モンスター/ヒラバミ

Last-modified: 2025-04-11 (金) 20:24:12
種族
海竜種
別名
風鋏竜(ふうきょうりゅう)
英語表記
Hirabami
登場作品
MHWilds
狩猟地
氷霧の断崖, 竜都の跡形, (氷鎖の凍峰)*1

目次

強風が吹き荒れる寒冷地を筆頭とした各地に棲息する大型の海竜種。
甲虫種のそれに似た緑色の血液を有しているなど
海竜種の中でも異色の進化を遂げた種であり、特定の条件を必要とするが、
海竜種でありながら空中での行動に長けるという風変わりな特徴を持つ。
また、尻尾の側面から伸びる「尾爪」と呼ばれる器官は鋏のように稼働し、
獲物や外敵を挟み込むようにして拘束したりすることが可能。
以上のような特性から《風鋏竜》という別名でも呼ばれている。
単独で行動する個体もいるが、「氷霧の断崖」などで確認される本種は3頭ほどの小規模な群れを作り、
それぞれが役割を持ちながら連携する様子も確認されている。
全体的に筋肉量が少なく、体型も極端に扁平で、
大型モンスター全体の中でも特に軽量級の部類と言える。
しかし、その軽い身体こそがヒラバミの機動力の秘密でもあり、
後頭部から首にかけて存在する飛膜を傘のように展開し、
これで気流を捉えることで身体をそのまま空中に浮かべることができる。
一度気流に乗ると滅多なことでは地表には降りず、基本的にヒラバミは空中で行動すると考えていい。
四肢は小さな鰭のような形状に退化しており、地上での激しい運動はあまり得意ではないが、
地表付近の気流を利用して意外な身のこなしを見せることもある。
また、前述の尾爪や鎌のように湾曲した前脚の爪、
左右にも大きく広がる下顎にびっしりと生える小振りな牙などを武器に接近戦を仕掛けてくる場合もあり、
決して地上では碌に動けないなどということは無い。
ただし、その移動能力の大部分は強風と飛膜に依存しているため、
飛膜を傷付けられると空中での動きがやや不安定になるほか、
滞空中に飛膜を含めた首元を狙われるとあっさりと落下してしまうこともある。
休憩や睡眠を取る場合でも地上には降り立たないことが多く、
前脚の爪や尾爪を天井や壁などの地形に食い込ませて身体を固定して休む。
特に尾爪を天井に食い込ませて垂れ幕のようにぶら下がる様子がよく確認され、
状況や時間帯によってはその体勢のまま眠りこけていることもある。
このように地形に張り付く習性だが、実はヒラバミにとっては危険から身を守る一つの策でもある。
上記の体勢で休息を取っているヒラバミの姿は意外に背景に溶け込みやすく、
外敵や獲物の目を欺く擬態として有効的に機能する場合がある。
存在に気付かないままヒラバミに近寄ってしまい、
結果的に襲われてしまうという事案は決して少なくはない。
休憩中でも獲物を確認すると、尾爪で地形を掴んだまま身体を巻き取るように丸め、
次の瞬間に身体のバネを使って勢い良く空中に飛び出し、そのまま気流に乗って襲い掛かる。
ちなみに群れで行動している場合はその中の1頭が見張り役となり、
周囲を警戒しながら待機していることもある。
危険を察知するなどして興奮すると、不気味な咆哮を轟かせて周囲を威嚇する。
外見こそ軽量級とはいえ、その咆哮は確かに大型モンスターのそれらしい音量と迫力を有している。
一定の時期になると、他の生物があまり寄り付かない高地や洞窟などに籠り、
脱皮してより大きな身体へと成長する。
この脱皮した後に残される抜け殻はとある地域では生薬の一種として利用されるが、
一般人が簡単に辿り着けるような場所ではまず入手できないため珍重されている。
外敵との戦闘においては複雑な空中機動や搦手の数々を用いて翻弄し、
対象の行動力を奪いながら徐々に追い詰めていく戦法を好む。
特に積極的に用いられるのが尾爪であり、
岩場にも突き立つその鋭さは外敵を傷付ける武器としても大いに役立つ。
明らかにヒラバミよりもパワーがあり、前脚も器用に扱える雪獅子ドドブランゴでさえ、
一度その尾爪に挟み込まれると容易には脱出できない。
また、口から非常に冷たい液状のブレスを吐き付ける攻撃も得意で、
このブレスを繰り返し浴びせることで獲物を凍結させて身動きを封じることもある。
一方で真正面から力任せに激突するような戦法は苦手で、
他種のモンスターとの縄張り争いでは尾爪で身動きを封じたと思ったところで不意に反撃され、
