目次
概要 
- MHWorldで初登場した飛雷竜トビカガチ素材から作られたヘビィボウガン。
トビカガチの純白の毛束が巻き付けられており、
毛束から放出される電撃が着実に獲物を弱らせていく。
パルサーシューター 
MHWorld 
- 骨武器のボーンシューターIIから派生し下位素材でパルサーシューターI~IIIまで、
上位素材で強化する事でカガチノシシと名前が変わりカガチノシシIIIで最終強化となる。
しかし作成には下位素材の飛雷竜の爪が4個、上位素材の尖爪が13個も要求される。
こんな話どこかで聞いたような…。
- 特筆すべきは撃てる弾の種類と装填数の多さだろうか。
LV2通常弾が9発、LV3貫通弾が5発、斬裂弾が4発と多めに入るが反動とリロードが厳しく、
LV3貫通弾と斬裂弾はパーツ3積みでやっとどちらかを中、普通にするのが限界だった。
ストレスなく使うならLV2通常弾とLV2貫通弾の両刀での運用が考えられたが、
MHWorldから弾のLVが高いほど単純に高火力になり、
クエスト中でもキャンプで装備変更が出来るようになったため、
高レベル弾の特化武器の方が選ばれやすかった。
また、発売当初は斬裂弾ほぼ1強であったこともあり、あまり採用率は高くなかった。
MHW:I 
- マスターランクのトビカガチ素材からカガチノシシIVへ強化される。
他武器種では原種武器と亜種武器で派生が分かれるものもあるが、
ヘビィボウガンは原種武器が亜種武器に乗っ取られる形で一本道で強化される。
ベニカガチノシシ 
MHW:I 
- カガチノシシIVからさらにアイスボーンより追加された
飛毒竜トビカガチ亜種の素材でベニカガチノシシへと強化される。 - 上位までと違い爪を大量に要求される事もなく、
通常種と亜種それぞれ1~2戦すれば素材が揃うくらい作成は簡単。
ディノバルド亜種素材も加えた最終強化、ベニカガチノシシIIの性能は- 決して高くはない攻撃力390
- それをフォローする会心率15%
- Lv1×1のスロット
- LV3貫通弾が6発装填、素で反動中リロード普通
- 特殊弾は狙撃竜弾
- レア度は10、汎用デザインのためパーツ強化対応
- このLV3貫通弾の取り回しはMHWorld時代の貫通特化ヘビィ、レイ=ロゼッテスと同じである。
反動パーツ一つで反動を小にでき、大幅な隙の軽減と火力の向上が狙えるため優先してセットしたい。
加えて、アイスボーンから貫通弾のヒット数を増やせる弾丸重化パーツが追加され、
こちらも付けるのが基本とされているが5枠のパーツ枠でこの2つさえ付けていれば他のパーツは自由。
リロード3つで反動小リロード速いにするも良し、特殊照準パーツで火力を上げるも良しなのだが、
特に流行っているのがシールド3つ。ランスと同等のシールドにスキルでガード性能を付けることで
マスターランクになりさらに苛烈になったモンスターの攻撃を難なく受け、
その隙に貫通弾を撃つプレイは安全性が高い。 - さらにカスタム強化が出来るようになればレア度10によるカスタム幅の広さも光る。
歴戦ラージャンの素材でカスタム枠の拡張ができればカスタム枠が9枠になるのだが
例えばこれを全て攻撃に振れば攻撃力+25となりパーツ強化も考えれば
無撃を使ったナルガクルガの名貫通銃夜砲【黒風】を上回る他、
会心に全て振れば会心率45%となり見切り7と合わせて無条件で会心率85%にして、
発動が不安定な渾身や弱点特効の依存度を下げ、
火力を安定させながらその分浮いたスキル枠で他のスキルを付けるなど柔軟な運用ができる。 - トビカガチ亜種の特性が反映されたのか、各種状態異常弾がすべて実用的な装填数である点も見逃せない。
これは下記のライバル達にもない利点である。
反動とリロードはやや重いが、マルチで自分以外が狙われている隙に麻痺や睡眠弾を撃ち込んでやれば
大きなチャンスを作れるだろう。
- 貫通特化ヘビィとしては上記のレイ=ロゼッテスの強化先、フランツ=グレイシアと
夜砲【黒風】がライバルと言える。- フランツ=グレイシアに関してはこれといった差別化要素が機関竜弾くらいしかない。
その機関竜弾もクラッチクローの武器攻撃が遅く*1傷付けの面ではデメリットになるため、
機関竜弾をいかに使うかでこの武器の価値は決まるだろう。 - 夜砲の差別点としてはこの中で唯一無撃に対応している点が挙げられる。
ただし、上述の通りベニカガチが攻撃に特化すると夜砲を上回るため、
回復カスタム前提での火力特化ヘビィとして運用することになるだろう。
