| No.026 | ||||
|---|---|---|---|---|
![]() | 扶桑(ふそう) | 扶桑型 1番艦 戦艦 | ||
| 艦船ステータス(初期値/最大値) | ||||
| 耐久 | 67 | 火力 | 74 / 94 | |
| 装甲 | 59 / 79 | 雷装 | 0 | |
| 回避 | 19 / 39 | 対空 | 23 / 79 | |
| 搭載 | 12 | 対潜 | 0 | |
| 速力 | 低速 | 索敵 | 9 / 33 | |
| 射程 | 長 | 運 | 5 / 39 | |
| 最大消費量 | ||||
| 燃料 | 85 | 弾薬 | 120 | |
| 搭載 | 装備 | |||
| 3 | 35.6cm連装砲 | |||
| 3 | 15.2cm単装砲 | |||
| 3 | 零式水上偵察機 | |||
| 3 | 未装備 | |||
| 改造チャート | ||||
| 扶桑 → 扶桑改(Lv20) → 扶桑改二(Lv80+改装設計図) | ||||
| 図鑑説明 | ||||
| 初の日本独自設計による超弩級戦艦、扶桑です。 妹の山城ともどもよろしくお願いしますね。 レイテ沖? そうね、いつか突入してみたいわ。ホントよ? | ||||
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
CV:藤田咲、イラストレーター:六花
定型ボイス一覧
| イベント | セリフ | 改装段階 | 備考 | 追加 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 扶 桑 | 扶 桑 改 | 扶 桑 改 二 | 追加 | ||||
| 入手/ ログイン | 扶桑型超弩級戦艦、姉の扶桑です。 妹の山城ともども、よろしくお願い致します。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 母港*1 | 編集 | ||||||
| 母港1 | 詳細 | 提督……? そんなに触ると、弾薬庫がちょっと心配です。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | |
| 母港2 | はぁ。……空はあんなに青いのに。 | ◯ | ◯ | × | 編集 | ||
| 提督、空はどうしてあんなにも青いのでしょう…。私の心も、提督に……いっ、いえ!何でもありません。ごめんなさい…。 | × | × | ◯ | 編集 | |||
| 母港3 | 提督、いい天気ですね。 | ◯ | ◯ | × | 編集 | ||
| 改装された、扶桑型の力……お見せします! | × | × | ◯ | 編集 | |||
| ケッコン カッコカリ | 私の主砲、すごいでしょ? でも火力に特化しすぎて不便なこともいっぱい…提督なら、きっと、わかってくれますよね? | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| ケッコン後 母港 | 提督…根を詰め過ぎては、体に毒です。私? 私は…はぁ… | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 放置時 | あのー…提督?聞こえないのかしら……。提督?提督ー?…あら、良かった。扶桑、ここに待機しています。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 編成出撃 | 編集 | ||||||
| 編成 | 戦艦扶桑、出撃いたします。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 出撃 | 戦艦扶桑、出撃いたします。 | ◯ | ◯ | × | 編集 | ||
| 山城。遅れないで。出撃よ。 | ◯ | × | ◯ | 編集 | |||
| スリガオ海峡を抜けて、レイテに突入します。第一遊撃部隊、第三部隊、出撃! | ◯ | 2017決戦前夜 | 編集 | ||||
| 開戦・攻撃*2 | 編集 | ||||||
| 戦闘1 | 昼戦 開始 | 主砲、副砲、撃てえっ! | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | |
| 航空戦 開始 | 伊勢、日向には……負けたくないの…! | ◯ | × | × | 編集 | ||
| 航空戦 開始 | 主砲、副砲、撃てえっ! | × | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 戦闘2 | 昼戦 攻撃 | 山城、大丈夫?砲戦よ! | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | |
| 主砲、副砲、撃てぇ! | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | |||
| セリフ | ◯ | ◯ | ◯ | バレンタイン | 編集 | ||
| 二戦隊、突破します…!てぇーーーーッ!! | ? | ? | ◯ | 2017決戦 秋 | 編集 | ||
| 戦闘3 | 夜戦 開始 | 西村艦隊の本当の力…見せてあげる! | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | |
| 戦闘4 | 夜戦 攻撃 | 伊勢、日向には……負けたくないの! | ◯ | ◯ | ◯ | 連撃・カットイン共用 | 編集 |
| 戦闘時ステータス*3 | 編集 | ||||||
| 小破 | きゃぁぁっ!やだ…火災発生? | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| きゃぁぁぁ!? | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | |||
| きゃぁぁ!や、山城、突破するのよ! | ? | ? | ◯ | 2017決戦突入 | 編集 | ||
| 中破/大破 | こんな姿じゃ…レイテ突入は無理ね… | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 轟沈 | やっぱり私、沈むのね……山城は無事だと良いけれど…… | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 戦闘終了*4 | 編集 | ||||||
| 勝利MVP | 主砲の火力だけは自慢なの。……へ?防御力と速力?そんなの……欲しいけど……。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 旗艦大破 | セリフ | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 装備・改修*5 | 編集 | ||||||
| 装備1 | 改修/改造 | 近代化改装ですね。私には……必要かも。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | |
| 装備2 | 妹の山城の近代化改修も、お願いします。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 装備3 | 改修/改造/開発/ バケツ/ 遠征/ 発見 | いけるかしら。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | |
| その他 | 編集 | ||||||
| 帰投 | 提督。艦隊が帰投しました。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 補給 | 近代化改装ですね。私には……必要かも。 | ◯ | × | × | 編集 | ||
| 補給……ありがとうございます。 | × | ◯ | ◯ | 編集 | |||
| 入渠 (小破以下) | かすり傷程度よ、心配いらないわ。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 入渠 (中破以上) | 砲塔が大きいと、肩がこるの…しばらくお休みしますね。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 建造完了 | 新しいお仲間が来るみたいね。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 戦績表示 | 提督にお知らせがあるみたい。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
時報ボイス一覧
| 時刻 | セリフ | 改装段階 | 備考 | 追加 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 扶 桑 | 扶 桑 改 | 扶 桑 改 二 | 追加 | |||
| 00 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 01 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 02 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 03 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 04 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 05 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 06 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 07 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 08 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 09 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 10 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 11 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 12 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 13 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 14 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 15 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 16 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 17 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 18 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 19 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 20 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 21 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 22 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
