武器/ボーンククリ

Last-modified: 2023-11-01 (水) 16:04:19

多くの作品に登場する骨素材の片手剣。
「ボーンククリ」とその強化先の形状である「ボーンピック」「ボーンタバール」もここで扱う。

目次

概要

  • シリーズ伝統の骨製片手剣。
    威力の低さを手数で補う武器。
  • 骨をそのまま加工したシンプルなデザインの武器。ククリの名の通り、見た目はククリナイフである。
    最初期に手にする武器のため、剣盾ともに特別な装飾は施されていない。

性能

  • ハンターナイフと対を成す最序盤の片手剣だけあって、攻撃力も斬れ味も低い。
    多くの作品で初期武器としてハンターナイフが採用されている関係上、
    敢えてこちらを作って使う人はあまりいない。
    一応ハンターナイフより攻撃力が高めで、代わりに斬れ味が悪い傾向にある。
    大抵は黄色ゲージであり、序盤の強化でなかなか緑が出ないなど、取り回しに難がある場合が多い。
  • 強化を続けていくと、盾は同じまま剣の形状が順々に変わっていくのが特徴。
    ある程度強化を重ねると「ボーンピック」となる。ピックとはピッケルの事であるが、
    MH世界のピックは棘がたくさんついた斧のような形状になる。
    作品によっては「ボーンタバール」と銘を変える。タバールは片手用の斧を意味し、
    MH世界でも同様にオーソドックスな斧の形をしている。
    • これら骨武器は基本的に強化段階の姿であり、
      モンスター素材を用いた武器に進化する前段階の形状でしかなかったが、
      序盤の武骨な姿のまま上位以降も使いたいという声も多く、
      MHX、MHXX以降は骨武器の姿のまま最終強化が可能となった。
  • 派生強化先はもちろん豊富。
    骨系武器は属性との親和性が高いという設定があるため、属性武器への派生が多い。
    別に鉄系武器からでも派生するとか言わない
    シリーズ伝統として、レウス片手剣の系統はこの武器から作られる他、
    クギバット系列や紫電、ハイガノススパイクなどもこの系統にあたる。
    クギバット、豪剣アグニ、グレートククリ、金獣棍、山刻デンドロネデスなど物理系片手剣がやたら多い。
    • 同じく骨系片手剣としてはオステオンピックという武器もある。
      良質なモンスターの背骨を加工した武器で、刺々しい外見の剣だが盾はボーンククリと同じ。
      一度モノブロスクラブ系列に強化した後、上位の骨素材で強化可能。
      性能的には微妙だが、この直系の強化先がグレートククリである。
  • MHP2GではG武器としてチーフククリG、オステオンピックGを作成できる。
    チーフククリGは攻撃力392・匠で紫20・スロット0、
    オステオンピックGは攻撃力378・匠で紫20・スロット2、という性能。
    いずれも攻撃力434・匠で紫40・会心率-15%・スロット1のグレートククリには勝てない。
    見た目が好きな人はコレクション目的で作成しても良いだろう。
  • MHF-GではG級武器としてアズムククリが登場。
    しかしながらこの片手剣、(見た目は)骨武器のくせにG級武器なので色々おかしかったりする。
    気になる性能は関連項目を参照。

