Incrociatori pesanti, Trento type

Last-modified: 2024-03-18 (月) 01:19:22

イタリア Rank IV 重巡洋艦 Trento-class, RN Trento, 1942 / トレント級重巡洋艦 RN トレント 1942

trento.jpg

概要

1.99で実装されたイタリア海軍のランクV重巡洋艦、2.25現在では通常ツリーで唯一のランクIV重巡である。
最初はBR5.7として実装されたが2.25時点ではABで5.0・RBで5.3まで下がっている。

艦艇情報(v1.**)

必要経費

必要研究値(RP)220,000
艦艇購入費(SL)610,000
乗員訓練費(SL)180,000
エキスパート化(SL)***
エース化(GE)***
エース化無料(RP)***
バックアップ(GE)***
護符(GE)***

BR・報酬・修理

項目【AB/RB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング5.0 / 5.3
RP倍率1.9
SL倍率1.4 / ***
最大修理費(SL)3760⇒*** / ***⇒***

艦艇性能

項目数値
【AB/RB】(初期⇒全改修完了後)
シタデル装甲
(前/側/甲板)(mm)
60 / 70 / 50
主砲塔装甲
(前/側/後)(mm)
100 / 100 / 100
船体鋼, 25 mm
上部構造物鋼,8 mm
排水量(t)13590
最高速度(km/h)56⇒*** / ***⇒***
乗員数(人)987

武装

種類名称砲塔搭載基数弾薬数購入費用(SL)
主砲203 mm/50
Ansaldo mod.1924
連装417284
副砲100/47 mm
mod.1928
連装672003
対空砲37 mm/54
Breda Mod.32
連装412000-
13.2 mm Breda Model 31連装424000-

弾薬*1

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艦砲

武装名砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
信管
遅延
(m)
貫徹力(mm)
1000 m2500 m5000 m7500 m10000 m15000 m
203 mm/50
Ansaldo mod.1924
203 mm HE DirompenteHE11075009401.558
203 mm APHEBC PerforanteAPHEBC12531609009388327247189148105
203 mm HE-TF Contro-aereaHE-DF11075009401.558
 

小口径砲

武装名砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
信管
遅延
(m)
貫徹力(mm)
100 m1000 m2000 m3000 m4000 m5000 m
100/47 mm
O.T.O. mod.1928
100 mm HE DirompenteHE13.21300850-17
100 mm APHE PerfornateAPHE13.882085061501311151039487
100 mm HE-TF Contro-aereaHE-DF*13.21300850-17
 

機銃

武装名ベルト名ベルト内容貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
37 mm/54
Breda
Mod.32/Mod.39
37 mm HE-TF DA 37 c.a.HEF-T*/HEF-T*/HEF-T*/HEF-T*3
 
武装名ベルト名ベルト内容貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
13.2 mm
Breda Model 31
汎用AP-T/AP/T/AP302926232119

追加武装*2

分類名称搭載数費用
(SL)
搭載条件
魚雷533 mm S.I.270169600-

魚雷

名称重量
(kg)
爆薬量(kg)水中最大速度
(km/h)
(初期⇒改修)
射程
(km)
(初期⇒改修)
533 mm
S.I. 270/533,
X7,2 Tipo I
170027089⇒704.00⇒10.00

カモフラージュ

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説明標準カモフラージュ
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条件
説明

研究ツリー

前艦艇Attilio Regolo
次艦艇Zara
 
 

解説

特徴

イタリア海軍が実装された1.99では唯一のランクV巡洋艦だった。
高い初速と最高速度が強みだが多くのイタリア大型艦に共通する欠点や弱点も受け継いでいる。

 

【火力】
主砲は50口径203mm(8インチ)連装砲を前部2基・後部2基の合計4基8門搭載。
使用可能な砲弾は榴弾・徹甲榴弾・時限信管榴弾の3種類、このBRとしては高性能だ。
 
榴弾は炸薬量TNT7.5kgと各国の8インチHEと比較しても最も低炸薬量だが初速はなんと全8インチ砲弾で最速である。
50口径砲ながらドイツの長身60口径砲より早い、ただし砲弾重量も全8インチ砲弾で最軽量。
 
徹甲榴弾は炸薬がTNT3.16kgと比較的多めだが貫徹力が他国の8インチ徹甲榴弾と比べて低め。
特に距離による貫徹力減衰が大きい、格上の重装甲艦との遠距離戦では装甲を抜けない事も多い。
 