| 23 | セリフ | × | × | × | 編集 | |
季節ボイス一覧
| 季 節 | イベント | セリフ | 改装段階 | 備考 | 追加 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 扶 桑 | 扶 桑 改 | 扶 桑 改 二 | 追加 | ||||
| 春 | 桃の節句 | 編集 | |||||
| 春の訪れ | 編集 | ||||||
| ホワイトデー | 提督。これを、ちょこれいとのお返しに? 嬉しいです。…あら、どうしたの、山城? | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 春 | 編集 | ||||||
| 春本番 | 山城。西村艦隊で、お花見をしましょう。最上や、朝雲、山雲達にも声を掛けて。そうしましょう。 | ◯ | ◯ | 編集 | |||
| 夏 | 梅雨 | 山城……梅雨の季節は、やっぱり雨が多いわね……。時雨は元気にしているかしら…… | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | |
| 初夏 | 山城、もうすぐ夏ね。扶桑型姉妹で、たまにはどこかにいく? どこがいいかしら? | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 夏 | 山城、今日も暑いわね。夏ね。この服と艤装だと、少し汗をかいてしまうわね | ◯ | ◯ | 編集 | |||
| 盛夏 | セリフ | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 夏祭り | 編集 | ||||||
| 秋 | 秋 | 編集 | |||||
| 秋01 | 秋。今年も、この季節が来たのね。山城、準備はいい? 今年こそ、突破するのよ! | ◯ | 編集 | ||||
| 秋02 | 山城。今日は、カレーにしましょうか。季節の野菜を使ったカレーは、格別よ。どう? あ、提督も、ご一緒に。 | ◯ | 2020/08/23追加 | 編集 | |||
| 秋刀魚 | 山城、一緒に頑張りましょうね。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 晩秋 | 編集 | ||||||
| ハロウィン | 編集 | ||||||
| 秋のワイン | 編集 | ||||||
| 冬 | 冬 | 編集 | |||||
| 師走 | 編集 | ||||||
| クリスマス | 山城。このお料理、おいしいわ。貴方も食べてみて。ね? 普通の鶏肉とは、ちがうのね | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 年末 | 山城、年末よ。大掃除の季節。私達の主砲も、しっかり磨いて、新年に備えましょう | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 新年 | 提督。あけまして、おめでとうございます。本年も、扶桑型、よろしくおねがいいたします | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 節分 | 山城、節分よ。この豆を、歳の数だけ食べるの。あと、鬼役にね。投げるのよ | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| バレンタイン | 提督。よかったら、この…ちょこれいとを、受け取っていただけないでしょうか…?よかったら… | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 周 年 | 二周年記念 | 山城、二周年よ。私達、二周年を迎えたのよ。さぁ、提督にご挨拶にいきましょう。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | |
| 三周年記念 | 山城、今日は特別な日よ。ほら、提督にご挨拶を……山城? あら、いないの? 山城? | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 四周年記念 | セリフ | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 五周年記念 | 山城。五周年よ。私達、扶桑姉妹……遂に、五周年を迎えたのよ。さあ、一緒に提督に……ご挨拶に行きましょう。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 六周年記念 | 山城。大変よ。扶桑姉妹、六周年になってしまったわ。提督に、提督に、改めてご挨拶、ご挨拶にいかなくては。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 七周年記念 | セリフ | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 八周年記念 | 山城。私達、八周年よ。私達、扶桑姉妹、遂に八周年を迎えたのよ。さぁ、一緒に、提督にご挨拶にいきましょう。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 九周年記念 | 山城、大変よ。扶桑姉妹、遂に、九周年を迎えてしまったわ。提督に、提督に改めてご挨拶に行かなくては。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 十周年記念 | 山城山城、大変よ。艦隊と、私達扶桑型は、遂に、十周年を迎えてしまったわ。 提督に、提督に改めて感謝とご挨拶を伝えなければ。……山城? | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| イ ベ ン ト | 2017決戦前夜 | 山城、いよいよ決戦よ!私達、扶桑型姉妹の大舞台が来たのよ!頑張りましょうね。 | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | |
| 2017決戦 | 時雨、大丈夫よ。私達、第三部隊、七隻!一緒にスリガオ海峡を抜けましょう…今度こそ! | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 2017決戦突入 | 了解。二戦隊は第一遊撃部隊第三部隊基幹戦力として、夜のスリガオ海峡を抜け、レイテ突入を目指します! | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | ||
| 2017帰投 | セリフ | ? | ? | ◯ | 編集 | ||
| そ の 他 | お買物mode | セリフ | 編集 | ||||
ゲームにおいて
- 戦艦の中で最もレアリティが低く、様々な海域でのドロップが確認されている。
「戦艦」として他の艦種を凌駕する耐久や火力を持つ。 - ただし改造前は運がたったの5、回避上限も妹の山城と共に極めて低いので被弾に注意。
- 運の上限値も改造前は姉妹共に39とぶっちぎりに低い(大鳳改と同値)。改造後は59、改二では69と人並み。
- Lv20と比較的低レベルで航空戦艦に改造することが出来る。
改造すると水上爆撃機の装備が可能となり、搭載すれば開幕の航空戦ターンでの攻撃・砲撃戦時の対潜攻撃を行える。
全体的な性能面での向上も見込めるが、火力上限は94から79と15も下がってしまう。
詳しくは扶桑改や FAQを参照。- 改二になれば火力上限99と未改造時を上回る。
- 扶桑あるいは扶桑改を必要とする任務は2013年12月現在、『「扶桑」型戦艦姉妹の全2隻を編成せよ!』『「西村艦隊」を編成せよ!』『「西村艦隊」出撃せよ!』の3つが確認されている。
この内、赤字は出撃任務だが、指定は4隻なので残り2隻に強力な艦艇を配置すれば達成は難しくない。 - 2014年10月10日のアップデートで実装された一式徹甲弾が入手できる「第二戦隊」の編成・出撃任務にも必要となった(構成は扶桑型2隻と長門型2隻、改でも可)。
- そして2014年10月24日のアップデートで待望の改二が実装され、同日追加された任務『「西村艦隊」を再編成せよ!』『「西村艦隊」南方海域へ進出せよ!』の必須艦にも指定された(改二でなくとも可)。
- 後者の出撃任務では勲章が入手できるので、改装設計図が用意できない勲章不足の提督には朗報かもしれない(同任務の出現や達成にはそれなりの労力が必要、弾着観測射撃を考慮すると扶桑型改二が必須というべきレベルにある。詳しくは任務の項目を参照)。
キャラクター設定について
- このキャラの第一印象を一言で言い表すと「でかい」。
ゲームでの「艤装の大きさ」なら伊勢、日向どころか金剛型、長門型すらも凌駕し、大和型に匹敵する。- 後に稼働したアーケード版では3Dモデルということもあって、山城共々艤装の大きさは際立っている。
部屋入ってこれないだろと突っ込みたくなるほどの巨大さである他、出撃して背の低い艦娘と一緒に海面を移動している姿はシュールに見えることも。
- 後に稼働したアーケード版では3Dモデルということもあって、山城共々艤装の大きさは際立っている。
期間限定グラフィック
- 2016年年始限定で、期間限定グラフィック「新年の晴れ着mode」が公開された。
- 晴れ着バージョンのグラフィックは立ち絵限定で、カードイラストはそのまま。
- 扶桑型姉妹は初のゲーム中へのグラ実装で、扶桑提督は歓喜した。
砲塔に並んだマークは国際信号旗で「NEW YEAR」の意味。
しかし、この髪量があの大きさのシニヨンにまとまるものなのだろうか…?
