M1 Abrams

Last-modified: 2020-08-14 (金) 22:28:42

アメリカ RankVI 中戦車(MBT) M1 Abrams

M13.jpg

概要

1.77アップデートで追加された、アメリカ陸ツリーのランクVI MBT。世界最高水準の戦車ともいわれる、M1 Abramsの基本型であり、大柄な車体に対して、少し寂しい105mm砲が装備されている。

車両情報(v1.99)

必要経費

必要研究値(RP)250,000
車両購入費(SL)690,000
乗員訓練費(SL)200,000
エキスパート化(SL)690,000
エース化(GE)2,100
エース化無料(RP)***
バックアップ(GE)60
護符(GE)2,700

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング10.0 / 10.0 / 10.0
RP倍率2
SL倍率1.3 / 1.5 / 1.7
最大修理費(SL)11760⇒*** / 6500⇒*** / 6200⇒***

車両性能

項目数値
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後)
砲塔旋回速度(°/s)23.8⇒**.* / **.*⇒**.*
俯角/仰角(°)-10/20
リロード速度(秒)
(初期⇒スキルMAX+エース化)
6.5⇒**.*
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
145 / 62 / 31
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
145 / 145 / 12
重量(t)54.4
エンジン出力(hp)2058⇒*** / 1343⇒***
3,000rpm
最高速度(km/h)80 / 72
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -*** / *** ~ -***
最大登坂能力(°)40⇒*** / 40⇒***
視界(%)82
乗員数(人)4

武装

名称搭載弾薬数
主砲105mm M68A1 cannon55
機銃12.7mm M2HB machine gun1000
機銃7.62mm M240 machine gun x211400

弾薬*1

搭載武装解説ページを開く

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(kg)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
105 mm
M68A1 cannon
M456A2HEATFS10.51.271,173400
M735APFSDS3.7-1,501353350342333322312
M774APFSDS3.5-1,509357355347338328319
M393HESH14.854.3732127
M416Smoke11.40.057300

車両改良

解説ページを開く

Tier名称必要RP購入費(SL)
I履帯25000***
修理キット
砲塔駆動機構
弾薬開発1
IIサスペンション19000***
ブレーキシステム
手動消火器
火砲調整
弾薬開発2
IIIフィルター41000***
救急セット
昇降機構
弾薬開発3
IV変速機27000***
エンジン
追加装甲
砲撃支援

カモフラージュ

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△△△
[添付]
条件-
説明標準カモフラージュ
△△△
[添付]
条件
説明

研究ツリー

前車両XM-803
派生車両
次車両M1 IP
 
 

解説

特徴

M1エイブラムスの基本型(最初期)であり、105mm砲を搭載している。

 

【火力】

ロイヤルオードナンスL7のアメリカ版で、M60A3 TTSと全く同じ弾種である。貫徹力はBR8.7相当のものであり、弱点狙撃や側面取りを意識して行わないと相当辛い戦いを強いられる事になる。威力も105mmAPFSDSのソレであり、例えばソ連戦車の車体下部を貫徹したとしても、弾芯が弾薬庫に届かない事が多々ある。正面から同格戦車と撃ち合うには慣れと腕が必要だ。
その代わり装填速度が途轍もなく早いので(エース化で5秒、素で7秒を切る)、この手数の多さも生かそう。

