【盟友カミル】

Last-modified: 2024-01-18 (木) 15:38:21

概要

1000年前の人物で、【勇者アルヴァン】【盟友】。金髪碧眼で色白な【人間】の女性剣士。
【王家の迷宮】で初登場し、Ver.4.1ストーリー【栄光の勇者と消されし盟友】でも主要人物として登場する。

人物

後世(1000年後の現代)においては、裏切り者の逆賊として【グランゼドーラ王国】からその存在を抹消されていた人物。
その内容は【不死の魔王ネロドス】へ挑む直前に盟友カミルは姿をくらまし、勇者アルヴァンは一人で戦って帰らぬ人となったというもの。
しかしこの歴史に隠された真実は王家の迷宮を探索する中でプレイヤーの知るところとなり、Ver.4.1クリア後にはカミルの評価も後述の通り改められる。
なお、「辺境の国の出身」であることが明かされている。少なくともグランゼドーラ王国やファルエンデ国ではないようだ。
 
カミルとアルヴァンの出会いは【オルセコ王国】*1の御前試合。
盟友となる以前から高名な剣の達人であったカミルはこれに招待されたが、対戦相手の【ファルエンデ国】王子を誤って殺してしまう。
そして処刑されそうなところをアルヴァンの仲立ちで救われた縁で、カミルはグランゼドーラ王国に仕官する事となった。
盟友の力はアルヴァン暗殺を目論む魔王の手先と戦った際に発現。盟友として受け入れられ、民衆から絶大な人気を得るようになった。
 
伝承では不死の魔王ネロドスへの対抗策となる禁呪を捜索・発見した後にカミルが恐れをなして逃亡したことになっているが、真相は異なっている。
カミルはアルヴァンを密かに愛するようになっており、アルヴァンに隠れて自らを犠牲に禁呪を使用する決意を固めていた。
対してアルヴァンはそれを知ってカミルの犠牲を良しとせず、密かにカミルを気絶させた上で【竜笛】を壊し置き去りにしたのであった。
そしてアルヴァンは禁呪により正気を失いかけた自分を【王家の迷宮】に封じ、カミルは【フェリナ姫】の手引きにより彼を追って迷宮に入るも途中で力尽きてしまった。
 
その後カミルが汚名を着せられた背景には、真実をアルヴァンが誰にも話さず死んだことと、グランゼドーラの人々が悲しみのあまりカミルを信じようともしなかったことが挙げられる。
また、当時アルヴァン像の隣にあったらしいカミル像も【エメリヤ妃】と民衆の手により破壊・撤去されてしまっている。
実際に1000年前である古グランゼドーラ城ではアルヴァンの像は現代より向かって少し右にあり、左にあるカミルの像と剣を交差させている(Ver.4.1クリア後に訪れると破壊された直後のカミルの像がある)。
Ver.4.2で追加されたクエスト【若き彫刻家の才能】をクリアするとカミルの像が再建され、現代でもアルヴァンとカミルの像が並ぶ。

活躍

【王家の迷宮】

王家の迷宮で力尽きて以降、記憶を失い【謎の亡霊】として彷徨っていた。
しかし【勇者姫アンルシア】【主人公】が深層へ進むにつれて上記の記憶を取り戻していく。
最下層にて暴走したアルヴァンが倒されて正気を取り戻すと、互いの想いを確認し合い共に昇天していった。
 
「行く先々に現れるフードを被った謎の幽霊」という特徴はDQ9の【ラテーナ】と同じ。こちらは少し状況を理解している。

【栄光の勇者と消されし盟友】(Ver.4.1)

主要キャラクターとして登場。王家の迷宮で明らかになった歴史を追体験する形でストーリーは進んでいく。
 
主人公は1000年前のグランゼドーラにタイムスリップして早々、生前の彼女とその彼女に対して、王国を捨てての駆け落ちを持ちかけてきた【ヤスラム】との会話を目撃する。
その後【ジュテ国王】からの依頼で、彼女の禁呪探索に協力することになる。
神儀の護堂で合流したカミルは一度はアルヴァンの側にいてくれと協力を断るが、そこにアルヴァンの許嫁である【ヴィスタリア姫】がヤスラムを連れて押しかけてきたため、ヴィスタリアの護衛として同行を依頼してくる。
 
