スキル/災禍転福

Last-modified: 2024-08-30 (金) 01:14:54

MHW:Iで初登場した、特定の条件を満たすことで攻撃性能が強化されるスキル。
読み方は「さいかてんぷく」。

目次

概要

MHW:I

  • 効果は「状態異常や属性やられを解除すると一定時間(90秒間)
    基礎攻撃力、属性値、状態異常の蓄積値が強化される」というもの。
    • Lv1で基礎攻撃力+12属性値+30、状態異常の蓄積値1.05倍
    • Lv2で基礎攻撃力+15属性値+60、状態異常の蓄積値1.1倍
    • Lv3で基礎攻撃力+18属性値+90、状態異常の蓄積値1.15倍
    という効果である。
    「解除」とあるがウチケシの実や解毒など実際に解除行動は必須でなく、時間経過による治癒も含まれる。
    • 状態異常関連のスキルとしては、他に死中に活が存在する。
      こちらは状態異常中に回避時の無敵時間が大きく延長し、スタミナ消費量も減少するというもので
      異常からの回復後に一定時間効果のある災禍転福とは相反するスキルであり、両立は不可能ではないが
      状態異常を解除して再度状態異常になるという二度手間が発生する。
  • 死中に活とは違い、状態異常の解除がスキル発動条件なので各属性やられとは相性がいい。
    特に体力がガンガン減っていくため死中に活とは相性が悪いとされてきた火属性やられとの相性は破格の良さ
    他にはモンスターがガンガンばら撒くので状態異常にかかりやすく、必ずしも被弾が必要でなく、
    ガード可能な上に各属性やられと同じく回避行動で解除を早められる爆破やられも好相性だろうか。
    • 死中に活では仕様上麻痺気絶睡眠、といった攻撃不能となる状態異常は意味がなかったが、
      災禍転福は解除する事が条件なので、問題なく発動可能。
      属性やられに比べると積極的にかかりに行くのがやや難しいのが難点だろうか。
      漢起爆さながらにガスガエルのガスをモンスターと一緒に浴びるくらいか
    • また状態異常の解除であるので、他のハンターに毒や気絶を治してもらっても発動し、
      マルチで付けて行っても問題ないスキルとなっている。
      ただし、狩猟笛の状態異常無効化旋律はそもそも状態異常にかからなくなることから
      災禍転福も発動できなくなってしまう*1ので、
      狩猟笛の人と同行する際は旋律を確認して、場合によってはスキル変更も一考の余地がある。
  • ちなみにこのスキルは、90秒以内に再度状態異常を解除すると効果時間が上書きされる。
    その為、前述のように定期的に状態異常にされてアイテム無しで簡単に解除出来る
    火属性やられとの相性がかなり良く、常時攻撃力を上げる事も不可能ではない
    状態異常の解除が条件であるので、アイテムを利用してすぐに解除できる状態異常が好ましいが、
    麻痺や気絶はアイテムで解除出来ず、大きな隙も晒すのでそのまま災禍転福を積むのみでは活かしづらい。
    • ただし、スキルを使えば利便性は大きく上がる。
      状態異常耐性のスキルは最大Lvが防止効果になっているが、
      それ未満のスキルは状態異常の持続時間減少になっているものが多い。
      つまりアイテムで解除できない麻痺や気絶も耐性Lv2で運用すれば
      晒す隙を大きく減らし災禍転福の発動もしやすくなる*2
      特に気絶耐性はMHW:I発売後は効果が上昇し、Lv2では90%時間を短縮できるため、
      被弾が多いなど気絶耐性を付けているハンターでは耐性のレベルを意図的に下げて
      災禍転福を合わせる戦法もあり得る。
      しかし、90%短縮とはいえ隙を晒す事に変わりはないので、
      効果を得る、回復前に追撃で乙る可能性がある事も忘れないようにしよう。
    • ちなみに、Lv1でも攻撃Lv4と同等の攻撃力補正を受けられるため、
      余ったスロットでLv1だけ発動させておくだけでもかなり恩恵は高い*3
      ややレア度は高いが、転福・体力珠などの有用なスキルと複合したLv4装飾品もあるので、
      ついでに付けておくだけでも良い。
  • 当然、状態異常を防止してしまう各状態異常の耐性スキルLv3とは相いれない。
    まさか耐性スキルLv3と免疫の装衣にこのスキルを合わせるハンターはいないだろうが、
    耐属性の装衣は属性ダメージそのものの軽減も担っているため、特に属性ダメージが痛いモンスターの戦闘には
    災禍転福を活かすか多少死にスキルになっても安全性を重視するか悩ましいところ。
    免疫の装衣も耐性こそないものの状態異常自体を防いでしまうため、事前の着用は当スキルと合わない。
    • 通常の狩猟では採用率は低いが、最も効果を発揮しやすいのは解除の煙筒だろう。
      属性やられや状態異常になるたび解除すれば、最大150秒近く効果を得られる。
      再使用までの時間も比較的短いので属性攻撃や異常を多用するモンスターには火力転化できる。
    • 属性の装衣の場合、属性やられになっている間に使用すれば、着た時点でスキルが発動する。
      途中で効果時間の上書きを行う事こそできないものの
      装衣の効果時間は長くても180秒なので半分ほどの時間は属性ダメージの軽減を得つつ
      災禍転福の効果も発揮できるので、ダメージを防ぎつつ一時的に火力も上げたい際は一考の余地がある。
    • 免疫の装衣に関しては、改になると他の装衣よりも大きいサイズ3のスロットが出現する。
      これに転福珠【3】を嵌めこめば状態異常を発症してから着こむことで災禍転福の効果が発動できる。
      が、装衣にはめ込まれた装飾品であるので着ていない間はスキルが発動できない。
      またこの方法で発動しても効果はLv1であるし、防具のスキルに余裕がない時でもないとやる旨みは無い。
      何より解除の煙筒は効果時間が同じでクールタイムが短いので、属性ダメージ軽減もない免疫の装衣で
      わざわざ災禍転福を狙うのは効果が薄いと言わざるを得ない。