MHXX

断骨のタバール

  • かけ出しの片手剣使いハンターに愛されているボーンククリであるが、
    ボーンタバールに派生させ、究極強化へ至ることで非常に強力な一振りとなる。
    • 非常に高い攻撃力360
    • 少し残念な会心率-10%
    • 素の斬れ味は白10だが斬れ味+2で紫40と大化け
    • スロット0
    と何が起きたのかというレベルの強化を遂げている。
  • ほぼ匠前提ではあるものの逆に言えば匠さえあればこの攻撃力を発揮することができる。
    匠自体も前作より軽くなっているのもプラス。
  • 会心がマイナスとは言え攻撃力360は伊達ではなく、匠無しの物理期待値で比較した場合、
    全片手剣中3位に位置する。あのアトラル武器より上である。
    また、片手剣は刃薬などで会心率を盛りやすいため、-10%程度なら容易にフォロー可能。
  • これほどの性能にもかかわらずそれほどレアな素材も要求されず、なおかつHR解放前に作成可能なのも嬉しい点。
    • 才覚の証が必要になるため作成はG★4になるが、それ以外はすべてG★2までで揃えることができる。
      証さえ手に入れることができればG★2の時点でアトラル武器超えの火力を振り回せるということ。
      • ディノSであれば匠と剛刃研磨が付くため、上位からの装備でも相性が良い。
        匠はそれだけでは斬れ味+1止まりのため紫15白20となるが、剛刃研磨で十分フォロー可能。
  • 今作の無属性・汎用片手剣はとてつもなくライバルが多く
    この性能を持ってしても安易に最強とは言えない状態にある。真名やあの煌竜剣もその渦中にある
    また、手数が多く、敵の弱点を狙い難い片手剣の特性上、
    無属性よりも、弱点属性の武器の方がダメージを稼ぎやすいのも問題。
    連続狩猟や、弱点不明のクエストに赴く場合くらいにしか使えず、最終的には埋もれがちになる。
    しかし、G級に上がって比較的早期に作れるポイントは大きく、攻略の大きな味方になるだろう。
    • この武器にとって恐らく一番のライバルとなる武器が白骸鬼角アッダバラン
      攻撃力380、会心率-20%、斬れ味+2で白40、スロ1であるこの武器、
      白運用となるが紫のこちらに肉薄する期待値を持ち、スキル構成によってはこちらを上回る
      加えて低めながらも龍20を持つため、わずかでも龍が効くと更に厳しくなってくる。
      白を併せた斬れ味の長さではこちらが優位なため、これを活かして差別化を図りたい。
  • ただ実力やランクにもよるが、なかにはこいつよりも更に早い段階で完成
    もしくは前述の才覚の証さえあればほぼ同じタイミングで完成する強力なライバル達も存在する事に注意。

キングククリ

  • 上記の断骨のタバールに分岐せず、ボーンククリのまま究極強化を迎えるとキングククリとなる。
    こちらの性能は…
    • タバールと同じ攻撃力360
    • タバールより高い会心率0%
    • タバール同様匠で紫。しかしこちらは+2が必要でその長さも紫20と貧弱。(匠+2で白10紫20。素では青)
    • やはりスロット0
    攻撃力360で紫ゲージ、会心率も0%ということで無属性片手剣トップタイの期待値を誇る。
    しかしタバールは紫40という非常に優秀な斬れ味を持ち、
    片手剣なら-10%程度の会心率でも、スキルと刃薬次第で、容易に100%近くまで上げられるので、
    結局総合性能で上を行かれてしまっている。
    なお作成難易度はタバール同様難しくはなく、HR解放前に究極強化を迎えることができる。
    ただ、タバールは獰猛化濃縮エキスを入手できればカワズの大殿油があればOKなのに対し、
    こちらは獰猛化素材が不要の代わりに尾槌竜の重尾甲が必要。全体的にタバールが優勢か。

スパイナルピック

  • ボーンピックに派生させて究極強化するとスパイナルピックとなる。
    攻撃力340に会心率-10%と火力は控えめだが、
    斬れ味は素で白40・斬れ味レベル+2で紫30、スロット2つと使いやすさ重視となっている。
    素材も重竜頭殻以外は楽に集まるだろう。

MHWorld

  • 骨素材派生の片手剣として登場。
    この派生からは骨鎚竜、賊竜、土砂竜派生へと分岐する。
    ヴァルハザク武器、バゼル武器共に存在しないため、さらに強化を進めても分岐はできない。
  • 最終強化まで進めると、グランドバロングIIになる。
    ボーンピックでもボーンタバールの形状でも無く、かつてのハンターカリンガのような見た目となる。
    その性能は
    • 攻撃力266(武器倍率190)
    • 麻痺属性300(要覚醒)
    • 会心率0%
    • 防御ボーナス+10
    • デフォルトで青30、匠を付けても白ゲージは出ない
    • LV3スロットが1つ
    • カスタム強化枠は3つ
  • 物理性能では逆立ちしてもネルギガンテ武器の討滅の尖兵には勝てない。
    武器倍率で20も差を付けられており、さらにあちらはデフォルトで青100という長大なゲージを持っている。
    しかし、この武器は片手剣中最高値の麻痺300を秘めている。
    この武器は骨武器であるにもかかわらず、高性能の麻痺武器として生まれ変わったのである。
    麻痺の使い手であるドスギルオスのマラドタバールIIIとは麻痺属性値で60も差を付けている。
  • カスタム強化枠が3つもあるので、これでスロットの強化を行えば拡張性も得られる。
    属性解放スキルの負担の分をこれで補おう。
    猛者の龍脈石・刃を入手するための負担が尋常ではないが

