中国 RankⅤ 中戦車 Type 69 / 69式戦車
概要
Ver1.91にて実装されたランクV中戦車。設計から生産まで全て中国が担ったという点では初の中国国産戦車。
T-54と同じBR8.0でAPFSDS・2面スタビ・レーザー測距儀を備え、砲旋回・仰俯角・加速もわずかに強化された攻撃的な戦車。ただしAPFSDSの垂直貫通力はAPDSより大幅に劣っている
車両情報(v2.17.0)
必要経費
必要研究値(RP) | 61,000 |
---|---|
車両購入費(SL) | 340,000 |
乗員訓練費(SL) | 98,000 |
エキスパート化(SL) | 340,000 |
エース化(GE) | 1,300 |
エース化無料(RP) | 780,000 |
バックアップ(GE) | *** |
護符(GE) | 2,200 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 8.0 / 8.0 / 8.0 |
RP倍率 | 2.0 |
SL倍率 | 1.3 / 2.0 / 2.4 |
最大修理費(SL) | 4,093⇒5,762 / 4,526⇒6,372 / 6,212⇒8,746 |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | 14.3⇒28.2 / 8.9⇒15.0 |
俯角/仰角(°) | -5° / 18° |
リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX+エース化) | 9.7 → 7.5 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 二軸 / *** |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 100 / 80 / 45 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 200 / 155 / 65 |
重量(t) | 36.5 |
エンジン出力(hp) | 1,107 / 580 |
27.6 / 14.4 hp/t | |
最高速度(km/h) | 56 / 51 |
最高後退速度(km/h) | 9 / 8 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** / *** ~ -*** |
視界(%) | 75 |
乗員数(人) | 4 |
光学装置
倍率 | 暗視装置 | 種類 | 世代 | |
---|---|---|---|---|
車長 | 5.0x | 有 | 赤外線 | - |
砲手 | 3.5x-7.0x | 有 | 赤外線 | - |
操縦手 | 1.0x | 有 | 赤外線 | - |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 (SL) | |
---|---|---|---|---|
主砲 | 100 mm Type 69 cannon | 1 | 44 | ** |
機銃 | 12.7 mm Type 54 machine gun | 1 | 500 | - |
機銃 | 7.62 mm SGMT machine gun (coaxial) | 1 | 3 500 | - |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
100 mm Type 69 | Type 71 APDS-FS | APFSDS | 3.05 | - | 1,505 | 219 | 213 | 194 | 170 | 147 | 126 |
Type 1973 HEAT-FS | HEATFS | 10.0 | 1.18 | 1000 | 390 | ||||||
1-71-74 | HE | 15.0 | 1.3 | 900 | 17 |
車両改良
Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 履帯 | 5 100 | 8 200 | 195 |
Improved Parts | 3 300 | |||
砲塔駆動機構 | 5 100 | |||
100mm cn HEAT | ||||
II | サスペンション | 5 700 | 9 100 | 220 |
ブレーキシステム | ||||
Improved FPE | 3 700 | |||
砲火調整 | 5 700 | |||
III | フィルター | 8 500 | 14 000 | 320 |
救急セット | ||||
昇降機構 | ||||
IV | 変速機 | 6 600 | 11 000 | 250 |
エンジン | ||||
砲撃支援 | ||||
Laser rangefinder | ||||
NVD(暗視装置) |
カモフラージュ
研究ツリー
解説
特徴
【火力】
