黒狼鳥イャンガルルガの素材で作られたランス。
黒く尖った刀身が特徴的。
本項では二つ名持ちモンスターである隻眼イャンガルルガの武器も扱う。
目次
概要
- 性能は、ごく一般的なガルルガ武器…なのだが、
MHP2G以前はガルルガ武器の特徴である「会心率」を持っていなかった。
その代わりに、非常に高い攻撃力を持っている場合が多い。
またスロットもない訳ではないが、あっても1個と少ないのも特徴。
但し斬れ味は例にもれずに優秀である為、一応使い勝手は悪くない。
性能
MHP
- 初登場作品のMHPにおいては斬れ味こそ素晴らしいが、非常に残念なことになっている。
なんと最終強化のホウテンゲキ【狼】まで強化しても攻撃力がたったの414しかない。
追い打ちをかけるかの如く、この時代には会心率なんてシステムも存在しなかったため、
今日ではガルルガ武器にすっかり標準搭載されている、高会心率による数値以上のダメージも望めない。
加えて、この頃のホウテンゲキは毒属性すら持っていなかった。
- 下位の時点で既にグラシアルブロス、ヴェノムランスなどの優秀な属性付きランスが同等、
あるいはそれ以上の攻撃力を持っており、白ゲージを考慮してもやはり残念武器。
せめて攻撃力460はあればある程度の差別化は出来ていたかもしれないが…
MH2、MHF
- この作品では、MHPの不遇さに更に磨きが掛かってしまった。
まず「烏」の攻撃力は368→345へと下方修正を喰らい、狼には下位で強化出来るようにこそなれど、
そこで強化は終了。上位での活躍が期待できなくなってしまった。
斬れ味もデフォルト白から青にやはり下方修正を喰らい、全体的に性能がダウンしてしまった。
- ……と悲観「出来た」のは、ついこの間までの話。
現在MH2ではオンラインサービスが終了し、オフライン(下位)しかプレイできなくなってしまった。
しかし、それはこの武器を相対的に強化させることとなる。
というのも、オフラインで作れるコレ以外のランスは優秀なものでも攻撃力391までであり、
斬れ味レベル+1を付けても短い青ゲージが限界であった。
一方こちらはそれを頭一つ抜けてオフライン最強の攻撃力414、
更に斬れ味も匠無しで青、匠を付ければ白と、
オフライン目線で見れば総合的に非常に優れたランスとなっているのだ。
地味にスロット1もあり、汎用性まで兼ねそろえている。
黒狼鳥の尻尾8本がネックとなるものの、今のMH2を楽しみたいのならば作っておいて損はない。
- MH2から引き継いだツリーを独自に進化させてきたMHFにおいても、
ホウテンゲキは、未だに狼止まりである。なんとも不遇である。
MHP2(G)
- これまでの不遇がまるで嘘のような超強化を施され、真の実力を見せるようになる。
その変貌ぶりは以下の通り。- まず、下位の【烏】の時点で攻撃力368となり、少なくともMHP時代の攻撃力に戻った。
更にスロットも一つつき、申し訳程度に毒属性60も追加され、一回位は毒ダメージも狙えるように。
緑ゲージがデフォルトであるものの、下位では充分な長さである。 - 次に、上位の【狼】だが、攻撃力は一気に460まで向上。
これまでのホウテンゲキ【狼】を大きく上回る攻撃力を持つだけでなく、毒属性140まで付いている。
また匠が必要でこそあるが、安定した青・白ゲージの長さも併せ持ち、おまけにスロット1も健在。 - そして、G級強化の【凶】。
申し分ない攻撃力621、PS次第で充分化ける毒属性160、
あのレイジングテンペストに匹敵する紫40、更におまけのスロット1と優秀な性能を持つ。
強化に特別なレア素材が必要ないのも強みだろう。
これまでの不遇って…
- まず、下位の【烏】の時点で攻撃力368となり、少なくともMHP時代の攻撃力に戻った。
MH4
- これまでのホウテンゲキとはほぼ別物といっていいぐらい性能が変更されている。
- まず挙げられるのは若干攻撃力が下がった代わりに高めの会心率を手に入れたことだろう。
具体的には【烏】で10%、【凶】に至っては25%である。実質的な攻撃力はそれ程かわっていない。 - そしてどういうわけか毒属性値が大幅強化され、【凶】は390である。
- 加えて、【凶】のスロットは2つあるため、スキル面での汎用性も高い。
