上級テクニック

Last-modified: 2024-04-04 (木) 20:17:32

目次

どうしてHPに努力値を振らないの?

テラレイドは持久戦が主体なのにもかかわらず、テラレイド用アタッカーポケモンにはHPに振らず、ぼうぎょやとくぼうに振ることが多い。なぜか。

 
  • 1.1HP に振るよりも耐久力が高くなるから
    • 下記の計算結果の通り、HPよりも防御系能力に振ったほうがダメージ割合が少ない*1
  • 2.HP を下げることで HP 吸収割合を増やすため
    • HPを吸収した時の回復量は与えたダメージ量に比例する。HPが低ければ同じ回復量でも最大 HP に対する回復割合が多くなる

上記の2つの理由を同時に満たす防御特防振りが推奨されていることが多い。
対戦とは異なりテラレイドは相手の技が予め分かっているのも推奨する理由。

ラウドボーンが★6カイリューの「ドラゴンダイブ」を受けた時のダメージ

HP 振り:114 ~ 135 (27.7 ~ 32.8%)
防御振り:90 ~ 106 (25.8 ~ 30.4%)

「かいがらのすず」を持ったラウドボーンが320 のダメージを与えた時の回復割合

HP 振り:40 / 412 (10.3%)
防御振り:40 / 349 (11.4%)

もちろんこれはアタッカーの場合の話であり、サポーターはきちんとHPに振ること。

相手に認識されない特性とハメ技

相手が特性を認識すると 2 回目以降は認識した特性によって無効化される技は使用してこなくなる。
「マジックミラー」「まけんき」「ちょすい」など多くの特性は認識するが一部特性は認識できないので誘導することで無効な技を連発するハメ状態にできる。

  • 「あまのじゃく」
  • 「ねつこうかん」
  • 「ミラーアーマー」
  • 「おうごんのからだ」
  • 「こんがりボディ」
    • 「おにび」などの変化技は認識されない
    • 攻撃技は認識する
  • 「そうしょく」
    • 「キノコのほうし」などの変化技は認識されない
    • 攻撃技は認識する
  • 「じょおうのいげん」「ビビットボディ」
    • 味方のみ認識されない
  • 「テイルアーマー」
    • 自分含めて認識されない
  • 「アロマベール」
    • 味方のみ認識しない
  • 「スイートベール」
    • 「あくび」は「あくび」自体で眠りにしないので認識できない
  • 「じゅうなん」
    • 「ほっぺすりすり」で麻痺を狙ってくる
    • 「でんじは」は認識する

サポーターこそ素早さが重要

攻撃性能を削って味方のサポートに専念するサポーターは素早さも重要になってくる。
特に相手ポケモンの攻撃や特攻を下げるサポーターは耐久を多少削ってでも先に動くほうが実戦での耐久力は高くなる。

HB全振りウェルカモが★6ガブリアスの「げきりん」を「フェザーダンス」をしながら受けた時の合計ダメージ
1 ターン目:69 ~ 82
2 ターン目:34 ~ 42
合計:113 ~ 124(32.8 ~ 36%)

S 調整 HB ウェルカモが★6ガブリアスの「げきりん」を「フェザーダンス」をしながら受けた時の合計ダメージ
1 ターン目:34 ~ 42
2 ターン目:24 ~ 28
合計:58 ~ 70(19.6 ~ 23.7%)

サポーターは攻撃を捨てる代わりに味方を倒れないようにするのが仕事。そのサポーターが先に倒れてしまっては本末転倒だ。自らの耐久も気にかけてこそ真のサポーターと言える。

「こわいかお」持ちは簡単に勝てる

通常技に「こわいかお」含まれるポケモン★6イダイトウ★6ジャラランガは特定条件下で行動を「こわいかお」だけに縛ることができる。
「こわいかお」はダメージを与えないのでノーダメージで簡単にレイドをクリアできるようになる。