限定イラスト:新年の晴れ着mode

- 2016年7月15日のアップデートで夏の季節限定グラフィックの水着modeが実装された。
- 2017年も実装されたが、後述する瑞雲modeの実装に伴い、早期終了した。
限定イラスト:夏季限定(2016)Ver.

- 2016年10月21日のアップデートにて鎮守府秋の秋刀魚祭りmode及び期間限定ボイスが実装された。
限定イラスト:鎮守府秋の秋刀魚祭りmode

- 2017年6月6日のアップデートにて梅雨modeが実装された。
限定イラスト:梅雨mode

- 2017年7月31日のアップデートにて瑞雲modeが実装された。
限定イラスト:瑞雲mode

- 2017年秋の期間限定海域「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)」終了後に図鑑に同イベント限定任務関連の特殊ボイス再生項目が追加された。
小ネタ
- 扶桑型戦艦1番艦扶桑は、1912年(明治45年)3月11日に呉海軍工廠で起工、1914年(大正3年)3月28日に「扶桑」と命名され進水、1915年(大正4年)11月8日に進水した。
- この時点で3万トンクラスの船を「ドック」で建造する*6こと自体世界初の試みであり、ましてや日本にとっては初の3万トンクラスの船舶の建造であり、彼女の名に日本を表す「扶桑」と命名した*7事にも、彼女への当時の日本の期待を伺う事が出来る。
- 少々読みにくい彼女の名前は、扶桑と書いて「ふそう」と読む。元々は中国の「山海経」等に記述されている、東方の果てにある伝説の巨木のことで、巨木がある国を「扶桑国」と呼んでいた。これを日本が(地理的に中国の東方の海の果てにある事から)別称として利用した事で、日本を指す言葉ともなった*8。
- 室町時代制作の日本地図(いわゆる行基図)には「日本扶桑国之図」と記載されたりしている。また松尾芭蕉の『奥の細道・松島湾』の一文、「松島は扶桑第一の好風にして~(松島は日本一風景のよい場所)」という形で引用されたりもしている。
- 「扶桑」の漢字を使う花にハイビスカス(扶桑花・仏桑花とも)*9がある。
担当イラストレーター六花氏によると、「扶桑姉妹のスカートはハイビスカスを意識しています。」とのこと。
- 少々読みにくい彼女の名前は、扶桑と書いて「ふそう」と読む。元々は中国の「山海経」等に記述されている、東方の果てにある伝説の巨木のことで、巨木がある国を「扶桑国」と呼んでいた。これを日本が(地理的に中国の東方の海の果てにある事から)別称として利用した事で、日本を指す言葉ともなった*8。
- 当時の軍艦には武運長久を願ってその名前の由来となった地に縁のある神社から分霊して祭る「艦内神社」があったのだが、扶桑の場合は由来が日本自体のためか、国内で2つしかない「宗廟」*10の「伊勢神宮」及び「石清水八幡宮」の2社から分霊されたのが祭られていた*11。後輩の「伊勢」と同じである。なのにこの差は一体?
因みに妹の山城は名の由来である山城国(現京都府)にある「石清水八幡宮」と姉と一緒の神宮から分霊を祭っていた。姉さまと一緒…ヤッター!
- 軍艦の名前としては二代目。
- この扶桑型の建造計画は日露戦争の頃までに遡る。日露戦争に向けての戦備を整える建造計画「六六艦隊計画」の第三期拡張計画が戦争直前の明治36年度より同46年度までの11ヵ年計画として計画され、戦艦3隻「第一号戦艦(香取)」*12「第二号戦艦(鹿島)」*13「第三号戦艦(扶桑)」*14と装甲巡洋艦3隻「第一号装甲巡洋艦(伊吹)」「第二号装甲巡洋艦(榛名)」「第三号装甲巡洋艦(霧島)」の予算案が上がっている。
- その後、明治44年の新充実計画によって扶桑型戦艦および金剛型装甲巡洋艦4隻の建造が決まるのだが、元々予算計上済みの「第三号戦艦(扶桑)」「伊号装甲巡洋艦(金剛)」「卯号装甲巡洋艦(のち卯号巡洋戦艦→比叡)」「第二号装甲巡洋艦(のち第二号巡洋戦艦→榛名)」「第三号装甲巡洋艦(のち第三号巡洋戦艦→霧島)」の建造計画の予算案が裁可されたのに対し、扶桑型2番艦以降の予算案はなかなか裁可されなかった。
- 結局、大正2年度および3年度に軍備補充費の追加が行われ、「第四号戦艦(山城)」「第五号戦艦(伊勢)」「第六号戦艦(日向)」*15の建造が着手されたのである。
竣工後~太平洋戦争開戦まで
- 竣工した1915年当時、世界は第一次世界大戦真っ只中で、日本も連合国側として大陸や太平洋に拠点をもっていたドイツ帝国と相対していたが、扶桑を必要とするような大規模海戦は起こる事もなく、作戦行動をとる事もなく終戦を迎えている。
- 日本の誇る3万トンクラスの超弩級戦艦として完成した訳だが、やはり初の試みというのには不具合が発生するのが常であり、扶桑型にもいくつかの不具合が発生していた。
- よく聞かれるのは主砲斉射時の爆風問題で、船体に連装砲塔6基をまんべんなく配置した構造は、斉射時の爆風を船体のほぼ全てに受けてしまう形となり、1915年(大正4年)に行われた扶桑の砲熕公試では前部射撃指揮塔では砲身の角度によっては爆風をもろに浴びてしまい瞬時観測が出来ないなどの問題が報告されている。
そういった不具合を修正する事も含め、3、4番艦として計画されていた第五号戦艦、第六号戦艦は設計変更の上「伊勢型戦艦」として完成する事になる。- もっとも「実用するのに問題がある」ほどのものではなかったようで、山城竣工後の1918年(大正7年)8月6日に行われた戦闘射撃訓練の際に、山城が距離18,800m~18,100mの距離からの射撃で遠近散布界平均285m、斉射間隔28秒。計69発の使用弾数中第一有効弾7、第二有効弾5、第三有効弾11と優秀な成績を記録している一方、爆風の影響に関しては報告されておらず、実用上問題のある艦であったとはされていない。
扶桑自身も、前述砲熕公試では爆風問題が指摘される一方で扶桑の檣楼は金剛型と比べると射撃時の激動は小さく、高速航行時の振動も極めて少ないため高所指揮所としては適等な物との報告がされたりしており、これも「実用上問題がある」とはされていない。扶桑型が「戦艦として運用に耐えれない欠陥戦艦」というような話は、こういった初期問題を誇張した話であり、事実ではない。
- もっとも「実用するのに問題がある」ほどのものではなかったようで、山城竣工後の1918年(大正7年)8月6日に行われた戦闘射撃訓練の際に、山城が距離18,800m~18,100mの距離からの射撃で遠近散布界平均285m、斉射間隔28秒。計69発の使用弾数中第一有効弾7、第二有効弾5、第三有効弾11と優秀な成績を記録している一方、爆風の影響に関しては報告されておらず、実用上問題のある艦であったとはされていない。
