町に迫り来る超大型モンスターを撃退するために、ハンターズギルドが造った施設。
バリスタや大砲、撃龍槍、巨龍砲など、対超大型モンスター用の兵器が揃っている。
目次
概要 
- 無印からMHP2GとMHXX、MHFに登場するフィールド。
移動するだけで甚大な被害を招く巨龍に対抗するため建造された砦である。
老山龍ラオシャンロンとその亜種は現状このフィールドでのみ戦える*1。
また、"謎の龍"*2こと砦蟹シェンガオレンが襲撃してくることもある。
その他のモンスターは、おこぼれを狙いに現れるイーオス以外は一切見られない。
迎撃装置用のアイテムが得られる場所以外の採取ポイントも一切存在しない。
まさに巨龍と戦うためだけに設けられたフィールドと言える。- これら超大型モンスターは、主人公のハンター人生が節目を迎えるタイミングで登場する。
そのため、特に下位クエストを攻略する際にはあまり行く機会がないフィールドでもある。
- これら超大型モンスターは、主人公のハンター人生が節目を迎えるタイミングで登場する。
- 切り立った岩山の近くに位置しており、植物のあまり生えていない殺風景さが特徴。
多くのエリアで霧が発生しているのを確認できる。
超大型モンスターが侵入する渓谷のような地形は人工的なものであり、
壁面を高くし*3、巨龍がその間を通らざるを得ない構造にした誘導路となっている。
誘導路の間には瓦礫で人間の行き来が制限される場所もあるものの、
超大型モンスターは平然とその瓦礫を通過して侵攻を続ける。- 岩山の内部にあるベースキャンプは、武具なども置いてある小部屋。
旧作ではエリア5以外のエリアに、MHXXでは全てのエリアに直接繋がっており、
出撃に適した構造となっている。
- 岩山の内部にあるベースキャンプは、武具なども置いてある小部屋。
- 砦の最大の特徴として、「耐久値」の存在が挙げられる。
モンスターが砦に対して攻撃する度に耐久値は減っていく。
耐久値が0%になると、ハンターの死亡回数や残り時間に関わらず、
即座にクエスト失敗として扱われる。
故にハンターは、普段のクエストとは少し違い、拠点を守るような立ち回りが要求される。
この辺りは防衛クエストの項も参照されたし。
- モンスターが本砦の存在するエリアに侵入すると、BGMが変化する。
MHP2G以前の作品ではエリア5において「最終決戦」か「大敵への挑戦」が、
MHXXではエリア2において「勇者のためのマーチ」が流れ始める*4。
モンスターのエリア跨ぎと同時にBGMが変化する仕様は非常に珍しく、砦戦の名物といえる演出となっている。
単調な戦闘に辟易したハンターでも、これを聴くとやる気が湧いてくるとか。
MHP2G以前 
- 多くの作品では昼間の砦にのみ赴ける。
MH2及びMHFでは砦にも昼夜が存在しており、夜間はイーオスが出現しない代わりに
降雨のため爆弾が使用できない。
例外としてBCは屋内に存在するため、小タル爆弾等による自爆は可能。
- やって来るのはラオシャンロン(亜種含む)とシェンガオレンのみで、
エリア1~4を移動するモンスターに攻撃を加え続け、エリア5で討伐するという方式になっている。- エリア6は砦の通路となっており、崖下から現れたイーオスが妨害してくる。
特に、BCからエリア5へ大砲の弾を運ぶ際にはイーオスの動きに十分注意すること。 - 強力なモンスターへの対策として、エリア5にはバリスタ2門、大砲2門、撃龍槍が設置されている。
また、エリア2~4にかけて両脇から降る岩は、防衛にあたる人員が落としているらしい
(ハンターにも当たるため、剛種クエストではガンナーがこれで即死するような事態もあった)。
リスクの高い攻撃担当には大軍ではなく、その道のプロであるハンターが少人数で挑むことになる。 - なお、エリア2~4では、崖の左右から張り出した通路やそこから伸びる吊り橋から、
通過するモンスターの背中に飛び降りることができる。
背中に乗ると剥ぎ取りや対巨龍爆弾の設置が出来るため、余裕があれば狙って行こう。- MHFでは穿龍棍を利用することで、様々な場所から背中に無理矢理乗り込むことが可能。
ただし無印当時想定されていなかった仕様であり、場所によってはバグのような挙動を取ることがある。
本来ハンターが進入できない場所までラオシャンロンの背中に乗ったまま移動してしまうと、
ラオシャンロンだけがエリア移動し、ハンターはエリア外の領域に取り残されてしまう。
他作品でも稀に発生するバグであるため、クリア目的なら自力で急いで降りたいところ。
- MHFでは穿龍棍を利用することで、様々な場所から背中に無理矢理乗り込むことが可能。
- エリア3には侵攻を阻むため築かれた木製の砦が存在しているが、
ラオシャンロンはタックル、シェンガオレンはのしかかりで粉砕して奥へと進んでいく。
