ソ連 RankI 軽戦車 T-26 mod. 1939


概要
BT-5と並ぶソ連初期戦車。
火力は抜群だが機動力と防御力に問題を抱えている。
イギリスのヴィッカース6t戦車をソ連がライセンス生産したもので、主砲の換装や装甲の強化などソ連独自の改良が施されている。
車輌情報(v.1.97.1.86)
必要経費
| 必要研究値(RP) | - |
|---|---|
| 車両購入費(SL) | - |
| 乗員訓練費(SL) | - |
| エキスパート化(SL) | 1000 |
| エース化(GE) | 10 |
| エース化無料(RP) | *** |
| バックアップ(GE) | 20 |
| 護符(GE) | 80 |
BR・報酬・修理
| 項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
|---|---|
| バトルレーティング | 1.0 / 1.0 / 1.0 |
| RP倍率 | 1 |
| SL倍率 | 0.1 / 0.2 / 0.3 |
| 最大修理費(SL) | フリー |
車両性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
| 砲塔旋回速度(°/s) | 15.2⇒21.1 / 9.5⇒11.2 |
| 俯角/仰角(°) | -6/22 |
| リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX+エース化) | 3.8⇒2.9 |
| スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し/ - |
| 車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 15 / 15 / 6 |
| 砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 15 / 15 / 15 |
| 船体崩壊 | 無 |
| 重量(t) | 9.8 |
| エンジン出力(hp) | 141⇒174 / 80⇒91 |
| 2,200rpm | |
| 最高速度(km/h) | 33 / 30 |
| 実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** / *** ~ -*** |
| 最大登坂能力(°) | ***⇒*** / ***⇒*** |
| 視界(%) | 74 |
| 乗員数(人) | 3 |
レーダー
暗視装置
なし
武装
| 名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 (SL) | |
|---|---|---|---|---|
| 主砲 | 45 mm 20-K 戦車砲 | 1 | 205 | - |
| 機銃 | 7.62 mm DT 機関銃 | 1 | 1890 | - |
弾薬*1
| 名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
| 45 mm 20-K | BR-243 | APHEBC | 1.43 | 29.26 | 760 | 70 | 68 | 59 | 50 | 42 | 35 |
| BR-423SP | AP | 1.43 | - | 757 | 73 | 71 | 62 | 52 | 44 | 37 | |
| 武装名 | ベルト名 | 内訳 | 初速 (m/s) | 最大貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||
| 7.62 mm DT | 既定 | AP-I/API-T | 865 | 13 | 12 | 7 | 3 | 2 | 0 |
車両改良
| Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) |
|---|---|---|---|
| I | 履帯 | *** | *** |
| 修理キット | |||
| 砲塔駆動機構 | |||
| BR-241SP | |||
| II | サスペンション | *** | *** |
| ブレーキシステム | |||
| 手動消火器 | |||
| 火砲調整 | |||
| III | フィルター | *** | *** |
| 救急セット | |||
| 昇降機構 | |||
| IV | 変速機 | *** | *** |
| エンジン | |||
| 砲撃支援 | |||
カモフラージュ
| 既定 | |
|---|---|
![]() | |
| 条件 | - |
| 説明 | 標準カモフラージュ |