主人公のあずかり知らぬことながら、ヴィスタリアの兄こそがカミルが御前試合で殺めてしまった王族であることが判明。
道中ヴィスタリアはカミルを人殺しとして激しく罵るが、彼女は臣下としての礼を崩さない。
その後ヤスラムに化けていた【知将ジャミラス】が本性を現し戦闘になるが、人質になったヴィスタリアは自分を救うために身体を張って戦うカミルの姿を見て考えを改めるようになる。
この時、ヴィスタリアからアルヴァンに対して抱く想いを指摘されるも、盟友としての自己犠牲にも近い使命から「お戯れを」と返している。
そして無事禁呪を手に入れたカミルであるが、自己犠牲の決意をしていることがアルヴァンにバレてしまう。
結局は歴史介入前同様、アルヴァンはカミルを残してネロドスへ挑み、彼女は裏切り者の汚名を着せられてしまうのであった。
なお、カミルはファルエンデ国に無用な疑いがかからぬよう、ヤスラムの正体を伏せることをヴィスタリアに進言しているが、これが仇となって「ヤスラムと密会していたカミルは元から逃げ出すつもりだったはずだ」と疑いをかけられ、自身を追い詰めることになってしまうのであった。
 
その後カミルは、クエスト【フェリナの決意】において何とか不死の魔王城へたどり着いたものの時すでに遅し。
最終的にフェリナの助力を得て王家の迷宮に向かい、現在へ至る。
最後まで彼女を信じていたのは、フェリナと彼女を憎んでいたはずのヴィスタリアの二人だけなのが皮肉なところである。
 
【キュルル】の忠告通り、主人公の介入をもってしても当時のカミルを救うことはできなかった。
しかし、その後ヴィスタリアは長い時間をかけて彼女の汚名を返上することに成功したらしく、現代の英雄の石碑の文章は盟友たる彼女の栄光を称え、不義理を詫びる文章に変化している。
自分たちに都合良く歴史を改ざんしたDQ7の【レブレサック】の村民たちとは大きく違う(とはいっても国と村という違いはあるが)。
未来における彼女の汚名を晴らすことができたという意味では、時間干渉によって多少は救われたといえるだろう。
ただし、石像はエメリヤの命で破壊されたのではなく、大戦によって失われたことになっている。
厳しいことを言えば、これがわざと伝えなかった事だとすると、その点ではどこぞの村と本質的に同じという事になってしまう。
ただし、当時より王国が存続している以上、かつての王妃の不名誉を名指しで歴史に残すことは非常に困難であったと思われるし、たとえ一部分であろうとも非を認めてはいることも事実であり、自分たちの非を完全に無視した伝承を作り出したあの村とは、やはり印象が大違いである。

【遥かなる未来への旅路】(Ver.4.5前期・後期)

前期に実装されたストーリー最終章の道中では、無数の可能性を束ねて生み出された最悪の姿、アルヴァン共々ネロドスの手に落ちた【迷える盟友】として彼女の闇堕ち版と対峙することになる。
 
また、後期で追加されたクエスト【水底の待ち人】にて、ヴィスタリアがカミルへの誤解を解く経緯が描かれた。
グランゼドーラ城の池に落とした指輪を拾うために池の水を全部抜いたところ、ジャミラスが隠していた本物のヤスラムの死体が発見される。
これにより、ジャミラスがヤスラムに化けて活動していた証拠を掴んだヴィスタリアとフェリナは、それぞれの体験したことをジュテ国王に明かすことを決意。
アルヴァンとカミルはもはや戻らないが、他の当事者たちが生きているうちに彼女の誤解を晴らすことには成功した。
カミルの汚名返上には長い時間がかかったはずだが、このクエストで主人公が介入することによってそれを早めることができたのかもしれない。
壊されたカミル像は、戒めのためにそのままにしておくことにされた。

能力

Ver.4.1

【知将ジャミラス】戦では【NPC戦闘員】として協力してくれる。
Lv90、HP660、MP400。回復呪文と独自の剣技を操る【魔法戦士】といったスタイルで、【バイキルト】【ピオリム】【ベホマラー】【ザオラル】【フォースブレイク】【つるぎの舞】【ひょうけつ斬り】【雷神斬り】を使用する。
ただしフォースは使ってくれず、彼女自身は属性剣技を使うからいいものの、こちらは自分で属性攻撃を用意しないとフォースブレイクの恩恵を受けられない。
プレイヤー諸君は彼女のようにフォース無しでフォースブレイクしないように気を付けよう
なお、ジャミラスは炎と光には0.5倍耐性、風には0.75倍耐性があるので属性選択には注意。
イベントシーンではアルヴァンの攻撃に重ねて【ギガスラッシュ】【マダンテ】と思われる技も使っていたが、これらは戦闘では使用しない。

