無印~MHP2G、MHX、MHXX、MHFに登場する大剣。
赤色のラインの入った斧のような外見が特徴で、
古来より力自慢の戦士が愛用していたという。
目次
能力 
無印~MHP2G 
- ここまで読むと、「序盤のバランスブレイカーになるのでは?」と思う人もいるかもしれないが、
ある一点が大きな問題を抱えていた。
それは斬れ味がとんでもなく悪いという点である。
本武器は素で超短い黄色ゲージ。匠の力を借りてもちょっとの緑ゲージ。
ジャッジメントも緑ゲージが少々伸びる程度。
この斬れ味の悪さにはガンキン武器やアカムト武器もビックリだろう。*1
せっかく高い攻撃力も斬れ味の問題で思うような力を発揮できず、正に宝の持ち腐れである。
しかも製作時期が早すぎるあまり、匠を発動させることも実質不可能な状態。トドメにスロットなし。もっとも、この性能だとスロットがあろうと使われなさそうだが。
せめてクエストレベル上昇の繋ぎ…としてもやはり使わない人が大多数だと思われる。
- なお、上記の性能はMHP2(G)当時のものなのだが、
真に恐るべきはこれでもまだ改良されたほうだったという事実である。
初代MH及びMHGにおけるハルバードはどのような性能だったかと言えば、
斬れ味ゲージが最大でも橙色(それも短い)という、もはや鈍器同然のナマクラ武器であった。
つまり、クエスト開始時から斬れ味のアイコンにヒビが入っている…
またハルバード改→ジャッジメントと強化するに従い攻撃力が落ちるかわりに斬れ味が伸びるが、
それでも黄色が精一杯。
さらにこんな性能で、オンライン上位以降にならないと生産できない。清々しい程の産廃っぷりである。
- しかし、この武器が旧作では毎回使い道がない産廃だったのかと言われると実はそうでもない。
MHPではハルバードからジャッジメントに強化すると斬れ味は黄から大剣で運用するには問題ない長さの緑となり、
攻撃力が816から1104まで一気に伸びる。
ハルバードの生産または強化に上竜骨が必要なのだが、
初期から受注可能な集会所★4のリオレイア討伐またはイャンクック討伐で入手が可能。
そしてジャッジメントの強化に必要な素材でネックになるカブレライト鉱石はラオシャンロンを討伐または撃退すれば
農場の採掘ポイントの拡張によって入手可能となる。
つまり村ラオシャンロンまで到達すれば生産が可能。ここからの強化は無いので将来性は皆無だが
村から集会所G級序盤~中盤までの繋ぎとしては十分すぎるほどの性能である。
村ラオシャンロンをクリアすると天と地の怒りが受注可能になるのだが、
金銀夫婦共に翼が弱点のため直接狙える大剣との相性は悪くなく、
高台利用や閃光漬けに加えてこの武器で挑めば下位防具でもクリアは難しくないだろう。
- MHP2Gではウカムルバス討伐後にジャッジメントGが作成可能。
攻撃力が1440と引き上げられたが、
相変わらず斬れ味レベル+1で青止まりという性能。
当然(会心率を考えても)アーティラートや轟大剣に敵うはずもなく、採用率は低迷を極めた。
MH4G 
- MH4Gではハルバードは登場しないが、
代わりに以前は強化後の武器だったエクスキューションがティガノアギトから派生する形で登場した。
本流はモノブロス及びその亜種素材を使い、「改」を経て「執行人の大斧」が最終強化となる。
しかし、エクスキューションから派生させ、「角王剣アーティラート」を作成するハンターの方が多いだろう。
武器の性能差のみならず、「執行人の大斧」を作成するために必要なモノブロス亜種の超強化も相まって、
本流の武器は殆ど見かけないのが現実である。
MHX 
- MHXにおいて久々に登場。一発生産の他、ベルダーブレイドから強化することでも作れる。
一足先に復活していたエクスキューションとは強化ツリーが完全に別離されている。
4回のレベルアップを経て、集会所★7で最終強化のジャッジメントに強化可能。
- 過去作では斬れ味の悪さから残念な扱いだったが、今作におけるジャッジメントの性能は
- 覇王剣クーネエムカムに並ぶ攻撃力250