怯んだ隙に拘束を振り解かれ、最終的にはそのまま力押しで突破されるという光景も珍しくない。
上述した尾爪やブレスも不利な戦局を一撃でひっくり返せるほどの攻撃力は無く、
これらがまるで通用しない外敵に対してはたとえ群れであっても勝ち目は薄い模様。
ヒラバミから得られる素材は非常に軽く、それでいて強度にも秀でるとして人気が高い。
加工のしやすさに定評のある鱗や滑らかで手触りが良い皮など、
いずれも優良な素材として高額で取引されている。
これらの素材の長所を最大限に活かしつつ加工された装備は、
軽快な動きやすさと確かな防御力を両立しており、ハンターからの評価も高い。
ちなみに戦乱の世に生きたとある武将はヒラバミの尾爪を加工した大振りな武器を振るい、
生涯に渡る常勝の伝説を残している。
  • MHWildsで初登場した海竜種の大型モンスター。
    吹きすさぶ風を受け、自在に浮遊飛行を行うという驚異の生態を持っており、
    その独特な行動とのような形状のから《風鋏竜(ふうきょうりゅう)》という別名で呼ばれている。
  • 初公開されたのは2025年2月5日に配信されたPV第6弾で、
    バーラハーラウズ・トゥナに続いて登場したワイルズ3体目の大型海竜種である。
    上記2種も中々クリーチャーじみたデザインのモンスターだが、
    ヒラバミも彼らに負けず劣らずの特徴的な外見と生態を持つ新種。
    • モンスターそのものが公開されたのはPV6であるが、
      それ以前に武器紹介動画等で装備が先行登場していた。
      各フィールドの中堅ポジションの新種が同じように装備のみ先行登場、
      後にモンスターを紹介という流れで公開されており、
      ケマトリスラバラ・バリナププロポルと順に公開され、
      最後に残った氷属性のスラッシュアックスこそ、本種の武器であった。
  • 種族通りの海竜骨格を持つモンスターであるが、小柄で極端に細い胴体や小さな前脚、
    長い首が目立つというシルエットを持っており、印象としてはイソネミクニに近い。
    氷属性を行使する点で考えるとより近いのは亜種の方だろうか。
    全身は鱗というよりものっぺりとした甲殻に覆われており、
    頭部や尻尾の独特な形状と併せ、というよりもに似た印象を受ける。
    • 頭部は鋭い角錐状の甲殻と、その隙間からギョロリと覗く目が特徴的で、
      さながら古代の甲冑魚サメを思わせる意匠をしている。
      下顎は左右に分かれるようになっており、口の中は水色で、
      更に同じ色の歯が口内のそこら中から無数に生え、中心部に穴があるという恐ろしい形状。
      下顎が2つに割れる風神雷神悪魔等の先輩、同期のバーラハーラともいい勝負ができそうなホラーなビジュアルである。
    • 細い前脚の先には巨大な1本の鉤爪が生えている他、
      外側に向けてイソネミクニと同じようなヒレが見られる。
      また、後脚の方は脚先に水掻きが生えたヒレのような形状となっており、
      地上を駆けるのでなく泳ぎに特化している種であるという事を窺わせる。
    • 尻尾は極めて特異な形質を示しており、扁平な形状をした尻尾の先に
      或いはエビの遊泳肢の様な平たいヒレ状器官が並んで生えており、
      更に尻尾の先端には巨大な鋏のような形状をした鋭利な「尾爪を持つ。
      ある程度の長さまで出し入れが出来るようで、必要に応じて出す武器として用いているようだ。
      節足動物を思わせる尻尾を持つ海竜種という点ではオロミドロとも共通しているが、
      ムカデを想起させるあちらに対し、こちらはまるでハサミムシのようである。
    そして本種最大の特徴となるのが顎から肩にかけて首元に生える特殊な飛膜
    表が青紫色、裏側が水色をしている膜を左右に2列ずつ生やしており、
    広げると凧やパラグライダーのように緩やかに張る。
    元の首の何倍もの広さがある膜だが、本種はこの大きな飛膜で風を受ける事で浮遊
    水中にいるかのように空中を舞い泳ぐという生態を持っているのだ。
    羽ばたきもせず空中に留まり、自在に浮遊飛行を行う姿を見ていると、
