元々はFF6の没モンスター。
容姿は魔神竜の色違いで、ドットも魔神竜系を大型ボスっぽくしたような感じになっている。
- 翼や尾に目が行くが、全体的なフォルムも魔神竜などとはだいぶ異なっており、トゲトゲしくなっている。
同じように見えるだけで、実は一から描き直されたグラフィックだったりするのだろうか。
FF6(GBA版)
概要
「我は力。我は命。我は竜族を統べる者。
我は救世の悪魔にして破壊の神なり。
我が名はカイザードラゴン!
ここは迷える魂たちの聖域なり。
人間ごときがこの地に何用か。
更なる力を求めより多くの血を求める欲深き人間たちよ!
死して静寂を求める我が配下たちを苦しめ蔑む浅ましき人間たちよ!
全ての竜族の魂を抱き我がカイザードラゴンが貴様ら人間を滅ぼしてくれる!」
GBA版FF6におけるエクストラダンジョン「竜の巣」の隠しボス。
東洋の龍と西洋の竜を合体させたような風貌で、
どこまでも力を求めて配下のドラゴンたちを屠り続ける人間たちに怒りを向け襲いかかってくる。
HPは65500だが、最初はどれだけダメージを与えようとも倒す事ことができない。
一定時間経過、または65500以上のダメージを与える(=各形態のHPを0にする)毎にバリアチェンジを行う。
バリアチェンジを5回行うと「最終形態」になり、ようやくとどめを刺せるようになる。
- どの形態時も弱点属性1・吸収属性1・無効属性6となっている。
最終形態時のみ、その戦闘の都度変更されるのでライブラを使わないと判別できない。
基本的に無属性攻撃で攻めたほうが良い。 - 一度倒すと、以降は同スポットにオメガウェポンが立ちはだかる。
2回目以降倒したければ、下記の魂の祠で勝ち抜き続けるしかない。
倒すと魔石ディアボロスが入手できるようになり、瓦礫の塔もクリアしていれば魂の祠に行けるようになる。
- ディアボロスの魔石はカイザードラゴンのいる場所の後方に落ちているので、裏技を使ってすり抜ければ倒さずとも入手可能だが、魂の祠が出現しないのできちんと倒しておこう。
竜の巣の最後の部屋「竜帝の間」で流れるのは「魔大陸」。
戦闘時のBGMは、伝説上の存在と対峙した時に流れる「死闘」。オメガウェポンも同様。
魂の祠での戦闘時でもカイザードラゴンだけ「死闘」になる。
戦闘の直前に、彼は竜帝に相応しい威厳のある台詞を一行に言い放つ。
セリフの出だし「我は力~」のあたりはどことなくアルテマウェポンを彷彿とさせる。
部下の八竜全てが二度も倒され、激しい怒りを人間たちに向ける。
その怒りはごもっともだが、それでも一行は人間の本能である欲望を抑えることなく、飽くなき力を求めて竜帝を打ち倒すのであった。
行動パターン
Lv97、HP65500、MP60000、種族:なし。
攻撃力30、防御力200、命中150、素早さ90。
回避率0、魔力22、魔法防御200、魔法回避0。
弱点・吸収・無効化属性:バリアチェンジで変化する。
有効な状態異常:プロテス、ヘイスト、シェル、リフレク。常時レビテト状態。
行動:
開幕
- バリアチェンジ
炎弱点時
- 1ターン:ファイガ/ファイガ/特技版メテオ
2ターン:フレア/メルトン/フレアスター - カウンター:サザンクロス/サザンクロス/何もしない
氷弱点時
- 1ターンブリザガ/ブリザガ/絶対零度
2ターン:雪崩/雪崩/ノーザンクロス - カウンター:フリジングダスト/フリジングダスト/何もしない
雷弱点時
- 1ターン:サンダガ/プラズマ/プラズマ
2ターン:サンダガ/100万ボルト/100万ボルト - カウンター:波動砲/波動砲/何もしない
毒弱点時
- 1ターン:三連続行動。閃光弾→毒霧→死の宣告
2ターン:三連続行動。子守歌→ガストスモーク→ディスアスター
3ターン:クラウディヘヴン - カウンター:バイオ/バイオ/何もしない
風弱点時
- 1ターン:たたかう/たたかう/エアロガ
2ターン:たたかう/たたかう/トルネド
3ターン:たたかう/たたかう/大旋風 - カウンター:かまいたち/かまいたち/何もしない
聖弱点時
- 1ターン:二連続行動。こちらにリフレク→リフレク????
