モンスター/ギィギ

Last-modified: 2025-01-27 (月) 18:32:42
種族
飛竜種(竜盤目 竜脚亜目 奇怪竜下目 毒怪竜上科 ネブラ科)
別名
なし
英語表記
Giggi
危険度
MH3・MHP3・MH3G:★2
登場作品
MH3, MHP3, MH3G, MHXR, アイルー村, アイルー村G, アイルー村DX
狩猟地
孤島, 砂原*1, 凍土, 火山(MH3)*2, モガの森

目次

生態・特徴

各地の暗い洞窟に生息する小型モンスター。毒怪竜ギギネブラの幼体で、飛竜種に属する。
まだまともな四肢すら生えていない未成熟の状態で生まれ、
誕生した後はほぼ自力で成長する。しかし、非常に非力で身体も小さく、
無事に成体にまで成長できる個体はたとえ何百匹生まれようとも、ほんの一握りである。
普段は這い回るように移動し、獲物を見つけると跳びかかって吸い付く。
口内には鋭い毒針を持っており、吸い付くと同時にこの針を獲物に突き刺して体液を吸い取る。
ギギネブラは自分の血液から毒を生成するが、
ギィギはまだ血液の量が少ないため、自力で毒を生成する事がうまく出来ない。
そのため、他の生物から血液を吸い取り、それを利用して毒を作り出す。
血を吸うほどギィギの身体は大きく膨らんでいき、一定量以上吸血すると毒のブレスを吐くようになる。
ブレスが吐ける段階まで血を吸ったギィギは平常時の倍前後の大きさにまで膨らむ。
成長の過程で環境が変化する時期になると、口から糸を吐いて繭を作る。
凍土の洞窟などでは無数のギィギの繭が確認される事がある。
成体と同様に目は退化しており、獲物の体温を察知して飛び掛かってくる。
元々乾燥や熱に弱い種に加え、まだ幼体ということで火などの熱い物を近づけると驚いて離れていく。
その為、たいまつや熱を発する装備を持っておけば襲われる心配はほぼ無い。
まだ幼体という事もあって身体は小さく、各種器官も発達しきっていない。
そのため、ギィギから得られる素材は有用なもの自体が少なく、一個体から剥ぎ取れる量も少ないため、
需要も限られており、取引価格も低い。
地域によっては素材としての価値を見出されていない素材もある。
しかし、特殊な成分を含む複数種類の体液を保有しており、
これ等はその成分によって様々な薬剤の原料として用いる事ができる。
工房では接着剤、農業関連では農薬などとしての需要もあり、医学的な研究にも使われている。