- また竣工時で22.5ノット、改装後も24.7ノットだった最高速力を低速であるとして、扶桑型の問題点とする意見も戦後見受けられ、艦これでも扶桑自身が自虐しているが、そもそも扶桑竣工時の列強海軍の超弩級戦艦は20~21ノットが標準であり、実は特段遅いわけでもない。
- 扶桑型と同世代の各国戦艦の速力比較
艦名 建造国 速力(ノット) 扶桑 日本 22.5*16 アイアン・デューク 英国 21.3 ケーニヒ 独国 21 クールベ 仏国 21 ニューヨーク 米国 21 カイオ・ドゥイリオ 伊国 21 インペラトリッツァ・マリーヤ 露国 21 テゲトフ 墺国 20.3
- 扶桑型と同世代の各国戦艦の速力比較
- 後述の2度にわたる近代化改装後にしても、24.7ノットというのは各国戦艦と比較しても特段低速なわけでもなく、仮想敵国であるアメリカの戦艦と比較しても、海軍休日後の設計である新鋭戦艦Iowa級やSouth Dakota級、海軍休日期にドイッチュランド級ポケット戦艦から端を発するドイツ・フランス・イタリアでの建艦競走で生まれた高速戦艦群には及ばないまでも、仮想敵国であるアメリカの主力である「標準型戦艦群」と比しても染色ない速力であり、速力で問題になるような性能ではない。
- 1912年~1936年*17に起工した主要戦艦の開戦時の速力比較
- よく聞かれるのは主砲斉射時の爆風問題で、船体に連装砲塔6基をまんべんなく配置した構造は、斉射時の爆風を船体のほぼ全てに受けてしまう形となり、1915年(大正4年)に行われた扶桑の砲熕公試では前部射撃指揮塔では砲身の角度によっては爆風をもろに浴びてしまい瞬時観測が出来ないなどの問題が報告されている。
- ただし、これは扶桑型に限らず当時イギリス海軍を範にして海軍を組織し、その艦艇もイギリスの影響を色濃く受けていた日本海軍の戦艦すべてに言えることだが水平防御の能力が低く、それが竣工前から扶桑型の欠点と認識されていた事実は存在している。
- 当時艦砲による砲戦距離は長大化の一途をたどっていたが、それによっておこる事象への対応は後手に回っており、特に「長大化することで砲弾の落下角度が変わった」事への対応について、どの国も軽視しているのが殆どの状態であった。
- 日露戦争日本海海戦の場合だと、砲戦距離は最大でも8,000mであり、通常6,000~7,000mで行われていた。この距離だと当時の戦艦主砲の標準サイズである30㎝砲だとほぼ水平角度での射撃となり、砲弾も自然と横から飛んでくるものとなり、艦艇の走行も垂直装甲を重視しているのが殆どだった*18。
だがドレットノートショックを受けて戦艦の主砲サイズが大きくなり、それにつれて射程距離も1万mを超えだすと、自然と主砲は仰角を上げて撃つようになり、着弾も横からではなく上から落下して落ちてくるようになり、垂直装甲ではなく水平装甲に命中する可能性の方が大きくなってしまった。- このことについて対策をとる国はほとんどなく、各国はそのまま建艦競争をし続け第一次世界大戦を迎える訳だが、この問題は早速表面化する。
扶桑竣工の翌年に発生した「ユトランド海戦」では、ただでさえ戦艦よりも装甲の薄いイギリス巡洋戦艦が、砲戦のなかで落下してくる敵砲弾を水平装甲で受けた結果、簡単に貫通されて即爆沈する事例が複数発生し、水平防御の重要さを世界に痛感させる結果となった。扶桑も水平防御は重視していない設計だった*19ため、扶桑に限らず日本の戦艦の水平防御不足は懸念事項として問題視されていた。
- このことについて対策をとる国はほとんどなく、各国はそのまま建艦競争をし続け第一次世界大戦を迎える訳だが、この問題は早速表面化する。
- こういった問題も報告されている扶桑であったが、全体的には「実用できる戦艦」であり、細々とした改装を受けたりもしたが、本格的な改装を受けるのは1930年と15年ほどは竣工時の状態で過ごしている。1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災では江田島の海軍兵学校にいた東京出身の学生を乗せて東京に急行し、救援作業に従事している。
- 1924年には高松宮宣仁親王ら海軍兵学校52期生の卒業に際し、摂政宮だった後の昭和天皇が行啓することになり、扶桑がお召し艦に指名されていたのだが、直前に艦内で腸チフス患者が発生した為、これは中止となっている。不幸だわ…
- 妹の「不幸だわ」が伝染してか、「フソウ」ではなく「フコウ(不幸型戦艦とも)」と言われてしまうことも。
陸奥や日向、最上型姉妹と違い運が悪かったエピソードは特にないのだが・・・。- 余談だが、開発中は「運」パラメータの表示が今と違っていたらしく、扶桑は「凶」となっていたそうな。
- 図鑑説明のとおり、日本初の超弩級戦艦にして、火力の方も超弩級。
- ただ、計6基もの主砲を搭載したせいで速力や防御力がかなり犠牲になっている面もあり、この辺りは扶桑本人のMVPセリフにコンプレックスとして表れている。
史実では二度の近代化改装でそれなりに改善されているので、ゲームでも是非手を掛けて強くしてあげよう。
- ただ、計6基もの主砲を搭載したせいで速力や防御力がかなり犠牲になっている面もあり、この辺りは扶桑本人のMVPセリフにコンプレックスとして表れている。
- 「ドックで寝たきり」とよく言われるが、これは近代化改装を二回に分けて行ったためであり、実際の入渠期間は最古参である金剛型の方が長かったりする。
改装が長引いた背景には元からあった問題に加え、第一次世界大戦の戦訓への対応やワシントン条約により主力艦の保有が制限され更なる戦闘力が求められたことなどが存在する。- ただし太平洋戦争でまともに活躍した日本戦艦自体が金剛型と伊勢型しかいなかったりする。
扶桑のそのへんの事情は長門型やホテル化した大和型と大差ない。
特に長門型や大和型は他の戦艦よりも性能が高かったことから温存された。長門は扶桑と共に航空隊の訓練標的役にされたことすらあるのだが、なぜ扶桑型だけこう貶されるのか……旧式故の不幸である。まぁ艦長の友人・長門の相棒の方が運低いけど。
- ただし太平洋戦争でまともに活躍した日本戦艦自体が金剛型と伊勢型しかいなかったりする。
- ちなみに低速と言われるが、同世代の海外戦艦と比べた場合むしろ高速な部類であったりする。意外?
