MHF-G8で実装(一部防具はMHF-G7で先行導入)された新たな防具群。
HR5から生産可能。
目次
概要
- MHF-G8アップデートの目玉要素の1つとして実装された防具群であり、
HR5から生産、強化が可能となっている。
基本的には「遷悠種」と称される、
メインシリーズからMHFに導入されたモンスターの素材を用いて生産、強化していく。- 基本的に、と書いたのは遷悠防具には別の入手手段があるため。
一つは、いわゆるガチャであるハリセンネコのきんぴか小判Gの特典*1で入手できる
「フロンティアポイント(FP)」との引き換えで生産券を入手可能。
これはモンスター防具ではない(虫系やギルド防具など)メインシリーズからの導入防具に適用されており、
こちらの方が先(MHF-G7アップデート下の2015年6月24日から)に解禁されている。 - もう一つは、コラボイベントで開催されるステップアップガチャの最終段階を回した際に、
おまけとして入手できる専用の生産券を使って生産できるというもの。
これは現在のところセイラーシリーズのみに適用されており、該当のコラボガチャは過去2回開催されている。
- 基本的に、と書いたのは遷悠防具には別の入手手段があるため。
- MHFの特殊防具にカテゴライズされる防具であり、防具自体に特殊効果を有しているのが特徴的。
その効果とは「スキル1つの自動発動」。
遷悠防具を1部位装備することで、防具シリーズ毎に設定されたスキルが1つ自動的に発動する。
防具の説明欄に「<<遷悠防具:○○>>」(○○にはスキル名が入る)と表示されているが、
烈種武器や天廊武器同様、発動するスキルはステータス上では表示されず、
それによってスキル枠を消費してしまうこともない。- 同時に実装された遷悠武器は自動発動スキルが「早食い」に固定されているが、
こちらはシリーズ毎に違う。
一応、メインシリーズの防具スキルや、元のモンスターのイメージを踏襲したスキルが備わるケースが多いが、
バランス調整や後述する遷悠防具の立ち位置の変化に伴い、
特に元のモンスター、防具とは関係のないスキルが備わっている場合もある。 - 実装当初は「遷悠種」自体がMHFの中でも最高クラスのクエストランクに設定されていた事もあり、
攻撃力UPや見切りなど、武器種を選ばずノーリスクで火力強化につながるスキルや、
俗に言う希少スキルは付与しない方針が示されていた。
ただしその立ち位置が大きく変わったMHF-Zからは、集中+2や見切り+5など、
ノーリスクで火力強化につながるスキルが搭載される例も見られるようになっている。
ただし、HR5から生産できる防具ということもあり、
2018年時点では「G級スキル」を自動発動できるものはない。
- 同時に実装された遷悠武器は自動発動スキルが「早食い」に固定されているが、
- 先述の通り防具としてはHR5で生産し、鎧玉(MHF-G9.1以降)で強化することができる。
HRにおいてはこれ以上の段階はなく、次に強化できるのはGR100以降とやや遅め。
GR100では○○G、○○GF、○○GXシリーズへと強化できるのだが、
この時点よりMHFの「G級防具」としての特性も開花する。
G級防具の詳しい性能については上記リンクを参照していただきたい。
なおこの段階の防具群は「G級遷悠防具」と称される。
実装当初はこの段階の名称は特になかったが、G級遷悠防具と呼称するプレイヤーが多くみられ、
それに合わせてか2016年9月のイベントでハッキリと「G級遷悠防具」と明記された。- G級遷悠防具のレア度は「GR8」となっている。
余談だが実装当初は防具検索がGR8に対応していなかった。現在は修正されている。
- G級遷悠防具のレア度は「GR8」となっている。
- なおGシリーズに派生させてもG級防具に備わる「装飾品への精錬」はできない。
これはG級防具の強みを殺してしまいかねないことと、当時の遷悠クエストの特性上、