概要

  • MH3より登場した飛竜種のモンスター。
    蛭のような外見とそれによく似た特徴を持つ。
    • 一見すると成体において翼に相当する未熟な前脚しか生えてないように見えるが
      実は腹に隠れて見えてないだけで後脚も未熟ながらしっかり生えている。
      ちょっと可愛いかも。
      • また口の縁をよく見ると対についている白い点があるが、これがなんなのかは不明。
        単にモデル上での光沢、それか目の痕跡、あるいは成体が持つ毒腺の原型など解釈の余地は多い。
  • ギギネブラの幼体で、不気味な卵から無限に増殖する。
    跳びかかってハンターなど獲物に吸い付き、血を吸い取る攻撃を行う。
    吸いつかれると時間経過でスリップダメージを受け続け、
    血を吸えば吸うほど巨大化し、体力も増えていく。
    吸い取り終えると、今度はそれを体内でに変換して吐き返してくるという厄介なモンスター。
    回避行動を3回行うと剥がれるため、慌てず対処しよう。
    また火や熱に弱く、たいまつをかざすと物凄い勢いで後ずさりして逃げだそうとする
    たいまつの炎に怯えて震えている姿を見ていると少し和む。
    更にたいまつで2回叩かれると、地面に穴を掘って逃げ出す。
    簡単な対処法だが、当然剥ぎ取りはできないので素材目的の場合は注意。
    • 「吸い付く」という動作からか、成体や近縁種共々、よからぬ想像をする者もいるとかいないとか…。
    • MHP3に登場する週刊誌「狩りに生きる」では教官が
      「居眠りしたらパンツにヒンヤリギィギを詰めちゃうからな!」と言っているが、
      人の血を吸うこいつがパンツの中に入ったらケガではすまないだろう…。
      それ以前に、他人の履いているパンツに手を出すという行為自体立派な犯罪だが……
  • 毒を扱うモンスターだけあって毒耐性は高く、親のギギネブラが吐いた毒ブレスを受けても何ともならない。
    しかしそれ以外の状態異常にはやはり弱く、簡単に麻痺したりする。
    このため、ギギネブラ亜種やドスバギィとの戦闘中ふと地面を見ると、
    ブレスの巻き添えを喰らって動けなくなっているギィギがいることも。
    丸く蹲って痺れているギィギも見ていると少し和むが、それ以前に少し可哀そうな気もしてくる…。
  • ちなみに飛甲虫大量発生中のモガの森では、なぜかセットでギィギまで明らかに数が増えている
    飛甲虫とはブナハブラのこと。そして本種の成体はギギネブラ……。
    まさかとは思うがこれは流石にないだろう。
    • なおギギネブラ亜種のクエストを受けて凍土のエリア5に行くと、
      一回り大きなブナハブラが出現していたりする。
      やはり何らかの関係があるのだろうか。
  • 環境の変化に対応するために繭を作って休眠する性質があるらしく、
    凍土や孤島の洞窟にはギィギのものと思わしき繭がびっしりと張り付いている場所がある。
    ギィギが登場する作品では、孤島のそれに近寄ると時折ギィギが落下してくることもある。
    • ちなみに極めて稀な事例だが、落ちてきたギィギが着地する前にハンターに触れた場合、
      地面に落ちる事なくそのままハンターの身体に吸い付いてくる。
  • MH3の体験版にも登場。
    体験版の時点ではギギネブラの存在が明かされておらず、
    さらに名前を確認できなかったため「フルフルベビーがモンスターとして登場!?」と話題になった。
  • MH3以降の小型モンスターで親を差し置いて唯一アイルー村にも登場するが、なんと砂漠、
    それも砂地の場所にも登場する*3
    剥ぎ取るとなめらかな皮を手に入れることができるが、
    やたらと体力があり、しかも攻撃でこちらを毒状態にしてくる。
    その体力の高さはランポス以上。
    また洞窟内などでは隠れていることがあるため、交易家がいないと出現時にびっくりしてしまう。
  • MH3では、何と火山にまで出現していた
    と言っても街下位クエストの「最も危険な運び依頼」を攻略中に配置される程度だが、
    それにしても一体どのようにして火山にまでやってきたのかは謎である。
    流石に不自然だと判断されたのか、MHP3以降では火山に出てくることは無くなった。
    また街でのクエストのため、オンラインが終了した現在では火山にいるギィギに会う機会はない。
    • ちなみに、MH3で出現していたのは火山のエリア4である。
      このエリアはクーラードリンクは必要ない環境であり、水場も存在しているため、
      ギィギたちもどうにかして生き延びることができていたのかもしれない。
    この他、同作のみ砂原のエリア6にも出現する。
    オフラインの村クエストでも出現が確認できるため、現在でも会いに行くことが可能。
    MH3でのこのエリアは暗闇に包まれた洞窟内であり、湿度も高そうな雰囲気があるため、そこまで違和感はない。
    ここはMHP3以降は明るいエリアになったとはいえ洞窟内であることには変わりは無いのだが、
    なぜか生息が確認できなくなってしまっている。
  • MH3GではG級武器を作る際に必要になるモンスターの特濃は、
    ブナハブラなどよりも簡単に尚且つ面白いくらい剥ぎ取れる。
  • G級のギギネブラは自身の背に卵を産み付けるため、戦闘中に大量のギィギが発生することになり、
    対処無しでは苦戦することになる。
    だが、大抵出てきたギィギはハンターの攻撃よりも親のギギネブラの攻撃に巻き込まれることで
    いつの間にか死体になっていることの方が多い。
    生まれてきて早々生みの親に殺されるとは、かなり可哀想なモンスターである。
    モンハン幼体あるあるとも言えるのだが…

