【マダンテ】

Last-modified: 2024-11-01 (金) 00:44:32

【フォース】

【ファイアフォース】-【アイスフォース】-【ストームフォース】-【ダークフォース】-【MPパサー】-【ライトフォース】-【フォースブレイク】-【マダンテ】-【クロックチャージ】

概要

全MPを消費し、周囲の敵に消費したMPに応じた【光属性】ダメージを与える呪文。
DQ6で初登場し、以降の本編及びモンスターズシリーズで登場する。DQ6においては「究極呪文」と銘打たれていた。
 
究極の呪文という扱い上、詠唱の演出も他の呪文とは別格となっており、魔力が術者に集中するような演出後(味方サイドの場合は術者が浮き上がる)、集中した魔力が大爆発を起こす。

味方サイド

DQ9では【賢者】が習得していたが、DQ10では意外にも【魔法戦士】の呪文として使用可能になった。
【マスターからの最終試練】をクリアすると、【フォース】【150スキル】で修得可能になる。
 
CT120秒(初回60秒)。詠唱時間4秒。
自分のMPを全て消費して発動し(最低1以上必要)、周囲15mの相手に消費したMPの6倍のダメージを与えると共に、115秒間自身に【少しずつMP回復】の効果を付与する。
過去作同様、ダメージ量は消費MPに正確に依存し、乱数による増減は存在しない。
この効果によるMP回復は5秒毎に最大MPの2%、最終的には最大MPの46%分となる(効果が切れるとマダンテのMP回復が終わったと表示される)。
 
本作では明確に呪文に分類されているため、

といった性質を持つ。一方で、次のような点が他の攻撃呪文と異なる。

  • 攻撃魔力は影響しない
  • テンションが乗らず、消費もしない
  • 暴走しない
  • 【MPリンク】状態でも相手のMPは消費しない
  • 【やまびこの陣】の上でも追撃しない

後に魔法戦士の第二必殺技として実装された【エナジーフォール】もこの呪文と似たような性質を持つが、スキルカテゴリが異なるため色々と仕様に差異がある。詳しくはあちらの項目も参照のこと。
 
ダメージ上限は9999で【ロマン砲】要素のある呪文だが、ただ打ってもカンストダメージを見るのは難しい。以下のような補助を複数活用してようやくカンストが拝める。

特にマジックルーレットとは相性が良く、【魔力かくせい】【早詠みの杖】の効果を付けた魔犬の仮面との相性も良い。これらとのセット運用を前提とするならば、

  1. 必殺チャージと共に魔犬の仮面の効果で魔力かくせい+早詠みの杖のバフを得る
  2. マジックルーレット発動でMP全快+確率で与ダメージ増加付与
  3. 万全の状態でマダンテ発射、発動後もマジックルーレットのMPリジェネでMPが即全快

…というアフターケアまでバッチリのコンボが可能。
極意宝珠や、魔法戦士お得意のフォースブレイクともできる限り組み合わせたい。魔犬の仮面や宝珠を装備したり、マジックルーレットやフォースブレイクと併用したりという程度なら、あまり立ち回りや装備・スキルを歪めずに採用できる。
参考までに、相手の光耐性を等倍として、宝珠+攻撃呪文強化2段階+フォースブレイク小ダウンとできるだけコンパクトな条件で打った場合、6×1.06×2×1.5より消費MPの19.08倍ダメージとなる(カンストに525MP必要)。
もちろん、相手の光耐性が高ければダメージは下がるが、逆に光耐性が低かったりマジックルーレットの与ダメージ増加やフォースブレイクの大ダウンが入るなど条件が良くなればダメージ倍率が更に上がり、カンストを出すハードルが下がる。
 
