武器/狩猟笛/長短所-概要
Last-modified: 2024-03-19 (火) 20:14:54
長所・短所
- 長所
- 唯一無二のアクション「演奏」により、自己及び味方の攻防・属性強化、
耐震、風圧無効、聴覚保護等の付与、回復といった、様々な恩恵をもたらすことができる
- 全狩猟笛共通旋律の「自分強化」を吹き「移動速度UP」を発動させれば、
抜刀中の移動速度は(一部作品を除けば)全武器種中最速になる
- さらに「自分強化」を重ね「はじかれ無効」を発動させれば、全ての技に心眼効果が付く
- 旋律の種類によっては耳栓や風圧などの防御スキルを切り捨てて他のスキルに枠を回せる
- 打撃武器ゆえスタンと減気が可能
- ハンマーとは比較にならないリーチを誇り打点も高いため、ハンマーでは殴れない位置の頭にも届く
- ハンマーよりやや攻撃速度が速い
- 殆どの攻撃にスーパーアーマーが付く為、風圧や尻もちに強い
- 装備中は角笛系アイテムを使用した時の破損率が少し低下する
- 短所
- 演奏の効果は一定時間(2分~3分)で切れるので、その度に再演奏しなければならない
- スキル「笛吹き名人」で効果時間の延長が可能。
近作ではMHX(X)の重音色、MHW(:I)の旋律ストックといった要素で旋律の維持が容易になっている。
- 自分強化の旋律「移動速度UP」をこまめに吹かなければ、移動速度がかなり遅くなるので戦いにならない
- ガード不可
- 攻撃速度が(ハンマーよりは速いが)やや遅く、各攻撃の軌道には癖がある
- 慣れないと攻撃を当てられず反撃を喰らいがち。
ボタン連打で攻める武器ではなく、タイミングを合わせて相手の弱点に上手く当てる立ち回りが求められる。
- 自分と仲間の強化がいつでも可能な分、通常状態の性能は低め
- 全く演奏をしなければ狩猟笛としての価値が皆無と化すことを意味する。
現在装備している笛が持っている補助効果、発動に必要な旋律は最低限覚えなければいけない。
- 作品ごとに旋律が変わったり、音符の色が違ったりするため覚え直す必要がある。
なお、MHXX以降では画面上で現在使っている武器の旋律を確認できる。
- 演奏中はほぼ完全に無防備なため、タイミングを誤ると演奏中に攻撃を受ける可能性がある
- 演奏はヘイトを大幅に上昇させてしまう
- 離れて一人で吹いていると高確率でモンスターに攻撃される。
このため、前に出ず後方で味方の能力強化だけをすることができない仕様である。
またけむり玉中で未発見状態のモンスターにも感知されてしまう。
概要
- 見た目はアルプホルンのような身の丈を超える長大な笛。
系統によってはギターだったりドラムだったりするものの、全て柄の途中にある吹き口から
息を吹き込んで演奏を行うことで味方ハンター込みのステータス強化・回復ができる、
楽器としての特性も持ち合わせている武器種である。
- 各笛は下位ならば白+2色、上位ならば紫+2色、合わせて3色の音色を持ち、
音色の組み合わせによって吹ける旋律=強化・回復できる能力はある程度限られる。
- 熟達した狩猟笛使いがPTにいると、旋律で全員の能力を強化し、
なおかつ気絶させることで攻撃チャンスが生まれ、快適な狩猟が行える。
ここまでできれば歓喜の声が上がること請け合いである。
- 逆に言えば、いつ頭を狙うのか、旋律の効果はいつまで続くか、いつかけ直しをするか…
といった事を常に頭に置いて戦わなければならず、
他の武器とは違うベクトルの複雑な操作を要求される武器とも言える。
- 武器としての性能も悪くなく、火力は同じ打撃武器のハンマーには劣るものの、
リーチの長さを生かせば直立時のジンオウガの頭やイビルジョーの腹など、
高い位置にある弱点も問題なく狙うことができる。
また、移動強化のおかげで動作後のリカバリーが効きやすく、間合いの調整がしやすい。
速攻でカタをつけるのは苦手だが、相手がちょっとした隙を見せた時にサッと近づいて攻撃できるのは魅力。
そのサイズに見合わず、コツコツと攻撃を積み重ねていくタイプの武器である。
