「ヒア・カムズ・ザ・サン」

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登場人物

あらすじ

（一体、これはなんだ？）

半年ぶりに帰省した進学生ハマ・カワコイデが目にしたのは、変わり果てた故郷・カナリーヴィルの地だった。
長大な金網に囲まれた急造建造物。黒煙。キョート空港に置かれている対磁気嵐テック。そして、ハマに銃を向ける双子めいた門番……。
屈辱と混乱の中、門番に引っ立てられていくハマを救ったのは、二人の赤いニンジャであった。

ニンジャスレイヤーとレッドハッグ。ひょんなことから知り合ったアウトローズは、邪悪組織アマクダリの陰謀を潰すためにこの地を訪れていたのだ。
果たして彼奴等が計画するロケット計画とは？そして背後から社会を操作してきたアマクダリは、何故「宇宙移民など稚気じみた夢」となったこのマッポーの世に、ここまでなりふり構わぬ強硬手段に出ているのか？
そして今、宙へ飛びたたんとするニンジャ宇宙飛行士が垣間見るニンジャ宇宙真実とは！？

解説

『ニンジャスレイヤー』はSFであり、アクション、ホラー、そしてニンジャである。
本エピソードでは宇宙進出、オムラ関連ストーリーを彷彿とさせる宇宙への夢と狂気といったSF要素、そしてアマクダリの謎を縦糸とし、それを彩るアクション面では、彼の死神のカラテをして倒れぬ鋼鉄の巨兵との肉弾戦、またも現れたスナイパーとの超長距離戦闘、因縁深いあの影の再来など、熱いイクサが揃っている。

エピソードの位置付けとしては、「ノット・ザ・ワースト・デイ、バット・アット・リースト・カースド・エニウェイ」からの直接の続編であり、一方でこれまで端々で示唆されてきたアマクダリの宇宙への野望を直接描写する一連のエピソード群の一編であり、第3部中盤の山場、および後半の一大長編への布石ともなる、連結性が強い物語である。
公式で推奨されている前エピソードに加え、可能であれば様々なエピソードを読み進めてから挑むことが薦められる。

果たしてこの村に「夜明け」は訪れるのだろうか。「帰り来た息子」は無事家族と再会できるのか。そして、昇る「太陽近く」。その曙光は、月が裏に抱く宇宙的深淵すら露わに照らし出すのだろうか。
昇り来るオービタの様に急転直下する、起忍殺宙のボーイミーツ・コズミックニンジャホラー・SF。
全てはこの一編の中にある。今はただ読み、備えよう。

物理書籍版では「不滅のニンジャソウル#6：リフォージング・ザ・ヘイトレッド」に収録。