MHRise

骨素材派生①

  • 骨武器枠としてボーンククリが続投。
    今作は初期武器が / / カムラ の3系統に増えたため、特徴付けがより大胆になっている。
    他の2種に比べて攻撃力はやや高いものの、斬れ味がすこぶる悪く、
    下位終盤になるまで斬れ味が黄色のままとなっている。
    斬り方補正の存在を考慮すると、鈍器使いを発動させても立場は厳しいところ。
  • 下位終盤からはボーンバロングとなり、前作同様のカリンガ形状の剣に変化する。
    剣の形状は前作MHWorldと同じだが、盾の形状は同作の棍棒型片手剣のものになっている。
    最終強化は★5で作れるグランドバロング。攻撃力190にそこそこの緑ゲージで、
    火竜の鋭翼爪が必要になるためリオレイアの狩猟が必要となる。
    • しかし同時期にはほぼ同じ性能で作りやすくかつ伸び代もあるソルジャーダガーや、
      こちらもほぼ同等の性能に毒も持つリオレイアの武器の本流、プリンセスレイピアがあり、
      わざわざこちらを攻略に使う利点はほとんどないと言っても過言ではない。
      総じてとても厳しい立ち位置に追いやられてしまっている。
    • 性能面ではこの有様であるが、Ver.3.0から追加された百竜剣を作成すると、
      外装をグランドバロング、そして下位で姿を消すボーンククリのデザインにすることができる。

骨素材派生②

  • 上記ボーンククリの最終形であるチーフククリから派生可能な、もう一つの骨系最終片手剣である。
    ボーンバロングと分岐する形で強化できる、その名もボーンタバール
    ……目新しい形状だが新規武器というわけではなく、MHXからの復活品である。
  • 骨素材に加え、MHXの時と同様に鬼人薬が強化素材に要求される。
    ただし下位では斬れ味が相変わらず黄色で斬り方補正とマイナス会心が痛く、
    上位途中ではグランドバロングと同様に同時期のライバルの存在が大きい。
  • 上位☆7まで到達して角竜の堅殻を注ぎ込むことで、最終強化はラグドスタバールとなる。
    • 圧巻の攻撃力230
    • 代償の会心率-25%
    • 当然ながら無属性
    • 素の斬れ味は青30、匠5でようやく白10が出現。
    • 嬉しいスロットLv3
    • 百竜強化は会心率強化IV、痛恨の一撃、水棲系特効
  • 無属性片手剣としてはトップクラスの攻撃力を持ち、物理性能はかなり優秀。
    今作の片手剣のメインコンボのひとつであるバッ旋との相性も良い。
    • ただし、普通に使うだけでは同じ攻撃力ながら会心率と斬れ味で勝るクギバットの存在が厳しい。
      会心率強化も+10%しかされないため、スロット以外ではあちらの劣化になってしまう。
      かといって痛恨の一撃も、発動確率的にまず期待できるものではない。
      またアップデートにより、クイーンレイピアハイニンジャソード轟剣【虎眼】などの
      物理寄り片手剣のライバルは着実に増えている。
  • 他武器の劣化なのか…というとそういう訳ではなく、残された百竜強化の水棲系特効で差別化が可能。
    名前の通り水に棲むモンスター限定のため範囲は限られるが、その倍率は1.1倍とかなり高い。
    • 攻撃力強化IIIを発動した轟剣【虎眼】には水棲系特効込みでも約2%程度の差で負けてしまうが、
      ラグドスタバールは青30とゲージが長く、更にスロットLv3が付いている。
      これに匠珠【3】を付ければ、青40となって轟剣【虎眼】の2倍の継戦能力が得られるし、
      守勢珠【3】を入れれば滅・昇竜撃の回数次第では総ダメージで肉薄する事も可能。
    • また、見切りLv7と弱点特効Lv3を発動させた際に会心率+65%となるので、
      オトモの強化咆哮の術を受けても+95%と頭打ちにならず、効果を最大限活かすことができる。*1
  • 総じて水棲系特効の対象(の内物理肉質が柔らかめ)のモンスターに対しては強力ではあるが、
    それ以外だと他の武器に劣りがちになってしまうため、結果としてかなり知名度が低い状況であった。
    他で水棲系モンスターに挑んでも十分な性能が出せる上に見た目が粗野な骨斧で好みが分かれやすいのも要因か。
  • Ver3.0でも特に強化される事は無かったが、「高難度:ヌシの名を戴くもの」の追加で一部で注目を浴びる事に。
    このクエストではベースキャンプと戦闘場所が近いため、モンスターごとに容易に武器を切り替えることができ、
    滅・昇竜撃中心の立ち回りにおいて、ヌシ・タマミツネの最適解になり得るこの武器が使用される事になったのだ。
    これまでもヌシ・タマミツネのクエスト自体はあったが、
    やはり集大成と言えるヌシの大連続狩猟クエストに使用される方が注目度が高いと言う事だろう。