2ターン:三連続行動。プロテス→シェル→ヘイスト - 各ターン後:三連続行動。たたかう/たたかう/レベル?ホーリー→たたかう/ホーリー/ホーリー→ホーリー/何もしない/何もしない
- カウンター:ハイパードライブ/ハイパードライブ/何もしない
地弱点時
- 1ターン:たたかう
2ターン:たたかう/たたかう/エターナルブレス
3ターン:エターナルブレス/エターナルブレス/何もしない - カウンター:クエイク/クエイク/何もしない
水弱点時
- 1ターン:三連続行動。アクアブレス→アクアブレス→エルニーニョ
2ターン:大海嘯/大海嘯/フラッシュレイン - カウンター:酸性雨/酸性雨/何もしない
一定時間経過:バリアチェンジ
ファイナルアタック:バリアチェンジ
5回バリアチェンジ終了後
- 1ターン:メルトン/クエイク/ハイパードライブ
2ターン:絶対零度/烈風殺/フラッシュレイン
3ターン:三連続行動。たたかう→たたかう→エターナルブレス - 一定時間経過:二連続行動。心ない天使/心ない天使/何もしない→マインドブラスト/何もしない/何もしない
- カウンター:エターナルブレス/リベンジブラスト/何もしない
- ファイナルアタック:アルテマ
操る:不可。スケッチ:ハイパードライブ/たたかう。あばれる:不可。
盗み:通常枠なし/レア枠スリースターズ。落とすアイテム:なし。変化:不可。
魔法修得値:0。
(未使用内部データ)
弱点なし時
各属性弱点時に応じて行動パターンとカウンターパターンが決まっている。内訳は以下の通り。
また、風・聖・地属性弱点時は、たたかうも使用する。
状態 | 使用する特殊攻撃 | カウンター |
---|---|---|
弱点が炎属性 | ファイガ、メテオ、フレア、メルトン、フレアスター | サザンクロス |
弱点が冷気属性 | ブリザガ、絶対零度、雪崩、ノーザンクロス | フリジングダスト |
弱点が雷属性 | サンダガ、プラズマ、100万ボルト | 波動砲 |
弱点が毒属性 | 閃光弾、毒霧、死の宣告、子守歌、ガストスモーク、ディスアスター、クラウディヘヴン | バイオ |
弱点が風属性 | エアロガ、トルネド、大旋風 | かまいたち |
弱点が聖属性 | リフレク、リフレク????、プロテス、シェル、ヘイスト、ホーリー、レベル?ホーリー | ハイパードライブ |
弱点が地属性 | エターナルブレス | クエイク |
弱点が水属性 | アクアブレス、エルニーニョ、大海嘯、フラッシュレイン | 酸性雨 |
バリアチェンジ5回使用後 | メルトン、クエイク、ハイパードライブ、フラッシュレイン、烈風殺、絶対零度、エターナルブレス、こころないてんし、マインドブラスト | エターナルブレスorリベンジブラスト |
内部データには「弱点なし時」のパターンがあるが、開幕バリアチェンジするため使用されない。
GBA版公式コンプリートガイドの行動パターン中にはメタルカッターなど実際には使用しない技が入っているが、これは弱点なし時のデータを記述したものである。
同コンプリートガイドによると状態異常耐性の永久レビテトが抜けており、永久ヘイストが付いている。
これが正しいなら戦闘中のヘイストは無駄行動なのだが、解析プログラムを見る限り永久レビテトの誤植である。
攻略
各形態のHPを0にするとファイナルアタックでバリアチェンジを行う。
実は回数制限のあるバリアチェンジは時間経過で勝手に使っていって打ち止めになるので、必ずしも各形態のHPを0にする必要はない。
倒すか耐えるかは形態とこちらの装備次第であり、特にクラウディヘヴン持ちの毒形態はセーフティビットなしでは危険極まりないので、一人でも装備していないキャラがいる場合はさっさとご退散願うべきである。
- 例えばディスアスターやクラウディヘヴンを使う毒属性モードは耐性に穴があると非常に危険だが、セーフティビット+リボン装備だと逆に最も安全な時間帯。
- 毒形態時にくらったクラウディヘヴンはバリアチェンジ後も解除されない。
要注意なのは「聖属性モード」。
こちらにリフレク→リフレク????という性悪コンボや、プロテス+シェル+ヘイストという自己強化コンボをしかけてくる。
それに極めつけは聖属性時のカウンターのハイパードライブである。ほぼ固定の9999ダメージなので即死決定。
- リフレク自体も味方のケアルガを反射してしまうので、かなりイヤ。
「自己強化」のヘイストが本当に脅威。カイザーの素早さは90。
この素早さでヘイスト状態になるともう手が付けられない。デスペルは必須。
