登場人物/ロンディーネ

Last-modified: 2024-03-01 (金) 23:06:24

MHR(:S)にてカムラの里を訪れている、自称商人。
ゲーム中での主な表記は「交易窓口のロンディーネ」となっている。
日本語版のCVは小倉唯氏、英語版はKatelyn Gault氏が担当している。

目次

概要

MHRise

  • 「王国」と呼ばれる地から、はるばると海を渡ってやってきた商人を名乗る女性。
    オトモ広場に交易船を停泊させ、交易窓口を開いている。
    プレイヤーハンターのことは一貫して「貴殿」と呼ぶ。
  • 交易商人でありながら颯爽としており、堂々とした振る舞いを崩さない。
    その言動から里の子供達にすら「商人っぽくない」と言われてしまい、
    大人たちにも素性を偽っていることやおおよその身分までとっくにバレているものの、
    里に害意がないのもまた確かなので「正体を暴くのはかわいそうだ」と結論付けられ、
    「商人として話を合わせておけ」と静観されている。
    カムラの里が忍者の里だから観察眼が鋭いのかロンディーネが胡散臭すぎるのかは不明。多分後者。
    • というか、オトモたち共々しょっちゅう口を滑らせている。
      隠す気があるのか疑ってしまうくらいである。
      • 集会所ストーリー終盤に至っては、まだ隠しているはずの正体を明かした前提で話してくる
        正体開示イベントあったっけ? と悩んだハンター諸君、まだなので安心してほしい。
    • 大きなからくり蛙の手入れをするシルベのために服が汚れるのも気にせず一緒に掃除を手伝ったり、
      シルベひとりでも高いところの掃除が楽になるように、
      カムラの里にはない形状のはたきを王国から取り寄せたりしている。
      この件でシルベとイオリから「優しい人」と評価されている。
      彼女が微笑ましく見守られた排斥されなかったのは、このような人柄にも起因しているようだ。
  • そんなこんなでもはや公然の秘密と化している感のある彼女の本来の姿だが、
    その正体は「カムラの里の優れた製鉄・生産・加工技術に着目した王国の密命で、
    その中心人物たるハモンを連れ帰るという役割を任された、女王直属の騎士」というもの。
    この密命、招くどころか収奪という言葉さえ出てくる程のものだったが、
    里の住人達と接していく中でカムラの里とそこに暮らす人々に愛着を抱いたことから、
    「立場を偽って交渉するなど不誠実な真似はできない」と考えを改め、
    ハモンから指導を受けて国へ持ち帰る方針へと転換した。
  • 船着き場のホバシラ曰く、カムラの高度な製鉄技術は当然、流出に注意すべきなのだが
    仮に漏れたとしてもハモンの技術を真似できる職人は外部にいないとの事で、
    カムラの技術はハモンの協力なくして外部に持ち出す事は非常に難しい事がうかがえるが、
    続編のサンブレイクではロンディーネの紹介でハモンから直接鍛冶技術を学んだ職人が登場する。
    素性を明かし正式に教えを請うたロンディーネの判断は正しく、見事密命を果たしてみせたようだ。
    • このようなスパイじみた密命を受けるだけあって、実際に商才にも恵まれており、
      交易に関しては何の滞りもなく円滑に進み、
      それどころかウツシ教官が作ったお面を一目見て人気が出ると確信、
      その旨をホバシラに伝えるなど、カムラの里の輸出事業を後押しした。
      世間話でも「王命騎士として正式に交易商を兼任出来ないか提督に相談しよう」と話すなど、
      交易業に楽しさを見出している様子がわかる。
      挙句の果てに、狩り場に出ても商人の血が騒ぐなどと言い出す始末である。騎士の血はどうした
  • 任務として訪れたカムラの里だが、その景観や住民との交流等を通して大事な場所と感じるようになり、
    災禍が完全に鎮まれば是非我が国の皆を連れてきたい」と語る。
    また、逆に主人公ヒノエミノトがカムラの里の外の世界を見たことがないことも残念がっており、