初期作品においてこのような地形破壊要素は珍しいものであった。
- エリア6は砦の通路となっており、崖下から現れたイーオスが妨害してくる。
- フィールドというよりはモンスターの特性にあたるが、
砦戦のモンスターはエリア5に到達するまで討伐不能となっている。
超大型モンスターの歩みが遅いことも相まって、砦戦は長丁場に成りやすい。
下手に道中で怯ませ続けるとエリア5まで移動できず、討伐失敗になることもある。
さらに、誘導路での戦闘中は敵味方とも行動がワンパターンに成りがちである。
このため、特にシェンガオレン相手では砦戦を嫌うハンターもいる。- MHFの剛種はこの仕様が撤廃され、道中討伐が可能。
初期配置がハンターはベースキャンプ、モンスターはエリア2からとなっているほか、
モンスター自体の行動速度(怒り時のみなんと3倍速)のお陰もあってサクサク進行する。
- MHFの剛種はこの仕様が撤廃され、道中討伐が可能。
MHXX 
- メインシリーズではMHP2Gを最後に足を運ぶ事が出来なかった砦だが、
MHXXにて、ラオシャンロンと共に復活する事が2017年新年のご挨拶動画より判明。
- 直近の登場から幾年も時が経過したためか、フィールドの仕様にいくつかの変化が存在する。
- まず、エリアが2つに減った。エリア1が旧作のエリア1~4、エリア2がエリア5に相当する構成となっている。
2エリアのみになったがエリア自体は道幅も広くなっている。
今作ではエリア1の「前衛砦」、エリア2の「本砦」と護るべき拠点が二箇所に増え、
そのいずれかの耐久値が0%になった時点でクエスト失敗となる。
また、エリア改正に伴って旧エリア6は消滅し、代わりのエリアも用意されなかったため
イーオスたちは姿を見せない。 - MH4Gの戦闘街にもあった「移動式大砲」、「巨龍砲」、「固定式拘束弾」が新設されている。
前作のクエストで得られた情報はきちんと生かされているようだ。
流石に第二王子は妹と違ってきちんと仕事をするようである。
- まず、エリアが2つに減った。エリア1が旧作のエリア1~4、エリア2がエリア5に相当する構成となっている。
- 移動式大砲はエリア1と2両方に一台ずつ設置されている。
フィールドを見るとエリア間をレールがまたいでいるようだが、
移動式大砲を隣のエリアに移動させるといった事は出来ない。- 移動は4Gと同じで左右のスイッチの前でAボタンを押せば、押したスイッチの方向に移動する。
特定のポイントに到達すると止まり、そこで待ち構えるのも4Gと同じであるが、
今回は4Gのものと違い移動中にもぶっ放せるので、操作のうまい人ならどこからでも当てる事ができる。 - 大砲の弾はベースキャンプや停止ポイントの側で採取できるが、ここから採れる砲弾は今までの物とは違い、
木片と縄でくくりつけられた3個セットの弾が手に入る。
装填するともちろん1回あたり3発分入る。
逆に単発の弾が無く3発ずつしか装填できないので、装填上限は9発となっている。
弾はベースキャンプで10回採取出来るほか、エリア1に4ヶ所、エリア2に2ヶ所の採取ポイントがある。 - 発射はもちろん中央の赤いスイッチ。
移動発射機能に合わせたものか、発射スイッチを叩くと装填数に関係なく3発だけ発射される3点バースト方式。
6、9発連続発射するには3回叩かないといけないが、
採取や剥ぎ取りなどと同じようにAボタンを長押しする事で連射する事が可能。
- 移動は4Gと同じで左右のスイッチの前でAボタンを押せば、押したスイッチの方向に移動する。
- 巨龍砲はエリア1にのみある。
- 前衛砦の最奥部に設置されている。
クエスト開始直後は使う事ができないが、ラオシャンロンが射程距離に入る少し前には使用可能になる。 - 発射スイッチは砲台の側の床に設置されている。
滅龍炭を1つ消費する事で発射できるのは4Gの時と同じだが、移動式砲台を接続したりする必要は無く、
発射許可が出ている間はいつでも撃つ事ができる。 - スイッチを押すと砲台が前向きに動いて発射され、龍属性エネルギー弾が山なり軌道で飛んで行く。
ラオシャンロンが立ち上がっているか、砦の壁から少しだけ離れた位置にいないと当たらない。
着弾地点は円で分かりやすくマーキングされているので、目安にすると良い。 - 1発打つと5分のクールタイムが生じる。
ラオシャンロンが巨龍砲の前に来てすぐ撃てば、エリア2に行くまでにギリギリ2発目の発射が可能。(ソロだと余裕)- 緊急クエストのラオシャンロン迎撃戦では支給品として滅龍炭が2個手に入るが、
エリア2には滅龍炭を使うものが何も無いため、エリア1で2発目を撃ちそびれると無駄になる。
2発とも当てないと絶対無理、と言うほどではないので、ある程度気軽にぶっ放しても良い。
