絢爛な造形が目を引く爵銀龍の
重弩。重い深紅の弾丸は、
獲物に確実な死をもたらす。
(デュークカノン)
数え切れぬ死をもたらした
果てに、その銃口が自分に
向けられていることに気づく。
(欲動のトーデス)
古より伝わる怪物退治の武器。
銀の重弩は怪物を撃ち落とし、
その血肉をより貪欲に啜る。
(刻銀の殲砲)
目次
概要 
- MHR:Sで初登場したヘビィボウガン。
本作のメインモンスター、メル・ゼナの素材を使用して製作できる。
- 納刀時の外見は、銀色の銃身に金色の装飾が施された、スマートで品のある重弩と言った所。
しかし抜刀すると銀色の部分が紅色に明滅するようになる上、鋭い翼のような弓が持ち上がり
殺気立った威圧的な外見となる。ストックとバレルの間に紅い宝石が付いており、
これが深紅に光るギミックの秘密なのかもしれない。
性能 
MHR:S 
デュークカノン 
- カムラノ武重弩から派生する形で「デュークカノン」に強化できる。
この時点での性能は攻撃力340に、LV3貫通弾の装填数が5で移動射撃と移動リロードに対応。
そして貫通滅龍弾が2発装填で使用可能と、龍属性攻撃も可能な貫通ヘビィと言える性能。
この後戦う事になるラスボスが巨体かつ龍弱点であり、このヘビィと非常に相性がいい。
斬裂弾も扱えるので、尻尾の切断が狙えるのも高ポイント。
- そこから更に強化すると最終的に「欲動のトーデス」になる。
強化には怨嗟呻く鎧刀殻が必要なので、最終強化時期はMR100以降*1。その性能は- 平均的な攻撃力350に会心率0%
- ブレなし、反動「中」、リロード「普通」と素直な性能
- 特殊弾は狙撃竜弾
- 装飾品スロットはLv4が1つ
- 百竜装飾品スロットはLv1
- 物理弾は通常弾7/6/0、貫通弾0/7/6。散弾5/3/0、放散弾5/3/0
- 徹甲榴弾・拡散弾は非対応。斬裂弾2発装填。竜撃弾1発装填
- 属性弾は貫通滅龍弾が2発装填
- 状態異常弾は非対応。
- サポート用の弾は鬼人弾と硬化弾に対応。
- 斬裂弾と竜撃弾以外は全て移動射撃、移動リロード共に対応
Lv4スロットを持つ拡張性の高さも売りで、弾導強化Lv2や回避距離Lv2などの、
貫通ヘビィと相性がいいスキルを武器スロだけで発動することが出来る。
百竜スロットがLv1なのは残念な点だが、Ver.11で追加された武器の傀異錬成によって
Lv2に拡張することが出来るようになった。
火力・スキル自由度・取り回しのどれにも穴が無い、優秀な貫通ヘビィである。
ただし、後述するように他の貫通ヘビィも強敵ぞろいであるため安心はできない。
Lv4スロットに貫通滅龍弾といった、本武器が持つ長所に着目して差別化を図る必要がある。
- 他の有力な貫通ヘビィは迅竜の無明砲【正命】、天廻龍のTHEデリュージュ、
そしてカボチャの馬車ことビビディバビディ砲など。- 真にライバルとなるのはビビディバビディ砲であろう。
全く同じ攻撃力350会心0%、反動やや小・リロードやや遅い・ブレなし、と基本性能はほぼ同等。
主力のLv3貫通弾の扱いは歩きリロードができない以外は同じ、それに加えて
こちらが持たない多様なサポート弾に対応している。こちらの長所である拡張性についても、
装飾品スロットはLv2が2つと充分なものを持ちながら百竜スロットLv2も備えている。 - 正命とデリュージュは攻撃力こそこちらに劣るものの、
会心率がそれぞれ30%・40%(+鋼龍の魂)と非常に高い。
また、装飾品スロットが明確にこちらより乏しいため、違う土俵で競い合っている二丁であるとも言える。
- 真にライバルとなるのはビビディバビディ砲であろう。
刻銀の殲砲 
- Ver.16.0で新登場した特殊個体、原初を刻むメル・ゼナの素材を用いた武器。
爵銀龍派生改として特殊個体の素材を用いた一発生産でのみ入手できる。
原初を刻むメル・ゼナはMR10から解禁されるため、下すことが出来る実力があれば、
怨嗟響めくマガイマガドの素材が要求される通常種武器と異なり早い段階で作成することが出来る。
パッケージモンスターの、それも特殊個体のヘビィということで、
期待と不安を胸に秘めつつ工房を覗いた先にあったその性能は...- 通常種と変わらず平均的な攻撃力350と会心率0%
- Lv4スロット3つにLv3百竜装飾品スロットと圧倒的な拡張性
- LV2貫通弾が8発、LV3貫通弾が7発装填可能。