    たびたび自分の船に乗らないかと誘っているが、その度に断られている。
    • 続編サンブレイクでこの願いは遂に果たされ、主人公を前線拠点エルガドへ招聘したほか、
      ヒノエとミノト、あと頼んでもいないウツシ教官が時たま拠点を訪れるようになる。
      • なお、ヒノエがそれまで乗船を拒んでいたのには彼女なりにきちんとした理由があり、
        カムラの里の外にうさ団子がないからだったことが判明する。
        ロンディーネは「団子持参で誘えばよかった」と少しばかり後悔するのであった。
  • 彼女らが名乗る「騎士」というのは、彼女の国でモンスターが脅威となった際結成される
    ハンターの一団が、女王直属であるが故の呼称である事が本人の口から語られる。
    つまり彼女の実態は「ハンター」であり、かの国の「騎士」の役目は「里守」に近いといえる。
    • 単独で密命を任されるだけありその腕前も確かなようで、
      ヌシ・アオアシラ討伐前のタイミングの世間話において、アオアシラほぼ一撃で倒したという話が聞ける。
      とはいえフゲンであれば現役を退いて尚も平然とやってしまう所業ではある
      • どの武器を使っているのかは明言はされなかったが、
        上記発言の台詞回しから太刀使いではないか、と言われていた。
        ちなみに、一虎刀【餓刃】に鉄蟲糸技強化を施し、スキルやアイテムで可能な限り攻撃力を高め、
        眠っているアオアシラの尻に赤ゲージ状態で水月の構えを当て*1
        さらにそこで会心を引き当てることで3000以上のダメージを出すことができる。
        里クエストのアオアシラの体力は約2000のため、
        Riseの時点でも計算上は本当に一撃で倒すことができた。はず。
        通常のクエストでは厳しい条件だが、水没林であればネムリガスガエルが利用できるため、
        暇人興味のある方は探索ツアー等でやってみてはいかがだろうか。
        下記の通りマスターランクの狩猟に出ていることから、
        マスターランクの武具と調整によりハードルは下がっている。
    • カナリーノ曰く、エンディング後の主人公は「ロンディーネ様に匹敵する腕前かもしれないニャ…」とのこと。
      もしかしたらいわゆるマスターランクのハンターなのかもしれない。
    • そんな実力なので、里の窮地にちょくちょく助太刀を申し出ているが、
      その度にフゲンに止められている。曰く「客人に危険なことはさせられない」とのこと。
      • 彼女の主である女王からも助太刀許可は出なかったようだが、カナリーノによると
        「里を見捨てたのではなく、ロンディーネの身を案じているため」ということのようだ。
      • 百竜夜行についてまったく知らなかったというわけではなく、
        「起こる地域と起こらない地域がある」「数十年に一度、ある程度の周期で発生する」と語っており、
        さらにマガイマガドの存在も文献を通して知っていたという。
        狩りの腕だけでなく知識面も優秀なようだ。
  • 従者として連れてきているアイルーのカナリーノとチーニョもなかなかにキャラが濃い。
    • カナリーノはオトモ広場にあるからくり蛙を大層恐怖し、克服しようとしては気絶してしまう。
      なお、このからくり蛙だが、里の子供たちは一切怖がらないことが示唆されている代物である。
      制作者のハモンは「考えうる限り最も恐ろしい姿形」と思っているらしいが
    • チーニョはハモンに目的を見抜かれていることに最初はビビっていたが、
      ハモンと交流を深める内に彼に対する言動が恋煩いかなり怪しくなる。
      主人の密命といいこの2匹といい、なぜかハモンに振り回されっぱなしの一行である。
      • 2匹は異国のアイルーだけに(カムラの民からすれば)「変わった名前」だと言われているが
        英語版でカナリーノは何故かKotoriという和風っぽい響きの名前になっている。