余談

普段は髪をフードで隠しているが、禁呪取得後に主人公を迎えた時にはフードを外した(上半身装備を【賢哲のころも上】に着替えた)ロングヘアー姿も披露してくれる。この姿で国王主催の壮行会にも出ているため、これが正装ということなのだろう。
また、ちょっとわかりにくいがカミルの髪型設定はフードの有無で異なり、フードを外した時は人間女(大人)のタイプ20だが、フードをかぶっている時はタイプ7(盛り髪)となっている。
また、【壁紙】ではフードを取ったカミルの髪の色は金髪で描かれているが、ゲーム内でのカミルの髪の色はミモザである。
 
【ドラゴンクエスト夏祭り2019】ではパネル用イラストとして扇情的な水着姿が描き起された。

イベント・その他

【美の競演! 第7回アストルティア・クイーン総選挙!】

Ver.4.1のストーリーで活躍していたことから、見事本選出場を果たす。
予選(後に発表)並びに中間報告では1位で、2位の【勇者姫アンルシア】とは接戦だったらしい。
しかし中間1位だったために推していた人が油断してしまったのか、はたまた中間で下位だったキャラを推していた人の票がアンルシアに流れてしまったのか、最終的にはアンルシアに追い抜かれ、僅差で2位となってしまった。

【美の競演! 第8回アストルティア・クイーン総選挙!】

前回敗れたアンルシアを抑え、4位に。
これより上の順位は全て運営推薦枠であるため、予選勝ち残り組の候補では最高順位。
これにより次回総選挙のシード権獲得となり、合わせてボイスが実装されることとなった。

【美の競演! 第9回アストルティア・クイーン総選挙!】

前回4位だったため、シード枠で出場。
今回より【キャラクターボイス】付きとなった。演者は桑島法子(DQ11Sで、カミルと似た部分もある【セニカ】を演じている)。
 
最終順位は6位。Ver.4時代のキャラであり、再登場の可能性も低いことが響いたか。
何故か彼女の像のみ(フードで隠れてることもあるのか)髪の毛がないという不具合が5.4当時あったが、5.5前期でひっそり修正され髪の毛が見えるようになった。

【モンスターバトルロード】

Ver.5.4より彼女のスペシャルバッジが登場。
装備すると必殺技【盟友の祈願】を使用できる他、攻撃時30%でルカニ、攻撃時5%で全属性耐性ダウンが追加される。また攻撃力が60、回復魔力が100上がる。
金銀銅はなく、トーマ王子・虹と【ギーグハンマー】虹、【サイレス】金3個との交換で光バッジを入手可能。
 
必殺技は【トビアス】互換。便利ではあるがそこまで強力ではないとも言える。

特筆すべきは基礎効果で、高確率の攻撃時ルカニも嬉しいがバトルロードでの全属性耐性低下は他に【魔蝕】くらいしかないため貴重。さらにこちらは【フォースブレイク】小ダウンと同様に耐性無視で、5%の発動判定さえ引ければ相手を選ばず効く模様。
ただし発動確率が低く、更に仕様上武器スキルでないと発動しない(固有スキルで取得した攻撃技は適用外)ので活用できるモンスターは限られる。
また、【フォース】の無いバトルロードにおいて属性耐性ダウンを活かすには、各アタッカーが自前の属性スキルを使うか属性付与効果が付いた金バッジを装備しておく必要があることもお忘れなく。
自分で耐性を下げてそれを活用するという単体完結コンボをするなら、通常攻撃または武器スキルを主軸にできるモンスターに、本バッジ+属性付与バッジ(+属性強化バッジ)をセットで装備させるという運用が基本となる。
火力上昇だけなら【プクラス】などの方が安定しており強化幅も高いので、併用して使うのが効果的。普段は効果が発動する前に戦闘が終わることも多いので、人数が多く長期戦も多い同盟バトル向けだろう。
 
有効に活用できるのは自身の火力が低く【デュアルカッター】を持つ【ミステリドール】や硬直の短い【タイガークロー】(やAペチ)を連発する【プリズニャン】あたりか。
同盟バトルでは、2回行動があるAペチ型【キラーマシン】に乗せるのも面白い。
通常攻撃に2回異常判定があるムチを装備できるモンスターがいないのは残念なところ。

関連項目



*1 初出は【アストルティア創世記】。2ndシナリオ時点での台詞では「さる遠方の王国」としか語られない。