武器/レイジングテンペスト

Last-modified: 2023-02-28 (火) 12:49:56

砂漠の暴君ことディアブロス亜種のG級素材で強化された、角竜系最強の一本槍。
通称:零点(「レイ」ジング「テン」ペスト→零点)。
初期の作品での最終強化段階だったブラックテンペストについても紹介する。

目次

概要

  • 本武器のベースであり、ディアブロスの名を冠する「角槍ディアブロス」は無印から存在する伝統ある武器で、
    その名の通り、ディアブロスの象徴であるねじれた角を加工した大槍である。
    攻撃力特化、控えめの斬れ味という特徴は、この時点で確立されていた。
    それを黒角竜素材で強化した「ブラックテンペスト」の、G級強化版がレイジングテンペストである。
    名前「Raging tempest」を邦訳すると「荒れ狂う大嵐」となる。
    まさに双角猛る砂漠の暴君・ディアブロスの槍に相応しい名である。

性能

MHG, MHP

  • MHG, Pでは角竜武器の最終強化形態としてブラックテンペストが登場。
    攻撃力575という飛び抜けた攻撃力を持ち、無属性ランスの中では最強として名高い。
    ランスは迷ったらこれ1本あればいいと言われるほど猛威を奮っていた。
    • 何故ならこの武器の足を引っ張るマイナス会心率が無かったからである。
      会心率が0%というわけではなく、文字通り会心率というシステムそのものが存在しておらず、
      会心なにそれおいしいの状態で、凄まじい攻撃力をそのままぶつける事が出来た為である。
      • MHG時代は黒滅龍槍がこれと同じく、攻撃力575に龍属性450、悪くない白ゲージを持ち
        ほとんどこちらの上位互換だったので、最終的には倉庫で眠っていた。
      • MHPでは性能調整が行われ、黒滅龍槍の攻撃力が506までダウンした事で陽の目が当たるようになった。
        黒龍槍をも超える最強のランスとして各地でその名を轟かせていた。
        無属性故に相手を選ばずに担げるという点も高ポイント。
    • ただし当時の黒巻き角はなかなか出辛く、生産難易度はそれなりに高かった。
      ディアブロス亜種が強敵であったことも影響し、
      確実に作れ且つ次点程度の火力を持つ龍騎槍ゲイボルガをつなぎや妥協点にした人も多かった。
  • このシリーズではブラックテンペストが最終形態であり、まだレイジングテンペストの名は冠していない。

MH2~MHP2

  • MH2でも続投。
    攻撃力460に会心率0%、スロット1とここまではいいものの斬れ味が素で緑と大きく弱体化している。
    黒滅龍槍が会心率込みで実質的にこれとほぼ同じ攻撃力で龍属性持ちに素で青ゲージ持ちと、
    MHGの時よりも質の悪い立ち位置となってしまった。
    使用する素材自体は一応黒角竜の堅殻を除けば下位でも入手こそ出来るが、
    黒巻き角に上質なねじれた角と下位どころか上位においてもそこそこ面倒な素材を要求されてしまう。
  • MHP2では攻撃力が552とこの時点でちょっとしたG級レベルまで向上。
    会心率は-30%と非常に低いが、これでも物理期待値はかろうじて一位ではあった。
    斬れ味もだいぶ改善され匠で白ゲージ40が出現し、更にスロット1も健在。
    総合力はかなり高い部類に入るだろう。

MHP2G

  • G級まで進むことで、晴れて最終強化系のレイジングテンペストが初登場。
    攻撃力が736(武器倍率320)と非常に高く、全ランスの中でナンバー2の破壊力を誇る。
    また、斬れ味レベル+1で紫ゲージ40が出現し、こちらもランスの中ではトップクラス。
    会心率は-20%と低いが、これと同等以上の攻撃力を持つランスはさらに会心率が低く、斬れ味が悪い。
    一つだがスロットが空いているのも特徴で、総合的にはこちらの方が上と言える。
    無属性でありながら、ソロでG級ラオシャンロン亜種討伐も可能なランスだった。
    無属性武器が活躍しやすい、大連続狩猟クエストが登場したことも追い風である。
    業物や見切りが発動するディアブロZに匠珠を詰め込み黒角竜の如くモンスターをなぎ倒すのも良い。
    • 実のところ、この性能は無属性太刀のトップであるゴゴゴと瓜二つと非常に優秀である。
      スロットも1個空いているため、
      例によってスカルギザミ装備で見切り+3まで上げればその火力は他の追随を許さない。
      もっとも、ランスはその性質上ガード性能や回避性能など欲しいスキルが多いため、
      見切りに回す余裕は無かったり*1する。
      ただしゴゴゴと同様、会心率がマイナスのままでも高い火力を発揮することはできる。
  • ウカムルバス討伐後には角槍ディアブロスGが作成できる。
    攻撃力667・会心率-10%・匠で紫20と、残念ながらレイジングテンペストのような活躍はできない性能。