同じモンスターを大連戦して大量の防具を量産するという行為との相性が極めて悪いためであることが、
運営インタビューにて語られている。
- モンスター素材の防具については、HR5段階では重鎧玉と剛鎧玉を使用して強化していく。
剛鎧玉は採掘では出ないが、遷悠種(か剛種)クエストクリア時のフィールド報酬で出るため、
遷悠種を攻略する過程で手に入ると考えて差し支えない。
G級以降は遷悠種モンスター素材を用いて強化していくのだが、
基本的にはGzを除くと強化に必要な素材は該当する遷悠モンスターの素材のみ。
例えばブラキシリーズであれば、ブラキディオスの素材以外は一切使用しない。
これは大原則として複数種のモンスターや特殊なアイテムを用いて強化していくMHFの防具としては、
当時としては極めて異例なことであった。- ちなみに素材要求数量に関しては、HR時点ではかなり少ない。
そもそも現在では強化の際に素材を使わないが、生産素材も非常に少ないため、
その気と運があれば1~3戦で1部位フル強化までもっていくことができる。
また基本的に最大強化しないと使い物にならないものが多いMHFの防具の中では、
Lv1からでも実用に耐えうる性能を有しているのも特筆すべき点であると言える。
- ちなみに素材要求数量に関しては、HR時点ではかなり少ない。
- フロンティアポイントの遷悠防具はいわゆる課金防具としての側面を持つが、
それらとは違い強化してもG級狩護防具としての効果は有さない。
またファンサービス的な側面が非常に強く、一式入手するのは極めて難しい。- 一番最初に実装された遷悠防具のユクモシリーズは、
当時の基準で見て極めて強力なスキルであったため入手難易度、
というか多額の費用がかかる*2ことへの批判や揶揄が巻き起こりそうになった。
だがその後公開されたジンオウシリーズのスキルが極めて強力だったことや、
第二弾と第三弾のフロンティアポイント防具がかなりクセの強い性能であったこともあり、
現在では比較的沈静化していると言える。
- 一番最初に実装された遷悠防具のユクモシリーズは、
- また、一部の防具はシンボルカラーにも対応している。
MHFでは遷悠防具登場までの長い間、シンボルカラーに対応した防具はMH2から引き継いだものばかりであり、
Fオリジナルの装備は用意されていなかった。
遷悠防具の実装を期に、シンボルカラーの見直し、テコ入れが始まったといえる。
性能など
- HR段階では派生ができない遷悠防具であるが、HR5以降の選択肢としての位置づけが非常に強くなっており、
例えばHR5の時点で「匠+5」などのスキルポイントが発現する。
上記のスキルはFX防具やイベントのFY防具などでも発動はするが、
FX防具は当時作成難度と将来性*3がつりあっておらず、イベントのFY防具は作成時期が限定されるという問題があった。
遷悠種自体が昔の剛種と比較して高難易度には設計されていない*4ため、
HR5からのステップアップとしては非常に適しているといえる。
狩護防具や天嵐防具・覇種防具と言った秘伝書取得以降の防具群に比べると劣る点もあるが、
新たな選択肢として十分挙げられると言えるものとなっている*5。- ちなみに防具スロットは多くの場合、HRの最終強化で3つ空くようになっており、
未強化でも1~2個は空いているものがほとんどである。
HR5の時点で作れる防具としては比較的珍しい部類である。
- ちなみに防具スロットは多くの場合、HRの最終強化で3つ空くようになっており、
- G級遷悠防具は、現MHF-Zの環境においてはG級防具、始種防具同様、
辿異装備を本格的に充実させるまでの繋ぎとして十二分に機能するものとなっている。
防御力とスキル水準(ピンキリではあるが)は始種防具並み、
G級防具の効果に便利な自動発動スキルを備えるという、
一部除きG級防具のアッパーバージョンに相当するもので、上手く使えば十分活用できる。
