基本的な立ち回り

Last-modified: 2024-04-19 (金) 12:15:13

目次

概要

「テラレイドでの立ち回り」というと、「バフデバフをモリモリ重ねてワンパンで仕留める!」しか知らないという人も多いだろう。
そのワンパンに毎回協力してくれる人がいればそれでもいいが、そうでない人が大半ではなかろうか。
そこで、テラレイドをソロや野良で勝ってきている人は一体どういう立ち回りをしているのかについて、1つずつ説明していく。

★6・★7の難しさについて

難易度★5くらいであれば相手のレベルが75しかないので、多少強引に殴り合っても案外勝てる。
ところが★6は相手のレベルがこっそり90に設定されており、ただ殴り合うだけではジリ貧になり負けてしまう。★7はご存知レベル100で登場する。
そして相手のHPは少なくても約5000、一番多いハピナスで約13000である。こんなHPを味方の協力なしで一撃で全部削ろうというのがそもそも無理がある。しかも相手は必ず単タイプで登場するので、4倍弱点を突いて大ダメージを出すこともできない
そのため、★6~★7は(一部例外を除いて)最低でも10ターン以上かけて少しずつHPを削る持久戦が勝利への近道なのだ。
もちろん制限時間が設定されている上にバリアもあるので、「どくどく」や「やどりぎのタネ」等の対人戦でおなじみの持久戦では勝てない。「殴って回復して殴られる」というテラレイド特有の持久戦が必要なのだ。

テラレイドで強い戦術

では具体的に、テラレイドでどのような戦術が主に使われるかを紹介していく。

アタッカー

  • 1.攻撃しながら回復する
    テラレイドは相手の攻撃を何回も受けることになるので、ダメージと共に回復できる要素が強い。
    • 1-1.相手のHPを吸収する技
      「ダメージと共に回復」で真っ先に思いつくであろう要素。「ギガドレイン」や「パラボラチャージ」などの技はテラレイドで一線級の強さを誇る。
    • 1-2.かいがらのすず
      HP吸収技と比べて回復量は落ちるが、HP吸収技を持っていないポケモンはこのアイテムを持たせることで攻撃と共に回復できる。
  • 2.能力を変化させる(バフ・デバフ)
    とはいえ、上記の要素だけでは時間に間に合わなくなりがちなので、「つるぎのまい」などのバフ、「アシッドボム」などのデバフを使い、与えるダメージを伸ばしたり、受けるダメージを減らしたりしながら戦うと倒しやすくなる。
    が、決してフル強化で攻撃するわけではないということには注意されたい。
  • 3.連続で使うと威力が上がる要素を使う
    レイドボスは弱体解除や強化解除などでバフ・デバフを消してくる。そのため、バフ・デバフに関係なく使えば使うほど威力が上がる要素も強力。
    • 3-1.メトロノーム
      持たせた状態で同じ技で連続で使うと、技の威力が上がる。HP吸収技との組み合わせが強力。
    • 3-2.れんぞくぎり、ころがる
      この2つの技は、連続で使うと威力が上がるようになっている。覚えられるなら使ってみるとよい。
  • 4.相手の急所を狙う
    上記と似た理由で、強化解除を受けても影響を受けない急所狙い戦法も強力。「きあいだめ」を覚えられるならぜひ使いたい。

サポーター

  • 1.相手の能力を下げる(デバフ)
    強大なHPを持つ相手に立ち向かうので、受けるダメージを減らしたり与えるダメージを伸ばしたりするデバフ要素は様々な場面で役に立つ。中でも「ひやみず」のように攻撃と共にデバフを発生させられる技は、どんな場面でもデバフをかけることができ、評価が高い。
  • 2.状態異常を無効化する
    テラレイドでも状態異常は脅威なので、自分だけでなく味方もまとめて無効化できる要素は有難い存在。特性「スイートベール」、技「ミストフィールド」などがある。

アタッカーの立ち回り

あまりにも多いHPを少しずつ削っていくには、削り切れるだけの火力も重要だが、倒れる回数を極力減らすことが最も重要だ。
自分が倒れると制限時間が削れてしまうため不利になる。それを回避するためにも生存重視の立ち回りを最優先で行いたい。

