概要・余談
時間を止めて二回連続行動ができる魔法。主に終盤に登場する。
クイック単体ではどうという事はなく、他の魔法やアクセサリと合わせてはじめて強さを発揮するのだが、その組み合わせが膨大かつ有用だからこそバランスブレイカーとして機能する。
連続魔などと組み合わせると極悪すぎるゆえか、FFナンバリングシリーズでは早々に外されてしまった。
一番真価を発揮するのはFF6。
ソウルオブサマサ装備のアルテマクイックアルテマアルテマアルテマでケフカすら圧勝。
FF10に類似品のクイックトリックがある。
FF11でもクイックと呼ばれる裏技が存在していた。
素早さの低くなる武器を装備したキャラクターで攻撃、戦闘中止を繰り返すことで隔(歴代のFFでATBにあたる物)を大幅にカット出来るというテクニックで、現在では使用不可能。
LRFF13のアビリティ、オーバークロックは往年のクイック無双を彷彿とさせる。
ブレイブリーシリーズでは通常攻撃のヒット数を増やすための時空魔法として登場し、上位版にクイクガという魔法も存在する。
サガシリーズにもクイックタイム、オーヴァドライヴという同様のバランスブレイカーが存在する。
単語の意味合い的に「周囲の時間を止めて自分だけが行動可能」というよりは「周囲の時間が止まってるように感じるくらい自分が高速行動できる」魔法なのかもしれない。
FF5
レベル6の時空魔法。蜃気楼の町で10000ギルで購入できる。
詠唱者自身を選択して発動し、詠唱者以外の時間を止めてその間に2回コマンド入力ができるが、消費MPは77と多い。
この魔法を利用すれば、「ためる」や居合い抜きを安全に使用する事が可能。
クイック中にさらにクイックを使用しても効果は発生しない。単にMPを浪費するだけである。
クイック中にジャンプするとタイムラグなしで降下する。
槍装備中ならデメリットなしで2倍与ダメージ×2という強力な攻撃手段になる。
特に有効なのがGBA版の神竜改。
無敵状態解除中にターンが回ってきたら二刀流飛竜の槍でのクイック→ジャンプで大ダメージ。
- たとえ無敵状態の時に発動してしまっても、クイック中であればリターンしても
暗転バグを回避できるという利点もある。 - 竜の口づけで竜属性を付加すれば、全ての敵にクイック+飛竜の槍ジャンプで防御無視約4万ダメージを与えられる。
魔法による火力を追求するなら、ものまね師で時空&連続魔&(白or黒or召喚)とすればいい。
[クイック&攻撃魔法]→[攻撃魔法&攻撃魔法]→[攻撃魔法&攻撃魔法]で、魔法5連撃が成立。
回数だけならゴゴを上回る。
「時空L6」+「連続魔」でも「メテオ」を5連発すれば相当なダメージが期待できる。
どの組み合わせでも消費MPが非常に多くなるので金の髪飾りはほぼ必須アイテムとなる。
- ものまね師なら、[クイック&攻撃魔法]→[攻撃魔法&攻撃魔法]→[ものまね]の方がMP効率が良い。
機種によってはものまねでもメテオはMP消費するが、コマンド入力の手間を省ける。
オメガや追加ダンジョンのボスなど強敵を倒す際も使われる。
ドラゴンパワー等と組み合わせて高速で味方をドーピングすれば勝率は非常に高くなる。
二刀流+乱れうち等の物理攻撃と組み合わせても活躍できる。
剣装備が希望なら、一つ前のキャラにクイック+調合+クイックとしてそれを「ものまね」すれば、更なる大ダメージが期待できる。
要約すると、使用者の時間進行は通常通り、使用者以外のキャラの時間進行がすべて停止する。
使用者以外は老化も進行しない、リフレク・沈黙なども時間経過で解除されない。
スリップダメージはおそらくキャラごとではなく、全員共通のタイマーが常に動いており停止しない。
(そうでないと仕組み上アイテム変化が起こらない。)
- カウンターは時間進行とは関係ないためクイック中も発生する。よってクイック中の1回目の行動にもしっかりカウンターされる。
- 他に具体的な例として、クイック中も敵味方のスリップ、自分の毒、自分のリジェネが続く。
他者の毒とリジェネ、歌のドーピングは進行しない。
死の宣告も自分のカウントは続き、他者のカウントはストップする。
クイック中でもスリップが持続するという事は、クイックを唱えてからバイオをかけ放置すると、神竜やオメガといった強敵も確実に倒せるという事。
SFC版~GBA版限定で可能。
クイック中に行動不能に陥ると当然ながら効果が途切れる。
まず起きることはないが、あえてそれをすることがアイテム変化の要件の一つとなっている。