こわいかおハメ

下記の条件により「こわいかお」を連発する『こわいかおハメ』状態を作り出すことができる。

  • 「トリックルーム」
    「トリックルーム」状態で先手を取られている時に敵AIが『相手の方が素早さが高い』と認識して「こわいかお」で素早さを逆転しようとする。
    実際には「トリックルーム」状態では素早さが下がることで先手が取れるので素早さが逆転せず「こわいかお」を連打する。
    予め相手よりも素早いポケモンを選出することで1ターン目に「こわいかお」を誘発させながら「トリックルーム」で素早さを逆転することでハメ状態に移行できる。
  • 「クリアチャーム」
    先手を取られている時に敵AIが『相手の方が素早さが高い』と認識して「こわいかお」で素早さを逆転しようとする。
    敵AIは「クリアチャーム」を認識できない&「クリアチャーム」で素早さは下がらないので「こわいかお」を連打するようになる。
  • 「あまのじゃく」
    特性「あまのじゃく」によって「こわいかお」で素早さが上がるので素早さが逆転せず「こわいかお」を連打するようになる。
    ★6イダイトウの場合、特性が「かたやぶり」のため「とくせいガード」が必須となる。

半減実は認識されている!

相手ポケモンは最大ダメージが出るように技を使ってくるが、何故か半減実を消費した結果を計算したうえで攻撃してくる。

たとえば★6ゲンガーに対して効果抜群のゴーストタイプの技を半減する「カシブのみ」を持たせたエルレイドを出したとする。
すると、「シャドーボール」が最も威力を出せるにもかかわらず、相手が半減実を認識してダメージが低くなると判断し、弱点ではない威力 90 の「ヘドロばくだん」を使ってくるようになる。
最強レイドもこの例に漏れず、最強のバシャーモ対策にシュカのみを持たせたハラバリーが大きな戦果を挙げた。

「あまのじゃく」+「スキルスワップ」は味方をよく見て!

カラマネロは特性「あまのじゃく」を「スキルスワップ」することで、相手のバフ技をデバフ技に変えることができる。一見するとこれでテラレイドが簡単に攻略できるように見えるが、大きな落とし穴がある。
それは、テラレイドではアタッカーもサポーターもデバフを多用するのだが、相手に特性「あまのじゃく」を押し付けるとデバフがバフに変わってしまうということ。
「ひやみず」を使うと相手のこうげきが1段階上がり、「アシッドボム」など使おうものなら相手のとくぼうが2段階も上がる。これでは勝てるレイドも勝てなくなってしまう。
味方にデバフ技を使いそうなポケモンがいる場合(大半のレイドで存在する可能性があるのだが)、このコンボは控えること。

ちなみにこの戦法を使えるカラマネロは「ひっくりかえす」も使うことが出来るが、これもあまのじゃくスキルスワップと同様で使用タイミングを誤るとデバフがバフに変換されてしまうので危険。

よかれと思ってサポートしたつもりが敗北の一番の原因になりかねないので、カラマネロでサポーター運用する場合は特に注意されたい。

さらに詳しい解説はこちらから

「かえんだま」を「なげつける」ときは味方にご用心

『ゼロの秘宝 後編・藍の円盤』で「うたかたのアリア」が解禁された。
メインウェポンになれる威力 90 の水技で『当たった相手の火傷を治す』追加効果がある。一度きりの「かえんだま」「なげつける」と相性が非常に悪く注意すべき技である。
覚えられるのはラプラスとアシレーヌだけなので、味方にいるときは使用を控えたほうが良いかもしれない。

「げきりん」は使わせ得?