 

生存重視の立ち回りで重要なのは2つ。
1つは「受けるダメージを減らす」こと。
相手のこうげき・とくこうを下げたり(デバフ)、自分のぼうぎょ・とくぼうを上げたり(バフ)することで、受けるダメージを減らして倒れにくくなる。
「ひやみず」「バークアウト」等の火力デバフ技や、「てっぺき」「ドわすれ」等の耐久バフ技を使い、安全を確保しよう。
中には「物理技しか使わないのに『めいそう』を覚えさせる」という変テコな事態になることもあるが、とくぼうを上げる手段がそれしかない場合は仕方ない。

 

もう1つは「回復手段を持つ」こと。
誰でも使える回復手段として「いやしのエール」があるが、回復量がランダムで安定しないのでメインの回復手段としては信頼性に欠ける。
火力を出しつつ自身のHPを確保し続けるのが最も簡単かつ基本の動き方になるが、これを両立できるのが「ドレインパンチ」や「パラボラチャージ」のようなHP 吸収技、そして持ち物の「かいがらのすず」だ。
単純な話だが『受けるダメージ量<回復量』が成立するようになれば倒されることはない。
「アシッドボム」「らいめいげり」等の耐久デバフ技や、「つるぎのまい」「わるだくみ」「ビルドアップ」「めいそう」等の火力バフ技はこのために使うと言ってもいい。

注意してほしいのは、「バフデバフが変化技の場合、原則1~2回に留めなければいけないということ。
なぜなら下記にあるテラスタルが遅くなってしまうから。
バフデバフモリモリは早いうちに卒業しよう。

 

ついでに忘れてはいけないのは、「テラスチャージが溜まったら安全を確認してテラスタルする」こと、「テラスタイプと一致した技で一気に大ダメージを与える」こと。これを忘れるとせっかくのお膳立てが何の意味もなくなる。

 

まとめると、

  1. 「自身の耐久を上げるか、相手の火力を下げるかして倒されにくくする」
  2. 「自身の火力を上げるか、相手の耐久を下げるかして攻撃の準備をする」
  3. 「メインの攻撃技を使い、ダメージとともに回復して長期戦を乗り切る」
  4. 「チャージが溜まったらテラスタルして、テラスタイプと一致した技で一気に攻める」

この4つがソロでの主な流れである。

テラスタルのタイミング

アタッカーを担当するならテラスタルは必須である。なぜならテラスタルをしないとバリアに与えるダメージが少なく、HPを削るのに時間がかかって負けてしまうから。
では、いつテラスタルすれば良いのか?

 

答えは「早ければ早いほどよい」
テラスタルすればバリアへのダメージが伸びるだけでなく、そもそもの技の威力が強化されるので、HPを大きく削りやすくなる。
少なくともバリアを張られる前にテラスタルできれば、バリアを張られても安心して戦うことができる。
そのためには火力を伸ばし過ぎずに攻略することが重要。
たとえば「相手の火力デバフ技を3回使ってテラスタルチャージを溜め切る」「自分のバフを1~2回にとどめて攻撃し始める」などがある。
コツを掴むのは大変だが、是非やってみよう。

 

無論だが、相手の先制一撃で倒されてしまうような状況でテラスタルしてしまうと、倒されるだけでなくそのレイドで二度とテラスタルできなくなるので注意が必要。

頼もしいNPC

ソロプレイの場合*1に参加するNPCはそれぞれ決められたポケモンを選出する(味方NPC一覧を参照)。その中で最も重要なのが特性「いかく」持ちのNPCだ。

  • トモヒデのウインディ
  • エリナのムクホーク
  • カヤのケンタロス

NPC は倒れた時のペナルティがなく、復活するたびに特性「いかく」が発動して相手ポケモンの攻撃を下げるので物理型のポケモン相手では難易度を大幅に下げてくれる。

実戦では頼もしい味方だが、テラレイドの情報収集時には注意すべき味方でもある。
相手が物理型の場合、『◯◯◯◯◯でソロ余裕でした!』という投稿を見かけた時は味方NPCに注意してみよう。
ウインディ、ムクホーク、ケンタロスがいた場合は特性「いかく」込みで耐久が足りていただけの可能性がある。
真似をしたのにクリアできない時は耐久調整をしたり、対応するNPCが登場するまでやり直すなどの工夫が必要になるだろう。

