九七式艦攻(村田隊)

No.143
	九七式艦攻(村田隊)		艦上攻撃機
	装備ステータス
	火力		雷装	+12
	爆装		対空	+1
	対潜	+5	索敵	+4
	命中	+2	回避
	戦闘行動半径	4
	装備可能艦種
	駆逐艦	軽巡洋艦	重巡洋艦	戦艦
	軽空母	正規空母	水上機母艦	航空戦艦
	備考
	開発不可、改修不可、入手方法
優れた航続距離を誇り、初期の機動部隊艦載機の主力攻撃機として大活躍した傑作艦上攻撃機「九七艦攻」。 同機を装備した本部隊は、高い技量と豊かな指導力を兼ね備えた村田隊長の率いる精鋭九七艦攻隊です。

ゲームにおいて

• 2015年8月10日に開始した2015年夏イベント『反撃！第二次SN作戦』のE-3共通突破報酬として実装された。
  同イベント終了後は入手不可能と思われたが、2015/9/25/アップデートでまさかの翔鶴改二実装と同時に追加された任務をもって再び入手可能になった。
  現在の入手方法は同任務のみ。

• 「雷撃の神様」と称された村田重治少佐(最終は大佐)率いる「九七式艦攻」ネームド機仕様。
  • 能力値は「九七式艦攻」と比べて【対潜+1/命中+2/雷装+7/対空+1/索敵+4】と、その実力は圧倒的。
  • 開発可能な最上位の艦攻「流星改」との比較では【対潜+2/命中+2/雷装-1/対空+1/索敵+2】と、若干雷装で劣るが誤差の内だろう。
  • 同系列の「九七式艦攻(友永隊)」とは【命中-1/雷装+1】と、こちらとも誤差の範囲。
    • ただし量産性は別問題。本装備は単発任務とイベントの報酬でしか手に入らず、量産はできない。
    • 2020年4月23日に九七式艦攻(友永隊)の改修が解禁され、九七式艦攻(友永隊)★+5に完全上位互換相当とされてしまうようになった。これは、艦攻の改修で、雷装値と対潜値が★×0.2上がるとされている為である。
    • 命中値は接触発生時の攻撃力倍率にも影響を与えるため、見た目以上の差が付くことになる。

• 「九七式艦攻(友永隊)」同様、上位装備の天山(村田隊)へ機種転換が可能。よって本装備の長期所持率は低いと推測される。
  ただし、転換のための任務はやや特殊な工程を踏む。
  • まず翔鶴、瑞鶴、朧、秋雲の4隻を必要とする編成任務『「第五航空戦隊」を再編成せよ！』、出撃任務『「第五航空戦隊」珊瑚諸島沖に出撃せよ！』(左記4隻+自由枠2で5-2S勝利)を達成。
    次に「翔鶴」or「赤城」秘書艦で九七式艦攻を3つ廃棄する『精鋭「九七式艦攻」部隊の編成』を達成。ここまでで本装備が手に入る。*1
    • 最後に「翔鶴」秘書艦で本装備を搭載した上で天山2機を廃棄する、いつもの機種転換任務を達成することで天山(村田隊)を入手可能。
    • この任務で改修値を引き継ぐことが確認されている。*2
  • 補足だが九七式艦攻破棄任務で翔鶴or赤城を指定しているとはいえ、同任務の出現条件が五航戦必須のため必然的に翔鶴を所持していることになる。そのため基本的に翔鶴を秘書艦にすれば良い。

• 2019/03/22のオンラインアップデートにて、装備グラフィックが更新された。
  2019年3月22日アップデート以前の画像

  2019年3月22日アップデート以前の画像
  

入手方法について

• 2015年 夏イベント『反撃！第二次SN作戦』E-3 突破報酬
• 2020年 夏イベント『侵攻阻止！島嶼防衛強化作戦』E-6 乙作戦(★+2)・丙作戦(★無し) 突破報酬
• 任務『精鋭「九七式艦攻」部隊の編成』報酬