    こっちが水中にいるのではないかという錯覚に陥ってしまうかのようである。
    • これまで宙を水中のように舞う海竜骨格のモンスターといえば、
      バグを除けばアマツマガツチイブシマキヒコナルハタタヒメシャンティエンなどだが、
      彼らはいずれも常識では測れない力を持つ古龍種であり、
      通常モンスターである海竜種がこのように宙を舞うのは前代未聞である。
      原理としては『飛膜で風を捉えて浮く』というものなのでアマツマガツチと共通するが、
      あちらは自ら嵐を生み出しそれに乗っているのに対し、
      ヒラバミは自然現象を利用しているに過ぎないというところが両者の差になるか。
      膜を使って浮遊する姿は何処か妖美な印象を受ける。
    • 風を受ける事に適した身体を持つ通常モンスターという点はレイギエナにも通ずる。
      その地に吹く強力な気流を利用する点はよく似ているが、
      あちらは元々空を飛ぶ事に特化した竜種であり、
      頭部や尻尾の飛膜以外にも立派な翼を持っているため、飛行能力は段違いである。
      別名は《風漂竜(ふうひょうりゅう)》なので結構似ているが。
  • 浮遊飛行を行う点が取り上げられやすいが、地味に氷液を吐くという能力も持っている。
    地味な能力ではあるが、実のところ通常種で氷属性の海竜種はメインシリーズ初
    過去シリーズではアグナコトル亜種やイソネミクニ亜種といった亜種モンスターか、
    ポカラドンというMHFのモンスターしかいなかったのである。
    このため、通常種の海竜が持ち合わせていない属性は龍だけになった*2
  • 本種のの色はなんと緑色である。
    緑の血というと既存の作品であれば甲虫種や鋏角種などの節足動物系モンスターに特有のものであったため、
    (脊椎動物と考えられる)である本種の血の色が緑というのは前代未聞の事態であると言える。
  • デビュー作品であり、後半に訪れる寒冷地である氷霧の断崖を主な棲息地とする。
    浮遊飛行の為には風を受ける必要があるため、猛吹雪が荒れ狂う断崖エリアに居る事が多く、
    ヒラヒラと浮遊しながら生活する。そうでない場合は洞窟エリアの天井などで身を休めているようだ。
    何故か断崖だけではなく洞窟の中でも飛んでいる事があるが
    • エリア移動の際も浮遊しながら泳ぐように移動するが、
      浮遊した瓦礫の中をスイスイと進んでいく姿はもはやイブシマキヒコのそれ。
      当然ながら移動スピードはめちゃくちゃ速いので、置いていかれないようセクレトで追いかけよう。
    • ムービーでは洞窟の天井にぶら下がっていた所、
      この地を訪れたナタの視線を感じたのか一気に飛び上がって急襲。
      群れでハンターらに対峙するという姿を見せた。
    • 上位環境では、氷霧の断崖に居座ったゴア・マガラの魔の手により、初登場にして狂竜化モンスターとなってしまった。
      狂竜化したヒラバミは群れを離れ、ただ、一定の場所をウロウロし続ける存在になってしまっている。
      ちなみに、海竜種で初めて狂竜化したモンスターでもある。
  • 禁足地は小型のみならず大型すら群れるという修羅の地だが、
    本種も大型モンスター同士で「群れ」を作り襲い掛かって来る1種である。
    基本的には3頭程度の群れで行動を共にするようで、
    少数で浮遊飛行しながら他者に攻撃を仕掛ける姿が見られる。
    • 同期の海竜であるバーラハーラも群れを作るが、
      集団で襲い掛かって来る事が少なく単独行動が多いあちらに対し、
      こちらはしっかりと団体行動を取って戦闘に臨む模様。
      他のモンスターで言えば、イャンクック等が同じ習性を持っている。
      一方、ドシャグマのようにボス個体が居るかどうかは分かっていない。
  • 本種は禁足地固有の、ギルドにとって未知の新種という訳ではなく、
    遭遇時に同行していた編纂者であるアルマは一見で即座にヒラバミと断定している。
  • 睡眠時には自慢の尾爪を天井や壁にぶっ刺し、逆さまにぶら下がって眠る
    まるで垂れ下がった幕のようにも、拘束攻撃時のギギネブラのようにも見えるが、