MHR:S

  • MHRiseでは登場しなかったが、サンブレイクで復活。
    状態異常になった際に、アイテムなどを使用して解除するか、時間経過で治ると効果が発動する。
    基本的な効果はMHWorld同じで、3レベル制なのも変わらないが、
    • Lv1で基礎攻撃力+12属性値+2、状態異常の蓄積値1.05倍
    • Lv2で基礎攻撃力+15属性値+3、状態異常の蓄積値1.1倍
    • Lv3で基礎攻撃力+18属性値+4、状態異常の蓄積値1.15倍
    …と、属性値のみRiseの数値基準に合わせたものになった。
    また、自発的な発動手段が多い為か発動時間も90秒から30秒になっている模様。
    • Riseの数値基準に換算するなら+3、+6、+9だったMHW:Iと比べて、
      属性値の上昇量自体も+2、+3、+4とマイルドになり、結果として連撃弱点特効【属性】と同様、
      火力スキルとしてはLv1のコスパが最も高く、Lv2以降の伸び率が悪くなっている。
    • ただ固定値での属性値上昇が高すぎると、元々属性値が控えめな武器属性弾との相性で悪さをするのは、
      百竜弓伏魔響命で既に実証済みのため、これに関しては妥当だったと言えよう。
      結果として最初から防具にLv2以上でついてきた場合、傀異錬成の生贄候補として検討対象になる場合も多い。
    • 状態異常値の上昇量は切り上げ計算される為、状態異常値が低くてもLv1の1.05倍の段階で基本+1される。
  • 今回は鬼火纏泡沫の舞龍気活性狂竜症【蝕】と自発的に状態異常を発生させるスキルが複数存在する。
    特に疾翔け・前転で解除でき、更には鬼火纏Lv3以上ならモンスターの怒り時に20秒毎に解除・上書きされる鬼火やられと、
    咆哮・風圧を含む怯みで解除される泡やられ【小】は御しやすく、
    わざわざ属性やられや毒などでダメージを受けずとも発動しやすくなっている。
    特殊龍属性やられも体力回復で容易に解除でき、被弾で即再発症できるが、
    龍気活性はLv4以上で発動させると災禍転福Lv2以上の攻撃力上昇が付く*4ので、併用するならLv3以下になる。
    狂竜症についてはモンスターをひたすら殴らないと克服できないので基本的には向かないが、
    ロクロッヘビがあればこれで強制解除できる上、成功時は狂竜症克服と災禍転福の強化が同時に乗る。
    • ただしロクロッヘビには予防効果も付いているため、通常の狂竜症を解除した場合は3分間状態異常にならない。
      狂竜症【蝕】での狂竜症は狂撃化解除と共に再発症できるが、毎回ロクロッヘビを使っていては数が足りない。
      モンスターのダウン中や通りがかりに小型モンスターを殴れる状況なら、自力で克服した方がいいだろう。
  • また、おだんご免疫術Lv3以上を発動させることで、各種属性やられを前転回避1回で回復することが可能になっている。
    そのため火属性やられに限らず、頻繁に属性やられを付与してくるモンスターに対して効果が得やすくなっている。
  • 自発以外で比較的狙いやすい発動候補として、今作では劫血やられにも対応している。
    肉弾系の技には大体付与されているため、30秒という効果時間の短さを差し引いても、