あと意外と厄介なのが「炎属性モード」。特技メテオやメルトン・フレアといった魔防無視の攻撃をしてくるため、属性防御や魔法回避率の対策無しだと、かなりの痛撃になるので注意。
危険な形態を除けばヘタに手を出しても強力なカウンターに悩まされたり、結局次の形態に移るだけだったり、ロクな事がない。
基本は放置しつつ、その間に味方にリレイズでオート蘇生状態にしたり、フォースフィルドで属性を片っ端からどんどんシャットアウトするなどキャラによるが色々準備が出来るはず。
- フォースフィルド×8で属性攻撃を全て無効化すればかなり楽になる。
最終形態以外の各属性弱点形態でウイークメーカーを使うと、植え付けた弱点属性形態の行動パターンにバリアチェンジ無しで強制移行させる事が可能。但し水・聖・地・風属性弱点時は無効、炎・氷・雷・毒属性弱点の時も、前のバリアチェンジでその属性になった場合は無効になるようなので、実用性はあまりないが…。
- 厄介な毒弱点形態を他の弱点属性を付与するだけで、手軽に行動パターンを変えられるのは限定的ではあるがメリット。
- この技の有効&無効な弱点属性は英雄の盾の属性防御にそっくり。聖属性と毒属性は逆になっているけど。
- 検証動画はこのリンク先参照→https://youtu.be/76MFk1J3dMk?si=es27gQsNhuuQJkbo
そして5回目のバリアチェンジが来た直後に、クイックを覚えているキャラのアルテマウェポン(orバリアントナイフ)・英雄の盾・皆伝の証・リボンといった組み合わせで瞬殺すること。
このカイザードラゴンが同輩のオメガウェポンより厄介と思われる点は、最終形態に至る「各属性形態が戦闘のたびにランダムであること」。これに尽きる。
これはやみくもにステータスを強化したり、莫大なHPにしたり、超強力な特技を用いたりするよりもおもしろい趣向である。
- 弱い属性形態ばかりだと拍子抜けしてしまうかもしれない。
しかし魂の祠で複数回戦ってみて評価は変わった。一度消費した属性に再び変化することもあるので、「聖→毒→毒→……」というパターンもあった。
もっともこんな「鬼畜バージョン」になることはそうそうないので、竜の巣での初回戦だけに挑む人は戦闘前のセーブさえきちんとしていれば大丈夫。
それに通常はオーバーフローに阻まれた低いHPが災いして、クイック戦法で簡単に倒せる。
元没モンスターの割にはなかなか威厳のある「竜族の王」だと思うし、ひとつひとつの攻撃は工夫のあとが見受けられるので好印象。
最終形態以外は基本的に「弱点属性の攻撃」をメインに使用してくる。
普通は炎弱点なら冷気属性の攻撃を使用するなど、弱点とは対になる属性攻撃をしてきそうなものなので少々紛らわしい。
「こころないてんし」を使うようになったら、やっと「最終形態」である。
「こころないてんしが来たらすぐ回復→総攻撃」戦法でいけば、割とあっさり倒すことができるとは言え、ファイナルアタックは7000ダメほどくらうアルテマ。
最終形態ではFAアルテマのほかクエイク・メルトン・マインドブラストなど全体魔法の憂き目にあわないよう、対策をしっかりしよう。
- クエイクは無対策だと優に5000ダメージ以上。メルトンも無対策だと6000~7000ダメージ。
「こころないてんし」もガンガン使ってくるし、FAは7000ダメージ超えのアルテマだし、このカイザードラゴン最終形態、攻撃の激しさという点ではFF6モンスターNo.1という気がする。
- 魔封剣でハイパードライブ、アルテマをはじめ色々と吸収できる。これを使って魔法以外で戦うのも手。
リベンジブラストのカウンターのほか、ハイパードライブやエターナルブレスもかなり痛い。
両方とも法外なダメージになり、特にハイパードライブはカンストダメージと理不尽すぎる。
リレイズをかけていても、復活後にこれらで潰されることもある。楽に倒したかったらクイックで攻撃→補助・回復、を繰り返すのがベストか。
- エターナルブレスは強力な攻撃であることは確かだが、物理攻撃のカテゴリーなので、防御力をしっかり上げていれば意外とダメージを抑えられる。
それに比べハイパードライブは必中&魔法防御無視の『ほぼ』固定9999ダメージ技、リベンジブラストもダメージを与えたあとでは恐怖の技。
ハイパードライブと与ダメージ後リベンジブラストは単体対象なのが唯一の救いだが、発動→戦闘不能決定と考えて間違いないだろう。
魂の祠の128連戦の最後の敵としても登場。
強化版のレッドドラゴンを倒したら次はいよいよコイツである。
- 「前座」の強化レッドのファイナルアタックは「アルテマ+フレア」の極悪コンボである。要注意!