| 森林迷彩 | |
![]() | |
| 条件 | 14撃破/撃墜(AIを除く) |
| 説明 | 三色夏季迷彩 |
| 冬季迷彩 | |
![]() | |
| 条件 | 20撃破/撃墜(AIを除く) |
| 説明 | 標準的な冬季迷彩 |
| 二色砂漠迷彩 | |
![]() | |
| 条件 | 26撃破/撃墜(AIを除く) |
| 説明 | 標準的な二色砂漠迷彩 |
| 三色迷彩 | |
![]() | |
| 条件 | 200GEで購入 |
| 説明 | 欧州三色迷彩 |
| 三色砂漠迷彩 | |
![]() | |
| 条件 | 200GEで購入 |
| 説明 | 三色砂漠迷彩 |
| 二色冬季迷彩 | |
![]() | |
| 条件 | 200GEで購入 |
| 説明 | 後期型二色冬季迷彩 |
研究ツリー
| 次車両 | T-28 (1938) |
|---|
解説
特徴
BT-5と並ぶソ連初期戦車。紙装甲・低機動力で使いづらいと思うかもしれないが、十分に活躍できるだけのポテンシャルはあるので頑張って使ってあげよう。
【火力】
BT-5と同じく45mm20-K戦車砲を装備している。この45mm砲のAPHEBCは高い貫通を持つほか炸薬量も小口径砲としては豊富で、落ち着いて狙えば敵戦車を一撃で倒すことも容易い。初期戦車の持つ主砲としては最高クラスの性能を持ち、装甲も機動力もない本車にとってこの砲を活かせるかどうかが鍵となる。
この後のソ連ツリーではBR2.7(課金車両も含めれば3.7)までこの45mm砲を使うことになるためここで使い勝手等を学んでおこう。
【装甲】
全周15mmの装甲で各所に傾斜がかかってはいるものの紙同然で基本的に敵戦車の主砲を防ぐことはできない。一応7.7mm機銃程度は防げるものの機関砲やアメリカ戦車がよく装備している12.7mm重機関銃でも易々と抜かれてしまう。
なお、後部のラジエーターグリルに装甲判定がなく内部モジュール(ラジエーター・エンジン)がむき出しになっている。機銃弾や砲弾の破片等が飛び込むことで内部モジュールが損傷したり出火したりしてしまうので注意しよう。
【機動性】
最高速は30km/h弱しか出ず、後退速度も3km/hしかない。俊敏な快速戦車の多いこのランク帯では何をするにしても一歩遅れがちになるのでルート選択は慎重に。
弾薬庫について。残弾数を156発まで減らすと砲塔の弾薬が消える。
史実
ソビエト連邦初の量産型軽戦車T-18の後継となるべき歩兵支援用軽戦車を目指し、T-19とT-20が試作されたが、これらはエンジントラブルにより実用化には至らなかった。
1929年5月にソ連軍は、イギリスのヴィッカース社が独自に開発していたヴィッカース 6トン戦車をライセンス生産する契約書にサインした。これは、V-26として15両が輸入され、新たな戦車開発のための参考となった。そして、いくつかの他の試作戦車とのトライアルの結果、改良を加えてT-26として採用され、レニングラードのボリシェビキ工場(第232工場)において国産化に入った。1932年からは、同じくレニングラードの第174工場も生産に加わった。
1931年-翌年にかけて、ヴィッカース 6トン戦車同様に1丁ずつのDT機銃を備えた銃搭2基を横並びに搭載した最初の型(1931年型)が量産された。これらの銃搭は互いに干渉するため、270度の限定旋回しかできない。後に、右銃搭にルノー軽戦車やT-18で使われていたオチキス37mm戦車砲の国産型PS-1(M1928年型)を装備した型が作られた。1932年には、同じく右銃搭にB-3(5-K)対戦車砲(ドイツでのラインメタルPaK 35/36 3.7cm対戦車砲の採用に先駆けてライセンス生産され、装備していたもの)の戦車砲型PS-2(1930年型)を搭載したものに変更された(後に同砲をBT-2用単砲塔に搭載したものがレニングラード攻防戦に登場するが、これは、双砲塔型からの現地改造車両である)。しかし、この砲は新型砲の採用により短期で生産を終えてしまったため、1933年型としてBT-5同様に新型砲塔と更に強化された45mm砲に換装されている。先行量産型は円筒形砲塔を搭載していたが、これはすぐに大型バッスルを持つ馬蹄形砲塔に代わり、同砲塔はBT-5戦車やBA-3・BA-6装甲車に搭載された。バリエーションとして、鉢巻型無線アンテナのあるT-26TUもある。1935年には車体の接合に溶接が用いられるようになり、また、さらに後期の生産車では、砲塔後部に機銃のボールマウントが追加され、対空機銃の装備できる新型ハッチを持つなど、細部の異なるバリエーションがある。
実戦投入と改良型
