ドイツ Rank I 軽戦車 Pz.Kpfw. 35(t) / 35(t)戦車 

概要 
Update 1.51 "Cold Steel"にて追加されたドイツの軽戦車。現在はドイツツリーの初期車両となっており、古めかしい見た目の足回りと縦に長い車体が特徴。
チェコスロヴァキア軍のLTvz.35戦車をドイツが接収して自軍に組み入れた物。このサイズで35トンもの重量がある訳ではなく、(t)はTschechisch(チェコのドイツ語表記)のTである。
実装当初は走攻守とも非力で扱う際はある程度の技量が必要だったが、本ゲーム全体の貫徹力の修正、車両の追加やBR変更によって相対的に十分恵まれた性能になっており、特に後進速度がかなり速いという長所を持つ。
車両情報(v2.29.0) 
必要経費 
必要研究値(RP) | - |
---|---|
車両購入費(SL) | - |
乗員訓練費(SL) | - |
エキスパート化(SL) | 1000 |
エース化(GE) | 10 |
エース化無料(RP) | 80000 |
バックアップ(GE) | 20 |
護符(GE) | 190 |
BR・報酬・修理 
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 1.0 / 1.0 / 1.0 |
RP倍率 | 1.0 |
SL倍率 | 10 / 10 / 10 |
最大修理費(SL) | 無料 |
車両性能 
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | 13.3⇒26.35 / 8.3⇒14.0 |
俯角/仰角(°) | -10/25 |
リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX+エース化) | 4.3⇒3.3 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 肩当て式 / *** |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 25 / 16 / 16 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 25 / 16 / 16 |
重量(t) | 10.5 |
エンジン出力(hp) | 186⇒229 / 106⇒120 |
1,800rpm | |
最高速度(km/h) | 37 / 33 |
実測前進~後退速度(km/h) | 37 ~ -37 / 33 ~ -33 |
視界(%) | 74 |
乗員数(人) | 4 |
レーダー 
光学装置 
倍率 | 暗視装置 | 種類 | 世代 | |
---|---|---|---|---|
IR投光器 | - | 有/無 | - | - |
車長 | **x-**x | 無 | - | - |
砲手 | 1.9x-3.5x | 無 | - | - |
操縦手 | 1.0x | 無 | - | - |
武装 
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 (SL) | |
---|---|---|---|---|
主砲 | 37 mm KwK34(t) 戦車砲 | 1 | 72 | 1~2 |
機銃 | 7.92mm Vz.37 機関銃 | 1 | 1800 | - |
弾薬*1 
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
37 mm KwK34(t) | Pzgr. 34(t) | APC | 0.85 | 0.0221 | 675 | 55 | 51 | 39 | 28 | 20 | 15 |
PzGr. 40 | APCR | 0.37 | - | 980 | 81 | 73 | 45 | 24 | 13 | 7 | |
Pzgr.(t) umg. | APC | 0.82 | 0.0221 | 675 | 53 | 50 | 37 | 26 | 19 | 13 |
名称 | ベルト名 | 弾種 | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
7.92 mm vz.37 | 既定 | AP-I/AP-I/AP-T | 13 | 12 | 7 | 4 | 1 | 1 |
車両改良 
Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 履帯 | *** | *** | *** |
修理キット | *** | |||
砲塔駆動機構 | *** | |||
Pzgr.(t) umg. | ||||
II | サスペンション | *** | *** | *** |
ブレーキシステム | ||||
手動消火器 | *** | |||
砲火調整 | *** | |||
PzGr. 40 | ||||
III | フィルター | *** | *** | *** |
救急セット | ||||
昇降機構 | ||||
IV | 変速機 | *** | *** | *** |
エンジン | ||||
砲撃支援 |
カモフラージュ 
研究ツリー 
前車両 | - |
---|---|
次車両 | PzKpfw 38(t) Ausf.A |
解説 
特徴 
次の38(t)戦車の前身となった軽戦車。38(t)戦車に比べて機動力や貫徹力では劣るが、BRが少し低いこともあり相対的な防御力で僅かに勝るほか、本ゲームの初期車両の中でも屈指の後進速度の速さを持つ。
独陸だけ3つもある初期車両の中では最も総合力が高いが、操作性はやや鈍重。棒立ちでむやみに敵と殴り合うのではなく、撃った後に敵から反撃されそうならさっさと遮蔽物の影に引っ込むという基本的な被弾を避ける立ち回りを、速い後進速度を利用して覚えていきたい。
また、砲塔旋回速度がやや遅めであり、足の旋回性能も相まって接近戦はあまり得意ではないので敵中に飛び込む判断は慎重にしよう。特に機関砲車両の接近を許してしまうとかなり厳しいので、可能なら距離があるうちに処理したい。
【火力】
