STB-2

Last-modified: 2025-10-25 (土) 19:12:13

日本 RankV 中戦車 STB-2 / 74式戦車第一次試作車第二案

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概要

Update 1.65 "Way of the Samurai"にて実装された陸上自衛隊の74式戦車第1次試作車第2案。当初は第1案であるSTB-1として実装されたものの、実際に実装されたものはSTB-2であったため名称変更された。

車両情報(v2.5.0)

必要経費

必要研究値(RP)160,000
車両購入費(SL)390,000
乗員訓練費(SL)110,000
エキスパート化(SL)390,000
エース化(GE)1,300
エース化無料(RP)780,000
バックアップ(GE)100
護符(GE)2,200

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング8.3 / 8.3 / 8.3
RP倍率2.02
SL倍率1.3 / 1.5 / 1.7
最大修理費(SL)4,900⇒7,291 / 8,330⇒12,395 / 3,820⇒5,684

車両性能

項目数値
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後)
砲塔旋回速度(°/s)22.8⇒45.2 / 14.3⇒24.0
俯角/仰角(°)
(姿勢制御使用時)
-6/9
(-12/15)
リロード速度(秒)
(初期⇒スキルMAX+エース化)
8.7⇒6.7
スタビライザー/維持速度(km/h)二軸 / 75
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
80 / 40 / 25
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
100 / 75 / 40
船体崩壊
重量(t)37.8
エンジン出力(hp)1,162⇒1,431 / 663⇒750
2,200rpm
最高速度(km/h)59 / 53
実測前進~後退速度(km/h)58 ~ -22 / 44 ~ -20
視界(%)96
乗員数(人)4
 

光学装置

倍率暗視装置種類世代
IR投光器---
車長1.0x-8.0x--
砲手8.0x--
操縦手1.0x赤外線-

武装

名称搭載数弾薬数弾薬費
(SL)
主砲105 mm L7A3 cannon150210
機銃12.7 mm M2HB machine gun1660-
機銃7.62 mm M1919A4 machine gun14,500-

弾薬*1

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(kg)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
105 mm
L7A3
M392A2APDS4.0-1478350343333317302287
Type 75HESH10.83.89760127
M416Smoke11.60.05732-
 

車両改良

解説ページを開く

Tier名称必要量(RP)購入費(SL)購入費(GE)
I履帯8,600******
修理キット5,600
砲塔駆動機構8,600
IIサスペンション4,800******
ブレーキシステム
手動消火器3,100
砲火調整4,800
Type 75
NVD(暗視装置)
IIIフィルター6,400******
救急セット
昇降機構
M416
発煙弾発射機
IV変速機8,400******
エンジン
砲撃支援
Laser rangefinder

カモフラージュ

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条件-
説明標準カモフラージュ
△△△
[添付]
条件
説明

研究ツリー

前車両M47 (JP)
次車両Type 74 (C)
 

解説

特徴

【火力】
主兵装としてL7A3 105mmライフル砲を搭載する。
弾種は、HESHの75式粘着榴弾(貫徹力 137mm)、APDSのM392A2(貫徹力 347mm)、その他に発煙弾を運用できる。装填時間は同口径標準の8.7~6.7秒となっている。

61式戦車が装備する61式 90mm戦車砲から口径・弾速が向上し火力が大幅に強化された。加えて、2面式砲安定装置の装備により行進間射撃の精度が劇的に改善され、またレーザー測遠機によって正確な照準器の補正が迅速に行えるようになり、効果的な遠距離射撃が可能になった。

車長用サイトを砲塔上部に装備し、射撃モードを有効にすることで車長による射撃を行える。砲手用サイトに比べ、可変倍率でかつ視野角が広く、また視点が高いため稜線射撃などで有効に活用できる。

仰俯角は-6.0/9.0°とやや控えめになっているが、後述の油気圧式懸架装置を活用することで-12.0/15.0°まで補うことができる。

【防御】
砲塔は鋳造延鋼装甲、車体は均質圧延装甲で構成されている。
砲塔は避弾経始に優れた形状をしている。正面は主要部で100~300mmの装甲厚をもち、周縁部はさらに厚くなっている。
車体正面は傾斜を含め120~180mmの装甲厚となっている。
第2世代主力戦車として標準的な装甲防御力を持つ。機関砲の直撃や、支援砲撃や近接航空支援の至近弾は耐えられるが、戦車砲には耐えられない。

車体に対して砲塔の方が装甲防御力に優れており、また低シルエットのため、姿勢制御機能を用いた車体を隠しての稜線射撃が有効である。しかし前述の通り砲塔であっても戦車砲には無力であるため、被弾しないことが原則となる。

携行弾薬数は16発とすると車体弾薬庫を空の状態にできるため、車体に被弾した時の弾薬庫誘爆のリスクを低減できる。逆に砲塔弾薬庫には常に弾薬が保管されるため注意したい。

【機動性】
改修後のエンジン出力は870hpを発揮し、最高速度は前進53km/h、後退7km/hである。出力重量比23hp/tとなる。
最高速度は60km/hを下回るものの、第2世代主力戦車の中でも優れた出力重量比を持ち、高い加速性能を持つ。後退速度は遅く、長距離を後進しての撤退などは不可能だが、必要最低限の速度は確保されているため、射撃後の後退は問題なく行える。

【総評】
同格主力戦車の中でみると、火力や装甲防御力は標準的なものの、姿勢制御機能や各種火器管制装置などの装備、また機動性に優れる。
性能の均衡がとれた良好な車両であるが、戦果をあげるには戦況に応じた適切な判断が求められる。性能を過信するのではなく、戦局に合う車両の長所を引き出す運用が鍵となるだろう。