特に★6ガブリアスオノノクスボーマンダ対策で重宝するテクニック。

相手ポケモンがあるプレイヤーのターンで「げきりん」を使うと、効果が続いている間に動いたプレイヤーのターンでも必ず「げきりん」を使う。
これはドラゴン技を無効化するフェアリータイプであっても「げきりん」を使うので味方にフェアリータイプが多い時は「げきりん」を使われるとダメージを受けないターンが増えて楽になる。
また、「げきりん」には使用中に他の技が使えなくなる効果があるので特殊行動で技を出そうとすると失敗する。(例:ガブリアスの「つるぎのまい」)

相手の「トレース」の対象

相手ポケモンの「トレース」は4人のプレイヤーいずれかのポケモンの特性をコピーする。

★6サーナイトなどが「トレース」持ちに該当するため、相手に渡ると厄介な特性のポケモンは選出するのを控えよう。

「くだけるよろい」のグレンアルマソウブレイズは物理技を受けると耐久が減ってしまうため、耐久必須なテラレイドでは「もらいび」にするのが基本。
しかし、特性「もらいび」のグレンアルマ、ソウブレイズをサーナイトに出してしまうと、万が一「もらいび」をトレースされてしまえば自身の炎技が無効化されてしまう。よって特性を「くだけるよろい」にした方が良いというテラレイドでは珍しい例になる。

テラレイドボスメタモンの「かわりもの」はホストが対象になる

メタモンが持つ「かわりもの」は戦闘開始時にホストのポケモンに変身するためホストがレベル100のポケモンを使っている場合は攻略が極めて困難になってしまう。

ここで役立つ上級テクニックの紹介

「かがくへんかガス」を持ったレベル1のドガースを使い「ちょうはつ」のみを覚えさせて「とつげきチョッキ」を持たせることで「かわりもの」を無効化しつつ、開始直後にA連打してたたかうを押すだけで技選択をキャンセルして行動する事ができる。

これによりレベル1ドガースがパーティの中で最初に行動することでメタモンの「へんしん」の対象をホストからレベル1ドガースに変更する事が可能。たとえホストがレベル100のポケモンを出しても無理矢理メタモンを弱体化させる事が可能である。

特性書き換えの効果は永続

特性には制限ターンはなく効果が永続する。味方ポケモンの場合は倒されて再度登場したときに特性は元に戻る。
特性書き換えはバリアの展開中はできなくなるので最優先で行うこと。
余談だが、特性「いかく」は「スキルスワップ」した直後にも攻撃を下げる効果が発生する。
味方と特性「いかく」を交換し続けることで相手ポケモンの攻撃を下げる手段としても使える。
特性「いかく」はバリア展開時でも攻撃を下げられるので覚えておこう。

テラレイドでは『放置』は立派な戦術

特に耐久の低いポケモン、エンニュートマスカーニャ、はらだいこを使用するテツノカイナマリルリ等を使う際に重宝するテクニック

マルチで協力して時間内にクリアするゲームの多くは『放置』が嫌われる傾向にある。
しかし、テラレイドでは『放置』を戦術に組み込むことができる。
相手ポケモンを倒せそうなのに自分が倒れてしまってレイドが失敗した経験はないだろうか。
テラレイドは倒れると残り時間が減ってしまう。

自分が攻撃されると倒されてしまうが、あと少しで相手ポケモンを倒せそう…そんな時に取るべき行動が『放置』だ。
テラレイドは自分が行動を選択しなくても味方は自由に動けるので、『放置』している間に味方がダメージを与えればレイドを成功させることができる。

『放置』している間に味方が相手ポケモンの攻撃や特攻を下げてくれるかもしれない。
がっちりぼうぎょ」や「いやしのエール」を使ってくれることもあるだろう。
やられそうなときは急いで動かないで『放置』して様子を見るのがテラレイドでは大切なことである。

『放置』できる時間は有限で、およそ1 分間だけ『放置』が許されている。
時間を超えると勝手に一番上の技を使ってしまうので日頃から一番上はデメリットのない技を配置しておくのが良い。

「てんねん」を利用したデメリット技の使い方

テラレイドでは耐久力が重視されるため防御と特防が下がる「インファイト」や「アーマーキャノン」は御法度だが、特性「てんねん」の相手に関しては能力ダウンも無視されるのでノーリスクで使用できる。
攻撃や特攻が下がる「ばかぢから」や「ゴールドラッシュ」なども同様。
ステラにテラスタルしたときの「テラバースト」は全てのタイプに抜群になる代わりに攻撃と特攻が下がるので使い所が難しいが、特性「てんねん」相手ならノーリスクで使用できる。