あまり使わないであろう対空用の時限信管榴弾だが、初速が遅かったり炸薬がD爆薬だったりと妙な違和感がある。
実はこれ、アメリカの8インチ榴弾(Mk.25 HC)に時限信管を取り付け名前を変えただけのコピペ砲弾である。
アップデート1.101でオリジナルの砲弾に修正された。
 
主砲の重大な欠点として装填速度の凄まじい遅さがある。
装填速度は装填スキルMaxかつエースでも毎分3発(17.9秒)と悲惨そのもの、
今まで最遅だったアメリカ重巡すら微妙に超えて全ての8インチ砲で装填速度が最も遅い。
以前は精度も劣悪だったがアップデートにより改善された。
 
対空性能はそれなりに高い。
対空砲としてはイタリア巡洋艦ではおなじみの100mm連装対空砲を搭載している。
相変わらず装填速度は遅めだが両舷に3基、合計6基12門も備えているため数による弾幕が強みとなる。
機関砲はブレダ37mm連装機関砲を4基8門搭載、水冷式のMod.32なので焼け付きに強い。
更に13.2mm連装機銃を4基8門搭載する。
 
魚雷は合計8基の連装発射管を持ち予備魚雷も含め合計16本、駆逐艦でも使われたS.I.270のI型を搭載する。
ただし発射管は船体に固定されている。

 

【防御】
船体の舷側装甲は70mmの1枚装甲、相対する可能性があるBR5.7の巡洋艦を相手にするには少々頼りない。
前部弾薬庫の装甲は約15度傾斜しているため高角度で降ってくる砲弾に対しては多少固くなる。
 
厄介な事に「水線下への防御不足」「当たり判定の大きな弾薬庫」という2つの大きな欠点も抱えている。
1.99現在の水中弾は水中において現実ではありえないほど長い直進性を持っていたが修正された。
舷側装甲自体が薄いため普通に装甲ごと突き破られて大きな弾薬庫に砲弾が直撃する事も多い。
 
砲塔は全体が装甲化され全周100mmとかなり頑丈、乱戦や回り込まれた状況下でもそれなりに耐えてくれる。
艦橋モジュールは100mmの装甲で保護されている、ただし真後ろに位置する無線モジュールまでは保護されていない。

 

【機動性】
駆動系パーツ全改修によりRBで65km/h(35kt)を叩き出す。
重巡としてはかなりの高速。

 

史実

トレント級重巡洋艦はイタリア海軍が建造した重巡洋艦。ワシントン軍縮条約に適合する「条約型巡洋艦」として建造された。
しかし実際には条約で定められた巡洋艦の制限の上限である『8インチ主砲・1万トン』を超過して完成した。
完成・就役後の1930年にロンドン海軍軍縮条約で新設されたカテゴリーである重巡洋艦に類別され、艦種変更された。

1924年、イタリアの仮想敵フランス海軍が8インチ砲を搭載した条約型巡洋艦「デュケーヌ」級の建造を始めた。
これに対抗できる巡洋艦は当時のイタリア海軍になかったので、新たに8インチ砲搭載の条約型巡洋艦の建造を決定。これがトレント級である。

トレント級について

トレント級は全長196.96m*3、全幅20.6mの比較的細長い平甲板式、艦首に造波抵抗の少ないバルバスバウを備えた。
波の高くない地中海を主な想定戦場としたため乾舷は高くなく、艦橋も箱型構造で重心は低く抑えられている。
速力を重視し、高速発揮のため全幅は可能な限り絞り込まれ、連装4基8門の主砲は同一砲架に搭載された。
この同一砲架式砲塔はその後のコンドッティエーリ級軽巡、また本艦の次級ザラ級重巡にも受け継がれた。
しかしこの方式は(コンドッティエーリ級のページでも触れた通り)散布界の拡大と命中率の低下を招いた。
また細身にしすぎた全幅も安定性を欠く結果になった。さらには高速性能のために装甲も削減したため、同格の8インチ砲艦を相手にするには不安を残すことになってしまった。
これらの結果、イタリア海軍はより攻防バランスの取れた重巡洋艦が必要と判断、ザラ級重巡洋艦に発展する。