    頭部が地面に近い位置に来てくれるため、寝起きの一発を入れやすくなっている。
    流石に大タル爆弾をピンポイントで投げ当てるのは難しいかもしれないが、
    従来通り頭の近くに設置して攻撃するのは造作もないだろう。
    • 場所によっては、逆に頭を上にして壁にピッタリと張り付いて眠る場合もある。
    • 睡眠中のこの姿勢は擬態も兼ねており、皮膜を畳んだ細長い体と体表面の模様が
      洞窟内の支柱や壁面の模様に上手く紛れるようになっている。
      流石に接近すると一目瞭然だが、ある程度離れた距離からの観察では
      どこでヒラバミが寝ているのかほとんど分からないほど精巧である。
      導蟲という優秀なガイドがいなければ発見が困難になっていたであろうことは想像に難くない。
  • 上述の通り群れを作る習性を持つが、それはつまり1個体で生き抜ける訳では無いという事。
    本種のこの地における生態系地位は良くて中堅に留まり、
    断崖を統べる頂点捕食者であるジン・ダハドに対しては集団で向かっても敵わない。
    • 縄張り争いは復活モンスターであるドドブランゴの間で確認されている。
      まずは飛び掛かってきたドドブランゴを空中で華麗に避け、
      更に向かって来ようとする相手を自慢の鋏尾爪で掴み、動きを封じつつ割合ダメージを与える。
      しかし、腕力のあるドドブランゴは引きずられながらも鋏尾爪をこじ開け、逆にヒラバミを捕まえにかかる。
      逃げようとするヒラバミだが、尻尾を掴まれて抱え上げられ、地面に思いっきり叩き付けられて終了となる。
      • 体格で勝りながらもドドブランゴに対して今一つ攻めきれなかったヒラバミだが、
        縄張り争い中ではお互いに割合ダメージが入っており、最後も地面に叩き付けられながらも直ぐに復帰する。
        総じてお互いにダメージを与え合う引き分けの縄張り争いになっていると言えよう。
  • 豊穣期になると成長の過程で脱皮するようで、上位の豊穣期に氷霧の断崖を探索すると、
    時折特産品として抜け殻を拾うことが出来る。
    肝心の交換先は交わりの峰スージャであり、どうやら生薬として珍重されているようだ。

  分かりました。ヒラバミの狩猟を要請します。
  うん。

  • 浮遊モンスターの特権として、滞空した状態から様々な攻撃を繰り出してくる。
    ハンターの手の届く距離には居るため攻撃が届かないという事はないが、
    やはり手が出しづらい状態ではあるので、落石や集中モードを駆使し、
    何度も叩き落してやるというのが対抗策の1つになるだろう。
    氷霧の断崖ではフックスリンガー斜めに引き寄せる落石も存在しており、
    空中を漂うヒラバミにもフィールドギミックを当てやすくなっている。
    • 上記の通り群れるので、集団で連携して襲い掛かって来るだけでも恐ろしいが、
      本種は常に滞空しているという点も脅威に感じやすい。
      こちらの手の届きにくい中空から複数で攻撃してくる、と書くとかなりの難敵に見えるだろう。
      しかし、大型モンスターの群れは各個体でそれぞれ独立したAIを持っており、
      高度な連携を仕掛けてくる事はないどころか、味方が攻撃していたら自らの手を休める輩が多い
      よって、3頭全員が一気に攻撃してくる事態は考えづらく、
      また大こやし弾といった群れを解散させる要素も多いので、そこまで地獄にはならないだろう。
      場合によっては頂点捕食者など、別のモンスターにぶつけるのも良い手である。
  • 通常攻撃では海竜種が水中で繰り出すような2連噛み付きなどがあるが、
    大技としては空中で溜め動作を行い、地表付近で大回転して
    近づいたハンターを吹き飛ばすアクロバティックな動作も行う。
    なおこの大技、モーションをよく見るとアマツマガツチのダイソン(大竜巻)によく似ている
    大竜巻でアマツマガツチが大回転する動作だけを高速で行っているようで、
    謂わば竜巻抜きの廉価版といったところだが、
    浮遊する特徴のみならずモーションまで真似っことは味な事をするものである。