ちなみに、この仕様を利用したこんなポケモンもいる。

安定してはらだいこを通すテクニック

はらだいこはこうげきランクを最大にする技だが、最大HPの半分を失うデメリットがあるためそのまま考えなしに使うと倒されてしまうリスクが高い。
テツノカイナガチグマは元々の耐久が高いので意識しなくてもある程度は「はらだいこ」を通す事が可能だがマリルリハリテヤマなどの耐久が心許ないポケモンの場合はこのテクニックを使う事で「はらだいこ」を通せる範囲が大幅に変わってくるので「はらだいこ」にとことん拘りたい場合には必須のテクニックになる。

「はらだいこ」をより確実に通すための対策

  • 1. 性格を「わんぱく」「しんちょう」にする

    物理のレイドアタッカーは「いじっぱり」がセオリーとされているがはらだいこを使う場合は防御面が厚い方が「はらだいこ」の後の生存が安定するため使いやすくなる。

火力は多少下がってしまうものの「はらだいこ」の恩恵自体がデカいのであまり気になる程ではない。
万一だが火力低下が気になるのであれば「メトロノーム」+「ドレインパンチ」などの持ち物による火力増強手段を組み込んでおけば性格による火力低下のデメリットは十分に打ち消す事が可能である。

  • 2. 「HP」ではなく「ぼうぎょ」か「とくぼう」に努力値を振る

    どうしてHPに振らないの?の通り少しでも耐久を確保するためである。

また「ドレインパンチ」「かいがらのすず」を持たせた際の回復量の恩恵も大きくなるため使い勝手が良くなる。

  • 3. 「まもる」「みきり」を搭載する。(ソロ向けのテクニック)

    ソロレイドではNPCの誰かが最初に「がっちりぼうぎょ」を使用してくれるが実は自分→NPC「がっちりぼうぎょ」という行動順になっているため1ターン目だけはプレイヤーが「がっちりぼうぎょ」の恩恵を受けることができない。

この仕様のため1ターン目に「まもる」「みきり」を使う事によって2ターン目からの「がっちりぼうぎょ」の恩恵を受けられるためソロレイドでも火力の高い相手に「はらだいこ」を通しやすくなるのである。

サポートポケモンもテラスタルを意識する

通常、サポートポケモンはダメージを与えることを目的にしていないことからレイド中にテラスタルの必要がない事が多い。
また、テラスタルをする事でモーションが増え時間が無駄になることもあるため、テラスタルはサポートにとって必須の行動ではない。
しかし、野良レイドにおいて一番恐ろしいのは味方のアタッカーがいつまてもテラスタルせずに、バリア後にろくなダメージを与えられずに時間切れで負けることにある。
これを防ぐために、自分がテラスタルする事で周りにテラスタルという行動を思い出させ、行動を誘導することができる。
また、鋼のような耐性の多いタイプにテラスタルすることでダメージを抑えたり、仮想敵の攻撃と相性のいいタイプにテラスタルすることで被ダメージを大きく減らせる場合もある。
このため、面倒でもサポートポケモンのテラスタルを丁寧に考えることで勝率を高めることができる。

間違って味方に攻撃してしまうことを避けるコツ

レイドバトル中に味方のステータスを確認することはよくあるが、その後行動しようとした際にカーソルが味方のまま残っており、そのまま誤って味方に攻撃してしまうケースは多くの人が経験しているのではないだろうか。
対策として、味方のステータスを見る時はまずレイドボスのステータスを表示し、その後LRボタンで味方のステータスに移動すると行動する際のカーソルはレイドボスのままになるので、間違って味方へ攻撃してしまうことを避けることができる。


*1 厳密に言えば「HP=防御力」に近いほど耐久が高くなる。HP種族値が防御力系種族値より低いポケモンの場合はHPに振らないと耐久が低くなるので注意