スペイン内戦で共和国派側に提供されたT-26は、当時最強の対戦車戦闘能力を持つ45mm砲によって、ファシスト側に参戦したドイツのI号戦車やイタリアのL3/33といった機銃しか持たない軽戦車を圧倒した。また、1938年の満州・ソ連間の国境紛争である張鼓峰事件では、257両(他、BT-5が81両、SU-5自走砲が13両)が投入され、日本陸軍との戦闘で9両が完全撃破され76両が損傷(うち現地で修理可能な物39両)の損害を出している。損傷は日本陸軍によるものだけでなく(後に初期のT-34やKVが陥るのと同様の)、工作精度の低さからくるギアボックスや乾式クラッチの故障によるものも多かったという。この後、ノモンハン事件でもBT戦車と共に日本陸軍相手に戦っている。
さらに、1937年型として、側面が傾斜した新型の「円錐型砲塔」タイプが登場。スペイン内戦で火炎瓶攻撃を受けた経験から、エンジンの排気口に後方がメッシュ付きで開口したフードが付けられた。また、後には車体側面も傾斜装甲になった1939-40年型が登場している。
もっとも、当時の状況を忠実に再現した映画『ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦(英語版、フィンランド語版)』では、その後ろ側から火炎瓶を投げ込まれ炎上させられるシーンがあり、また、それ以前のノモンハンでも同様に火炎瓶にやられているので、根本的な解決には至っていなかったようである。実際、冬戦争では、対戦車砲とフィンランド兵の肉迫攻撃により大きな損害を出しており、途中で増加装甲を装着している。
T-26は、出現当時は比較的強力な戦車であったが(後に少し強化されるが)、15mmという主装甲の薄さと88馬力のエンジンパワー不足による速度の遅さにより、ソ連軍戦車兵には評判が良いとはいえなかった。また、BT戦車同様に、機関部付近への榴弾の直撃でガソリンタンクが燃え上がることも多かった。それでも本車は1938年夏の段階で約8,500両、最終的に12,000両以上と言う、当時世界で最も多く生産された戦車となった。
手前はフィンランド軍に鹵獲使用された1933年型、奥はヴィッカース 6t戦車を武装強化したT-26E
これらは独ソ戦の初期に大変な損害を出した。ソ連軍は開戦時に弾薬や燃料を十分に配備しておらず、ほとんどは放棄または破壊処理された。生き残った車両はBT戦車と共に満州国境の守りに回され、1945年8月の満州侵攻の際に久々に実戦に参戦することとなる。ヨーロッパからのT-34などの移動が遅れたため、この時点で1,461両が実戦配備されており、戦闘や故障で全損34両、工場で修理可能なもの122両、現地で修理可能なもの33両の損害を出している。
ドイツ軍にも大量に鹵獲され、Pz.Kpfw T-26(r)として二線級任務に用いたり、一部は他の鹵獲軽戦車同様に砲塔を外して大砲牽引・弾薬運搬トラクターとして用いられた。フランスのM1897野砲をドイツ軍が対戦車砲に改造した7.5 cm PaK 97/38を搭載した自走砲、7.5cm Pak97/98 BeutePanzer T-26という珍品も存在している。
フィンランド軍も鹵獲した本車を自国の戦力とした。装甲戦闘車両が不足していたフィンランドにとって、ソ連軍からの鹵獲車両は貴重で、特にT-26は各形式合わせて100両以上が鹵獲・運用されており、数的にはフィンランド戦車部隊の主力戦車であった。また、先に輸入していたビッケルス軽戦車(ヴィッカース 6トン戦車)にT-26の戦車砲を載せて強化、これをT-26Eと称して使用した。
小ネタ
| 車両 | ランク | ツリー | 入手法法 | 概要 | 国家 |
|---|---|---|---|---|---|
| T-26 (1st Gv.T.Br.) | I | プレミアム | GE | T-26に塗装が付いただけである 性能も変わらない | ソビエト |
| T-26E | I | 30mmの装甲版を取り付けたタイプ | |||
| T-26-4 | I | 通常 | 研究 | 76mm砲?を装備タイプ | |
| SU-5-1 | I | 76.2mm砲を装備したタイプ | |||
| T-26 No.531 | I | プレミアム | GE | T-26に塗装が付いただけである 性能も変わらない | 中国 |
| T-26(CN) | I | 通常 | 研究 | ソビエトから購入したT-26 性能は変わらない | |
| T-26E (FI) | I | プレミアム | GE | Vickers Mk.Eの防盾をT-26に載せ替えたタイプ | スウェーデン |
| Vickers Mk.E (FI) | I | 通常 | 研究 | イギリスから購入したVickers Mk.E 性能はT-26よりも劣っている |
外部リンク
コメント
【注意事項】
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