ドボルベルクの素材を用いた片手剣。
目次
概要 
- 尾槌竜ドボルベルクを素材とした重厚な片手剣。
苔甲を素材とした緑色と黄土色とカラーリングをしており、刀身は切っ先が左右対称のヘラ状で、
史実の刀剣でいうところの中近世ヨーロッパにおける「処刑人の剣(斬首用の剣)」に酷似した形状をしている。
剣の鍔や盾は両刃の斧のような形状であり、かなりボリュームがある。
性能 
- シリーズ通して、高い攻撃力と斬れ味、若干の防御UP効果が特徴。
MHP3 
- 初登場。
初期銘は「バウムシュミット」で上位強化形がデンドロネデスとなる。
ドボルベルクの武器は攻撃力や斬れ味などの基礎ステータスが高く、
マイナスのステータスが少ない。
これも特徴に則っており、- かなり高い攻撃力220(ブーストで235)
- 斬れ味は素で青、匠スキルで白
- 会心率は0%、地味に嬉しいスロット1
- しかし、ドボルベルク武器の唯一の欠点である無属性もしっかり備えてしまい、
片手剣にとってのもう一つのダメージソースを失ってしまっている。
しかしながら攻撃力がそれを補い、
物理肉質の柔らかい部位には属性武器に並び得るダメージをたたき出す。
属性武器の弱点である大連続狩猟クエストや同時クエストでは、
片手剣で挑む際には心強い味方になってくれるだろう。
また、不意の乱入クエストにも安心して対応できるのも魅力。
弱点武器と比べて総合火力では劣るが、
何が相手でも平均以上のダメージが見込めるオールラウンダーである。
- 作成にあたっては、各種ドボルベルク素材に加え、レア素材もしっかり要求される。
作成は計画的に。
MH3G 
- 今作ではG級が追加され、最上質の素材の導入により更なる強化が可能になった。
ちなみに亜種武器は追加されていない。
最終強化の嶺刻ブルトカロデナは、
攻撃力364、防御+40という攻防に優れた武器となった。
白ゲージも得たがわずか10。しかしながらスキルで伸ばせば紫こそつかないが60に伸びる。
更に覚醒で水属性200まで出現し、攻撃面に不足はない…はずだった。
- あとはアルスタのG級強化に対抗できればよい、と思われていたが、
思わぬ逆風を受けることとなる。そう、爆破属性の台頭である。
手数に優れる片手剣と状態異常の相性は周知の事実だが、
爆破属性の「蓄積値に達すると固定ダメージを与える」と言う前代未聞の仕様により、- 追加ダメージが非常に早いペースで狙える
- 殆どの相手に爆破属性が効く汎用性の高さ
更にこの爆破片手剣、破岩剣デストルクジオは、
攻撃力350に紫ゲージと、単純な期待値でもブルトカロデナを上回るので、
跡形もなく存在意義を吹き飛ばされてしまった。- では百歩譲って無属性片手剣の中で比較してみよう。
すると、紫ゲージ50に会心率35%と、
爆破武器に負けず劣らずの七星剣【禄存】に敢えなく頭を垂れることになる。
単純な期待値ではこちらが若干高いが、やはり斬れ味や会心率の差では勝てないのである。
- 千歩譲って覚醒させて水属性武器としての運用を考えてみると、
今度は物の見事に皇剣アークカリオンにその存在意義を引き裂かれることになる。
あちらは覚醒要らずに同攻撃力、40高い水属性値、そして紫ゲージと、
総合性能では全てにおいて完敗である。
更に、属性値特化では苦剣アメジストリムの壁もある。
- トドメとして、覚醒前提ならば無慈悲にもマスターオデッセイが立ち塞がってくる。
及第点の攻撃力336に加え、水属性値はこちらの2.4倍。
無論紫ゲージも完備し、オマケにスロットも1つ多い。
流石に彼らに防御+40のみのアドバンテージでは勝てるはずもない…
- 作成難易度もかなり高い。
なんとこの武器、作成に堅牢なねじれた角を2本も使うのである。- こちらはG級ディアブロスの素材であり、
戦えるようになるのは覚醒ブルトカロデナが輝くはずだったブラキディオスより後。
一つ前のデンドロネデスで★6(G★1)を乗り切ろうにも、
こちらは攻撃力350で匠で白が10という性能に対し、
無属性片手剣には同時期に作れる戦輪刀ジャロジャロがある。
攻撃力は322と少し低いが、会心率は+15%で、匠でしっかり紫が出る。