MHR:S

  • MHR:Sを適用した状態でHR7緊急クエスト「雷神」をクリアすると、彼女が里の入り口に立つようになる。
    「王国」で何やら問題が生じたらしく、その解決に猛き炎の力を借りようとする……
    というのがサンブレイク追加ストーリーの導入である。
    • なお、MHRiseの時点では主人公とハモン以外には直接正体を明かしていなかったが、
      この時点では既にフゲンにも正体と目的を打ち明けており、協力関係を確立している。
  • MHR:Sの主要キャラクターであるフィオレーネロンディーネの実姉
    ロンディーネは姉を王国騎士として極めて優れていると評するが、
    一方のフィオレーネはハンターとしての実力はロンディーネの方が格段に上だと評している。
    クエストでの掛け合いから見るに技巧においてはフィオレーネ、攻撃力においてはロンディーネが優れているようだ。
    強大な生命力を持つモンスターを相手取る王国騎士≒ハンターという観点ならロンディーネの評価が勝るのも頷ける。
  • 姉妹仲は非常に良好な様子だが、フィオレーネの生真面目さからくる危うさは家族としてしっかり見抜いていた。
    MRストーリー中盤にフィオレーネの身に起きたある悲劇についても、
    姉自身がそれを重く受け止めた矢先のことだったために思うところもあったようだが、
    それでも姉が復帰するまでは、心配のあまりエルガドと里を行ったり来たりする忙しない日々だったそうな。
    • なお、これは「主人公が不在の間に実はやってきていた」という話だけのものではなく、
      実際にロンディーネがエルガドへ姿を見せるのだが、ウツシ教官や受付嬢姉妹同様、出会えるかは完全にランダム
      「駆けつけた」と聞きはしたもののタイミングに恵まれずついぞ出会えなかった…という人も多いようだ。
    • さらにこの期間にはロンディーネがタイトル画面に登場する
      …のだが、やはり人によってはこの特殊演出を目にすることがないままストーリーを進めてしまう。
      カムラの住人たちの新しいセリフが気になったりしてちょくちょく里帰りしていると尚のこと見れない。
      • ちなみに、エルガドを訪れている際の彼女はこの期間を含め、肩書きが「王国騎士」となる。
    • さらにストーリーを進めてエルガドに平穏が訪れると、再びロンディーネの姿をエルガドで見られるようになる。
      フィオレーネと仲睦まじく談笑しており、時々うさ団子や林檎飴をどこからともなく取り出しては姉に渡している。
  • ストーリーを進めると、帳簿を剣に持ちかえて盟勇クエストで彼女と共に狩りに行けるようになる。
    盟勇クエストはマスターランク専用クエストなので、上記の通り相応の実力の持ち主ということのようだ。
    • 前述の通り太刀使いと目されていた彼女であり、実際に太刀も装備はできるのだが、
      その得意武器は意外にもスラッシュアックス見事なミスリードである
      どうやらカナリーノのセリフにあった「ロンディーネの太刀捌き」は武器種の太刀ではなく、
      刀剣の扱いを指す慣用句を指していたようだ。
      ロンディーネの衣装をモチーフとしたディグニシリーズも、スラアク用スキル満載の代物であった。
      なので某スラアクスレでは「スラサーの姫」などと呼ばれている。
      具体的な立ち回りなどはこちらを参照。
    • ちなみに残念ながらカナリーノとチーニョは付いてきてくれない。
      本人曰く、同行したがっていたそうだが……。
  • MHRise同様、序盤を除くとストーリーには深く関与してこないのだが、
    カムラの里とエルガドを結ぶ航路を彼女が手配してくれていることが示唆されるなど、
    裏方として活躍していることがうかがえる。
    またMR解放後もエルガドを訪れることがあり、フィオレーネの後ろで地図や周囲を眺めていたり、
    里のうさ団子やりんご飴を土産に渡して立ち話をしていたりする姿が見られる。
    • 一方でそもそもロンディーネがMHRiseで本当にハモンを拉致してしまった場合、
      カムラの里の王国への全面協力は得られず、主人公もエルガドに赴くことがなかった可能性が高い。
      そんなわけで、そもそも彼女が穏便な対応を行わなければMHR:Sが始まらなかったという
      本作の最重要人物だったりする。
  • MHR:S公式Twitterの企画「『モンスターハンターライズ:サンブレイク』アナザーストーリー」にて、
    vol.1「フィオレーネの密命」として、フィオレーネ・ロンディーネ姉妹の短編小説が公開された。
    ロンディーネが王国騎士団内でも最強と目されていることが改めて示され、
    また嘘をつくことや隠しごとがまったくできない人柄であることも併せて強調された。
    あまりの堂々とした無自覚さにあのジェイすらよそよそしくなり、姉は天を仰いだ。
    一応の弁えはしっかりしているようで、姉が誰にも明かしたがらない部分に関しては決して口を割らない。