油気圧式懸架装置のすゝめ

本車両をはじめとして、74式戦車、90式戦車、10式戦車は油気圧式懸架装置(サスペンション)を装備している。
この懸架装置は油気圧を用いた能動的な伸縮が可能であり、車体の姿勢制御を行える。車高を上げると踏破力を強化でき、逆に下げると投影面積を削減できる。また、前傾や後傾で不足する俯仰角を補える。特に前傾姿勢は稜線射撃との相性が良く、最小限の露出で砲を敵に指向できる。極めて有効な戦術であるため、積極的に活用していきたい。

さて、ここではゲーム内で姿勢制御機能を扱うための操作設定を記述する。
この姿勢制御機能はゲームの既定の操作設定ではキーの割り当てがなく、操作設定を変更する必要がある。

まず、前述の戦車のうち1両(STB-2を推奨)でテストドライブを行う。次にEscキーを押し表示を切り替え、画面の「コントロール」の項目を選択する。既に地上車両の操作設定が選択されているので、左側のタブから「サスペンションの制御」の項目を選択する。すると、各方向に応じた設定欄が現れる。各設定欄をダブルクリックして、任意のキーを押すとそのキーに機能が割り当てられる。使用する分の割り当てを終えたら、設定を保存してテストドライブに戻り、キーを押して車両の動作確認を行い、問題なければ完了である。
筆者としては、Ctrlキーと各方向に対応したW/A/S/Dキーの同時押しの割り当てを推奨する。移動方向を制御するキーと同じキーで姿勢制御を行うので、直感的に操作できるはずである。同じ要領で、CtrlキーとE/Qキーに上下を、Xキーに中心位置を割り当てると良い。

注意点として、走行中とエンジン停止中は姿勢制御機能を使用できない。修理中の場合、完了するまで姿勢を変えられなくなる。
また、90式戦車の場合、車高の上下と前傾・後傾のみが可能で、左右には傾けられない。74式戦車および10式戦車は全方向に可能である。

この油気圧式懸架装置を用いた車体の姿勢制御は、防衛省(当時防衛庁)によって60年代から研究されていたものであり、74式戦車を筆頭に現代の10式戦車まで受け継がれる個性的で実用的な機能である。特に稜線射撃との組み合わせは極めて有効である。

史実

STB-2は74式戦車第1次試作車として製作された車両の1つである。
登場時点で旧式化しつつあった61式戦車の後継として、1965年に当時西側諸国で主力戦車の標準武装となっていた105mmライフル砲を装備する新型戦車の開発が開始された。1968年4月には第1次試作車2両(STB-1、STB-2)の製作が始まり、1969年6月にはSTB-1が、同8月にはSTB-2が完成し富士演習場などにて1971年春まで各種試験に供された。
STB-1およびSTB-2は後の74式戦車とやや異なった仕様を持ち、砲塔上のM2機関銃を砲塔内部から遠隔操作することができた。
1970年4月には第2次試作車4両の製作が開始され、技術・実用試験に使用された。この時から機関銃の遠隔操作機能は廃止された。
計画は1973年にSTBの次期主力戦車正式決定として身を結び、1974年に制式採用と成功に終わった。この次期主力戦車こそ「74式戦車」である。

小ネタ

前述の通り、本車両は実装された当時、「STB-1」として扱われ、公式開発ブログもSTB-1として紹介していた。しかし、車両モデリングはSTB-2を再現したものであり、これを指摘するバグレポートが提出されていた。
具体的には、砲塔上部のM2機関銃や車体正面左側のサイレンなどがあげられる。
これら指摘を受けゲーム内名称はSTB-1からSTB-2へと変更され、正しいものとなった。

以下に、先代の著者に敬意を表し、STB-1名称時に執筆された史実および小ネタ欄を格納する。

史実

STB-1は、陸上自衛隊の第二世代MBT「74式戦車」の試作車両の一つである。
 当時、世界各国では第二世代MBTの配備が始まっており、1961年の採用時点で既に陳腐化してしまっていた61式戦車の後継として、1964年に開発が始められた。STB-1は試作型の一つとして1969年に完成した車両であり、この時点で費用対効果は重視されていなかった。そのため1974年に制式化される74式戦車に比較して、個の性能では優越していた部分も少なくない。また、細部の造りはより丁寧であったとも言われる。61式戦車のSTAシリーズとは異なり基本的な見た目は74式と変わらない。ただしリア側が74式戦車量産車は少々角度がついているのに対しSTB-1は垂直だ。また大きな外見上の違いが2つあり、1つは砲塔上部にマウントされたM2重機関銃、STB-1は先進的なシステムとしてリモコンでM2機関銃を操作出来たのだ(所謂RWSである)しかし、動作が不安定とのことでSTB-2以降は廃止された、2つ目は赤外線監視装置が後のstbや量産された74式と異なりアクティブ式ではなくパッシブ式である点である。しかし当時は今以上に高価だったことから一般的なアクティブ方式に変更された。しかし後の74式戦車改(G)ではパッシブ式になり、STB-1の試作要素が数十年を超えて実用された形になった。
試作当初の貴重な映像https://youtu.be/U-ZNslSUoUo

STB系列のその後

STB-1:「74式戦車改造試作戦車回収車」と題して、78式戦車回収車試作車へ(車体を流用)
STB-2:行方不明
STB-3:土浦駐屯地 *現在撤去されてる可能性あり
STB-4:前川原駐屯地
STB-5:霞ヶ浦駐屯地
STB-6:行方不明

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

DMM公式紹介ページ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

【注意事項】

  • 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
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*1 爆薬量はTNT換算