主砲は37mm KwK34(t)砲。再装填時間は3~4秒台なので手数は望める。人力の砲安定装置を備えているので早撃ちも比較的得意。俯角は-10度と平凡。
弾は徹甲榴弾2種類と硬芯徹甲弾が実装されている。
- Pzgr. 34(t) (APC/徹甲榴弾):徹甲榴弾は装甲に命中して貫いた事を検知したら爆発する弾であり、加害力*2が安定して高い。本車では基本的に主軸で使用することになる弾で、最大貫徹力55mmはこのBR帯の徹甲榴弾としては平凡な性能。同格の相手は正面装甲15~30mm程度が多いので正面からでも十分貫徹できるが、500m以上になると貫徹力は39㎜に低下するため弾かれる事も多くなる。基本的にはそれより近い近~中距離で戦うことになるだろう。一方、貫いた後の加害力を決定づける炸薬はTNT換算22.1gという37mm砲弾としてはかなり恵まれた量があり、このBR帯の相手は小型の車両が多いので、雑に戦闘室の中央らへんに入っていくように撃ち込んでも十分に一撃必殺を見込むことができる。
- PzGr. 40 (APCR/硬芯徹甲弾):このAPCRという種類の弾全般に言える事だが、見た目の性能では初速、入射角、貫徹力になんだか凄そうな数字が並んでいるので初心者のうちはつい選びたくなるものの、実際のところ撃ち出される弾は短い円錐状をしていて小さくて軽いため、空気抵抗を受けやすいので距離によってあっという間に運動エネルギーを失ってしまうし、少しでも入射角がつくと簡単に弾が滑ってしまううえ、貫徹に成功しても車内に入る頃には勢いを失っていて爆発もしないのでたいした加害力がないという、総合的な攻撃力は悲惨極まる弾である。つまり近距離で垂直に当てた時の貫徹力に極振りしたような性能の弾であり、このゲームにおいては他の弾で貫徹できない重装甲の相手への対抗手段として、特に重要な乗員(砲手や操縦手)を正確に狙撃するように撃つ為にあるような物なので、基本的に主軸には向いていない。本車の徹甲榴弾でどうしても勝てないような相手は最低BR帯であれば格上にもそんなに多くないので、慣れてきて弾薬の数を絞るようになったらお守り程度に少数持っておく程度でいいだろう。
- Pzgr.(t) umg. (APC/徹甲榴弾):前述の徹甲榴弾Pzgr. 34(t)に比べてトレーサーが無く*3、重量がわずかに軽い。総合的に見て性能差はほとんど無いので開発は後回しで良い。Pzgr. 34(t)と両方持っていくメリットもそんなになく、弾の切り替えを考える時間が増えるデメリットもあるので好みでどちらかに絞っていい。
機銃はvz.37機関銃。貫徹力、装弾数、連射性のどれも優秀で、航空機への妨害にもテクニカル系*4の処理にも問題なく使っていける性能となっている。
なお砲塔と車体それぞれに1つずつ付いているものの発射できるのは砲塔の方だけであり、車体の方は撃てない設定になっている為、相手に車体正面を向けても火力が2倍になったりはしない。
独陸でこの機銃を装備しているのは本車を含めて5両だが、これをイギリスがライセンス生産した「ベサ機関銃」はテトラークはじめ多くのイギリス車両が装備している。ただしゲーム内性能ではベサ機関銃よりこちらの方が優れている。
【防御】
車体装甲正面は25㎜、側面・後面はそれぞれ16㎜となっている。同格の中では気持ち恵まれているが、垂直部分が多いので容易に貫徹されやすい。また車体が縦に長く、足も速くないので、敵前を横切ろうとすると被弾しやすい。
乗員4名は車体前面に集中しており、被弾した際は2人以上の気絶を覚悟しなければならない。ワンパンの可能性も存在するので被弾しない立ち回りを要求されるだろう。全体的に四角いので昼飯の角度*5も有効といえば有効だが、あくまで悪あがきの一手にしておいて基本的には被弾しない事を考えたい。
弾薬庫は4か所に分散しているが、左右それぞれで一塊になっており、37発で右手側がまとめて消え、0発で左手側がまとめて消えるので弾数を絞るなら最低37発となる。
【機動性】
全体的に軽戦車としては遅い方であるが陣地転換に苦労するレベルではなく、中戦車くらいの機動性。
停車状態から発進する際、ギアが上がっていく所でややもたつきがあり、旋回性能も信地旋回*6ができなくはないが遅く、ある程度前進して速度を出さないと旋回しづらい。最高速もABで35㎞、RB/SBで33kmと、軽戦車としては遅い方である。総じて軽戦車の中では機敏な動作がそんなに得意な方ではない。
一方で後進速度はかつては5kmと遅かったが、アップデートにより後進ギアが6段まで増え前進と同じ速度で後退できるようになった。撃つために遮蔽物から飛び出した後、再び遮蔽物に引っ込む動作をこれほどの速さで行えるのは重大な優位性であるうえ、キャラコンと判断力次第ではいちいち旋回せず迅速にラインを下げる事ができるので攻めたプレイングにも早い試合展開にも対応できる余地が大きい。
その他、車体の細長さゆえか最高速で急旋回すると車体が浮きやすいので気をつけたい。
史実 
1935年にチェコでロールアウト。「LT vz. 35」(Lehký Tank vzor 35、35式軽戦車)として制式化された。
1939年に同国がドイツに編入されたことでドイツ国防軍に接収され、「Panzerkampfwagen 35(t)」という名称が与えられた。
ドイツのⅡ号戦車はおろか、初期のⅢ、Ⅳ号戦車にも匹敵する性能だったため国防軍では歓迎された。
新機軸の空気圧作動変速機とブレーキ機構は、操作の軽さをもたらしたが、初期には故障を頻発した。
変速機に不具合があるとされ、別の駆動装置を用いる38(t)戦車が開発されることになった。
対ソ戦ではKV-1やT-34に歯が立たず、指揮車両として使われるなどしたが全車損失したという。
小ネタ 
LTvz.35を開発したシュコダ社はLTvz.35を発展させた戦車を試作したものの採用されず、完成した試作車はハンガリーに渡り、その後にハンガリー軍の戦車トゥラーンの原型となった。
--加筆求む--
外部リンク 
コメント 
【注意事項】
- 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
- ページの編集要望等ありましたら編集会議のコメント欄をご利用ください。