BR8.0にして、装甲やBRが同じT-54にはないAPFSDS・2面スタビ・レーザー測距儀を備えるが、APHE系が使えず、APFSDSには各国や59式の100mmAPDSより垂直貫徹力で劣るという欠点があり、T-54や59式の完全上位互換とはいかない。詳しく比較すると、
車両 | BR | 弾種 | 仰俯角 | 砲旋回速度 | PWR | 砲安定装置 | 測距儀 | 暗視装置 | 一次弾薬/総弾薬 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
69式 | 8.0 | APFSDS・HEATFS | 18/-5 | 15° | 15.9 | 2軸 | レーザー | NVD | 19(湿式)/44 |
59式 | 8.0 | APCBC・APDS・HEATFS | 10° | 14.4 | 垂直 | なし | なし | 20/34 | |
T-54(1949) ・(1951) | 8.0 | APCBC・APDS・HEATFS | 17/-4 | 14.6 | なし | なし |
見ての通り、69式は使える弾薬以外T-54や59式の上位互換と言っていい性能をしている。
- ほぼ変わらない点
- 装甲配置は微妙に天板装甲厚が違う部分があったりするもののほぼ違いがない。仰俯角,PWR,夜戦が改善された現状でのNVD,一次弾薬庫が誘爆しづらい?(代わりに燃料タンクが爆発する?)湿式弾薬庫もいまいち違いを実感できない。
- 強化された点
- レーザー測距とスタビはかなり便利。特に貫徹力は高いが初速が低いHEATFSを遠距離から投射できるようになったのが嬉しい。砲旋回も1.5倍になったため、T-54のもっさり感がほとんど感じられない。
- 弱くなった点
- 問題は炸薬入りのAPCBCと貫徹力が高いAPDSがないことで、強力なAPDSを持つT-54と比較すると、APDS系の貫徹力で劣り、APCBCが使えないという点で負けている。
- 比較総評
- いかにAPFSDSとHEATFSを上手く扱えるか、そしてスタビや砲旋回・レンジファインダーを使った立ち回りが求められる。具体的には、市街戦では砲旋回とスタビ・装甲を活かした大胆な立ち回りと、APCBCが無いため一撃で敵を無力化したり、会敵する敵に応じてHEATFSとAPFSDSを使い分けることが求められ、遠距離戦ではAPFSDSにより履帯を切り、HEATFSで止めを刺すというような頭を使う立ち回りが必要。
他の俯角の無い戦車にも言えるが、スタビがあるからと稜線から勢いよく飛び出すと、俯角の無さに足を引っ張られ不用意に姿を晒し過ぎて撃破されかねない。ちなみにv2.33時点での砲精度はT-54系やパットンと同等に設定されている。
各種弾薬の特徴
名称 | 搭載車両 | 弾頭重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | 貫徹力(mm,@60°) | 購入費用 (SL) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 500m | 1000m | 2000m | 10m | 1000m | 2000m | ||||||
1-72-85 APDS-FS | Type 69 | 4.7 | - | 1505 | 219 | 194 | 170 | 126 | 125 | 97 | 71 | 0 |
Type 1959 | Type 59 | 3.18 | - | 1432 | 361 | 335 | 311 | 267 | 101 | 87 | 75 | 200 |
3BM-8 | T-54 | 3.18 | - | 1415 | 336 | 317 | 299 | 265 | 128 | 114 | 101 | 210 |
BR-412P | Type 59 | 8.53 | - | 1050 | 224 | 186 | 153 | 105 | 52 | 36 | 24 | 170 |
BR-412D | Type 59 | 15.9 | 93.94 | 887 | 239 | 220 | 202 | 170 | 82 | 71 | 62 | 170 |
見ての通り垂直貫徹力はAPCBCにすら劣っているが、傾斜装甲には極めて効果的で着弾角60°での貫徹力は59式のAPDSを上回る(T-54のAPDSには負けているが)。
たとえばM60の車体上部は、APDSでは貫徹が難しいがAPFSDSでは角度がついていても貫徹できるようになる。
- M60の車体上面での比較
初期弾なのでタダで撃ちまくれるのも地味に嬉しい。
加害力については、59式のAPDSより、加害範囲が少し細く、そして長いという特徴を持つ。
- M60の砲塔右側
APDSの加害範囲は若干太く、結果的にAPFSDSより広範囲を加害できる。- M60の車体上部
- M60の側面
- M60の車体後部
車体後部を貫徹した場合は、APFSDSの長所が顕著に表れ、APDSでは駆動系に全て吸収されてしまうのに対し、APFSDSでは操縦手まで串刺しにすることができる。