MHP3

  • 上位までなのでブラックテンペストが最終形。
    ブースト込みで攻撃力255、スロット1、斬れ味ゲージは青40と強力だが、会心率は-30%とかなり低い。
  • 斬れ味レベル+1で出る白ゲージが10しかなく、匠運用だとハルムベルクのほぼ劣化となってしまう。
    素の長い青ゲージを活かした業物運用が一般的。シルソルなら弱点特効で低い会心率も補える。
    • 青ゲージでも黒雨の白ゲージにやや劣る程度のダメージを与えられる。
      こちらは最高色のゲージが黒雨の2倍もあり、火力と継戦能力のバランスが良い。
  • 原種武器よりも期待値が僅差だが上なので、斬れ味が優れるこちらの方が優秀だろう。
    スロットもこちらにしかない。
  • 上質な黒巻き角を1つしか使わないため、仙骨が必要なハルムベルクよりも作りやすいか。
    ただし角竜の骨髄が5つ必要なのが人によってはキツいかもしれない。

MH3G

  • 攻撃力はなんと644。武器倍率換算で280と尋常ではない数値を誇る。
    スロットも2つあるが、斬れ味は青ゲージ、そして会心率-20%
    これだけ見ると攻撃力とスロットくらいしか取り柄がない残念性能の武器のように見える。
  • ところが、スキル「斬れ味レベル+1」を発動させると白ゲージ20紫ゲージ30まで出現
    更にスキル「覚醒」を発動させるとなんと爆破属性460が現れる
    この時点で既に「破岩槍ブラキディオス」を上回る数値であるが、ボマースキルを付けると爆破属性550
    更に重ねてネコスキルの「火薬術」を発動させた場合、驚異の爆破属性600となる。
    • 爆破属性600がどれほどトンデモないか実感がわからないという人のために説明すると、
      ボマー零点でモンスターを一突きし、それが蓄積扱いとなった場合初っ端から爆発する
      開幕から爆破で大型を怯ませる姿はかのパチンコすら髣髴とさせる。
    この凄まじい攻撃力と爆破属性の恩恵は凄まじく、大抵のモンスターを5分針で沈める凶悪武器と化した
    体力の多さ故に爆破属性の効果が薄いや一部のモンスターを除けば
    全てこれ1本で余裕で殲滅可能という圧倒的性能を誇るため、ランサーなら是非作っておきたい逸品である。
  • 限りなく完璧に近い性能だが、弱点もある。
    • 1つ目は紫ゲージと白ゲージの合計が50しかないこと。
      匠で一度にこれらが出現するので当然といえば当然なのだが、手数が多いランスとしては厳しいところ。
    • 2つ目は、匠と覚醒の両方が必須であるためにスキルの圧迫が激しいこと。
      ランスにはガード性能など必須クラスのスキルが多いが
      優秀なお守りがない場合は匠と覚醒を発動させるだけで精一杯になってしまう。*2
      その結果ガード性能が貧弱になり、モンスターの攻撃でのけ反りまくって手数が激減し
      他の適当なランスを使った方が遥かに短時間で狩猟完了してしまった……ということすらあり得る。
      また、この爆破属性値なら是非ともボマーを発動させておきたいところだが、
      斬れ味レベル+1・覚醒・ガード性能+2を必須とした場合、
      たとえMH3G最強のお守りと名高い匠+5・属性解放+7のお守りの力を持ってしても、
      砥石使用高速化or業物とボマーを同時発動させることは不可能である
      よって、斬れ味カバーによる継戦能力の向上か、ボマー発動による火力の増強かの選択を迫られる。
      無論、見切り+3挑戦者+2でマイナス会心をカバーする余裕などあろうはずがない。
      この辺りは妥協が必要である(それでも十分強力だからこそ、ここまで猛威を振るっているのだが)。
      • ちなみに、マイナス会心まで込みの武器倍率換算での期待値は266
        破岩槍の武器倍率は260なので、総合的な性能差は実はそこまで大きいものではない。
        むしろ、覚醒が必要であるためにスキル圧迫が激しいこちらよりは使いやすい……かも?
    • そして3つ目は、相変わらず製作難易度が非常に高いこと。
      強化にレア素材である「大地を穿つ剛角」を1本、「堅牢な黒巻き角」を計3本要求される。
      黒巻き角の方はよほどのことがない限り剛角を求めているうちに余っていることが多いため、
      さして気にならないかもしれないが。