装備ボーナスについて

• 特定艦に装備した時、パラメータが更に上昇する装備ボーナスがある。
  • 対象艦は表中の通り。
  • 他装備とのボーナスを持つ場合、それもまた別に加算される。
  • 各ボーナス値は下表の通り。

  装備		基本値
  九七式艦攻(村田隊)		火力	対空	対潜	索敵	累積
  			1	5	4	-
  単体ボーナス↓		加算値
  装備	対象艦	火力	対空	対潜	索敵	累積
  九七式艦攻(村田隊)	赤城改以降	+3				？
  	加賀改以降	+2
  	翔鶴	+2
  	瑞鶴	+1
  	龍驤改以降	+1

  ※装備ボーナスのある他装備の一覧はこちら
• 天山(村田隊)を2つ装備してもボーナスが累積しないが、こちらと混載すれば両方のボーナスが得られる。
  ただし、雷装に3の差がある為、ボーナスを加味しても天山(村田隊)を2つ装備した方が実際の火力値は高くなる。
  その為、表示火力が欲しい状況でもなければこちらを残しておく必要は無い*3 *4。
  
  

性能比較表(装備最大値/艦攻上位早見表/テーブルより転送)

小ネタ

• 雷撃の神様と言われた村田重治少佐の九七式三号艦上攻撃機
  • 村田少佐は龍驤の飛行隊長だったが、真珠湾攻撃では水深が浅い湾内での雷撃実施には彼の手腕が不可欠だという要望から、第一航空艦隊旗艦赤城の飛行隊長に就任する。
    彼が龍驤飛行隊長に補せられたのは昭和16年8月25日、「臨時」赤城飛行隊長に任命されたのが同年9月27日、前の異動発令から僅か一月での、しかも臨時といういかにもただ事ではない命令であった。
    世界的に前例のない機動部隊の旗艦となった赤城には、水平爆撃隊長兼総隊長の淵田美津雄中佐、雷撃隊長の村田少佐、戦闘機隊長の板谷茂少佐という3人の飛行隊長が着任していた。
    彼らは機動部隊全空母の飛行機隊を率いていく立場にあり、開戦から半年間、機動部隊の快進撃を支えた。
  • ミッドウェー海戦では第二次攻撃隊として出撃する前に赤城が被弾炎上して脱出、海戦後に再編された第三艦隊旗艦翔鶴の飛行隊長に転任している。
    艦攻隊長の村田少佐の他には、日本海軍初の急降下爆撃機操縦員の1人で村田少佐の同期である関衛少佐が艦爆隊長に就任し、戦闘機隊長には台南空や第六航空隊、元山空の飛行隊長を務めてきた海兵59期の新郷英城大尉が就任した。
    新生機動部隊旗艦となった翔鶴の飛行機隊はベテランの飛行隊長3人体制となり、関少佐が第三艦隊攻撃隊の総隊長を兼任していたとされる。
  • 1942年(昭和17年)10月26日、南太平洋海戦における第一次攻撃隊の隊長として米空母「ホーネット」への攻撃に参加。ホーネット雷撃後に乗機が被弾・炎上し、そのままホーネットに突入自爆という最期を遂げた。
    この戦いでは関少佐も「エンタープライズ」攻撃後に被弾、自爆特攻して未帰還となり、瑞鶴飛行隊長の今宿滋一郎大尉も戦死するなど、隊長級のベテラン搭乗員を多く喪ってしまう。
    開戦時から機動部隊を指揮してきた南雲忠一中将も「最良の搭乗員を失ってしまった」と慨嘆し、海戦後に佐世保鎮守府長官に転任となった際は村田隊長の生家に弔問に訪れたとされる。
    村田隊長の戦死と殊勲は山本五十六連合艦隊司令長官の名で全軍に布告され、死後二階級特進で最終階級は大佐となった。
  • ちなみに赤城と翔鶴は以前minatoku氏の作詞によるキャラソン「暁の水平線」をデュエットで歌っていたくらいには意識されている。
    一航戦は第一航空艦隊時代もその後の第三艦隊時代も艦隊司令部の直属*6であり、村田隊は一航戦旗艦二代の継承の象徴といえるかもしれない。