- ただし、移動強化の効果が無くなれば足取りは一気に重くなる。
まずは移動強化を切らさず戦うところから始めると良いだろう。
- 純粋なアクションに限って言えば、実は近接武器の中では簡単な部類に入る。
というのも、ほぼ全ての技からほぼ全ての別の技へ派生が可能、
すなわちほぼどんなタイミングでも押したボタンに応じた技を繰り出せるため。
特に手数武器にありがちな、特定の技を繰り出すには別の技を経由する必要がある、
といったものが無いため、コマンドと技の対応さえ覚えてしまえば
自由自在に振り回すことができる。
- ただしMHRiseでは他の武器と同じようにコンボルートがある程度固定化され、
コンボ中でないと出せない技、逆に立ち状態からでないと出せない技が多数登場した。
熟練の狩猟笛使いほど戸惑うことになるだろう。
- 立ち回り面での明確な欠点の一つが、短時間で大量のダメージを叩き込める必殺技に欠けること。
狩技や鉄蟲糸技でフォローできる作品もあるが、
基本狩猟笛は付かず離れずの距離を維持して細かい隙にダメージを重ねていく武器であり、
大チャンスに一気にダメージを稼ぐのは不得手。
スタンを取りやすい武器であるが、上手く相手を拘束できたら
弱点部位は他の爆発力のある武器に譲った方が効率が良いことも。
- 初心者からは「火力が低い」とみなされがちだが、
本当に低いのはあくまで「瞬間火力」であり、
キッチリ細かい隙を拾っていけば総合的なDPSそのものは決して他武器に見劣りしない。
ただし、瞬間火力が低いゆえに、基本の立ち回りができていないと
大きな隙だけ殴っていても火力としては貢献できない。
もちろん旋律の維持を怠っても狩猟笛としての価値がないため、
攻撃と演奏のバランスを見極めつつ立ち回らなければならず、
そう言った意味では上級者向けの武器。
- たまに安全な場所でひたすら演奏のみを繰り返し、自分は全く攻撃をしない人がいるが、
赤ラーなど極一部の例外が相手な場合を除き、これは俗に吹き専と呼ばれる紛うことなき寄生行為なので注意。
しかも演奏中はモンスターのヘイトが大幅に上昇するため、
安全な場所で演奏ばかり続けるとモンスターの突進を誘発させ、
前衛のハンター達に多大な迷惑や被害がかかることも考えられる。
重要なのは、狩猟笛は楽器ではなく、音を奏でる武器だという事である。
つまり殴らない狩猟笛は角笛でしかなく(=武器未装備も同然)、殴って初めて狩猟笛となるのである。
ただし演奏が切れても困ってしまうので、頃合を見て演奏しよう。
- 武器の性質上、実質狩猟笛の攻撃全てに心眼効果がデフォルトで付いていると言って差し支えがない。
つまり、高攻撃力・低斬れ味武器の、「弾かれが怖い」というデメリットを完全に無視できる。
無論、斬れ味を加味しても尚他武器の白ゲージや紫ゲージに相当するほどの期待値を持っていることが前提だが。
このため、他の武器種に比べて、純粋な期待値のみで武器を選ぶことができる。
- 抜群の物理期待値を持つ一方、その斬れ味の劣悪さ故に使いこなすのが難しいとされる
武器といえば剣士用のアカムト武器が有名だろう。
他武器種のアカムト武器については登場する度に評価が今ひとつ安定しない傾向にあるが、
こと狩猟笛のはぴーこと覇笛ハウカムトルムに関しては、
メインシリーズでは常に物理火力トップランクの狩猟笛として多くのカリピスト達に愛用されている。
これも、前述した狩猟笛の性質が故であろう(正確には火力だけでなく、旋律の優秀さも加味された上での人気ではあるが)。
- わざわざ念押しするまでもないだろうが、
いくら心眼効果が付いているからといってわざわざはじかれエフェクトが出るような堅い部位を殴ったら
当然ながらダメージ効率は落ちる上に斬れ味の消費も激しくなってしまう。
心眼効果は狙いが逸れて攻撃が硬い部位に当たってしまった際の保険だという事は忘れないように。
- 属性特化狩猟笛で、物理には強いが属性には弱い部位を只管殴ったり、