- 自らも気にしている速力だが、扶桑以前の列強の戦艦と比べると扶桑型は僅かな差ではあるものの最も高速と言える。
- 国の威信をかけて建造された扶桑型への期待は、大和型に懸けられた期待と同等のものであったと思われる。
なのだが、扶桑は連合艦隊の旗艦になったことが一度も無い。妹は旗艦になったことがあるため、公式四コマでネタにされている。- ただし広義の意味だと、旗艦になったことはある。
扶桑が連合艦隊旗艦となったのは1917年頃で、連合艦隊が非常設だった時である。
この頃(1894年7月19日~1922年12月1日の常設になるまで)の連合艦隊は、戦時に艦隊を総合指揮する司令部的な意味合いで編成*20されるか、毎年秋に行われていた大演習の為に特別に編成されていた。
当時日本は第一次世界大戦に参戦していたが、大きな海戦が起こらなかったので「連合艦隊」は設置されず、扶桑・山城は秋の大演習で特別旗艦を務めただけだった。*21 - 山城の場合は、その後連合艦隊が常設へと変わってからも務めたことがある。
- ただ、連合艦隊旗艦はたしかに軍艦としての栄誉ではあるが、当然長官以下えらい人たちが大勢乗り込むから気を使うし、通信量も一挙に増大した。
しかも「貴様らは連合艦隊旗艦山城に相応しい立派な兵隊にならねばならん。しかるに昼間のあのザマはなんだ、ブッたるみやがって!よってこれより気合を入れる!」
といった具合に、往々にして栄誉が制裁の口実に化けて水兵たちに襲いかかった。栄誉と引き換えに、乗員たちの気苦労が絶えない肩書でもあったのである。- なお、妹の方は常設旗艦経験者だけに訓練の厳しさと制裁の凄まじさで知られ、「鬼の山城」「乗るな山城、鬼より怖い」をはじめに数々のおどろおどろしい二つ名で有名だが、
それほどではないにせよ、姉は姉で「閻魔山城、鬼扶桑」「地獄山城、蛇の扶桑」「鬼の扶桑か蛇の伊勢か 回れ回れの声がする」などと歌われていた。
ちなみに「回れ回れ」とは甲板磨きの時の掛け声で、少しでも遅いと容赦なく海軍精神注入棒が飛んできた由。
- なお、妹の方は常設旗艦経験者だけに訓練の厳しさと制裁の凄まじさで知られ、「鬼の山城」「乗るな山城、鬼より怖い」をはじめに数々のおどろおどろしい二つ名で有名だが、
- ただし広義の意味だと、旗艦になったことはある。
- カードイラストの枠に収まりきらない艤装の大きさに驚いた提督諸氏も多いと思われる。
実艦の扶桑型も艤装部分の占める割合がとても多く、艤装に合わせて配置された弾薬庫等の位置を含めると、全体の5割以上が被弾危険個所となっていたのである。- この点は中破イラストにも反映されているのか、改造後は全体の5割以上が
肌の露出で大変危険な状態となる。
「砲塔が大きいと肩がこる」……ってそんなレベルじゃないんですよ、ええ。 - 彼女の右肩から胸元に伸びている紐状の物は飾緒(かざりお)という装飾品で、艦これ内では木曾改二が同様のものを身に着けている。陸海軍将官の正装に用いられ、特に参謀将官は略装でもこの飾緒を着けており現在に至るまで他に例がないという。
- この点は中破イラストにも反映されているのか、改造後は全体の5割以上が
- 「扶桑といえば艦橋」と言われるほど、彼女の艦橋は個性的。
- これは、三番砲塔上に水偵用カタパルトを設置する際にカタパルトの制約から砲塔の向きを前後逆にする必要があり、艦橋基部が拡張できなくなった事で独特のアンバランスな形状となった。
後に扶桑もカタパルトを艦尾に移設したが砲塔の向きは変えなかったため、艦橋は最後までえぐれたままであった。
妹の山城はカタパルトを艦尾延長工事後、艦尾に航空艤装を設置した為このような見た目にはならなかった。
一度見ると忘れられない見た目から、「違法建築」「ジャックと豆の木」「ジェンガ」「九龍城」などなど、山ほどあだ名をつけられている。
なお上記のように「扶桑」とは元々古代中国で「東方の水中にありそこから日が昇る大樹」の意味であり、しかも後々「東方の地に多く生えている木」と変遷していく。あの艦橋、そして純国産超弩級戦艦の先駆けとしてはまさに名前通りなのかもしれない。- 公式四コマの第22話5ページ目で、頭部艤装(艦橋)がクリスマスツリーに置き換わった
ツッコミ待ちな姉さまが登場した。
その微笑ましい姿に心を撃ち抜かれた提督達から、「クリスマスツリー」というあだ名も新たに頂戴することとなった。
また、その後もぼんぼり(公式4コマ第32話)、桜の木(同35、119話)、玉入れのカゴ(同60話)、柊鰯(同114話。柊鰯そのものは28話で登場している)に置き換わっていたりと、今後もあだ名が増えていきそうである。
- 公式四コマの第22話5ページ目で、頭部艤装(艦橋)がクリスマスツリーに置き換わった
- これは、三番砲塔上に水偵用カタパルトを設置する際にカタパルトの制約から砲塔の向きを前後逆にする必要があり、艦橋基部が拡張できなくなった事で独特のアンバランスな形状となった。
- 海外(特にアメリカ)ではその特徴的な艦影が美的センスの琴線に触れたのか、日本戦艦としては大和並みの人気艦となっている。
- 公式四コマ49話においても、ビスマルク(言うまでもなく海外艦)がつつきまわして「クールだわ!」と評していた。「本当に倒れないわ!!」
- そして2015年春、今度はリットリオ(もちろん海外艦)に「アートのような艦橋」と評された。とうとう鎮守府の観光名所に…。
- 「World of Tanks」で有名になったベラルーシのゲーム会社Wargaming.netの新作「World of Warships」のアバントレーラームービーで、日本はおろかWW2世界戦艦諸嬢の先頭を務めている。カメラはえぐり込まれた第1艦橋基部及び第3砲塔にガン寄せで、実に明らかなリスペクトだ。
- もちろん当の米国艦であるアイオワが見逃す筈も無く、着任5分程で目敏く見つけるや「気に入った」と追跡を受ける羽目に。
- 伊勢、日向は扶桑型の3,4番艦として計画されたが、建造予算の遅れで着工が遅れたのが幸いし、扶桑型の欠点を改良すべく大幅に設計変更された。