- マイナス会心は無し
- 斬れ味は素でそこそこの緑、レベル+2で青30
- スロット0
しかし上位でも黄色だったりした過去作と比べると斬れ味が幾分かマシになっており、
攻撃力も一二を争うレベルにまで上がっているなど中々の強化を受けている。
因みに青ゲージを出すと白ゲージで最強の攻撃力を誇る蝦蟇の大包丁【荒砥】に期待値で並ぶが、
斬れ味レベル+2の発動が難しいため高性能な護石でなければ実現できないだろう。
従って青ゲージを発動させる運用はあまり現実的ではないと言える。
- ただ、本作ではこの武器の特性を引き上げるスキル「鈍器スキル」が存在する。
これは緑ゲージ以下の時に攻撃力がアップするという画期的なスキルであり、
斬れ味の悪いジャッジメントにはお誂え向き。
無論青ゲージを出した方が火力が出るのは言うまでもないが、
斬れ味+2と比べれば発動が簡単なので現実的な範囲で採用できるだろう。
従来の大剣と同じ様に運用するのは相変わらず難しいが、
鈍器スキルの登場により活躍の場が与えられたのは嬉しい限りだろう。- 鈍器運用する上では前述のクーネエムカムがライバルになる。
彼方は会心率45%を持つため緑ゲージでは火力で負けるが、
斬れ味が更に酷く、斬れ味+2で漸く緑30という有様。
黄色ゲージだと斬り方補正の弊害をモロに受けてしまうので、扱いやすさで差別化できるだろう。
作成時期もジャッジメントの方が早いが、鈍器スキルを付けるには鈍器+5のスキルポイントと、
装飾品スロットを持つアカムトRケマルが重要なため、本格的に活用できる時期はほぼ同じ。
- 鈍器運用する上では前述のクーネエムカムがライバルになる。
MHXX 
- 究極強化でトーメンターになる。
攻撃力は全大剣でもトップクラスの370で、斬れ味は十分に長くなったが相変わらずの緑。
斬れ味レベル+1で青、+2で短めながらも白ゲージを手に入れ、会心率もスロットも無しと他の特徴は据え置き。
- 今作では覇神剣イクセエムカムの他にも優秀な鈍器が増えており、
それなりの会心率がある物凄い継戦性能の鈍器や僅かな会心率と防御+多少の氷属性付き鈍器、
スキル次第でかつての汚名を返上できる多用途鈍器といった強力なライバルが増えている。
また、ネタ方面ではこれまでのウリだった毒属性トップを他武器に奪われた結果、何故か鈍器として覚醒した一品や、
前代未聞の武器種乗っ取りが行われた水属性鈍器なんてのもある。
- ただし、トーメンターはこれらの鈍器大剣
及び、上で触れられなかったもう一本と比較すると、
完成時期がG★4と速く、圧倒的に強化素材が入手しやすいのでG級攻略用の鈍器として使えるのは明確な強み。
鈍器スキルが計算式の変更で攻撃力が高ければ高いほど有効になったうえ、
G★1~G★2ぐらいまでならモンスターの肉質が柔らかいので緑ゲージでも弾かれにくいのも追い風。- また、斬れ味レベル+2で白を出した場合、結構な火力が出るため匠運用の道もある。
同じ匠2運用だと、残念ながら断骨のような上位互換品こそあるものの、
匠2の期待値自体は全大剣の中でも五指に入るほどである。
- また、斬れ味レベル+2で白を出した場合、結構な火力が出るため匠運用の道もある。
- と、MHX系列ではかつてのどうしようもないナマクラとは思えないほどの大躍進を遂げたので、
この機会に担いで使ってみるのも一興。
この武器が好きなハンターには朗報であろう。
MHF 
- MHFではハルバード→ジャッジメント→エクスキューション→(同)改
→執行人の大斧→処罰者の凶斧→パニッシャーと強化可能。
- 執行人の大斧まで強化すると、素で若干の青ゲージ、斬れ味レベル+1で白ゲージは出るようになる。
古龍骨が若干手間だがそれ以外は入手しやすい素材で構成はされているため、
強化段階は多いが強化難度は高くはない。
ただし、パニッシャーまで強化しても性能的にはかなり厳しいものがある。
- MHFにはハルバードの青色バージョンともいえるSP武器「ハルムベルテSP」がある。
ずしりと重い戦斧。これを持つ事は誇り高き戦士の証。
