
収録
モンスターハンター:ワールド オリジナル・サウンドトラック
  • 瘴気の谷で中型モンスターと戦闘する際の狩猟曲。
    大型モンスターの戦闘BGMをアレンジしたものである。
    低音のストリングスが強調されており、原曲よりも重く、暗い印象を受ける。
    • 瘴気の谷ではムービー内でツィツィヤックが倒れているシーンが描かれているものの、
      実際に戦闘になる中型モンスターはドスギルオス以外存在しない。

瘴気の谷: 小型モンスター

使用作品
MHWorld、MHW:I
収録
モンスターハンター:ワールド オリジナル・サウンドトラック
  • 瘴気の谷の小型モンスター用BGM。こちらも、大型モンスター戦闘曲のアレンジ。
    楽器が大幅に減らされており、かなり静かな曲調に変わっている。
    バックで流れている不気味で不安定な旋律がよく聞こえるため、若干ホラーテイストな曲にも聞こえる。
  • 瘴気に侵されたギルオスラフィノスは積極的にこちらを襲ってくるため、
    瘴気に満たされた中層エリアを通る際は、この曲を頻繁に聞くことになる。
    • なお、敵対時に戦闘BGMが流れる小型モンスターは上記のうちギルオスのみである。
      ラフィノスや甲虫種はハンターに攻撃することはあるが、戦闘BGMは流れない。
      このため内部的にはギルオス専属のBGMといって差し支えない曲である。
      ただ、ラフィノスはギルオスやヴァルハザクの登場するエリアに出没する傾向が強く、
      同時に襲い掛かってくることも多いためあまりそのような印象は受けないだろう。

命の行きつく場所

使用作品
MHWorld、MHW:I
収録
モンスターハンター:ワールド オリジナル・サウンドトラック
  • 瘴気の谷でクエストが始まる際に流れる曲。昼と夜で曲が変わる。

余談

  • この曲の1分50秒あたりのフルートに『旅立ちの風』のようなフレーズがある。
    奇しくもこの場所に縁のあるモンスターのBGMに挿入されている『旅立ちの風』のアレンジも同じフレーズ。
    …偶然だろうか?

関連項目

フィールド/瘴気の谷