航空戦艦への改造も、日向が演習中に砲塔爆発事故を起こしたため伊勢型が先に実施され、戦況悪化とともに扶桑型の改造は見送られた。- 世界情勢の影響を受けていたとはいえ、下の妹達への待遇に対する扶桑の想いは、戦闘時の「伊勢、日向には負けたくないの…」というセリフに表れている。
- 扶桑と似たような境遇の艦艇は、世界でもいくつか事例がある。テネシー級とかガングート級とかヴィットリオ・ヴェネト級とか…興味のある方は各自ググってみよう。
- ってか、戦艦に限定しなければ、すぐ近くに同じ境遇の艦(娘)はいたりする。古鷹型と青葉型である。
ただ、古鷹と加古は彼女らの歳の離れた姉である金剛*22もかくやの大改装の末、基本コンポーネントは青葉型と揃えられているので、
扶桑のそれほどコンプレックスは強くないのかもしれない。
もっとも直接実害食らってるのはあっちの方なのだが……。
幻の扶桑型大改装案
扶桑型は、戦艦としては高速で船としての信頼性は高く、有力な艦だったのは間違いなく、帝国海軍は抜本的な改装を検討している。
艦政本部がまとめた案で、主砲を35.6cm連装6基12門から、41cm三連装2基・連装2基10門に換装し、バルジを追加して水中防御を抜本的に改善するものだった。
主砲塔が混載になるのは、幅の狭い艦首には三連装主砲の装備が不可能なため、元のレイアウトを生かして連装2基を背負い式に搭載、幅に余裕のある中部と後部は、それぞれの主砲塔2基を三連装1基に交換することにしたためである。
これにともない、エンジンのレイアウトも変更され缶は中央部主砲塔の後ろに移動、機械室と隣接して配置される。
事実上、艦の外皮以外丸ごと入れ替えるような、完全な作り直しである。
この案は、ワシントン軍縮条約により破棄され、沙汰止みとなった。*23
- 開戦直後は長門や伊勢達と一緒に南雲機動部隊の支援に出撃したり、山城と共にミッドウェー海戦などに参加する。
- 妹はその後砲術学校練習艦となり日本本土に留まる日々が続いたが、 姉は陸奥を事故で失った長門と第二戦隊を組んで前線基地のトラック泊地へと進出。
1943年10月には米機動部隊との決戦を目指して出撃しているが、会敵は果たせず空振りに終わり、1944年2月のトラック空襲を前にリンガ泊地へと退避している。- 実はこの南方進出、陸奥爆沈の事実を秘匿するための口封じを兼ねていたのでは、という乗員の証言も残る。
扶桑は陸奥爆沈をもっとも近い位置で目撃してしまっていた上、*24陸奥乗員の生き残りを南方の最前線へ送り込むための輸送にも従事している。
その生き残り輸送任務の完了後、内地へ帰されることなくそのままトラック島に留め置かれたのである。
(ただ、扶桑が南方に派遣されたのは、長門と戦隊を組んでいた爆沈した陸奥の代わりとして配備されたとの説や、
なかなか内地へ帰されなかったのは、他の戦艦が改装などで後方に移動している間、前線の戦力を維持するためとの意見もある。もちろん、その両方を兼ねていた可能性もある) - そのためこの時期、扶桑にはいつまで経っても新兵が配属されなかった。
これで大迷惑を被ったのが一番下っ端の二等水兵たちで、彼らは一等水兵、上等水兵、そして水兵長に進級する者すら出始めても、相変わらず新兵の仕事をやり続けなければならなかった。
しかも元々居住性が良いとは言えない扶桑が、暑い南方にずっと居続ける羽目になったものだからたまらない。
ただでさえ職場が蒸し暑い烹炊所員や機関兵を中心に悪性の皮膚病が蔓延し、見るも無残なありさまだったという。
- 実はこの南方進出、陸奥爆沈の事実を秘匿するための口封じを兼ねていたのでは、という乗員の証言も残る。
- あ号作戦には長門と共に機動部隊・乙部隊に参加する予定だった。
- 1944年6月ニューギニア西部のビアク島に米軍が上陸すると、同島を救援する逆上陸部隊を送り込む「渾作戦」が発動され、扶桑は米艦隊を誘い出す間接護衛隊の一員として出撃する。
ちなみに間接護衛隊でこの時一緒にいた駆逐艦が、後にスリガオ海峡へと共に突入する朝潮型の「朝雲」だった。
しかしこの渾作戦の第一次出撃は、艦隊が早々に米偵察機に発見されたことや米機動部隊発見の誤報などであえなく中止されてしまう。 - その後第二次、第三次出撃が実施されたが扶桑は作戦部隊から外され、渾作戦そのものも何ら成果をあげることなく米軍のマリアナ侵攻により立ち消えとなってしまった。
- 結局実戦の機会は一度もないまま、扶桑は山城と第二戦隊(司令官・西村祥治中将)を再編し、1944年10月に最初で最後の実戦となる捷一号作戦発動の日を迎えることになる。
- 妹はその後砲術学校練習艦となり日本本土に留まる日々が続いたが、 姉は陸奥を事故で失った長門と第二戦隊を組んで前線基地のトラック泊地へと進出。
- とても充分とはいえない少兵力で出撃した西村艦隊。そして、スリガオ海峡には恐るべき大兵力が彼女らを待ち構えていた。アメリカ海軍オルデンドルフ艦隊。かつての真珠湾攻撃で撃破した戦艦群を復活させた戦力を有するこの艦隊は、戦艦6隻、巡洋艦8隻、駆逐艦28隻、魚雷艇39隻という陣容で西村艦隊を殲滅すべく、スリガオ海峡の出口に布陣していた。その戦力比は7対79。西村艦隊は、あまりにも絶望的な戦いを挑むこととなってしまう。しかも扶桑は昼間の空襲でかなりの損害を被ったままスリガオ海峡に突入することとなった。
- 至近弾により積み込まれていた爆雷が爆発。さらに搭載水偵に装着されていた小型爆弾も誘爆。
艦尾は長官室をはじめ滅茶苦茶に破壊され、舵機室だけが辛うじて残っているだけだったという。 - 続いて右舷1番副砲付近には500ポンド爆弾が命中、内部で炸裂した。
1番副砲砲員、同弾火薬庫員、医務室士官、前部応急員など十数名が即死し、前部水圧機室大破のため1・2番主砲塔操作にも支障をきたすようになってしまった。
さらに船体老朽化のため、爆発のショックでどこからともなく浸水したらしく、右舷に2度ほど傾斜。この傾斜はついに復元されずじまいだった。