マダンテ特化の武器種である両手杖に持ち替えたり、マジックアロー等の更なる下準備を仕込んだりすれば更に火力は上がる。
ただし、あまり準備に手間をかけても、カンストにより無駄になるダメージが増えたり、立ち回りに余裕がなくなったり(特にマジックルーレットのバフ2種は効果時間が短い)、途中でバフ・デバフ解除を挟まれた時のダメージが大きくなったりと弊害が出てくる。
マダンテ一手のためにどこまで手間をかけられるかはよく考えるべきだろう。
逆に攻撃呪文弱体化を1段階でも受けると愕然とするぐらいダメージが落ちるので、【暗黒のきり】等には十分注意。
 
ちなみに、ダメージ上限が99999になる【ヴァリーブートキャンプ】でも(魔法戦士自身のダメージブースト能力の高さもあり)比較的容易にカンストが狙える。
ボーナスタイム+呪文威力2段階上昇+呪文耐性2段階低下+フォースブレイク&ダークネスショット等で光属性250%+マジックルーレット大アップ+両手杖装備といった条件を揃えれば消費MPの240倍程度のダメージになるため、MP420ほどでカンスト。
杖を装備しなくてもMP660ほどあればカンストするため、Lv133魔法戦士のMP水準であれば弓や片手剣装備でもカンストする。
ブートキャンプの性質上、他の魔戦がマジックルーレット大やダークネスショットを入れてくれることもあるので、それらに期待しつつ魔犬の仮面の魔力かくせいを仕込んだり、杖に持ち替える前にマジックアローを入れる等の準備をしておけばそれなりの成功率を見込める。
ボーナスタイム前にテンションを上げ、マダンテの後にテンションが乗るエナジーフォールに繋げると、ボーナスタイム中だけで20万ダメージを叩き出せる。

 
前述の通り、最終的にはMPが最大値の半分近くまで回復するので、MPが尽きそうなときはダメージではなくMP回復目当てにマダンテを使う手もあり。
ただ、当然死んだり【いてつくはどう】【凍てつく魔弾】などを受けると回復効果も消えてしまう。
少なくとも唱えた直後に解除されてMPがすっからかん…ということにはならないよう注意したい。
【天使の矢】の回復量を宝珠やスキルで強化しておけば相手がマシン系でなければこのような事態になっても道具なしでケアが可能になる。
また、「大量のMPを消費する」という性質上、【邪神の宮殿】天獄でのMPを消費するお題にはこれをぶっ放すのが一番手っ取り早い。

敵サイド

DQ9以前のドラクエナンバリングでは敵サイドが使うと固定ダメージだったが、本作では消費MPの3倍ダメージとなっている。
そのため、膨大なMPを持つ敵が唱えると生半可な光耐性や呪文耐性では防ぎきれない超ダメージを受けることになってしまう。
基本的に詠唱が長いためメッセージが見えたら使用者から素早く離れよう。マホカンタやマホステで対策しておくのも良い。
しかし、マホステならともかく、マホカンタは詠唱が長いので見てから唱え始めても間に合わない可能性が高い。
 
なお、味方サイドのようにMP回復効果が付属するかは使用者によって異なり、付属しない使用者は大抵の場合【魔力回復】や随伴モンスターからの【MPパサー】でMP回復を図る*1
中にはメガンテのようにHPが一定以下になるまで使わない判断力が高い者もいる。

変遷

Ver.1.3

賢者クエスト最終話ボス【魔賢者アクバー】が使用。
詠唱が恐ろしく長いので離れると簡単に避けれらるが、念のため【竜のおまもり】などで対策しておこう。
なお、エフェクトが表示されずダメージ表示のみ、のバグが確認されていたが、2013/4/16の更新で修正された。

Ver.1.5

【デーモンキング】【天魔クァバルナ】等、徐々に使い手が増えてきた。
なお、【ゴールデンスライム】【秘宝の魔兵長】はMPが999となっており2000~3000程度ものダメージとなるため、食らえば即死は免れない。
確実に避けるか、止めたり、【聖女の守り】【天使の守り】を使っておきたいところである。