  • 機銃
    • 12.7mm機銃(お馴染みM2重機関銃)を砲塔上に1丁、M240機関銃を砲塔上と同軸機銃に1丁ずつ装備する。
 

【防御】

今までのアメリカ戦車と比べ、大幅な進化をしている。砲塔正面は400mm相当、車体正面は380mm相当の複合装甲だが、これらの数値は運動エネルギー弾に対してであり、化学エネルギー弾に対しては前者は650mm相当、後者は600mm相当にも上る装甲厚を発揮する。巨大な砲塔の側面にも複合装甲はしっかり配置され、化学エネルギー弾に対しては400mm相当の装甲を発揮するも、運動エネルギー弾に対しては160~80mm相当になるので注意。
また、ブローオフパネルの採用により、砲塔後部弾薬庫が爆発しても乗員区画までダメージがいかない(=即死しない)という防御力を手に入れている。これにより、装甲の無い砲塔弾薬庫に被弾しても搭乗員への危害を抑えれるうえ、一撃爆散の危険性もなく、弾薬庫が燃えたまま反撃なんていう芸当もこなせるようになっている。
とは言え、まったく弱点がないというわけではない。このブローオフパネル、確かに弾薬庫誘爆による死因が無くなったのは良い事なのだが、被弾すると被害を火災発生に抑える代償に弾薬がかなり失われてしまう。当然、消火には消火器が必要なので、消火器が未開発or使い切った場合はおとなしく燃え尽きるのを待つしかない。特に、WTでは(戦車の)消火器が2つまでというのも組み合わさり、3回目の火災はあきらめるしかない。

様々な他国MBTの登場により、残念ながらエイブラムスの装甲を持ってしても敵弾を防ぐ事は難しくなってしまった。エイブラムスに限った事ではないが、APFSDSの仕様上真正面から抜かれた場合、砲とエンジンが両方ダウンするという事が頻発する。エイブラムスの防御面での強みは「ワンパンされにくい」事であるが、前述の攻撃性能も相まって反撃はかなり厳しい場面が多い。

 

【機動性】

MBT-70に比べ重量も増加しエンジン出力も下がったため低下している…と思いきや、ガスタービンエンジンのパワーにより更に機動力が上がっている。加速力がとてもよく陣地転換がしやすいので、多様な戦術を選択することができるだろう。その半面、油気圧サスペンションの撤廃により相対的に俯角も減ってしまった(素の俯角は両社とも-10°で同値)ので、起伏のある地形には少し弱くなってしまった。

 

【総評】
米国最強の主力戦車(の初期型)は伊達ではなく、中途半端だった今までの米国戦車はどこへ行ったのかと思うほどの進化を遂げている。とはいえ、周りの国の戦車も同様に進化しているのも事実だ。幸いにもこのBR帯のアメリカ戦車は殆どがエイブラムスであり、お互いの連携は取りやすくなっている筈だ。味方の動きを見極め、時には大胆に裏を取るなど、頭を使った運用で光る戦車と言えるだろう。

史実

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↑試作車のXM1

お互いの運用思想の違い、高コスト化などから頓挫したMBT-70/KPz-70計画の後、アメリカが独自開発したのがこのM1 Abrams(エイブラムス)である。エイブラムスは、米国陸軍大将"クレイトン・エイブラムス"に因んでいる。
エンジンは当時の主流であったディーゼルエンジンではなく、航空機用燃料のケロシンが流用可能な、ガスタービンエンジンを搭載した。主砲こそ当時の西側諸国でスタンダードであった105mm砲を搭載しているが、高度な射撃管制装置(FCS)を採用して高い命中率を持ちつつ、従来の米国戦車と同じように設計に余裕が持たされており、現在でもその設計の余裕さを生かして数々の改修が加えられている。

アメリカ陸軍の第三世代MBT(Main Battle Tank,主力戦車の意)であり、強靭な装甲と強力な主砲、そして軽快な機動力と正確無比な射撃能力を誇る本車は、その実戦経験の豊富さから、世界最高水準の戦車とも称されている。
とはいえ全く欠点がないかといったらそうでもなく、ガスタービンエージン由来の燃費の悪さが泣き所といえる。
しかし、アメリカは万全な補給体制を維持できるロジティクスを構築できるからこそ大量に運用できると言えよう。

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1970年頃、米国はM60中戦車の後継車両の開発を始めようとしていた。M60は高度なFCSと実績のある105mm砲を装備した優秀なMBTであり、このころには更なる近代化改修を行ったM60A2もいたが、所詮は第二世代MBTの延長線上にしか過ぎなかった。同時期、ソ連では105mm砲より強力な115mm砲を備えたT-62に続き、更に強力な125mm砲を持ったT-64の生産・配備を開始しており、このままでは量はおろか質的にもソ連に負けてしまうという危機感が漂っていた。