機関は重油専焼水管ボイラー12基とパーソンズ蒸気タービン4基4軸推進で、シフト配置を採用し煙突が前後二本に分かれている。
艦橋の後ろの主マストは当初軽量で構造の簡単な三脚式だったが、実際試運転してみると振動が酷かったため急遽支柱を追加して五脚式になった。
また前甲板にはカタパルトが設置されており、第1砲塔の前にエレベーターがあり、甲板下の格納庫から引き出されたRo.43水偵が発進する。
この艦首カタパルト式は戦間期のイタリア巡洋艦の特色で、合成風力を利用するのには都合が良かったものの、発進時は砲身と干渉するので砲塔を旋回させてクリアランスを取る必要があったし、艦首なのでカタパルトやカタパルト上に引き出した偵察機に常に波しぶきがかかるという欠点もあった。

戦歴

1番艦「トレント」、2番艦「トリエステ」はともに1925年に建造が開始。艦名は第一次大戦の結果獲得した都市名から取られた。
名前と同じ都市の造船所であるSTT社トリエステ造船所で起工された「トリエステ」のほうが建造がスムーズに進み、1928年12月に一足早く就役。
リヴォルノのオルランド社*4で起工された「トレント」は反ファシスト党サボタージュに巻き込まれて建造が遅れ、翌1929年4月に就役した。
「トレント」は就役後に巡洋艦隊旗艦となり、1932年には国共内戦及び上海事変から在留イタリア国民を守るため極東に派遣された。日本にも寄港している。
「トリエステ」はトレント同様地中海の巡航や、スペイン内戦時には「義勇兵」輸送船団の護衛などもしている。

 

大戦の開戦後、重巡は姉妹艦ごとに戦隊を編成し、トレント級の2隻と準同型艦のボルツァーノで戦隊を組んで戦陣を共にした。
戦隊はカラブリア沖海戦やマタパン沖海戦、マルタ島をめぐる一連の攻防戦などに参加し存在感を見せた。
しかし1942年6月、マルタへの補給船団(ヴィガラス作戦/ハープーン作戦)の阻止のため出撃した「トレント」はマルタ島から飛来したボーフォート雷撃機の攻撃を受け、魚雷1発がボイラー室に命中し航行不能となる。
護衛の駆逐艦が煙幕を焚くなどしてこれ以上の攻撃を避けようとしたが、隙をついてイギリス海軍の潜水艦「アンブラ」が接近し雷撃に成功。これが致命傷となり、「トレント」は撃沈された。1100人以上の乗組員のうち、救助されたのは約600名であった。
「トリエステ」は1941年11月船団護衛中にイギリス潜水艦「アトモスト」に雷撃を受けメッシーナで修理。
修理の間に「トレント」が戦没、復帰直後には「ボルツァーノ」が被雷して入れ替わりに修理入りし、ザラ級で唯一残った「ゴリツィア」と戦隊を組む。
しかしすでにイタリア海軍は積極的な行動に出ることはなくなっており、空襲を避けるためにサルデーニャ島ラ・マッダレーナに移動したが、1943年4月10日、B-24の大編隊による空襲を受けて被弾・浸水し横転着底した。戦死・行方不明者は66名であった。
1946年になって2隻揃って正式に除籍されたが、まだ「トリエステ」の船体はラ・マッダレーナに放置されたままだった。
1950年になってようやく引き上げ撤去作業が行われたが、引き上げてみると船体は意外と損傷が少なく、再利用にも耐えそうだったので、イタリア本土ラ・スペツィアに曳航された。
スペイン海軍がこの船体に興味を示し購入。改装を行って軽空母にする案を立て、実際スペインの港まで運んで着工寸前まで行ったが、コストと予算が折り合わずに最終的に計画は頓挫。結局1959年に解体された。

--加筆求む--

 
トレント級重巡洋艦
1Trento-
2Trieste-

小ネタ

  • 名称のIncrociatori pesantiとは重巡洋艦の意。
  • 艦首(一番砲塔の前)にお洒落な木製ベンチが設置されている。
    --加筆求む--

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

DMM公式紹介ページ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

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*1 爆薬量はTNT換算
*2 爆薬量はTNT換算
*3 ちなみにこの全長は当時のイタリア海軍艦船で最長のもの
*4 正式名カンティエーレ・ナヴァーレ・フラテッリ・オルランド。建造中に合併してOTO社となる