- 至近弾により積み込まれていた爆雷が爆発。さらに搭載水偵に装着されていた小型爆弾も誘爆。
- スリガオ海峡突入後、群がり来る魚雷艇を副砲で払いのけながら進撃を続けた。
しかしその先に待ち構えていた敵艦隊の駆逐艦群は密かに魚雷を発射、この先制雷撃の大量の魚雷が彼女たちを襲った。- 扶桑は「右砲戦、右45度、向かってくる敵駆逐艦、撃ち方はじめ」の号令とほぼ同時に、2番砲塔右舷に魚雷が命中。艦内電灯が半分消え、続く2本目の命中で全電灯が消えた。
全電源喪失のため無線通信も発光信号も使えなくなった扶桑は沈黙状態となり、山城たちが知らぬまま艦隊から落伍していった。 - また前部1、2番主砲塔の弾火薬庫にも浸水。ところがそのうち、下や横からではなく、上甲板ハッチからも滝のように海水が流れ込み始めた。
異様な事態に砲員たちが外へ出てみると、艦首は既に完全に水没しており、なんと1番主砲塔が波を切っている状態だったという。 - がっくりと右前のめりになった扶桑は急速に沈下。こうなってはもはや艦を救う方法なく、総員退艦命令が出され乗員たちが退避を始めた、その時だった。
突如、中央部弾火薬庫が大爆発を起こし船体は真っ二つに切断。右に大傾斜していた扶桑は左に急転倒してしまう。
扶桑は、安全だと思って左舷側に脱出していた乗員たちの多くを巻き込み、海中に没していった。 - さらに、海面には重油が大量に流出。火だるまとなって漂流する艦尾から炎が燃え移り、周囲の海面はあっという間に文字通りの火の海、悲惨な地獄絵図と化した。
かろうじて生還した数少ない扶桑乗員の生き残り、小川英雄一等兵曹はその光景をこのように回想している。*25- 「わずかに艦尾を残すだけとなった扶桑が炎に包まれるのが見えた。重油が燃え出したのだ。
豆を炒る音を巨大に増幅したような凄まじい音と黒煙を上げて急速に炎の海は広がった。
その炎の中から「ウオー」「ウオー」といううめき声が聞こえ出した。悲鳴なんてもんじゃない。
助けてくれェーとふりしぼる声、声、声。まさに生き地獄の中で悶える悲痛な断末魔の叫び声だった。(中略)
若い兵隊たちの泣き叫ぶ顔がつぎつぎと目の前に浮かんでくる。背筋に粟立つ思いをしながら、ただ呆然と目の前の地獄絵を見つめるだけだ。(中略)
皆いい奴ばかりだった。「死なば諸共」という連帯意識で心から睦み合った乗員たち。16歳から28、9歳までの夢多い若者たちが、
なんでこんな酷い目に遭わなきゃならないのだろうか。むざむざと死んでいかなきゃならないのか。
「くそっ」、「馬鹿者」。誰にともなく大声でわめき、そして泣いた。無性に腹立たしく、情けなく、口惜しく、天を仰いで慟哭した」 - 真っ二つとなって炎上し沈んでいくこの姿は味方の手で撮影されており、当時のニュースでも放映された。しかし、それは扶桑の沈没を伝えるものではなかった。ニュースでは、あろうことか撃沈した「敵艦」の姿として歪められて報道された。(日本ニュース第235号「スリガオ夜襲戦」)
この炎の中には、上記のように味方の将兵千名以上が生きながら火葬される地獄が広がっているのに、である。合掌。
そして妹の山城も、圧倒的な敵軍の攻撃の前になすすべなく壮絶な最期を遂げ、西村艦隊は駆逐艦時雨わずか一隻を残して壊滅した。
- 「わずかに艦尾を残すだけとなった扶桑が炎に包まれるのが見えた。重油が燃え出したのだ。
- 悪夢は翌朝も続く。栗田艦隊を攻撃した帰りと思わしき敵艦爆や敵戦闘機が、漂流する乗員たちを片端から機銃掃射してまわったのである。
集団をつくって浮いていた生存者たちは大半がこれで射殺された。これを見て、自ら海に沈んでいった者もいた。集団に入らずポツリと浮いていた人間だけが助かったという。あるいは、陸地にたどり着いて敵軍に掃討された者、現地人に殺められた者。戦艦扶桑乗員1,637名のうち、生還者僅かに10名。*26
- 扶桑は「右砲戦、右45度、向かってくる敵駆逐艦、撃ち方はじめ」の号令とほぼ同時に、2番砲塔右舷に魚雷が命中。艦内電灯が半分消え、続く2本目の命中で全電灯が消えた。
- 扶桑の慰霊碑は広島県呉市の長迫公園(旧海軍墓地)に建立されており、沈没日の10月25日前後には遺族と有志による慰霊祭が執り行われている。
- 慰霊碑の前には赤く塗られた係船柱がひとつ置かれている。
これは彼女が大改装工事や修理を受ける際にいつも係留していた係船柱であり、戦艦扶桑を偲ぶ思い出の品として移設されたものである。
- 慰霊碑の前には赤く塗られた係船柱がひとつ置かれている。
- 扶桑の雄姿(着色カラー)
- 2017年11月、偶然にも艦これで捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)が開催されている最中、ポール・アレン氏率いる海底探査チームにより、山城・扶桑・満潮・朝雲・山雲の5隻がスリガオ海峡で発見された。
この探査により定説では真っ二つになったとされていた扶桑であったが、船体が90度折れ曲がってはいたものの真っ二つに引き裂かれてはおらず、魚雷も右舷ではなく左舷に当たっていたという新事実が明らかになった。
- 2019年7月5日付で海上保安庁のヘリコプター搭載型巡視船「みずほ」(PLH-41)の就役により、先代の「みずほ」(PLH-21)が名古屋の第四管区から舞鶴の第八管区へ転籍、それに伴い船名が「ふそう」に変更された。
PLHに「ふそう」の名を使うのは海保でも初で、先代の戦没から75年経って三代目を襲名したことになる。
「ふそう」は2024年3月15日に解役となり、38年の船歴に終止符を打った。
初代の31年、二代目の30年に比べると名跡としてはやや短命であった。不幸だわ…
- 戦艦扶桑・山城と戦艦時の伊勢型は主砲が6基あり艦影が似ていて紛らわしく、甘味処 間宮の展示でプラモデルが取り違えられるという珍事が起きた。
しかし三番砲塔周辺に注意すれば見分けることが出来る。その為、分かり易くするために図も同時に掲載する。