こちらは無属性SP武器故にかなりの高性能であり、HR5序盤の武器としては中々のもの。
ただしかつてはかなり強化素材が入手しづらかった。
MHP2の訓練所におけるハルバード 
- 上述したようにMHX系列を除くと斬れ味の問題が極めて重たいハルバード。
それならMHP2Gまでの作品では「そんなにボロクソ言うなら別に使わなければいいんじゃないか」と思うかもしれない。
確かにそれで済めばそこまで問題にはならなかったであろう。
しかしこの武器の引き起こしたある問題がある。
それは訓練場の「フルフル討伐訓練」に、この武器で挑めと教官が言ってることだ。
当然、訓練所の全ての武器種で全モンスター討伐が入手条件となっている増弾のピアスを入手するためには
この訓練もクリアしなければならない。
- フルフルの戦闘力は皆様ご周知の通り。
多くのハンターにトラウマを植え付けてきたフルフルと闘う時点でかなりの難易度だというのに、
上記の通りとんでもなく悪い斬れ味を持ったハルバードで挑まねばならない。
当然心眼なんて便利なスキルは発動していない。
やはりカプコンはドSである- 基本的に頭か胴体を攻撃しないとまず弾かれて隙が生じる。
しかも、胴体を攻撃しても足などにあたってしまいやすいので実質は頭への集中攻撃になる。
雷ブレスなどの攻撃後の隙をうまくついて着実に攻撃しなくてはならない。
- さらに言うなればこの時の防具はザザミシリーズである。
雷属性攻撃を操るフルフルに対して雷耐性が貧弱なザザミで、である。
しかも雷耐性マイナスのスキルまでついている。
一発一発が重くかかってくるのでやはり注意が必要。
- 教官の言う通り、溜め斬りを当てることができればほぼすべての部位に対し、
はじかれることなく攻撃を加えることが可能。
動きが遅いフルフル相手に溜め斬りの練習をするといい、ということだろうか。
攻撃タイミングを間違えたり溜めを欲張ったりすると非常に重い一撃をもらってしまうため、
フルフルの動きがかなり速くなる怒り状態のときなどは特に注意したい。
- ちなみにこの訓練のポイント倍率は120%と全訓練中最高。
結構いいタイムで倒せれば、フルフル討伐訓練の中ではポイントをよく稼げる。
溜め斬りさえ当てられればダメージは稼げるし、厄介な咆哮をガードできるので安全性も高い。
慣れてしまえば結構安定してクリア可能になっている。
この訓練をクリアできるのであれば大剣でフルフルと戦うのは楽になるだろう。
- 基本的に頭か胴体を攻撃しないとまず弾かれて隙が生じる。
- この件の類似例として、上位で解禁される特別訓練の「ラージャン討伐演習」では、
ランスの装備で鋼氷槍が抜擢されている。
この武器は斬れ味ゲージの緑がたったの10しかなく、
斬れ味が黄色に下がってしまうとラージャンの頭と尻尾以外の全ての部位ではじかれるようになってしまう。
戦う相手があの素早さと攻撃力を高水準で両立させているラージャンということもあり、
はじかれてしまったらそこに非常に痛い一撃を加えられることはまず避けられない。
一応発動スキルに業物が含まれてはいるもののあまりフォローにはなっておらず、
この演習は通称「ラーランス」などと呼ばれ、MHP2当時は最難関の討伐演習だとして恐れられていたという。- また、MH3Gの闘技大会「ロアルドロス亜種討伐」では、
大剣装備に同じく黄ゲージのゴーレムブレイドが抜擢されている。
だが、こちらは剣聖のピアスによって心眼が発動しているため、
弾かれて隙を晒すという事態だけは避けられるが。
ちなみにこの闘技大会は、MH3Gでは唯一の亜種が登場する下位クエストでもある。
- また、MH3Gの闘技大会「ロアルドロス亜種討伐」では、
余談 
- ハンター大全には
「斬れ味よりも攻撃力に重点を置いた武器で、大剣と言うよりは斧のような外観を持つ。
安定感はあるがその威力により、刃こぼれを起こしやすいのが欠点。
強化を行うと刃こぼれしにくくなり、多少は扱いやすい武器となる。」
と書いてある。威力が高く刃こぼれをしやすいという事らしいが