- LV2徹甲榴弾が2発、LV3徹甲榴弾は1発だが装填可能。
- これらに加え、滅龍弾2種と斬裂弾、竜撃弾を装填可能。
- 特殊弾は通常種と変わって機関竜弾
- (竜撃弾を除いて)装填出来る弾は全て移動撃ちと移動リロードが可能。
- そして原初を刻むメル・ゼナ武器固有のギミック「劫血やられ、スキル血氣の体力回復量強化」も備える。
特にLv3貫通弾を素で7発装填可能出来る銃は非常に少なく、かのセッドガンドとプトスアステ、
そしてレールガンとテントウムシの4本のみ。
しかも、その中で移動撃ちと移動リロードが出来るのは本武器のみの特長である。
しかしその代償は少なからずあり、反動はやや小なものの、
デフォルトでブレ左右/大にリロード遅い、と取り回しは良いわけではない。
主力弾であるLV3貫通弾のリロード速度は装填速度Lv3でも「速い」止まりであり、
「最速」にするには追加パーツを付けずにチューンアップを用いる必要がある。
ただし、パワーバレルの火力を犠牲にしてまでリロード最速に拘る意義は乏しく、
移動リロードを諦めてセッドガンドを採用するか、ナルガ系2種や欲動のトーデスに装填拡張スキルでもつけた方が話が早い。
この武器のLV3貫通弾のリロードは「速い」で妥協するのが現実的な運用であろう。
莫大なスロットを駆使して装填拡張Lv3と弾丸節約Lv3を発動させたり、
クラウチングショットを効率よく使うことでリロードの頻度を減らしていこう。 - 主力の貫通弾は血氣スキルでの体力回復量が少なく、固有ギミックはやや活かしづらいものの、
剛心スキルで軽減したダメージを取り返すくらいは容易。
これは他の貫通ヘビィにも言えることでもあるため、より差別化するならば血氣や体力回復量UPをしっかり積むと良いだろう。
- 性能面でライバルになるセッドガンドはソロだとMR100になるまで作成出来ないため、
一見作成可能時期の面で見れば本武器は中々良い性能…
のように見えるが、MR10まで上げてしまえば凶双襲来シリーズで怨嗟マガドの素材を手に入れられてしまうため、
いくら強化個体とはいえ原初メル・ゼナの難易度を考えると作成難易度は殆ど変わらなくなってしまう。
繋ぎ武器としての性能を評価するのはかなり厳しいだろう。
- 徹甲榴弾、斬裂弾の反動小の歩き撃ちと歩きリロードを両立した唯一無二の重弩でもある。
ただし斬裂弾はさておきLV3徹甲榴弾の装填数は僅か1発と頼りなく、
この特徴をこの武器独自の強みとし、他の重弩と差別化点とするにはやや心許ないかもしれない。
活かすのであれば、装填拡張、弾丸節約(もしくはおだんご砲撃術Lv4)は必須として、
採用目的に合わせて適宜砲術やKO術、破壊王等の追加を検討しよう。
パーツ無しチューンアップで装填速度「速い」までは持っていけるが、
上述の通り火力は落ちるので、火力を追い求める方にはオススメしない。
余談 
- 武器名にあるトーデスとは、ドイツ語で「死(Todes)」を意味する単語である。
前半部分も合わせて考えると、この武器の名前の由来は、
オーストリアの精神科医であるジークムント・フロイトが提唱した概念である、
死の欲動(デストルドー。ドイツ語でトーデストリープ)であると思われる。
死の欲動とは生きようとする本能である生の欲動(リビドー)とは真逆で、
理由なく生じる自殺、自傷願望について説明するために提唱された理論であり、
生物には安定した無生物の状態、すなわち死へと向かう生物学的欲求があると考え、
自殺、自傷願望はこれを目的とした無意識的な破壊衝動であるとしている。
- バイク伝説の始まりとともにMHP3より「メインモンスターのヘビィボウガンは残念性能」
というジンクスが語り継がれてきたが、MHWの撃滅の砲火、Riseでのセッドに続き、
優秀なヘビィとしてジンクス破りに成功している。
氷結弾の装填数が飛び抜けて多い程度で弱くも強くもなく、さりとてネタにできる要素もなく、
影の薄さで話題にすら上がらないバルカさんはそっとしておいて
Ver.14アップデートで優秀な散弾、徹甲ヘビィとして復活した氷督バルカを含めて
サンブレイクにおいては初登場で残念ヘビィの謗りを受けたバイクやアケルナルが通常弾の扱いで高く評価されており、
シュライアーさんが欠席中だが過去のメインモンスターのヘビィ達も概ね良武器とされている。
このままジンクスが過去のものになってしまえば良いのだが。