また、レア度11かつパーツ強化非対応のため会心率を伸ばすスキルへの依存度が高く、
その上3つの中で唯一スロットがなく、無撃も付ける事を考えるとスキル自由度は一番低い。
- フランツ=グレイシアに関してはこれといった差別化要素が機関竜弾くらいしかない。
- この中でベニカガチノシシはカスタムによって快適性最高にも火力最強にもなりうる
汎用性の高い優秀な武器に大躍進したのだが、残念な点が1つだけある。
それは強化途中で直接生産が一切ないという点。
骨武器からの派生でパルサーシューターから地道に強化する以外の道がなく、
つまり13個もの尖爪を地道に集めなければならない。
数が数なので作成には根気がいるが、それに応えるだけの性能は持っているため
貫通ヘビィを使うなら是非作成しておきたい。
飛雷重弩ハゼカガチ 
MHRise 
名のある妖怪を討ち取ったと伝わる重砲。
銃声は雷鳴の如く轟音と苛烈な衝撃を見舞う。
(飛雷重弩【雷上動】)
- 下位では、ボーンシューターから派生した直後である「飛雷重弩ハゼカガチI」で強化が止まる。
この時点で貫通弾の装填数が6/5/5と優秀ではあるものの、ほぼ同時期に作ることができる
「ヒドゥンスナイパーI」に反動と装填速度に関する性能で上回られているのがネック。
スキルの構築が不自由な下位時点では、あちらの方が扱いやすいと言えるだろう。
- ver3.0時点での最終強化は「飛雷重弩【雷上動】」。
集会所★6で上位トビカガチを狩れるようになった時点で最終強化が可能。
基本的にはトビカガチ素材だけで作れるが、電撃袋に加えて
竜玉を要求されるのは少々厄介か。
その性能は、- 攻撃力200、会心率10%と火力は高め
- ブレなし、反動「中」、リロード「やや遅い」と平均以下
- 特殊弾は狙撃竜弾
- スロットはガンナーにはありがたいLv1が1つ
- 百竜強化は攻撃力強化II/会心率強化III/通常弾追加I
- 物理弾は通常弾5/0/0、貫通弾8/6/5、放散弾3/0/0、斬裂弾3発装填
Lv1通常弾とLv1貫通弾は移動射撃に対応。 - 徹甲榴弾と拡散弾はLv2だけ使用可能。装填数はそれぞれ1発
- 状態異常弾はLv1・Lv2麻痺弾とLv1睡眠弾が使用可能
- 属性弾は電撃弾が3発装填、貫通電撃弾が4発装填で使用可能
電撃弾は移動射撃に対応しているが、貫通電撃弾は移動射撃不可
- 性能としては、手札の多さが売りの中堅貫通ヘビィといったところ。
メインウェポンである貫通弾に加えて、弾肉質が硬い相手でも斬裂弾による切断属性の攻撃や、
電撃弾系統による属性攻撃が可能。さらには麻痺弾や睡眠弾による拘束までこなすことが出来る。
モンスターとの距離や位置関係に縛られて立ち回りが固くなりやすい貫通ヘビィにとって、
攻撃の選択肢が多いというのはそれだけでありがたい特徴である。
レベル1貫通弾の装填数がトップクラスに多いのも特徴的。
- 欠点は、素の状態だとLv2・Lv3貫通弾と斬裂弾が反動「大」、リロード「遅い」であることと、
移動射撃に対応している弾がLv1貫通弾と電撃弾程度と非常に少ないこと。
移動射撃に関してはしょうがないとして、斬裂弾と貫通弾をストレスなく扱うためには、
最低でも反動軽減Lv2と装填速度Lv2は発動させておきたい。装飾品が作れるようになるまでは
マギュルSシリーズの胴と脚、ブナハSシリーズの頭と脚、そして護石などを駆使していこう。- 武器自体の欠点という訳ではないが、今作のトビカガチが侮れない強敵となっているのも問題。
HRを解放した人でも苦手意識を持っていることがあるトビカガチを相手に、素材集めのため
連戦を強いられるのは、人によっては苦痛に感じるかもしれない。
- 武器自体の欠点という訳ではないが、今作のトビカガチが侮れない強敵となっているのも問題。
- 基本的な戦闘スタイルは、装填数が多いLv1貫通弾を主軸に斬裂弾も差し込みながら戦い、
麻痺を取った時などチャンス時にはLv2・Lv3貫通弾の回し撃ちで一気にダメージを稼ぐという
ものがオススメ。相手によっては貫通電撃弾や睡眠弾も選択肢に入れていこう。
ただし竜撃弾は使用できないため、睡眠弾を使用するなら爆弾もポーチに入れておきたい。- PTプレイでも同じような立ち回りで問題ないが、麻痺を取るタイミングまで気を配れば完璧。
例えば、味方に太刀や盾斧など「本領発揮に準備がいる」武器種の使用者がいた場合、開幕に
麻痺を取ってしまうと、それらの武器種ではゲージやビンを溜めることしか出来なくなってしまう。
一方、戦闘開始から時間が経ってから麻痺を取れれば、十分に準備を整えた味方が兜割や