Ver.2.4前期

【大魔王マデサゴーラ】および【創造神マデサゴーラ】が使用してくる。
今までの敵と違い、MPが凄まじく高いためまともに喰らってしまうとまず9999ダメージとなる。必ず回避したい。
しかし、マホカンタで反射することができればなんと9999ダメージをそっくりお返しできる。
マデサゴーラは【判断力】が高いので発動を見てから詠唱が間に合う場合限定だが、余裕がある場合は狙ってみよう。
一人だけがマホカンタがかかってる状態ならば使ってくる確率も高く狙いやすい。逆に近づいていってお返ししてやろう。
…が、効果時間を見誤って喰らわないように注意。
一方、アンルシアはこの究極呪文を無効化してしまう。勇者恐るべし…

Ver.2.4後期

150スキルの解放により、遂にこちら側も使用可能に。
しかし、【絆のエンブレム】の効果でマホステがかかっているとMP回復効果がかき消されてしまう不具合が発生した。

Ver.3.0

【マジックルーレット】が範囲化したので、パサーでMPを配るか、これをぶっ放すか悩む必要がなくなった。
必殺チャージしたら遠慮なくぶっ放してやろう。

Ver.3.1後期

マホステにMP回復効果がかき消されてしまう不具合が修正された。
これでようやくマダンテ使いも絆のエンブレムに気兼ねなくマホステ効果をつけることができる。

Ver.3.2前期

敵側の使用者に【デスマーキュリー】が登場。
ついにフィールドにいる通常モンスターにも使い手が現れた。

Ver.3.2後期

【ベビーサタン(仲間モンスター)】【あくまでおとな】40Pで修得するようになった。
【プチっとかくせい】により自前でダメージを2倍に出来たため強力だった。
しかし、バッジでMPの底上げが容易に出来る上に開戦CTが0になるバトルロード内で使うにはあまりに強すぎた為に3/18に【ベビーマダンテ】に弱体化された。

Ver.3.3前期

大魔王と同じ姿の戦禍の眷属、【魔幻の芸術家】も使用する。パーティ同盟コンテンツでこれを使う敵は初めて。
におうだち&マホカンタで8人分のダメージを返すと約8万。全員の呼吸を合わせないと難しいが、成功すると効果は高い。
魔幻の芸術家のHPは約10万なので、8割方のHPを持っていってしまう。
流石にバランスブレイクだとの声もあるが、狙ってやるのが非常に難しいためか特に修正される事は無かった。

Ver.3.4前期

新たな使い手に【アトラカシャル】【神獣カシャル】が登場。
こいつらが使うマダンテは味方サイド同様にMP回復効果を併せ持っている(3秒毎に200ずつ回復する効果が15秒かかる)ため、魔力回復を使う事なくMPを回復される。
その分こいつらは魔力回復を使わないため、マダンテ発動の瞬間に【零の洗礼】等でMP回復効果を消すとMPの回復手段がなくなり、マダンテの再使用も不可能となるため、MPを使った行動全てを封じられてしまうという弱点もある。
しかし、よほどタイミング良く決まらないと失敗するので無理に狙う価値は低い。

Ver.3.5前期

【エンシェントワンド】の開幕覚醒効果(50%)、【風斬りの舞】の初回CTの短縮(0~40秒)が同時にもたらされ、初回のマダンテに魔力覚醒を乗せられるシチュエーションが格段に増している。
【ケルベロスロンド】(III、初回CT55秒、効果時間20秒)とはそれぞれがチャージし次第の使用で同調するため、これに自分のタイミングで打てるフォースブレイクを合わせればカンストダメージも視野に入る。
魔戦、レンジャー、これに加えて扇ユーザーは4人PTでは難しいかもしれないがパーティ同盟なら普通にありえるので、機会があれば狙ってみてもいいだろう。
 
敵としては【黒蛇鬼アクラガレナ】が使ってくる。第三軍の【嵐魔ウェンリル】にも当たるので、9999ではすぐにウェンリルを倒せてしまう為かダメージは3999となっている。
プラチナキングのお供の【ゴールデンスライム】【スライムマデュラ】も通常時同様に使ってくる。
バージョン毎に一体ずつ使用者が増えていく。最早マダンテのバーゲンセールである。