それを作ってしまえば★6は乗り切れるので、あとはネブラX一式にダーティーグラフを作って、
満を持して爆砕の連鎖でデストルクジオ一直線である。
この作成難易度の高さもまた、趣味武器としての立場に拍車をかけてしまっているだろう。 - こちらはG級ディアブロスの素材であり、
MHX 
- ドボルベルクと共に、久々の復活。
ハンターナイフ→ハンターカリンガ→ヘビィバングという長い派生強化ルートを辿って、
ようやくバウムシュニットとして生産できる。
最終強化は山刻デンドロネデス。攻撃力210に防御力+10、そして空きスロット1つとまあまあいつも通り。
素では短い青だが、匠+2を発動すると白40という優秀な斬れ味を確保できる。
これによって再び最強の無属性片手剣に返り咲いた…わけがなかった。- MHP3では高い水準だった攻撃力だが、MHXには同攻撃力で属性持ちの武器がごまんと存在する。
例えば爆剣サーモバレッジ。ほぼ同じ斬れ味に爆破22。
他にもマスターオデッセイ。匠で白40、空きスロット1に水30。
全属性にあるわけではないが、もうサーモバレッジに存在意義を9割食われているのはご想像の通り。
そして白ゲージが出る無属性片手剣の枠の中で見ても、実は攻撃力240をマークする武器が二つもある。
持っていること自体が一種の勲章と言われる真・煌竜剣はまあ仕方ないにしても、
たかが骨武器のボーンタバールごときに性能と作成難度の両方で惨敗するというのは如何なものか。
というわけで、仙骨を使ってまで作る価値があるとはとても言えないシロモノになってしまった。
- MHP3では高い水準だった攻撃力だが、MHXには同攻撃力で属性持ちの武器がごまんと存在する。
MHXX 
- G級素材によって更なる強化が可能に。
巨竜結晶を求められる関係上、究極強化はHR60まで待つことになる
(イベントクエストを利用する場合はその限りではない)。
究極強化「嶺刻ブルトカロデナ」の性能は、- 攻撃力340に会心率0%
- 無属性
- 素白40、匠+2で紫20
- 添えるだけの防御+10
- スロット1
攻撃力も大きく伸び、今度こそ最強の無属性片手剣に返り咲いた…と思いきやそんなことはなかった。
ラギアクルスの片手剣、豪雷迅剣ミカツチの性能を見てみよう。
攻撃力340、会心率0%、雷属性17、素白40に匠+2で紫20、スロットなし。
基本スペックは同等で、雷属性17とスロット1&ほぼ空気の防御+10がトレードオフの関係になっている…
と言いたいところだが、属性付加によって多少でもダメージが増えるのに比べれば、
スロット1&ほぼ空気の(略)では釣り合っているとはいいがたく、
僅差とはいえ実質下位互換になってしまっている。
要するにダイワロスの再来である。
- 無属性の枠で見ても、素で紫20を持つ真名ウンネフェルや無明刃【道諦】、
こちらと同等の攻撃力に会心率5%、匠+2で紫50が出る鬼濤十手【同心】、
圧巻の攻撃力360を持ち匠+2で紫40が出る上に作製難易度が非常に低い断骨のタバールなどなど、
強豪がひしめいている。
残念ながら今作でも出番は無いだろう。
余談 
- 初期段階の銘「バウムシュニット」はドイツ語であり、
「バウム(Baum)」は樹木、「シュニット(Schnitt)」は切るという意味。
英語に変換すると「ウッドカット」というニュアンスである。
この武器の場合は「(ドボルベルクの尾甲のように)木を切り倒すもの」といった具合か。
- 強化形の銘の「デンドロ(Dendro)」はラテン語で樹木を意味する。
洋ランのデンドロビウムを連想する人もいるかもしれないが、
そちらも由来は同じで、野生のデンドロビウムが木の上で育つことに因む名である。
「ネデス」は単語としては無く、何かのもじりと見られる。
関連項目 
モンスター/ドボルベルク
武器/ドボル武器
武器/ミラブレイド - 本武器と同じく処刑人の剣が外見のモチーフ。ただし切っ先が片刃刀に近くアレンジされている
武器/代償のネイディア - 同上。こちらは切っ先が長方形に近くなっている(史実の処刑人の剣にも見られたデザイン)