「このままではいけない」と感じ取った米国は早速新型戦車の開発をスタートしようとするが、ベトナム戦争での米軍の苦戦っぷりやMBT-70/KPz-70計画の頓挫を受け、アメリカ議会は新型戦車の開発を中々許可しようとしなかった。このような状況下、陸軍首脳部は議会の説得に奮戦する一方、フォート・ノックスに設立したタスクフォースに新型MBTの要求内容を纏めさせた。

この様な努力の甲斐があってか、1973年1月には新型MBT「XM815」に要求される仕様が纏まり、同年6月にクライスラー社*2とゼネラルモーターズ社に試作車を発注し、3年後の1976年に試作車が完成した。そして同年の2月、米国陸軍による両社の試作車の試験が開始された。仕様の内容は"最大重量は58t以内・鉄道輸送に対応するために車体幅は3.66m以下・M60より全ての面で上回る事・信頼性やメンテナンス性を損なわない・最大でも単価は50万ドル代"である。
なお、この両社が試作車の設計に勤しんでいる中、当時の国防長官であった"ドナルド・ラムズフェルド"が「試作車に120mm砲を載せろ」と要求してきた。開発スケジュールが遅延すれば、XM815の開発が止まってしまうので陸軍は猛反対したが、両社は柔軟に対応し、105mm砲も120mm砲も積めるように変更した。

両社の試作車はお互いにXM815の要求事項に沿いながらも、陸軍の指示により、要素の違いによる総合的な差も効率よく研究されていた(クライスラーはガスタービンエンジンで、GMはディーゼルエンジンを採用・・・などである)。折しも、1975年から第四次中東戦争がはじまり、この際、RPG-7や9M14などの対戦車ミサイルによりイスラエル国防軍の戦車(通常装甲)が多数撃破された事もあってか、英国のチョバム・コモンにあるイギリス陸軍研究所に協力を要請し、開発中であった複合装甲の研究開発に漕ぎ着ける事に成功した。この複合装甲(チョバム・アーマー)はイギリスのギルバート・ハーベイ博士が開発した装甲材で、防弾鋼板とナイロン層、チタニウム板とセラミック板を組み合わせて構成される複合装甲は、通常の均質圧延鋼装甲の3倍以上の防御力を発揮する。

各種試験を経て、結果はクライスラー社の案が採用されることになり(生産のためのオファーがGM社より2割ほど低かった事もある)、名称もXM1に変更された。そして早速、全規模試験車(FSED)が11両製造されることになった。生産はデトロイト工場が行ったが、同時にオハイオ州ライマにも新たな工場が建設され、月60台の生産が見込まれた。所有こそ米国だが、生産に精通していたのはクライスラー社なので、運営と維持はクライスラー社が担当した。

しかし、この11両の試験車、どれも大きな問題を抱えていた。というもの、エンジンの製造を担当していたライカミング・エンジンズ社の旧式な製造設備と管理不足により、(XM1が)配備スケジュールに間に合わない恐れがあった。「エンジンの欠陥の改修なんぞ間に合うわけがない」と判断したクライスラー社は、そのまま配備することに決定した。そのため、XM1はどれもこれも駆動系に問題を抱え、多発したトラブルで一時は開発中止に追い込まれそうになるが、意地の改良工事を繰り返して、最終的には問題を解決した。

試験の結果、XM1はM60をすべての面で上回る事が確認され、早速量産先行車が110両製造され、実戦部隊にて最終試験が行われた。そして1980年の初め、本車は"M1 Abrams"として正式採用された。M1は1985年までに2,374両が生産されている。