  • 別名の由来にもなっている“鋏尾爪”での攻撃にも注意したい。
    尻尾の先端にある鋏の様な形状の爪を「ギャリン」と開き、
    挟み込むように動かしたり、振り回したりして傷つけようとしてくる。
    上記のように音爆弾のような効果音が攻撃前に鳴るので、
    それを予備動作として避けるようにすると安定するだろう。
    • 一方、尾爪を部位破壊すると「鋏尾爪の欠片」というアイテムが落ち、
      これを拾うと自動的にスリンガーに装填、重斬裂弾という弾を発射できるようになる。
      複数の斬撃ダメージを一挙に与えられる優れものであるが、
      1発しかないので外さないよう、発射タイミングには気を付けたい。
    • その尻尾の破壊可能数はなんと5回
      一般モンスターで同一部位を3回以上破壊できるケースは珍しい。
  • 口から氷属性の液体も吐きつけてくる事があるが、
    こちらは単なる氷属性ブレスという訳ではなく、
    なんと着弾箇所に氷柱が発生し凝固するという過冷却水のような性質があり、
    連続で喰らった場合は脚が凍り付く「凍結状態」になってしまう
    拘束型の状態異常であり、一定時間動けなくなってしまうが、消散剤で解除する事が可能。
    • MHFにおけるトア・テスカトラが用いる氷漬けの状態異常や、
      MHW(:I)におけるイヴェルカーナ氷刃佩くベリオロスが行う凍結ブレスに性質がよく似ているが、
      まさか古龍や特殊個体が使う性質を群れる中堅モンスが使って来るとは誰が思っただろうか。
      流石にあちらのように広範囲にばら撒かれるわけでは無く、
      かなり狭い範囲にしか発生しないようなので、しっかり避ければ問題ないか。
  • 飛行、もとい滑空に特化した生態であることは
    一目瞭然であり、ならば地上に落とせばタコ殴りにできる…などということは無かった
    このヒラバミ、なんと地上に降りても普通に行動できるのみならず、超スピードのタックルや軽やかな側転、
    ダイナミックな尻尾攻撃など多彩な攻撃手段を持ち合わせている。
    一撃が重い攻撃を多用してくるため、むしろ浮遊時よりも侮れないかもしれない。
    ハンターノートにもある通り、地上と空中での2つの行動パターンを見極めなくてはならない。
    つまり、ヒラバミは空陸両用の海竜種なのである。海は?
  • なお、本種はMHWildsにおいて初めて登場が判明した氷属性モンスターである。
    発売前はいつもの如く火属性が最も多く、氷属性の使い手が居るのか危惧されていたが、
    本種に加えてドドブランゴやジン・ダハドも登場した事で中盤・終盤での氷属性の心配が無くなったと言える。
    むしろ雷属性のほうが人材不足だった。
  • ヒラバミという独特な響きの名前だが、なんと英名もそのまま“Hirabami”と呼ばれている。
    おそらくドシャグマと同じく日本語が由来になっていると思われるが、
    その場合「ヒラ」は扁平な身体から「べったい」、あるいは膜が「ヒラヒラしている」あたり、
    後半の「バミ」は大蛇を表す「蟒蛇(ウワバミ)」あたりが元になっていると考えられる。
    蛇の和名の1つが由来という意味ではトビカガチを思い起こすものがあるかもしれない。
    • MHWildsでは未確認生物(Unidentified Mysterious Animal)、つまりUMAが新モンスターのモチーフになっているとする考察があり
      例えば砂に潜る性質を持つワーム型のバーラハーラはサンドワームがモチーフ等と言われているが、
      本種の場合は「空中を浮遊する」「節のある長い身体を持つ」点などから、
      スカイフィッシュがモチーフになっているのではないかと一部では考えられているようだ。
  • 上述した通り本種の血の色は緑だが、実は現実にも緑の血を持つ脊椎動物が存在する。
    その名もズバリミドリチトカゲ と言い、
    ビリベルジンと呼ばれるヘモグロビンが変異した物質を多く体内に溜めており、それが血液を緑色に染めている。
    このビリベルジンは脊椎動物にとって有害なため、通常は別の物質に変換されて体外に排出されるはずなのだが、