超高出力属性解放斬りといった強力な大技を思いきり叩き込むことが出来るのである。
こういった配慮まで出来れば、味方に大いに喜んでもらえることだろう。
- PTプレイでも同じような立ち回りで問題ないが、麻痺を取るタイミングまで気を配れば完璧。
- 集会所終盤に入ると、夜砲【黒風】やゲェレーラエスピノ、グラン=ダオラといった強力な貫通ヘビィが
視野に入ってくるようになり、火力や装填数で劣る本ヘビィは流石にお役御免となる。
貫通電撃弾の運用で張り合おうにも、神源ノ雷放チという化け物がおり勝ち目はない。
まあ、中盤で完成するレア度5のヘビィに古龍武器とタメを張れという方が酷というものだろう。
愛着があるなら使えるだけの性能はあるものの、基本的には引退してボックスで眠ってもらうことになる。
MHR:S 
妖怪を討ち取る重砲は、真に力を使いこなす者が持てば
天を別つ稲妻の如く閃く。
(万雷重弩【雷上動】)
- MR2でトビカガチを狩猟することで「飛雷重弩【雷上動】改」に強化可能となる。
攻撃力が280まで向上するが、それ以外の変化はLV2通常弾が6発装填可能になったくらいで、移動射撃等のテコ入れは無し。
他の強力な電撃弾ヘビィがMR4まで強化も生産もお預けなので、電撃弾を使いたい時には十分に活躍できるだろう。
- MR3でオロミドロ素材を投入し「万雷重弩【雷上動】」に銘を変える。
攻撃力は310となり、LV2、LV3貫通弾の装填数が1発ずつ増加して7発、6発装填となる。
が、やはり取り回しは変わらず移動射撃に対応したりもしない。
- 傀異化した鱗の入手によって最終強化「万雷重弩【雷上動】改」が解放。
その性能は、- 攻撃力350、会心率10%と火力は高め
- ブレなし、反動「中」、リロード「やや遅い」と上位時代と変わらず
- 特殊弾は狙撃竜弾
- 通常スロットはLv1が1つ、百竜スロットは必要十分なLv2を搭載
- 装填数は通常弾7/6/0、貫通弾8/7/6、となった以外は上位から変化無し
移動射撃が可能な弾種はLV1、LV2通常弾とLV1貫通弾及び電撃弾のみ
- 強力な弾を移動射撃できないのはネックではあるが、本作の追加要素であるクラウチングショットはそもそも足を止めるものの為、
本武器ではクラウチングショットを組み込んでも立ち回りに影響は出にくいだろう。
- 他武器との差別化については、
ライゼクスヘビィの最終強化「電竜大砲【閃撃】」が同攻撃力、会心20%を持ち、ライバルとして立ち塞がる。
こちらのメイン戦法はLV1貫通弾や電撃弾で牽制しつつチャンスには足を止めて高LV貫通弾や貫通電撃弾を叩き込むことになるが、
電竜大砲は全LVの通常弾、LV2貫通弾、挙げ句LV2散弾と放散弾まで移動射撃に対応している為、貫通弾どころか物理弾の扱いでほぼ完敗。
電撃弾の扱いのついては電竜大砲は貫通電撃弾が移動射撃に対応する代わりに電撃弾が装填できない為、弾持ちの良さと貫通の有効かどうかで差別化出来る。
電竜大砲は竜撃弾が装填可能だが、それと相性の良い徹甲榴弾や睡眠弾は雷上動の方が対応している。
逆に雷上動は竜撃弾は装填できずと、お互いに足りない要素を持っている。
尚且つ鬼人弾で互いに強化し合うことが可能とあって、ライバル関係ではあるが、コンビとして組めば案外相性は良いのかも?
余談 
- MHRiseの最終強化名にある「雷上動」とは、源平盛衰記など源氏に関わる伝説に登場する弓の名前である。
矢を射る際に非常に高い弦音が鳴ることからその名が付けられたらしい。
元々は中国の武将である養由基の持ち物だったが、弓を託せる後継者が見つからないまま亡くなってしまい、
彼の娘の手に渡った。その後、養由基の娘は弓を託すにふさわしい人物として源頼光を見定め、死の間際に
源頼光の夢の中に現れて雷上動と二本の矢(「水破」と「兵破」)を譲り渡したのだそうだ。
その後は源氏の重宝として受け継がれていき、頼政の代では大妖怪「鵺(ぬえ)」を射抜くのに使用された。
ちなみにMHRiseの武器説明文も、この鵺退治の伝説を意識したらしきものになっている。
モンハン世界の頼政はヘビィが得意武器だったらしい
- 雷上動は「源頼政による鵺退治」という有名な伝説に登場していることから知名度が高い弓である。
それゆえに、FFシリーズをはじめとしたRPG作品で高ランクの弓の名前として採用されたり
擬人化されて美少女になったりと名前を見る機会は多い。
日本に生まれてよかった
「雷上動がどういう弓かは知らないけど、名前は知っている」という方も多いのではないだろうか。