この他にも引けると便利なNPCが何匹かいる。

  • ハラバリー:「ひかりのかべ」を持ち特殊耐久をサポートしてくれる。「ほうでん」でバリアの上からまひを与えてくれることもある。
  • ニンフィア:バリアがない状態では「あまえる」のこうげきデバフが強く、バリアがあっても「ムーンフォース」でランダムでとくこうデバフをかけることがある。
  • サーナイト:「いのちのしずく」で回復を支援してくれる。特性「シンクロ」でバリアの上から状態異常をかけてくれることもある。

なお、次のポケモンについては便利な場合と不利になる場合とがあるので、自分の選出・相手のポケモンとよく相談すること。だからといって完全に邪魔と判定するのは誤りなので、執拗に叩くことのないように。

  • オリーヴァ:特性「こぼれダネ」で「グラスフィールド」を半自動で展開する。回復力が不安な場合やくさタイプを出している場合は有難い存在だが、他のフィールドに依存した戦法を取っている場合邪魔そのものになる。
    「しんぴのまもり」も使うので追加効果の状態異常を防いでくれるが、一部特性ハメプレイができなくなるケースもある。

サポーターの立ち回り

サポーターというと「とにかく何か支援しなきゃ」とひたすら技を連発するイメージがあるが、重要なのは「どれだけ動くかより、いつ動くか*2である。

 

たとえば「ちょうはつ」や特性除去技(「スキルスワップ」等)はボタン連打をするなどして誰よりも先に使う必要がある
だが「かえんだま」を「なげつける」コンボを持っている場合、これを使うタイミングは「相手がバリアを張ってデバフ解除を使った直後」ただ1つである。これより早くても遅くても適切なサポートにならない。
「クリアスモッグ」も使いどころが難しく、相手の「つるぎのまい」等を見て即座に使うというのであれば適切だが、たとえば味方がせっかく「アシッドボム」をたくさん使ってくれたのに「クリアスモッグ」を使ってしまうと、デバフが全部リセットされ足を引っ張ることになる
この技は一体いつ使ったらいいのかを1つずつ検討して、とにかく丁寧に立ち回ることが求められる。

 

また、自身のHPが大きく削れている時には下手に行動してひんしになってしまうより、あえてしばらく動かず味方の行動に賭けるという立ち回りも重要。自分が少しでも長く生存することで勝てるレイドがある。
とはいえ、最後の行動選択から1分動かないと勝手に先頭にある技を使ってしまうので、ある程度割り切りは必要。

 

なお、時々「てっぺき」や「ドわすれ」など自身のみに有効なバフ技を覚えさせてサポーターとするトレーナーがいるが、相手に渡すことができない限りそのような自己強化技を使ってもサポートには一切ならないので注意すること。

 

左上の重要性

サポートが上手な人はテラレイド中に「ある場所」を見ていることをご存知だろうか。

 

答えは「画面の左上」である。
ここには出場しているポケモン達のアイコン、HP、トレーナーの名前が表示されているが、何とそれぞれのトレーナーが指示した技も表示される
この「指示した技」を定期的に確認することで、「このポケモンは恐らく物理アタッカーである」「このポケモンは恐らくサポーターである」「このポケモンのトレーナーはテラレイドに慣れていないのかもしれない」など、様々な推測ができるのだ。
「いつ動くか」が分からないという人は、是非左上を見る癖をつけてみれはいかがだろうか。


*1 マルチでも人数が3人以下の場合に参加する
*2 野球評論家・里崎智也氏の「(日本シリーズは)どれだけ打つかより、いつ打つか」を改変したもの