  • 村田大佐（戦死後特進）と、江草隊でおなじみの「艦爆の神様」こと江草隆繁大佐（こちらも戦死後特進）は海軍兵学校58期の同期生である。
• 村田少佐には「ブツ」（ブーツ）*7という愛称があり、上司からも部下からもこの愛称で親しまれていた。
• 大変な「ヘル談」*8の名手でもあり、「鳩が豆食う話」「太鼓早打ち」「握り飯」等々、数々のネタを持っていたという。
  猛訓練を終えた夕食後のひととき、後輩士官を集め薫陶を与えるのが常だった。ちびりちびり酒盃を舐めながら聞くブツ隊長のヘル談は格別楽しかったとのこと。
• 素人芸にしては上手すぎるとされる程度の画才があり、また、浪花節ファンでこれを自慢としていたのだが、兵学校の同期生である中島正氏によると、「自慢のわりに聴衆が集まらず、常連としては、級友のよしみの私とほか二、三人ぐらいのものであった」らしい。
• イラストの機体EI-301、識別帯白1本、尾翼に白3本は翔鶴時代、南太平洋海戦で戦死した時の搭乗機
  • 赤城時代はAI-311、識別帯赤1本、尾翼に赤2本である
• 赤城雷撃隊長としての姿が有名であるが、村田少佐は太平洋以前からすでに数々の修羅場をくぐり抜けてきた猛者である。上海事変の時こそ重巡洋艦「足柄」乗り組みの陸戦隊員であったが、昭和10年10月15日には航空母艦「加賀」に乗り組み、数多くの艦攻操縦員の中でも早くから空母乗り組みを命じられていたのだ。
  日華事変では基地航空隊に所属し数多の航空作戦に参加、戦果を挙げた。この時鍛えられた操縦技能は凄まじく、村田少佐は危険な浅海面発射の訓練飛行をすべて背面飛行でやって見せることが出来たという。
  • 一方で、第十三航空隊分隊長を務めていた際に、重大な国際問題を起こした経験がある。
    村田(当時)大尉は、九六式艦攻三機の小隊を率いて高度3500mから索敵中、揚子江上の一商船を発見、これに60キロ爆弾による水平爆撃を敢行し2発命中、撃沈に至らしめた。この時沈めたのは避難民を乗せた米砲艦であり、所謂「パナイ（パネー）号事件」を起こした張本人となってしまったのである
  • 日本においてはおよそ2週間で円満解決とされているが、米国では映画化されたり、日本製品のボイコット運動が以前にも増して過熱するなどして対日感情の悪化に拍車をかけていた。
    また、元陸軍人山本七平氏は『「アメリカなにするものぞ」といった激越な議論の根拠として絶えず引合に出されたのが「パネー号事件」であり「自国の軍艦を撃沈されても宣戦布告すら出来ない腰抜けのアメリカに何ができるか」と「バカの一つおぼえ」のように言われ、今でも耳にタコが出来ている』としている。
  • この事件、翌日の米国では既に『日本軍による故意爆撃』と確定して報道されていた。目撃証言に加え、そもそもアメリカから日本に対して、「パナイ号の停泊位置及びパナイ号他商船に対する厳重な安全措置の要求」が、事件前、既に第三艦隊に通報されていたからである。第二連合航空隊(第十二航空隊・第十三航空隊で編成)が上官たる第三艦隊の命令を無視し、暴走したと判断されていたのだった。
    • しかし実際のところ、第三艦隊の不備から、事件当時には飛行隊にパナイ号の存在が全く伝えられていなかった。
      つまり命令無視以前の連絡不備による誤爆撃沈で、またパナイ号は肝心の米軍艦旗を掲げていなかったともいわれる。飛行隊のみを槍玉に挙げるのは少々酷と言える。
    • 結局、第二連合航空隊司令の三並貞三少将が名目上更迭されたほか、村田隊長含む隊長4人は譴責処分となった。
      とんだ事件にしょげかえる彼らに、周囲は「まあ、爆弾が当たってよかった。これで外してたらそれこそ全世界に恥をさらすとこだったよ」と励ましていたとか。

この装備についてのコメント