テラレイドのターン処理

テラレイドは1VS1が4つ

テラレイドの戦闘システムは一見『味方 4 人 VS 相手ポケモン 1 匹のリアルタイムバトル』のように見えるが、実際は『1VS1 の個別ターン制バトルが 4 つ同時進行している』状態になっている。
個別ターン内では通常のシングルバトルと同じ方式で行動の処理を行っているので、素早さは個別ターン中に自分と相手ポケモンのどちらが先に動くかのみに使われる。

行動を選択してからの処理は個別ターンで独立しているが相手ポケモンの HP・ランク補正・状態異常などは全員と共有されている。
シングルバトルでは自分の防御を上げることと相手の攻撃を下げることの価値はほぼ等しいが、テラレイドでは相手のランク補正が全員と共有されるので相手の攻撃を下げる方が価値が高くなる。

プレイヤーの行動による状態異常、能力ランクの増減、場の状態、応援効果などは、行動を選択した瞬間に他プレイヤーに共有される。
例えば、自分以外が「おにび」で相手を火傷させた場合、技のエフェクトが出て相手ポケモンに当たった時ではなく「おにび」を使ったプレイヤーがボタンを押した瞬間に味方全体に『相手ポケモンが火傷した』ことが共有される。

テラレイドの全体ターン

味方全員が合計で 4 回行動すると全体ターンが 1 ターン経過したことになる。
テラレイドにおける天候、場の状態、状態変化のターン経過は全体ターンによって処理される。
相手ポケモンへの状態異常によるダメージも全体ターンが経過した時に処理される。
ソロではプレイヤーが行動するとNPCも一斉に行動するので1ターンが経過したことになる。
マルチでは各プレイヤーがそれぞれ任意のタイミングで行動できるので自分が一切行動しなくても全体ターンが経過していく。

急にレイドが固まった…？

マルチでテラレイドをしているとき、行動が選択できなくなって長時間待たされた経験はないだろうか。
これは「特殊行動」の発生が主な原因でありテラレイドの仕様とも言える現象だ。
相手ポケモンが「特殊行動」を行う場合、全員の行動タイミングを合わせるために『待ち時間』が発生する。
誰かの攻撃で「バリア展開」の条件まで HP を減らした場合を考えてみよう。
攻撃によってHPが減り「バリア展開」が行われることはボタンを押した瞬間に他プレイヤーに共有される。
この時、他プレイヤーは「バリア展開」が行われることがわかっているので実際に「バリア展開」が行われるまで待機時間に入る。
HPを減らして条件を達成したプレイヤーは通常通り自分と相手の技やターン処理のエフェクトが全て再生され個別ターンが終了された後に「バリア展開」が行われる。
実際に「バリア展開」が行われるタイミングはここに合わされるため、HPを減らしたプレイヤー以外のプレイヤーに待ち時間が発生することになる。
つまり、ほとんどの場合において「特殊行動」による待機時間は、「特殊行動」を誘発させたプレイヤーの技エフェクトなどを含めた個別ターン分の時間に等しくなる。