- 総評
- 加害はAPFSDS=APDS>HEATFSの順に優れていて、APFSDSは傾斜に強いため、車体上部を抜きやすい。
使い分けについては、加害が欲しいならAPFSDS、貫徹力が欲しいならHEATFSを選ぶといい。
どこを狙うべきか
- M60 パットン
- M60パットンの車体正面上部はAPFSDSなら比較的貫徹しやすく、500m以内なら角度がついていても貫徹可能。また、こちらから見て右側にある弾薬庫2つは、前方にある弾薬庫はM60の場合35発まで消えず、奥にある弾薬庫は最後まで残り続ける。APFSDSであれば奥の弾薬庫まで加害でき、HEATFSでも何とか奥の弾薬庫まで加害が届くので、正面なら車体上部右側を狙うのがいいのではないだろうか。T26E5などでも同様のことが言える。ただしAOS,TTSと言う風に進化していくにつれ、ここの防御力は増していき、近距離でしか貫徹できなくなっていく。
砲搭を撃つ場合、砲のすぐ横なら比較的安定して貫徹できる。砲手らはこちらから見て左側にいるので、そこを撃つと、砲手と車長を串刺しにできる。
敵の角度次第で使い分けたい。
【防御】
防御力は前車59式の頃から一切変わっていない。傾斜装甲なので跳弾は期待できるが、それでも本車を貫くことなど容易なライバル達は多い。装甲はあてにしない方が良いだろう。
携行弾数・弾薬庫配置
20発なら一次弾薬庫以外を空にでき、38発なら砲塔の弾薬庫を最小限にできる。ちなみに⑥が一次弾薬庫であり、燃料タンクと一体の湿式弾薬庫でもある。
▲①から順番に消費される(つまり⑥の弾薬庫は弾を使い切るまで残り続ける)
弾薬庫の状態 | 満タン | ①を空に | ②まで空に | ③まで | ④まで | ⑤まで | 砲閉鎖以外 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
搭載弾薬数 | 44 | 43 | 38 | 34 | 22 | 20 | 1 |
弾薬の空き | (+0) | (+1) | (+6) | (+10) | (+22) | (+24) | (+43) |
【機動性】
59式よりもエンジン出力が上がっている。ただし最高速などに変化は無く、大きな向上は感じられないだろう。
史実
ソ連から技術供与を受けて59式戦車を開発し、戦車の開発・生産技術を確立した中国がその成果を基に開発したのが69式戦車である。
69式の開発は1963年から開始されたが、中ソ関係の悪化や文化大革命の混乱もあり、開発作業は一時中断を余儀なくされた。作業再開後は中東諸国やルーマニアなどからT-55とT-62の資料を極秘裏に入手、また中ソ国境紛争の際に鹵獲したT-62のデータなども参考に1970年代半ばには試作車両を完成させることに成功。しかし当初生産された69式I型(本車)は主砲の命中精度が思わしくなく性能不足は明らかだった。このため目標追尾型安定装置や国産の新型FCSを搭載した69式II型が開発され、更に1980年代前半には西側技術を取り入れた69式III型も登場している。
69式は人民解放軍だけでなく「友好価格」と呼ばれるその安価さでタイやイラク、パキスタンなどに輸出されており、総計3000両以上が生産されたベストセラー戦車となった。最大の顧客となったサダム・フセイン政権下のイラクでは、主砲を125mm滑腔砲に換装し自動装填装置を追加した独自改良型が開発されたが、結局多国籍軍のM1やチャレンジャーの前に大惨敗を喫している。またタイではFCSの性能の低さに加え、履帯の断裂事故が相次いだことから導入した69式の大部分を退役させるなど、輸出先での戦果・評価は芳しくないようだ。
しかし本車で培われたノウハウは、後の80式/88式戦車、ひいては中国国産戦車開発において大きな役割を果たすこととなる。
小ネタ
失敗作
本車が装備する100mm砲は失敗作と呼ばれており精度威力共に劣悪だったため前車の搭載する59式ライフル砲に換装されたものが69Ⅱ式と呼ばれる。ゲーム中でもこの精度の悪さは再現されており、戦中戦車よりは格段に精度が良くなっているものの、他国の100mm砲と比べると幾分劣っている。
タングステン製APFSDS
前車の59式のAPDSより貫徹力が低いAPFSDSだが弾芯が鋼鉄でできている。最初から鋼鉄で作ろうとしたわけではなく、開発初期はAPDS同様にタングステンで作ろうとしており、試作品もあるようだ。タングステン製の貫徹力は1500m60度で100mmとゲーム内のものより少し優れている。
性能の変化
実装当初は当時BR7.7だったT-54と同じ7.7だったが、後に8.0に。T-54が8.0に上げられると8.3に上げられたが、またT-54と同じ8.0に戻った。
弾薬の性能もT-54同様変動しており、昔はT-54のAPDSが297mm貫徹だったり、APFSDSが2000mで140mm貫徹だったりした。
--加筆求む--
外部リンク
コメント
【注意事項】
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