また、99個盗みで『キ4』を作る時にも有用であり、クイックを使えば1人で済む。
FF5(iOS/Android版)
GBA版では未修正だったクイック中のスリップ効果が修正され、クイックの待機中でも効果切れになるようになった。リターン暗転バグも修正済み。
クイック使用者以外の時間も進行する仕様に変更された(ver1.1.3で確認)。
リジェネ状態、毒状態ダメージ、死の宣告のカウント、歌によるドーピングが停止せず進行する。
ストップなどの状態異常もクイック中に持続時間が消費され解けてしまう。
クイック一段目の行動にも依然変わらずカウンターされる。予言のカウントはスマホ版・GBA版共にクイック中も進行し、発動する。
クイック放置で素早さの歌や英雄の歌などのドーピングが簡単にMAXに出来る。
ゲーム全般の仕様上、魔力上限と力上限が99から255に拡張されているため、魔力の歌・力の歌も併用するとバランスブレイカーに。
クイックと併用したときの英雄の歌の効果は、与ダメージや回復量以外にも幅広く影響する。
ゴーレムのHP、カーバンクルの持続時間、黒の衝撃のような非必中魔法の命中判定などは、選択時のこちらのレベルが高ければ高いほど有利になるので、英雄の歌→クイックとしてコマンドを入れずにたっぷり放置し、レベル上昇の恩恵を最大限に受けてから上記の行動を選択すると良い。
- 逆に追加ボスクラスの強敵にレベル2オールドをかけたときも、クイックを併用してたっぷり放置すれば次の攻撃を格段に弱らせ、更にその後のターンを遅らせることができる。
FF5(ピクセルリマスター版)
クイック中に歌によるドーピングが進行する仕様は変更されていない。
FF6
ライディーン、ギルガメッシュ(GBA版以降)から修得できる間接魔法。倍率はどちらも1倍。
効果はFF5と同じく、詠唱者のみが2回自由にコマンド入力ができるというもの。消費MP99。
ただし、やりこみプレイヤーはオーディンの魔石を下手に進化させる事が出来ないため習得できない事も。
前作5と違い、消費MPの問題はスリースターズを装備すれば解消できる。
- GBA版ならエクスカリパーのアイテムコレクターでもなければさっさとライディーンにする。
やはり皆伝の証+源氏の小手や、スリースターズと組み合わせが有効。
この魔法との相性がバッチリなのは、発動までに精神統一の時間が必要な必殺剣を使うカイエンだろう。
特にレベルを上げてからのクイック→2連続必殺剣Lv7 烈は超強力。
GBA版の追加ダンジョンは即死など敵の状態異常攻撃が強力なので、盾と状態異常用アクセサリで防御を万全にしつつクイック+必殺剣 烈で防御無視カンストダメージを連発できるカイエンの価値が上がる。
「ソウルオブサマサ」と組み合わせる時に注意したい点がひとつ。
「何か+クイック」→「連続魔」「連続魔」はできるが、「クイック+何か」の順に唱えてしまうと、その次の「連続魔」後にもうクイックの効果が切れてしまう。
よってクイックと連続魔を組み合わせる場合、クイックは後に唱えること。
- なお「クイック+何か」→「連続魔」とすると、次の瞬間に時間が動き出すが、クイック使用者の行動ゲージは満タンのママなので、即座にクイックを唱えることができる。
隙が少ないので安定感抜群だが、クイック中の行動は「連続魔」でないと意味がなく、燃費が悪い。
→裏技・バグ/【クイック+れんぞくま】
重要な特徴として、クイック1回目に対しては敵のカウンターは発動しない。この点がソウルオブサマサ装備による連続魔とは異なる長所。
前作FF5のクイックでは1回目のコマンドでもカウンターが発動するが、FF6のクイックでは1回目のコマンドにはカウンターは発動しない。
FF6のファイナルアタックは必ず発動する性質なので、クイック1回目でも発動する。
- 若干ややこしいが、クイック中の1回目の攻撃で敵にとどめを刺し、その攻撃で敵が全滅になる場合はクイックの時間停止が解除されるのか、HP0カウンターも発動しうる。
- クイック1回目の攻撃かつ敵が全滅しなければカウンターしない。100%発動するカウンター持ちにクイックを使って確認。
FF5とFF6のクイックは自分以外の時間を止める、というかなりな反則魔法。だからなのか、以降のシリーズ作品にはこの性能での魔法は登場していない。
- 個人的にFFLで復活して欲しかった。もっと戦闘のバリエーションが増えたのに……。
- 敵のATBが溜まり切っていて行動が開始される前に発動すると、何故か相手の行動がキャンセルされてしまう。