- もちろん優れた斬れ味ゲージも健在。
過去作品のホウテンゲキと単純な比較はできないが、
総合的にはかなり強化されたと言えるのではないだろうか。 - まず挙げられるのは若干攻撃力が下がった代わりに高めの会心率を手に入れたことだろう。
- ただし、今作のガルルガが探索とギルドクエスト専用モンスターな上、かなりの強さを誇り、
素材面でも堅く斬りづらい尻尾を大量に要求されるなど、製作難易度は高め。
MH4G
- G級ではホウテンゲキ【厄】を経て最終強化の黒狼軍のホウテンゲキに強化される。
その性能は、まずまずの攻撃力575、さらに磨きがかかった毒属性500、高い会心率30%にスロ3を持ち、
斬れ味は素で白、匠で短めだが紫が出ると、かなりの高性能に仕上がっている。 - 会心率が高い毒属性武器なので
今作から追加された新スキル、会心撃【特殊】との相性が良い。
しかしリンク先をご参照の通り、特殊会心は剣士では効果が薄いスキルなので
枠が余ったら発動させておく感覚でよいだろう。
- 強化すると刀身のデザインが変わり、今までの一本槍から豪奢な三叉の槍になる。
- 説明文によると、辺境の国を震え上がらせる「黒狼軍」が使用した槍であり、
無数の槍を掲げ、慈悲無き侵略の行進を続けたという。
MHXの説明文では、新たな内容となっており、
黒狼軍の象徴である、この槍が切り開いてきた道は非情であった。
MHX
- 今作ではホウテンゲキ【烏】をそのまま強化したホウテンゲキ【狼】、
【烏】LV3から獰猛化素材で派生、強化した黒狼軍のホウテンゲキ、
さらに隻眼イャンガルルガの素材で作れる隻眼軍のホウテンゲキ、とホウテンゲキが3種もある。
なお、ホウテンゲキ【烏】は一発生産の他、ベルダーランスLV4→クロスコロリスLV2からの派生も可能。
隻眼軍のホウテンゲキの元である「ホウテンゲキ【禍】」は一発生産のみとなる。- まず下位から使えるホウテンゲキ【烏】だが、微弱な毒属性がついた物理寄りの性能。
最終強化のホウテンゲキ【狼】の性能は、攻撃力210に毒属性14、素でそれなりの青、
匠で出るのは全て白、スロット1と貧弱な毒属性値以外は優秀。
ただ、斬竜槍グラナトや王牙槍【若雷】などこれと似た性能の通常属性武器は普通にあるので、
それらと低い毒属性で差別化できるかと言われると…。 - 獰猛化派生の黒狼軍のホウテンゲキは低めの攻撃力170を会心率25%で補い、
毒属性値44に素で【狼】より長い青、匠で【狼】より短い白にスロット2の属性重視の性能。
なぜか最終強化に煌黒龍の尻尾を使うので、完成はHR80以降(イベクエならHR8以降)とかなり遅れる。
良くも悪くも毒属性値に偏ってるので毒状態を維持したいクシャルダオラや
毒に弱く毒の時間も短いため高属性値が腐りにくいウラガンキンに担ぎたい。
- まず下位から使えるホウテンゲキ【烏】だが、微弱な毒属性がついた物理寄りの性能。
MHXX
- G級強化に対応。それぞれ限界突破及び究極強化が可能に。
- 通常種武器はホウテンゲキ【凶】となる。
攻撃力は340とかなり伸びたが、毒属性値はたった18。
その上斬れ味が素では長い青しかなく、匠でも紫が出てこないというまさかの事態に。
無属性武器として見てもかなり貧弱であり、残念ながら出番はないだろう。
- 獰猛化武器は黒狼方天戟【玄】となる。
攻撃力280とやや低めだが、素で白50、匠+2で紫30が現れる。
会心率は据え置きの25%、属性値は48と4しか上がっていないが依然としてトップタイ。
MHW:I
- イャンガルルガの復活に伴いこの武器も今までの名前と見た目を携えての復活。
今作ではホウテンゲキ【狼】までの登場となる。 - しかしながらこと【狼】においては攻撃力621かつ会心率25%とこれだけでも優秀。
- 反面毒属性値はかなり低めの240。
- この性質上、物理攻撃面を目当てに毒はオマケで使っていく場合がほとんどだろう。
そんじょそこらの無属性ランスと比較しても優秀で作成可能になったらまず作って損はない性能。
- この性質上、物理攻撃面を目当てに毒はオマケで使っていく場合がほとんどだろう。
- 唯一の欠点は作成タイミングの遅さ。