Ver.3.5中期

マジックルーレットの仕様変更で、必殺チャージが来たら遠慮なくぶっ放せる上、使用後のリカバーまで容易になった。
【与ダメージ増加】効果もあるためダメージ増も期待できる。ただし、いてつくはどうには要注意。マジックルーレットの効果時間とマダンテの詠唱時間からタイミングが結構シビアで、他の行動を挟む余裕はまず無い。
可能なら必殺チャージした段階で両手杖に持ち替えて早詠みの杖を使っておくとよい。最大MPを底上げしつつ時間に余裕を持たせられる。

Ver.4.1

敵側の使用者に【冥海の悪魔】が追加。
残MPの5倍のダメージを与え、使用後3秒毎にMPが200ずつ回復する効果が15秒かかる。

Ver.5.2

【魔犬の仮面】の合成効果に「必殺チャージ時 魔力かくせい」が登場。
魔法戦士が単独で攻撃呪文強化を付けられる様になり、マジックルーレットからのマダンテコンボが間接的にパワーアップする。
「必殺チャージ時 早詠みの杖」もあれば、詠唱時間の長さも同時に解決できる。

Ver.6.0

敵側の使用者に【堕天使エルギオス】が追加。詠唱が早く、その代わり直前に【めいそう】、直後に通常攻撃→魔力回復を使うことが確定している。
魔幻の芸術家同様、におうだち&マホカンタで多人数分の反射が可能。キャラの配置とフィールドの形状の都合流石に12人反射は困難だが、めいそうを挟むため連携自体の難易度は下がっている。
さらにその前に【絶望の到来】が使われているため人が固まっていることもあり、チャンスはある。問題は当時のパラディンがそれ以外の局面でパーティに貢献できるケースがほぼ無かったことだが。

Ver.6.2

魔法戦士の両手杖スキルが改修され、装備時マダンテ+60%を得られるようになった。装備時自動MP回復効果も得られるのでカンストを狙いやすくなる。

Ver.6.3

第二のマダンテというべき新必殺技、【エナジーフォール】が実装。上述の必殺チャージ時コンボの手順が更新された。詳細は同項を参照。

Ver.6.4

新職ガーディアンとその専用特技【退魔の鏡】の追加により、上述のマダンテ反射戦法が一人で行えるようになった。
敵の使用者に【究極エビルプリースト】が登場。

Ver.7.0

新しく登場したフリーバッジのにじくじゃく・壱を付けることで仲間モンスターも使用可能になった。
ただしバッジにより付与される技のため、使用させない設定ができない。
使わせるつもりがないのに使われてしまいMP枯渇、なんてことにもなりかねないので装備させるかどうかは慎重に。

Ver.7.2

呪文強化の一環として、与えるダメージがこれまでの消費MPの4倍から6倍に強化。攻撃呪文強化込みであれば、必殺技のエナジーフォールを上回るダメージを与えられる。
ただ、アップデート前から普段の9999どころか(ヴァリーブートキャンプ内の)99999ダメージカンストが狙えるほどマダンテのダメージは伸びているため、ダメージ増加要素を組み込んで使う分には強化の影響はごくわずかである。
ダメージ限界突破した【魔法使い】【竜術士】が究極呪文を上回るダメージを軽々と出せる現状、ダメージ量より上限の方を上げて欲しかったという声も聞かれる。

他作品での扱い

先述の通りDQ6で初登場。
究極呪文という名目の特技(マホトーンやマホカンタの対象外)から普通の呪文に変わったり、属性が変わったりと作品毎に仕様の変更が重ねられている。

DQ10オフライン

魔法戦士と【フウラ】がDLC適用後に習得可能な必殺呪文。攻撃呪文強化は対象外。
MPの全消費に対してテンション消費は25止まりと緩いため、【エルフの飲み薬】による連射が容易になっている。



*1 Ver.2.4時点ではMPが無限のモンスターは存在しないため、MPが回復しないかぎりはMPが必要な呪文や特技は使えない。