クイックの効果が消えた後もストップ状態でもないのにしばらく敵のATBは増えなくなるため、無抵抗のまま倒せてしまう。
FF6のクイックが強すぎるのはこれが一番の要因。
あまり意味はないが、クイック中もリジェネの回復効果は有効。
ただもし、切羽詰まった状況でアルテマウェポンを装備している場合には(かつリボンを装着していないのなら)、じっくり待ってから攻撃した方がいいだろう。
クイック発動時、順番が来てさえいれば発動者以外もコマンド入力だけは可能。発動者の行動を補うような動きをさせると良い。
発動者が二回行動するまでフィールド全員のATBが動かないので、必殺剣のチャージもできるし必殺技もスロットもゆっくり入力できる。
クイックで時間を止めている間も戦闘中の実時間は経過しているので、カイザードラゴンや強化レッドドラゴン等も発動中に相当時間放っておけば、次の段階に向かう行動を起こすまでの行動を全てスキップできる。
前者はバリアチェンジを計5回、後者はアルテマ+フレアを挟まなければ撃破には至れない。
意外な事に魔封剣の影響を受けない。同アビリティを張り巡らせている間にこの魔法を繰り出せるので、細かな取り回しにも融通が利く。
魔封剣の効果はこの魔法効果中にも続いているので、うっかり他の魔法を使わないように。
ケフカ戦で、全員にクイックを入力したところ最初に行動したキャラの次のターンが途中で回ってきたので別の行動(必殺技だったかな)を入力したら最後のクイックの前に割り込んで行動した。
クイックの詠唱に時間がかかるとはいえこれはおかしい。時間の流れがおかしくなっているのか。
- FF6では行動の優先順位がコマンドによって異なっているが故の現象だと思われる。翔んでる!平賀源内におけるジャンプによる割り込みで顕著ではあるが、先に入力しても必ずしも先に行動できるとは限らない。魔法は比較的優先順位が低く、あとから入力した他のコマンドのほうが優先順位が高かったため割り込まれてしまっただろう。
とあるやり込みサイトで「ザ・ワールド!!」というネタがあった。
FF6ではクイック+ソウルオブサマサで敵が行動できなくなるらしい。
- junさんのサイトかな?
FFT
心震え、失われた時間の輝石を 螺旋の相に還さん! クイック!
時魔道士のアクションアビリティ「時魔法」の1つ。
対象のCTを100にし、すぐに動けるようにする。
クイック自体のSPも25と速めなので、敵のジャンプを避けるなど緊急時にはそれなりに使えるが、これまでと違い行動回数が増えるわけではないので使いどころは限られるか。
実用度は「瀕死クイック」の方が高い気がしなくもない。
なお、システムもへったくれもなくなるせいか「算術」は不可能。
ものまね士と組み合わせると、疑似的にものまね士のSpeedが25になる。
術者が自分にかけた場合、ものまね士もそれをものまねして自分にかけるため。
時魔道士複数人、あるいはショートチャージをつけると……
クイック全体化ともいえる技に、吟遊詩人の「ラストソング」がある。
ただしSP5と発動がクソ遅い上にショートチャージでのSP補強もできないため、大して使えない。
FFTでは行動と同時に移動を行えるため、自分にクイックをかけながら高速で移動するといった曲芸は可能。
補助魔法の中で唯一、魔法返しが可能。
ターゲットと同時に、クイックの術者もATとなるため、高速でクイックをかけ続けることができる。
クイック専属に1人とられてしまうが、これにより、実質speed25(ショートチャージすれば50)と同等の鬼神の如き速さで行動させられる。
消費MPは24と高いため、MP回復移動、消費MP半減など活用し、MPを捻出し続ける必要がある。
自分の行動と引き換えに誰かの行動を加速する魔法…と考えると、やはり雷神ブーストに使うのが一番だろう。
命中率がそんなに高くないのが難点。
FFTA
時魔道士の時魔法の1つ。トールロッドで覚える。
使えば、直後にターンが回ってくる。連続魔法で使えたら従来通りだったんだろうが。
同じ効果を持ち、ノーコストで使える曲芸士のスマイルがあるため、クイック自体はあまり使われない。
- 前作と違い、命中率が100%かつチャージタイムがないため、使い勝手はかなり改善された。
FFTA2
時魔道士の時魔法の1つ。トールロッドで覚える。
CTゲージが表示されないため、CT100ではなく「クイック」という良性ステータス異常扱いになった。
そのためステータス異常禁止系のロウに引っかかるので注意。
FFEX
時空魔法の1つ。