    ミドリチトカゲはビリベルジンを変換する遺伝子の変異により、高濃度のビリベルジンを蓄積できるという。
    何故そのような進化を遂げたのかは不明だが、マラリアといった病気への予防の効果があるのではないかという説も存在する。
  • 初公開となったPV6では、天井に張り付いた姿を見せていたが、
    その扁平な身体のせいかギギネブラと見間違えるハンターが続出した。
    舞台が寒冷地な事や、ギギネブラがMH3Gからずっと登場しておらず、
    復活を強く望まれる1体である事が原因だろうが、
    残念な事に今のところMHWildsにギギネブラが登場するという情報はない。
    この流れ…何度も見たことがあるな…。
  • 前述の通り、本種は外見がイソネミクニと非常に似通っている。
    両者とも胴体が非常に細いのに対し、ヒラバミは首元に広がる膜、イソネミクニは巨大な髪ヒレを持っており、
    シルエットが良く似たそっくりさんになっているのである。
    なお色味は通常種の方が近いが、氷属性を扱う点に関しては亜種と共通しているため、
    冗談めかして「イソネミクニ亜種が空を飛んだらほとんどヒラバミになる」なんて言われる事もある。
    • 他方、強風の吹く高地に棲み、風を捉えて空を飛ぶという生態はレイギエナと共通している。
      こちらは別名が「風○竜」「ふう○ょうりゅう」というニアピン賞である事や、
      初登場作品で数少ない氷属性使いである事など、種族や外見は全く違いながら何処となく似た雰囲気なのが面白い。
      • ちなみに別名のニアピン繋がりで言えば、
        クシャルダオラのもうひとつの別名である「翔龍」「ふうょうりゅう」も同じことが言える。
        あちらはりゅうはりゅうでもだが。
    なお、レイギエナ、イソネミクニ亜種、ヒラバミの3種は、現状どの作品でも共演していない
    共通点こそありながら実際には赤の他人同然である。誰? ⇄ 誰? ⇄ 誰?
    一応、レイギエナとイソネミクニ通常種ならばMHNowで共演しているが…。
  • ワイルズが初登場ではあるが、ユーザーからは「ライズ出身っぽいモンスター」と言われることもある。
    上記の通りにイソネミクニと骨格が似ていること、名前が和風なこと、ビジュアルが「一反木綿」に似ていることが主要因と思われる。
風鋏竜の鱗
薄紫色をしたヒラバミの鱗。浮遊飛行するヒラバミの鱗であるため、
小粒で軽量ながら強度に優れており、加工にも用いやすい素材。
より上質で強度の高いものは「上鱗」と呼ばれ、ヒラバミの浮遊飛行を可能とする軽さが注目されている。
風鋏竜の皮
薄紫色でスベスベしたヒラバミの皮。布のように滑らかで柔らかく、
空気抵抗を低減する独特の心地よい手触りが特徴的な素材。
高級な反物を思わせるしなやかな皮は「上皮」と呼ばれ、猛吹雪を耐え抜く強度を兼ね備える。
風鋏竜の飛膜
ヒラバミの首元に生えている大きな飛膜。高い柔軟性によって風を受け止め、
展開・収縮や微調整を加える事で、浮揚を自由自在に制御する。
柔軟性と強度に富むものは「上飛膜」と呼ばれ、激しい吹雪の中でも的確に気流を捉えるという。
風鋏竜の尾爪
ヒラバミの尻尾の先端に生えている鋏のような形状の爪。
大きく湾曲しており、ラフマーなどの獲物を逃さず挟み込み事が出来る。
特に上質な尾爪は「上尾爪」と呼ばれ、鎌のように湾曲した爪は獲物に食い込み、
ヒラバミの元から逃げる術を奪ってしまうのだという。

風鋏竜の抜け殻
ヒラバミが脱皮した際に残された抜け殻の一部。武具として加工することはできない。
氷霧の断崖で入手できる特産品の1つであり、豊穣期を中心に浮岩や洞窟内などに引っ掛かっている。
その質感はまるで旗や幕などの人工物のようであり、注意しなければ見逃してしまう可能性もある。
東地域では物々交換に利用でき、交わりの峰では生薬として利用価値が高い。

モンスター/海竜種
アクション/空中浮遊


*1 同士討ち後フィールドを立ち去るため、狩猟は不可能
*2 雷はラギアクルス等、火はアグナコトル等、水はタマミツネ等
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