- 緊急クエストのラオシャンロン迎撃戦では支給品として滅龍炭が2個手に入るが、
- 前衛砦の最奥部に設置されている。
- 撃龍槍はエリア2の最深部に設置されている。
壁の上にスイッチがあり、ドンドルマ版巨大撃龍槍が4本搭載されている。
こちらは巨龍砲と違ってアイテムを必要としないが、1発打つとその後いくら待っても再使用できない。
エリア2開始時にもわざわざ「撃龍槍は1度だけ使用できます」と注意メッセージが出る。- 他にもエリア2にはエリアの真ん中辺りに吊り橋が新設されている。
ラオシャンロンは橋の下を通る事になるため、ここからラオシャンロンの背中に向かって攻撃可能。
ここから飛び降りてラオシャンロンの背中に爆弾を設置しに行く事もできる。
ただし、ラオシャンロンの頭が橋の下に入る直前に橋中央付近にハンターが居ると、
ラオシャンロンが立ち上がり頭で薙ぎ払ってくる。
攻撃範囲が極めて広いうえにかなり痛く、ガンナーはおろか、生半可な装備なら剣士でも余裕で蒸発する。
また、この上に移動式砲台を持ってくる事ができるが、
砲台は砦方向を向いているため、ラオが橋下を通過するまでは撃っても当たらない。
- 他にもエリア2にはエリアの真ん中辺りに吊り橋が新設されている。
- バリスタ発射台はエリア1・2それぞれ最奥部の城壁の上に設置されている他、
エリア途中の壁の下に発射台の設置された高台がいくつかある。
ただし後者はラオシャンロンが通過する際にタックルで破壊されてしまう。
バリスタの弾は支給品ボックスの中に20本あり、更にその横で10本採取できる他、
戦闘エリアの城壁の上や一部の高台の側で採取できる。
採取回数は固定らしく、上述のベースキャンプの30本の他、
エリア1で合計20本、エリア2で15本採取出来る。- 即ち、4人でパーティを組むと、
45本×4人+支給品20本となり、計算上最大で200本ものバリスタの弾を打ち込める事になる。
バリスタのダメージがこれまで通り80だとすると16000ダメージとなり、
これは大タル爆弾Gに換算すると100個分以上のダメージである。
- 即ち、4人でパーティを組むと、
- 今作ではフィールドマップに砦の位置が表示される。
また、どちらの砦も耐久度が減ってくると%の数字で示されるメッセージ以外に、
マップ上の砦のアイコンが変化する。
余談 
- ギルドは超大型モンスターの接近を確認してから砦を建造するようだが、
よくもまあそんな短期間であれだけでかいものを造れるものである。いったい何人動員したのだろうか。
今更ながら、この世界におけるギルドの力をまざまざと見せつけられるようである。- ……が、ゲーム中のMAPでは守るべき砦に向けてU字を描くような誘導路が掘られている。
これではどの方角に街があっても「誘導路を街以外に向ければ良い」と言われかねない構造である。
これについては諸説あるが、巨龍達の戦意を失わせることを主眼に置いた思想であるため、
いくら誘導路を作っても街の方向へ向かう習性があるのかもしれない。
シェンガオレンはその習性から街を攻撃する可能性が極めて高く、
ラオシャンロンについても、一部では何かに怯えて冷静では無くなってると指摘されている。
ある意味杜撰に見える構造だが、ちゃんと意味はあるのだろうか。- MHXXにて砦のMAPがリデザインされ、砦に向かって直進するような誘導路に変更された。
- ……が、ゲーム中のMAPでは守るべき砦に向けてU字を描くような誘導路が掘られている。
- 「複数のエリアを一方通行で進み、最深部で決戦・討伐する」という流れについては、
砦版シェンガオレンがそういった形態だったこともあり「砦戦形式」と呼ぶ風潮も一部あった。
海底遺跡でのナバルデウス通常種も上記の要素が見受けられる。
大砂漠でのジエン・モーランやダレン・モーランも形式的にはこれに近い。
MHW(:I)ではゼノ・ジーヴァを始めとし、マム・タロト、ベヒーモス、
ムフェト・ジーヴァ、猛り爆ぜるブラキディオス等、
体力を削る毎に複数のエリアを跨ぎ、最終エリアで決戦を行う形式のモンスターが激増した。
関連項目 
モンスター/ラオシャンロン
モンスター/ラオシャンロン亜種
モンスター/シェンガオレン - 別名は砦蟹。
システム/防衛クエスト
世界観/ミナガルデ
世界観/ドンドルマ
フィールド/旧砦跡 - 何らかの要因によって破壊され、長らく放棄されていた砦。アンガルフ砦とは別物。
フィールド/翡葉の砦 - アンガルフ砦とは別物だが、人間の生活圏をモンスター達の脅威から守るために造られたという点は共通。
フィールド/雲見砦 - MHFに登場したフィールド。砦ではあるが古代文明の建造物であるため既にある古龍が住み着いている。
フィールド/砦跡 - 同上。巨大な古代文明の砦であり、様々なモンスターが現れる。