MHR:S

骨素材派生①

  • 傀異化した骨を使って最終強化バロングクトット改へ。
    性能は
    • 攻撃力360
    • 素で白10。匠は白のみ
    • 会心率・防御力ボーナスなし
    • スロットなし
    • 百竜スロットLv1
    攻撃力は比較的高めでマイナス会心もないが、代わりにそれ以外の部分が貧弱なのが痛い。
    百竜スロットLv1は各種特効系の百竜スキルが入らず、斬れ味も白が短い上に匠では紫が出ない上、
    斬れ味を補助するスキルを発動させるためのスロットがないと散々な有様。
    これでも攻略途中で完成してしまい最終的な使い道がなくなっていた前作に比べればマシな方なのだが、
    轟剣【大虎眼】改などのライバルに比べるとどうしても見劣りが激しいため、
    あくまでも見た目が好きなプレイヤーには選択肢になるという程度であった。
    • 見た目の面ではVer.12.0.0で武器にも重ね着装備が実装されたため、
      余計にこちらの武器を使う必要性は薄くなってしまった。
    • なお、攻略中の評価に関してもゴルム・ソードという似た傾向の性能かつ強力なライバルがおり、
      かつこちらは泥翁竜の剛爪という厄介な素材を求められることからあまり高くはない。

骨素材派生②

  • 傀異化した竜骨を使って最終強化断骨のタバール改へ。
    性能は
    • かなり高い攻撃力370
    • 素で白40、匠3から
    • 会心率-25%
    • スロットLv3
    • 百竜スロットLv2
    全体的に癖は強いが使いこなせば火力は無属性最高峰というものに。
    片手剣トップクラスの攻撃力370に匠で紫が出るので瞬間火力は非常に高い。
    無属性で火力の高い轟剣【大虎眼】改と比較すると
    • こちらが攻撃力10上回るが会心率は10%下回る
    • あちらは素で紫20だが匠が無効
    • あちらはスロットなしだがこちらはLv3
    と、Lv3スロット一つと引き換えに会心率のフォローや匠が必要になったという感じ。
    防具の傀異錬成でこれらをうまくフォローできれば、轟剣以上の火力を出せる場合がある。
    また、武器の傀異錬成は攻撃力よりも斬れ味や会心率の強化を優先したほうがいいだろう*2
    完成が早めなわりに使いこなすのがかなり難しい。
    百竜スキルの会心率強化没収が痛い。
    • 紫を出さずに戦うと火力面ではほぼ劣化になってしまうが、あちらは匠が無効なのに対して、
      こちらは有効で素の斬れ味も少しあるので継戦能力は優れる。
      その場合は削岩剣ボルボルボのほうがいいので基本は紫を出して戦うべき。
  • 惜しむらくはスロットがLv3のままだったことだろうか。
    このままでも匠や守勢が入るのだが、
    Lv4には斬れ味フォロースキルを中心に強力な装飾品が追加されている。
    ここが改善されれば傀異錬成のハードルももう少し下がっただろうに...。

余談

  • 「ククリ」とは、刃のある側が「く」の字に曲がった構造をした短刀の名称であり、
    ネパールやインド北部の山岳地帯で生活する部族がよく用いていることで知られている。
    英語圏では「グルカナイフ」と呼ばれることもある。
    漢字では「山刀」などと書き表わされることが多い。
    • その構造上、敵の攻撃を湾曲部分の外側で受け流したり、投擲したりといった使い方も可能。
      モンハンにおいてはそのような使い方はできないが、
      その特徴的な湾曲した刃の構造自体は現実のククリとほぼ同じである。
      ちなみに、現実のククリは金属製が主流であり、骨を削って作られたククリと言うものは少ない。

関連項目

武器/骨武器
武器/ハンターナイフ
武器/グレートククリ - 実質的には鉱石武器だが、派生元及びデザインが共通。
武器/アズムククリ - デザインが共通しているババコンガ武器


*1 同条件の轟剣【虎眼】では会心率+105%となって5%分無駄になってしまう。
*2 もとが高いので固定値加算より攻撃などの乗算を優先したほうが効果も高い