ストーリー上のラスボスを倒したあとのエンドコンテンツ内でのみイャンガルルガが登場する為、
必然的に作成はクリア後になる。
ホウテンゲキ【禍】
MHX
- 二つ名武器である隻眼軍のホウテンゲキは攻撃力190に会心率10%、毒属性値34、素で黒狼軍より長い青、
匠で出るのは全て白で、二つ名武器共通のスロット0に狩技ゲージがたまりやすい特殊能力持ち。
非常にバランスがよく使いやすい。爆破が通りづらい大連続狩猟では大活躍するだろう。
非常に似た性能の武器に紫毒姫のレギーナソーンロゼがあり、
同じ攻撃力と会心率に、4だけ高い毒属性38、斬れ味は青、白ともに隻眼に少し劣るなど、
ほとんど同じ武器と言ってもいいような性能をしている。
他の武器種では隻眼武器が無属性だったり、毒で被っても砲撃や旋律で差別化していたのだが、
ランスだけはそういった要素がないためほとんど丸被りしている。
正直マルチなら見た目が好きな方を選べばいいのだが、ソロなら斬れ味で勝る隻眼が有利か。
MHXX
- 隻眼軍のホウテンゲキを究極進化させることで隻眼方天戟【災】となる。
その性能は、- 攻撃力290
- 会心率20%
- 毒属性40
- 斬れ味は素で白80、匠+2で紫30
- 二つ名武器共通のスロット0と狩技ゲージ蓄積ボーナス
- 同じ二つ名毒槍のレギーナソーンエピネと比べると長い白による継戦力に長けており、
素の会心率が10%高いお陰で超会心構成との相性も良い。
あちらは素で紫が出ているため物理火力は上だが、長さは20と心許ないため匠や業物がほぼ必須。
スキル自由度はこちらの方が高く、上手く差別化されていると言える。
余談
- ホウテンゲキもとい「方天戟」とは、槍と戦斧を融合させたような大型の戟(矛)の一種である。
刺突用の刃とは別に「月牙」と呼ばれる三日月形の刃が付けられており、
使いこなせれば「突き」「斬撃」「打撃」「薙ぎ払い」などの複数種類の攻撃をそれ一本でこなす事ができるという。
因みに月牙が片刃の物と両刃の物が存在し、片刃の方は「戟刀」などとも呼ばれる。
ハルバードと同様の武器だと思って問題ない。
一応、このイャンガルルガのランスも槍身の根元が月牙のように見えなくもないが、
これで斬撃を繰り出すのはなかなか難しいのではないだろうか?- あの「三国志演義」に登場する武将・呂布は、
「方天画戟(ほうてんがげき)」という武器を振るっていたとされている。
この方天画戟も、片刃の月牙を持つ方天戟の一種であるとされている。
実際の見た目・扱われ方はどちらかというとガルルガ武器でもダイトウ寄りである。- ちなみに、呂布は至って好戦的な性格。
董卓を討ち、劉備三兄弟を相手に一騎で迎え撃ち、
負けたことは数えるほどしかなく、「人中の呂布」と謳われた猛将。
好戦的、圧倒的な強さに武器名と、イャンガルルガを彷彿とさせる。 - MHXの二つ名装備である隻眼シリーズは明らかにこの呂布をモチーフとしたデザインなので、
是非この武器を装備してみよう。サマになること間違いなしである。
オトモにもガルルガネコ装備*1を着せ、
三国志縛りでギルカ登録すると非常に映える。
実践面でのホウテンゲキ(というかランス)との相性も、
張り付いていられる相手なら連続攻撃が得意な武器種であり、
怒り状態時にもガードで保険をかけながら挑戦者の恩恵を受けられるとなかなか上手くまとまっている。
但しガルルガだからかスタミナ関連スキルは一切無しである為、この辺はフォローしたい。
- ちなみに、呂布は至って好戦的な性格。
- 4での再登場時にはランスのモーションになぎ払いが追加されていたため、
頑張れば根元のパーツで斬撃を繰り出せるようになった。
その姿はさながら群がる雑魚を軽々と蹴散らす三国志の猛将である。
- あの「三国志演義」に登場する武将・呂布は、
- 親和性が高いのか、どの作品においてもホウテンゲキ【烏】の生産にはマカライト鉱石を要求される。
特にMHPでは20個も要求されるため、作りたいなら計画的に。
とはいえMHPのガルルガ武器はどれも産廃なため、作る必要は殆どなかったりもするが。
関連項目
モンスター/イャンガルルガ
モンスター/隻眼イャンガルルガ
武器/ガルルガ武器
武器/抜山蓋世の乱刃ガゲキ - 「方天画戟」が名前の由来になっていると思われる。