- 扶桑……艦橋後ろの第三砲塔の砲身が前向き(艦橋側)に配置されている。それにより艦橋の根元が抉れ今にも倒れそうな独特の艦影を形作っている。
- 山城……第三砲塔の砲身が後ろ向き(煙突側)に配置されている。
- 伊勢型……艦橋後ろに煙突があり、第三砲塔はその後ろに二段重ねに配置されている。
これにより、射撃効率の向上、被弾危険区域の縮小等の効果を得た。
- この砲塔の積み方を考えたのは日本海軍だけではなく当時の戦艦としては珍しいものではなかった。
- ここでもう一つ注目して欲しいのは、扶桑型よりも副砲門数が増えたのに、副砲が配置されている甲板が短くなったこと。
実は、この甲板には兵員居住区が配置されているため、その区画が圧縮されたことを意味する。
果たして伊勢型戦艦は、火力・防御力向上の代償に戦艦最悪の居住性という不評を囲うことになってしまった。戦闘力向上の代償に居住性を削るという傾向は飢えてる娘のあたりまで続く。
- ここでもう一つ注目して欲しいのは、扶桑型よりも副砲門数が増えたのに、副砲が配置されている甲板が短くなったこと。
- この砲塔の積み方を考えたのは日本海軍だけではなく当時の戦艦としては珍しいものではなかった。
この艦娘についてのコメント
- いつになったら時報出るんだろうなぁ(遠い目 -- 2022-11-14 (月) 12:50:06
- figma化もしてほしいなぁ -- 2022-11-14 (月) 13:47:21
- 結婚したのか、俺以外のヤツと... -- 2022-12-16 (金) 02:23:07
- 別世界線のお前かもしれんぞ -- 2022-12-16 (金) 07:40:35
- ナルホドナ(包丁) -- 2022-12-18 (日) 20:40:02
- 艤装は全て外しておいていくのに、指輪は持って行くところに胸が切なくなった。 -- 2022-12-17 (土) 10:07:16
- 戦争が終わったら迎えに行くんだろうな提督、 -- 2022-12-19 (月) 18:48:37
- 扶桑姉妹生きててよかった(´;ω;`) -- 2023-01-05 (木) 17:53:25
- ソロモンの戦いの前にろーちゃんとキスしたわけか -- 2022-12-21 (水) 23:35:16
- 一部軽巡&潜水母艦が扶桑姉様に殺意を向けてる… -- 2022-12-23 (金) 00:19:14
- 別世界線のお前かもしれんぞ -- 2022-12-16 (金) 07:40:35
- 今更だけど艤装が付けられないとあの飾りも付けられないのか、単に外して鎮守府に返却していただけなのか。 -- 2022-12-23 (金) 00:28:37
- 艤装は軍服と同じ扱いなんでしょう。普段着で軍帽はかぶらないし、軍刀も佩かない。 -- 2022-12-23 (金) 06:57:03
- 愛知県に扶桑町があるのが意外と知られてない? -- 2022-12-28 (水) 02:39:39
- 扶桑行きの電車見ると少しワクワクする -- 2024-08-11 (日) 12:53:14
- 戦争とはいえ、、、、、なかなか酷いことするな -- 2023-01-05 (木) 20:16:08
- 扶桑てぇてぇ -- 2023-02-27 (月) 09:17:39
- お姉様が山城山城と昼夜呼ぶもんだから早く山城を出してあげたいのにお姉様ばかり出てもう5人も溜まってしまった -- 2023-03-22 (水) 22:30:29
- コラボグッズ出してお願い、いつもの面子ばっかり -- 2023-04-05 (水) 12:50:44
- 「【新千歳空港】と【札幌市内】のローソンとHMV」ぐぬぬ…姉様のミニのぼりが尊いけど遠い…。 -- 2023-06-01 (木) 06:28:57
- 大きな声では言えないが、アニメで扶桑山城の性格面の違いは覚えたけど、見た目についてはどっちがどっちか分からなくなります -- 2023-07-07 (金) 12:42:53
- 頭の違法建築が左なのが扶桑、右なのが山城。名前を呼んだ時に穏やかな笑顔なのが扶桑。冷ややかな真顔なのが山城。 -- 2023-07-07 (金) 19:52:44
- 扶桑・山城・陸奥・大鳳みたいなメンバーで麻雀やらせたら、配牌時点で4人全員が同時に国士無双十三面待ちをテンパイなんていうレアシーンが見れるかもしれん -- 2024-02-03 (土) 21:00:01
- 梅雨グラの傘が多過ぎる様だが、「いつもより余計に差しております!」とか言ってるんかいな?(姉扶桑が頭脳労働で妹山城が肉体労働 とか?) -- 2024-06-09 (日) 07:29:07
- 日本史の勉強してて戦艦は旧国名だよな~と思いながら探してたら「扶桑」だけないからなんでやって思って調べて「扶桑」って「日本」を意味していると知った -- 2024-07-05 (金) 11:47:40
- ちなみに、秋津洲も日本そのものの事やで -- 2024-07-05 (金) 11:51:39
- さらにパンツじゃないから恥ずかしくない世界では正式な国名やで -- 2024-07-05 (金) 12:47:44
- 日本の古名が、あきつがくに(トンボが多い国)とは聞いたことがある。 -- 2024-07-05 (金) 13:14:38
- これだから扶桑のウィッチは…(なお震電を使っている模様) -- 2024-07-05 (金) 19:22:36
- 秋津洲も日本という意味なんですな~ありがとうございます! -- 木主? 2024-07-09 (火) 09:17:54
- ちなみに、秋津洲も日本そのものの事やで -- 2024-07-05 (金) 11:51:39
- E6友軍艦隊の扶桑、妙高、羽黒、風雲、朝雲。渾作戦の囮部隊史実編成か…… -- 2025-04-18 (金) 19:24:06
- 秋刀魚焼いてて草 -- 2025-11-10 (月) 09:21:30