    狩猟全体においてかなり長い時間発動しているというケースも多い。
    • 被弾を前提としたスキルである為、ほぼ無被弾で立ち回れる上級者ほど無用の長物に思うかもしれないが、
      特に今作のエンドコンテンツである傀異化モンスターを相手取る際の、
      優秀なハイパーアーマー技を有する武器種や、スキル剛心を活用した立ち回りに関しては、
      本来ならガードや回避で受けに徹しなければならない相手ターンに、敢えて手を止めずに攻撃を捻じ込みつつ、
      直後に劫血やられの回復効果で受けたダメージ以上の体力を回収するという
      死ななければ安い、肉を斬らせて骨を断つゾンビ戦法が、有効な戦術として一定の立場を獲得している。
      そのような戦い方をする場合においては、このスキルはほぼ常時発動の非常に有用なスキルと化す。
    • 対ドス鳥竜戦など、スーパーアーマーを有する攻撃や、スキルひるみ軽減があれば、
      大半に付随するのけぞりや尻もちを無視して、攻撃し続けられる場合においても、同様に有用な火力スキルと化す。
      ただしハイパーアーマー、スーパーアーマー、どちらを活用する戦術においても、
      殴れば体力を回収できる劫血やられあっての有用性であって、それがない通常モンスターを相手にする場合は、
      どこかで手を止めて納刀し、回復薬を飲む時間を設けなければならなくなる、少し有用性が落ちる点には注意したい。
  • 当初は装飾品がなかったが、Ver.11で転福珠【2】が実装された。
    MHW:Iに比べ軽量化されており、後付け搭載しやすくなっている。
    さらにVer.12で転福珠II【4】も実装され、高レベル搭載もしやすくなった。

余談

  • よく随所で間違いが見受けられるが、「災禍"転覆"」ではなく「災禍"転福"」である。
    • 「災禍転福」という四字熟語は実在しないが、意味が近い四字熟語としては「転禍為福」がある。
      降りかかった災難を足掛かりにして逆に自分に役立つものとして利用する様を意味し、
      「災い転じて福と為す」という言い回しの元でもある。
      災禍転福はまさにそれを体現した効果と言えよう。

関連項目

スキル/逆上 - 条件下で攻撃力が上昇するスキル
スキル/闘魂 - 同上
スキル/無傷 - 同上
スキル/底力 - 同上
スキル/龍気 - 同上
スキル/窮地 - 状態異常によってプレイヤーを強化するスキル


*1 状態異常に関して。属性やられは無効化されないため問題なく発動する
*2 毒、裂傷は状態異常時のダメージの軽減になっているためこの戦法は使えない。また、ヴァルハザク戦を代表とする瘴気は浸蝕発症=体力上限半減であり、発症そのものを抑えるこちらもLv2の運用は意味が薄い
*3 むしろLv2以降の上昇幅はそこまで大きくないので、最も攻撃力の恩恵を得られるのはLv1である
*4 サンブレイク最終武器なら属性武器でも基本的に満たす水準である攻撃力300なら、龍気活性Lv4の1.05倍補正でも攻撃+15となり、災禍転福Lv2と同等。1.1倍になるLv5なら当然上回る
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