MPは60000もある。
削りきればアルテマやメルトンを封じられるが、カウンターに対策しつつ削っていくととんでもなく時間がかかる。
バリアチェンジまでの間はクイックでスキップできるが、バリアチェンジを挟まなければ最終段階まで進めないのでちゃんと5回使わせる必要がある。
青魔法のリベンジブラストで反撃してくることもある。
普通に戦っていたらコレで9999ダメージくらって即死だろう。
ベヒーモス系と同じく、まじめに攻撃することそのものを罠にかけるかなり意地悪な奴。
最終段階までおとなしくしてるか、レベルと力を鍛えてクイックからのバリアント乱れ打ちで一気に65500を超えるダメージを与えよう。
- このリベンジブラスト・カウンターがあるため、ガウの暴れる・誘惑が効いてもまだ安心できない。
「暴れる」の通常攻撃が出てしまうと、カウンター9999ダメ→ガウ死亡の流れで「誘惑」解除、となってしまう危険性がある。
カウンターで確実に殺されるという状況は、クラウディヘヴンを受けていると如何に脅威かわかる。
リベンジブラストは最終形態がカウンター攻撃で使うだけなので、リベンジブラスト対策はあまり意味がない。
まれにスリースターズを盗める。
安全な量産法がある上にカウンターが激しいため、余裕がある場合を除いて盗む必要はない。
- 弱点内容と準備次第では余裕をもって盗める。
(例えば雷神の盾があれば、雷・風属性弱点時は楽)
また、バリアチェンジ5回使用後もダメージさえ与えてなければ、少なくともリベンジブラストで死ぬ事はない。 - そもそも盗む(=非ダメージ行動)に対するカウンターの確率が低いので、一人旅などの制限プレイでない限り、ダメージを与えなければ十分盗める。
「HPを0にしないとバリアチェンジをしない、かつ全8属性の形態全てを倒さないと最終形態にならない」だったらかなり強かったかもしれない。
時間経過で勝手にチェンジしていってくれるのがせめてもの救い。
- その仕様だったらオメガウェポンも完全に凌ぐ性能になる。
「バリアチェンジ」を強制的に行わせる戦い方では、HP30万を優に超える強敵となる。
ゲームがぬるいと思う人は全力で戦ってみると中々に楽しめるだろう。
このカイザードラゴンにもセッツァーのオリジナルコマンドであるスロットで、ジョーカーデス(777)が出れば倒せてしまうのである。
バリアチェンジを数回行うのだから、これは最終形態時での話。あるいはゴゴがいればものまねで何度でもくらわすことが出来る。
隠しボスなので当然といえば当然だが、状態異常耐性は完璧で有利なもの以外(良性状態異常では透明も)は全て無効化する。従って搦め手は一切通用しないので注意。
GBA・旧スマホ版のモンスター図鑑ではパラメータが非公開になっている。
- モンスター図鑑でパラメータ非公開なのはこいつとケフカ(瓦礫の塔ver.)のみ。
PFF
2015年の高難度クエスト「竜の巣に挑む者」で登場したボス。
クリアすると一定確率(10回で確定)でリッパーナイフが手に入った。
パターンによって耐性が変わり、弱点も変わる。
バリアチェンジはどうやらエンカウントのたびに耐性が変わる(全属性分のカイザードラゴンがいる)、で表現していた模様。地属性だけは固定の弱点だった。
物理防御がとても高く、それもパターンごとに軽減率が変わる。
技云々は原作に大体準拠している。即死級のアルテマを撃って逃走することもあった。
PFFNE
AREA7-EXの5戦目に1体登場する。
FFRK
シングルまたはマルチモードで挑戦できる討伐戦のボスとして登場。【獄+】を冠した初のボス。難易度数は350。
開催期間は2018年03/20~04/24。
通常イベントの中では最高難易度で、チャレンジできる期間も約一ヶ月と長め。
ただし、報酬はギルのみで、放置する方も多数。
なお、深淵の間にも同名のボスがいるが、攻略内容はまったく異なる。
戦闘開始時のセリフは
「我は力。
我は命。
我は竜族を統べる者。
我は救世の悪魔にして 破壊の神なり。
我が名は
カイザードラゴン!」
ボスの行動は原作とほぼ同じ。
5回のバリアチェンジのフェーズ中もダメージを与えられるが、バリアチェンジをするごとにHPが全回復する。
そのため、最終フェーズになるまで必殺技ゲージをためながらぼうぎょや回復で耐え忍ぶことになる。
フェーズ2~4では、闇以外の8属性の弱点状態のどれかになり、フェーズ1と5では耐性なし。
- 運悪く毒属性弱点を引くとしのせんこく、ディスアスター、【凶】クラウディヘヴンで死の宣告(60カウント)を付与させられるため、リターンする人が続出する。
ファイナルアタックの【獄】アルテマは、全体に80303の固定ダメージ。事前にリレイズやふみとどまるが必要。