余談

  • 農場にいるアイルーの話によると、このギィギから作られるという『殺虫エキス』が存在するらしい。
    MHP3、MH3Gでは精算アイテムとしてギィギエキスというものが存在する。
    上記の殺虫エキスとは違い、血行の流れを良くする健康にいいエキスのようだ。
    ギィギからしか剥ぎ取れずギギネブラから剥ぎ取れるアルビノエキスとも違うようだが、
    ギギネブラに成長する際に成分が変質でもするのだろうか?
    近縁種のフルフルの場合、幼体であるフルフルベビーはまるごと食べられるが、
    成体であるフルフルの肉は、含まれる成分が変質するのか食べることはできない。
    もしかすると、これと同じようなことがギィギエキスとアルビノエキスの間で起こっているのかもしれない。
    • ちなみに農場のアイルーがギィギの殺虫エキス不使用を宣言しているあたり、
      『殺虫エキス』は農薬のような扱いをされているらしい。
      そらギィギの体液がかかった野菜なぞ食べたくもないだろう
      • 現在の現実では、農薬は用法や用量さえ的確に守られていれば
        使用された作物を食べても一切問題は起こらないようになっており、
        いわゆる「無農薬栽培」で出来た作物にこだわると言うのは消費者の自己満足に過ぎない。
        だが、MH3が発売された2009年当時は農薬の不適切な使用や
        農薬が混入した冷凍食品による健康被害などが相次ぐさなかであり、
        農薬全般に対する風当たりが非常に強い社会情勢だった故にこのようなセリフが入った可能性もある。
  • 泡々の噴水像というインテリアはギィギをイメージして作られており、
    まるでギィギの口から水が湧き出るような外見になっている。
    また、ボウガンのバレルの一つであるブラッディマウスは、見た目はギィギそのものである。
    成体のギギネブラと比べると、比較的人気があるようだ。
    • プニプニしてて結構かわいいというどこぞの看板娘のような印象を持つ人もいれば
      外見から仕草まで全部気持ち悪いという人もいるようで、人によってかなり見え方が異なる模様。
      人気が二分するという意味では、どちらかといえばフルフルに近い評価なのかもしれない。
      上述の通りブラッディマウスは見た目がギィギそのものであるため、
      口から火を噴くギィギ滅龍弾を発射するギィギを想像するとむしろ笑えてくるかもしれない。*4
  • MH4にて、同じ飛竜種の小型モンスターという立場であったガブラスが蛇竜種に変更された。
    そのためMH4以降において、飛竜種の小型モンスターは現時点ではギィギのみである。
    • なお派生作品まで含めると、MHFではサービス終了に至るまでガブラスの分類は飛竜種のままであり、
      また飛竜種の小型モンスターにはエギュラスという新顔も存在する。
  • 倒れる時のモーションは、よく見てみるとティガ骨格の大型モンスターとどことなく似ている。
    まだ足も生えていないような未熟な姿ではあるが、親と同じ骨格はしっかりと持ち合わせているという事だろう。
    ちなみに肝心の成体になると、討伐時モーションは後の両生種そっくりの独自のものになる。
    • なおあまり知られていないが飛びかかってきている最中に体力を削り切ると死に姿が若干変わる。
      叩き落とされたからなのかいつもの縮こまるポーズと違い違い伸び切った体勢となる。
      この時には最期の鳴き声も出さないためどことなく唐突感もある。

素材

ギィギエキス
ギィギから採れる体液。モンスターの体液などとは別物。
武具の素材としては使えず、アルビノエキスのように調合する事も出来ない。
しかし老廃物を分解し、血流を良くする効果がある薬として重宝されている。
かつては素材としての価値が見出されておらず、流通もされていなかったが、
のちにその有用性が見出され、下記のギィギの毒針と入れ替わる形で流通が行なわれるようになった。
現在ハンターズギルドでは精算アイテムとして扱っている。
ギィギの毒針
ギィギの口内にある小さな針。
この針を吸い付いた瞬間に獲物に突き刺し、そこから血を吸い取る。
ほんの僅かだが毒性があり、取り扱いには注意が必要。
一応素材としての価値はあるが非常に需要が低く、近年では流通していない。
なめらかな皮
主にギィギから剥ぎ取った皮。
その名の通り、なめらかな手触りが特徴だが、こちらも需要が限られていて価値が低い。
とは言えギィギの毒針と比べれば用途の幅はまだ広い。また、必要となるとかなりの量を要求される。
因みに色合いは異なるものの、ナマズ型やクラゲ型の魚類からも
同様の性質を持つ皮が素材として得られ、同一の素材として取引されている。

関連項目

モンスター/ギギネブラ - ギィギの成体。
モンスター/スクアギル - ギィギの後輩。
システム/吸血 - ギィギの攻撃方法。
アイテム/フルフルベビー - 近縁種フルフルの幼生。外見も似ている。
世界観/キュリア - 分類は一切不明ながらも外見がよく似た生物。こちらはウイルスを有し、精気を吸う。


*1 MH3のみ
*2 MH3のみ
*3 尤もアイルー村ではマップの設定はあまり関係なかったりするのだが
*4 MH3ではボウガンのフレーム・ストックの組み合わせ次第ではあるが実現可能である