余談

  • 里の住人ではないので、カゲロウ共々、終盤の里の住民集合のムービーでは出番がない
    なお、後のVer.3.0にて、最終決戦を終え凱旋する主人公の出迎えには参加はできた。
    台詞のほうは残念ながら用意されていなかったが。
  • 彼女の姉であるフィオレーネを含めた三人での狩猟になるクエストにおいて、
    自分の正体は明かすまでバレていなかったと本気で思っていたことが発覚する。
    なおその言葉に対する主人公の返答は、優しそうな笑顔
    フィオレーネがその反応で全てを察したあたり、元から演技は無自覚に苦手な性分なのかもしれない。
    結果はともあれ、本来の密命においては人選ミスではなかろうか
    • ロンディーネは度々女王への奏上をだいぶ気軽に検討する発言をしており、
      密命の内容の割に、女王はさほど過激な人物ではないように描かれている。
      最初から不誠実な真似など出来はしないと想定した上で敢えて送り込んだ…可能性もあるだろうか。
      そして事実、その人柄が交渉を平和裏に成功させ、果ては稀代の英雄が王国を救う遠因となったわけである。
    • カムラの里と王国は50年以上前から友好関係を維持しており(少なくとも里長のフゲンの認識では)
      穏便な交渉が成功が望めない状況になったので強硬策を取るならまだしも最初から関係を壊すような手を使うのは悪手でしかない。
      王国としても「苛烈な手段も厭うな」という命令は出しても「いきなり苛烈な手段から使え」とは言わなかったのだろう。
      それによりロンディーネの地道な交渉から始まって良好な結果を結んだと言うところだろうか。
  • レーザーサイト認識自動からくり砲台などというカムラ脅威のメカニズムの前で霞んでしまっているが、
    帆船が主力の時代に外輪を通り越してスクリュー推進、
    獣人どころか一頭で航行可能な木造潜水艇というのは、充分以上のオーバーテクノロジーである。
    どう見ても母船より技術水準が高い。
    その一方で、潜水艇や交易船の間の抜けるような寸詰まりっぷり愛嬌ある設計はかなり独特。
    彼女らの母国も母国でカムラの里に匹敵する技術レベルと変態性を有している可能性は高い*2
    もちろんオトモ広場の雰囲気に合わせて空気を読んだだけという説もある。
  • 「和風な土地に密偵として入り込んだ洋風の人物」という点から、
    モチーフは江戸時代末期にオランダを介してスパイとして日本に来た
    ドイツの医師兼博物学者のシーボルトあたりだろうか。
    なおシーボルトは貴族の人物であり、
    騎士であるロンディーネのイメージとも一致している。
  • オトモも含め、名前は恐らくすべてイタリア語の鳥類が由来と考えられる。
    イタリア語でロンディーネは燕、カナリーノはカナリア、チーニョは白鳥の意味を持つ。
    • 公式設定資料集によると、ロンディーネには2人の同僚がいる。
      それぞれ「セルバジーナ」「ラパーチェ」といい、どちらも“特命騎士”である*3
      とある国の女王直々の命を受けた…という点ではロンディーネと同じなのだが、
      いかんせん本編未登場のため詳細は不明であった。
      しかし、2022年2月24日に2人の追加ボイスがDLCとして配信が決定し、その詳細が判明。
      また、2人はサンブレイクで実際にエルガドのNPCとして登場した*4
      • 彼らの名前もイタリア語由来で、セルバジーナは「猟禽、ジビエ」、ラパーチェは「平和」の意。
        これだとセルバジーナは狩られる側だがいいのか?
        欧米圏では人名にするにはしっくりこない語感なので、
        海外版ではそれぞれSelva(森)、Paz(平和)という名前になっている。
  • ロンディーネもDLCとしてボイスが販売されている人物のひとりだが、
    大技を放つ時のセリフにはなんと、「気焔万丈!」がある。
    DLC限定かと思いきやサンブレイクでは盟勇クエストでも「気焔万丈!」してくれる。
    他の王国騎士はおろかチッチェ姫までも使うので、猛き炎の活躍が伝わる王国でも流行っているのだろうか。

関連項目

世界観/カムラの里
登場人物/カムラの里の住人
世界観/エルガド
登場人物/フィオレーネ - 実姉
登場人物/交易船の船長 - 異国から来航する商人繋がり
武器/スラッシュアックス - 主に得意とする武器種


*1 カウンターの起動には小タル爆弾を用いる
*2 完全な余談として、木造かつ人力推進の魚型潜水艇としては『イクティネオ I』という船が現実にも存在しているのだが、その進水は実に1859年、黒船や地下鉄と同時期の話である。モンスターの影響が色濃く交通が発達しづらいモンハン世界の文明水準を頭ひとつ以上抜けた存在であることは間違いないと言えよう
*3 ロンディーネ自身は特命騎士ではないとのこと
*4 事前に鈴木ディレクターのツイートでも触れられている