MH4G

  • ディアブロス亜種の復活に伴いこの武器も復活。
    気になる攻撃力は相変わらず高い759。武器倍率にして330とMH3G時代と比べて大きく上がっているが、
    今作では3Gと比べて武器倍率が全体的に引き上げられているため、数値ほどの超強化をうけたわけではない。
    斬れ味は素で青、匠で紫20+白10、会心率は-20%と、概ねいつも通りの性能である。
    覚醒爆破は失ってしまったが、4Gは3Gのような爆破一強状態では無いし、
    覚醒を必要としなくなったため、他スキルをつける余裕もできるようになった。
    無属性ランスとして十分に戦っていけるだろう。
    • ただレイジングテンペストを超える期待値を持ち、十分な白ゲージを持つ絶衝槍【虎獄】との差別化が難しい。
      紫ゲージの長さは勝っているが、ランスの手数を考えると白込みでも30はきついところ。
      ちなみに絶衝槍【虎獄】と同じく、極限強化をした場合最高倍率の発掘武器の物理期待値をわずかに上回る。
      ただし斬れ味による継戦能力を考慮すれば結局発掘武器には物理面では勝てないし、
      属性やスロットを考慮すれば最高性能のものにはどうあがいても勝てない。
      特にランスは手数武器のため属性の通りがよほど悪くないなら継戦能力はおろか瞬発力でさえ勝てないだろう。
      • なお、一方でかつてのライバルであったブラキディオスのランスの方も、
        爆破ランスという方面で同じく虎獄としのぎを削っていたりする。
        奇妙な腐れ縁もあったものである。

余談

  • MH3Gでは下位素材の尾甲を6つ、G級素材の重尾甲を5つ要求され、尻尾素材を計11個も要求される。
    しかも過程で少しずつではなく一度に6個、5個と要求されるので意識していないとストッパーになりやすい。
    どう見ても角を使用しているであろうデザインなのに大量の尻尾を使うあたりが実にランスらしい。
    もしかすると、槍身ではなく盾の部分の強化に使っているのかもしれない。
    …盾の見た目はどちらかと言うと背甲に近いが。
  • ハンマーの震撃鎚グロンド・ギガとは、高い攻撃力とマイナス会心、素の斬れ味の酷さと匠発動で紫出現、
    そして覚醒で出現する非常に高い爆破属性と、武器種こそ違えどほぼ同じ立ち位置にある。
    ただ向こうは必須スキルが少ないハンマーで、匠・覚醒を両立してもまだ火力を盛る余裕があり、
    さらに武器倍率290で零点より高く、会心率も-15%と軽いことから、ブラキ武器の破岩鎚ノヴァジオとの差も大きい。

関連項目

モンスター/ディアブロス亜種
武器/ディアブロス武器
武器/ブロスホーン - 通常種ランス
武器/長滅激槍ディアブロス


*1 上記のスカルギザミを用いれば、装飾品の入れ替えによって、見切り+3から見切り+1へのランクダウンと引き換えに7スロスキル(ガ性1、ガ強、回性1など)を1個付けられる
*2 一応、胴、腕、脚の三部位だけで覚醒ともう一つのランスの必須スキルであるガード強化を両立できる上、匠3ポイントを持つアーティアXを使用すれば必須スキルは揃えやすくなる。