状態異常狩猟笛でダメージは気にせず状態異常値を蓄積させたりするなら話は別である*1。
また物理型でも、やたら頭部が固いモンスターのスタンを狙う時など、
ダメージ効率が低下することを覚悟で心眼効果に頼る局面は発生する。
要は臨機応変に使うべき、ということである。
- 属性が同じでも旋律が違えば武器の性質も全くの別物になり、
さらに他の武器種では「斬れ味が悪い」の一点だけで評価が落ちがちなところ、
狩猟笛は心眼効果である程度無視できるため、
割と「残念武器」がシリーズ通して少ない武器種である。
「みんな違ってみんないい」を地で行く武器と言えるかもしれない。
- 明確なバランスブレイカーと化したり、他の競合笛を軒並み食ってしまうような
強武器と呼ばれる存在も、他の武器種と比べてかなり少なめ。
それぞれ作ってその都度使い分けできるのが狩猟笛の醍醐味の一つとも言えるし、
何より曲によって使い分けるという楽器の本質と合っていて実にオシャレ。
- そういう意味での理想は派生を全種揃え、全て最終強化することだが、当然ながら素材集めは相応に大変。
- たまに、狩猟笛=サポート向けなイメージからか、スキル「広域化」との相性が良いとされることがある。
だが狩猟笛は納刀速度がやや遅く、抜刀攻撃で旋律を崩すことから納刀を嫌う武器であり、
また自分強化により抜刀時の移動速度がダントツで速くそもそも納刀する機会も少ないため、
広域化との相性はむしろ悪い方である。
- ただし、MHFの一部クエストではあまりに熾烈な攻撃を仕掛けてくるモンスター、例えばHCショウグンギザミに対し
攻撃アップを発動できる狩猟笛をサポート役に徹底させるという戦法がとられたことがあった。
逆に、他3人は火事場をはじめ徹底して攻撃に特化し、ハメが終了する前に削り切るという前提であり、
削り切る為には攻撃アップ旋律が必要、かつ誰かが罠を仕掛け続ける必要があるという組み合わせの産物である。
この場合は罠師・広域化スキルも活用してサポートが最重視されることになる。
(というか他のことをする時間的余裕は一切無い)
ただ納刀速度のネックがあることから、親方印武器の使用、
またはスキル「武器捌き」の発動が推奨される。
MHF-G以降このタイプの戦法は殆ど採られていない。
- 基本的に必須とされるスキルは5スロスキルの笛吹き名人のみ。
それも最序盤から装飾品が簡単に作れたり序盤の防具でもポイントが付いていたりする。
旋律次第ではあるが、演奏効果を維持できるなら聴覚保護や風圧無効、耐震などのスキルを切ることも可能。
さらに前述の心眼効果により、場合によっては匠すら切り捨てることもある。
当然心眼スキルなど全く不要。ウラガンキンやグラビモスでも斬れ味緑で思いっきり殴れる。
よって「サポート武器」の肩書きに反して、実は恐るべきスキル自由度を誇る武器種だったりする。
- なお、笛吹き名人は熟練のカリピストならば必要ないとされることもある。
旋律の効果時間が切れる前に継ぎ足しで吹けばいいだろう、という簡単な理屈からである。
笛吹き名人を切ってその枠に他の火力スキルやサポートスキルを盛れるならば、
さらなる効率アップに繋がること間違いなしである。
MHXでは重音色やオルケスタソウルの導入により、さらにこの傾向に拍車がかかった。
勿論笛吹き名人は狩猟笛のアクションの幅を広げる重要なスキルだということに間違いはなく、
あくまでスキルの幅が更に広がったと解釈するべきである。
- ただ、逆に言えば旋律によりいれるべきスキルとなくてもいいスキルが分かれるので、
「狩猟笛ならとりあえずこれを作っておけば過不足ない」という一式装備がほぼない。
このため、ガチで運用するならボウガンのように狩猟笛一本につき装備一式組む必要も出てくる。
- 最適解でなくていいのなら、他の武器と同じように匠あり/なし、耳栓あり/なしの
4パターンぐらいを作成して着回すのでも十分だったりする。
- 本武器種登場以前からアイテムで笛が登場しているが、
そちらは回復笛や鬼人笛とフルで読み、「笛」と単体で言う場合は狩猟笛を指す。