かなり先でも述べた通り、本車の特徴は"余裕がある設計"であると言える。これは主砲だけにとどまらず、FCSや装甲もバージョンアップで強化できるようになっている。というもの、MBT-70はあまりにも新技術を詰め込んだ結果、異常な高コストになって開発中止された経緯があり(それ以外にも原因はあるが)、XM815もそんなことをすれば開発中止は目に見えているので、ある程度余裕を持たせた状態で採用させて、後々のバージョンアップで予算を獲得しやすくするのも狙いであった(一から作るよりはバージョンアップの方が圧倒的に安上がり)。というか、105mm砲を採用した理由として、当時最も高性能なドイツのラインメタル社製120mm砲が高価であったこと、陸軍が105mm砲用に開発された新型砲弾に大きな自信を持っていたこと、そして他国製の主砲を採用することに対する根強い反発感情が陸軍の中で発生していたことも挙げられる。
また初期型のM1は、NBC(核・生物・化学物質)兵器に対する防護能力が低いことが指摘されていた。というのも、本車はいささか時代遅れの「個人NBC防護装置」と呼称される防護方式を採用していたのである。これは乗員が防護服を着用することでNBC兵器を無力化するというものだったが、防護服は非常に重いため戦闘に支障をきたしてしまい、必然的にも車内も汚染されてしまうといった欠点があった。そのため、先に述べた余裕のある設計を生かし、後の発展型であるM1A1で車体にNBC防護改修を施すことができた。

これらのことが功を奏し、現在も度重なる改修を受けつつ、世界最高水準の戦車として君臨している。

小ネタ

  • 他国戦車と比較して特徴的なのが砲塔上に機銃を2丁装備している点だが、これは開発担当者のウィリアム・ロバートソン・デソブリー将軍が第二次世界大戦における自らの戦訓を元に装備を進言したもの。車長が前方及び右側面を、装填手が後方及び左側面を、分担して機銃を使用し警戒することで戦車の生存性を高めることを目的とした。この機銃の複数装備は功を奏し、イラク戦争時には市街戦において複数装備された機銃が歩兵に対し威力を発揮したという。ちなみにとあるM1の戦車兵は、車載機銃を撃ち尽くしてしまったために弾薬箱を接近してくる敵兵に投げつけて転倒させ、射殺したらしい。
  • 世界の戦車でも有数の防御を持つと言われるM1 Abramsだが、敵地に故障で放棄されたM1をやむを得ず破壊処理する為に内部から爆破してもなお動作するので、僚車が主砲を打ち込んだ。しかし、のちに回収したところ少し修理すれば治る程度で済んだという逸話がある。
  • エイブラムスのエンジンはガスタービンエンジンだが同世代にあたるレオパルド2などの主力戦車は燃費と馬力に優れ、引火性の低くて戦闘時のリスクが少ないディーゼル燃料を使用するディーゼルエンジンを使用している。ガスタービンエンジンとディーゼルエンジンの違いは、ざっくりと言ってしまえばガスタービンエンジンは飛行機で言うジェットエンジンやターボプロップエンジンでディーゼルエンジンは飛行機で言うレシプロエンジンである。この理論で言えば無論燃費で優れるのはディーゼルエンジンである。その一方でガスタービンエンジン確かに燃費は悪いが一定の発火点を持つ燃料さえあれば、航空機用のジェット燃料であろうがガソリンであろうが勿論ディーゼル燃料も使用できる。つまり燃費が悪ければ補給が一定が高くても絶えず補給線を確保する必要があるように思われるが、万が一それらが途絶えても現地で手に入る燃料さえあれば、少なくとも動かすことができるという理論である。中東やアフリカなどの過酷な環境で活動するアメリカにとっては必要不可欠なものであることがわかる。

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

●DMM公式
M1エイブラムス:砂漠の戦士

 

コメント

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  • うぉい -- 2018-03-14 (水) 23:46:36
  • Zawazawa立てます -- 2018-03-15 (木) 06:53:38
  • 突然ごめんなさい。エイブラムスの史実欄と小ネタを編集した者ですが、今見たらもう一つ追加されていて…。もしかして、私が他の方が史実を先に編集されていたのにそれを削除してしまったのでしょうか… -- 2018-03-15 (木) 07:14:32
お名前: URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White

*1 爆薬量はTNT換算
*2 現:ジェネラル・ダイナミクス社