威力の高い武器なんて上位やG級までいけばザラなので、説明になってない気もする。
そして強化すると確かに刃こぼれを起こしにくくはなるが、ゲージそのものは強化されない。
継戦能力は確かに上がるが、扱いやすくなるかどうかと聞かれたら…
一応レア度が低い素材を主に使うので威力の割には耐久力が無いのかもしれない。
- 現実におけるハルバードとは、槍の穂先に斧、鉤爪を取り付けた武器のことである。
一説にはポールアーム(竿状武器・長柄武器。槍など両手で扱う長柄の武器全般を指す大分類)の最終進化系と言われる。
突く、斬る、払う、叩く、引っ掛けるなどこの分野の武器に求められたおおよその用途をこなすことが出来、
その利便性から時代によって入れ替わりの激しいポールアームにおいては破格の運用期間となる
13世紀から300年以上実戦で使われ続けた。
詳しくはこちらを参照していただきたい
- ただし、多用途ゆえに使い方が複雑で、よっぽどなベテランの兵でなければまともに使いこなすことができず、
(状況に応じて最も適した運用を瞬時に判断して使わなくてはならず、
それなら突くだけの槍、斬るだけの斧、引っ掛けて相手を転ばせるだけの鉤や鎌など、
用途がはっきりしている武器のほうが使いやすいということが多かった)
そもそもパーツの多さゆえにかなり重い武器であり、スペック通りの使い勝手とはいかない武器だったとされる。
ただし、それゆえにハルバードの使い手はそれだけで「百戦錬磨の猛者、一流の兵士」と見なされたようだ。 - また、ポールアームとしては長く使われたものの、
西洋への銃の伝来がハルバード誕生からほどなくあった為、一線で活躍していた期間は銃器ほどは長くなかった。
(ハルバードが広まったのが13世紀ごろとされ、16世紀ごろには欧州全土でマスケット銃が戦闘の主軸となった)
むしろハルバードは前述のように「猛者の武器の象徴」であったことや、
パーツが多くて装飾的に優れていた事などから、
パレードなどにおける騎士が持つファッション的アイテムとして息が続いていくこととなり、
なんと21世紀現在でもバチカン市国やヨーロッパ王侯貴族の儀礼行事における兵士の装備で使われている。
この武器の登場時はこれらの武器種が存在しなかったので仕方がないのことなのだが。
後の3Gでは、より現実のハルバードに近い山塊衝ベルグランデが登場した。
中国の方天戟(ホウテンゲキ)も似たタイプの武器であり、こちらはガルルガ武器のランスとして登場している。 - ただし、多用途ゆえに使い方が複雑で、よっぽどなベテランの兵でなければまともに使いこなすことができず、
- 間違ってもスーパーデラックスな某ピンク玉
に登場していたよく墜落される空中戦艦
のことではない。
かなり有名な作品なので、ハルバードと名を聞いたときに
一瞬でもこっちの方が頭に浮かんだハンター諸君も少なからず居るだろうと思われる。
名前の由来も同じとしており、英名の綴りが武器としてのハルバードと同一の「HALBERD」である。
持ち主が剣の使い手であるのも一緒である。- …というのは昔の話であり、最近は「HAL~」以降の綴りが微妙に変更されたことで
名前の由来が以前と異なってしまった。
- …というのは昔の話であり、最近は「HAL~」以降の綴りが微妙に変更されたことで
- ちなみに“ジャッジメント(judgement)”は「判決、裁判」を表す英単語で、“judge”の名詞形である。
judgement(審判)と言う名前のタロットカードもある。
この性能からすると、どうも逆位置の行き止まりや悪報にしか見えないが。
- MHXXにて登場したトーメンター(tormenter)は「苦しめる者」という意味。
本作では名前負けはしていないだけの性能があるので一安心である。
- 余談だが、某小学生雑誌では、
あろうことかこの武器をおすすめ武器として紹介している(それもMHXではなくMHP2時代である)。
確かに大体手軽に作れて攻撃力「は」高いが……。
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