また、辿異装備に完全にシフトした後も、自動発動スキルを目的に1部位ほど使うという選択肢はなくはない。- ただし、G級遷悠防具はその変遷上個性付けに苦慮したことがうかがえ、
単に実装時期云々では説明のつかない妙な性能になっている場合がある。
具体的に言うとシャガルマガラの防具がそれに当たり、
他の遷悠・GX防具よりも明らかに防御力が低くなっている。
おそらくは、自動発動スキルや搭載された新スキルを目当てに、
辿異装備に1パーツほど組み込む想定であったと考えられるが、
その基準をG級遷悠種解禁の旧ランクであるGR500を想定していたと思われ、
この関係上GR100では非常に使いづらくなっている。
- ただし、G級遷悠防具はその変遷上個性付けに苦慮したことがうかがえ、
- 防具スキルについてはMHFの現行環境に合わせたものになってるため、
導入元のシリーズのものとは根本的に異なる配分になってはいる。
当然、MHFで存在しないスキルは導入されていない。
ただし自動発動スキルも含めての話ではあるが、モンスター素材のものについては、
それとなく導入元の防具スキルを参考にしている節が見受けられる。
- 防具の特殊効果については以上だが、
遷悠防具は防具の属性耐性が極端という特性も有している。
例えばジンオウシリーズは雷耐性が1部位+15、
ブラキシリーズは火耐性が1部位+15、ベリオシリーズもやはり氷耐性が+15という、
従来のMHFオリジナル防具では見られなかった凄まじい耐性値の高さを示している。
これはG級以降は防具の耐性値を半減して計算する仕様を考慮していると思われ、
従来の防具ではほぼ意味を為さなかった耐性に頼った防御が可能である。
だが逆にマイナス耐性も大きく、上記シリーズはそれぞれの弱点属性である氷、水、火の耐性が-6もある。
シャガルシリーズに至ってはマイナス耐性が1部位-25の属性が存在するほど。
現在のMHF-Z、特に遷悠種とその「次」に挑むことになる辿異種との戦闘を考えた場合、
「耐性」を考慮した装備作りが求められる、ということになり、
この「耐性値が極端」という設定はメリットデメリット両方に影響してくることになる。
- このため、遷悠防具はシリーズを問わず一式装備は推奨されていない。
もっともこれはMHFの大半の防具に言える部分ではある。
- 遷悠防具実装当初は耐性値に関する点はあまり強く意識されていなかった。
せいぜい、一式向けではないことが強調されていたぐらいである。
だが、MHF-Zの辿異種戦ではこの耐性値が非常に重要な要素となった。
当時は多くのハンターがG級・遷悠・始種防具で挑むことになったため、
この耐性面を充実させるのに遷悠防具が役に立ったという側面はなくもないが、
どちらかと言えばデメリットの面ばかりが強調されることになってしまった。- 当時猛威を振るった辿異種フルフルの用いる雷属性やられ【特大】は、
雷耐性マイナスの大きい防具をパーツ運用すると無効化がかなり難しくなった。
この影響をまともに受けたのが、当時大人気だったナルガシリーズである。
また、ゴアシリーズはメインシリーズ同様火・雷耐性のマイナスが大きく、
このペナルティ面ばかりが喧伝され、しかも自動発動スキルが現状代替発動手段が乏しい
「集中+2」だった事から、一部で装備自由度が減るという批判に繋がったこともある。
ちなみにナルガとゴアの水耐性は5と一般的な辿異防具よりやや高い数値だが、
当時水属性やられ【特大】はそこまで脅威と見做されておらず*6、
またG級防具に限れば耐性+5の防具はそれなりにあるため、見向きもされなかった。
- 当時比較的用いられていた防具としてはこれ以外にガンキン、ベリオ、獄狼(ジンオウガ亜種)があるが、
これらの耐性(火・氷・龍)の属性やられ【特大】が実装されるのはMHF-Zアップデート後時間が経ってからであり、
しかも火属性やられ【特大】は当時そこまでの脅威ではなく(10周年記念アップデートで強化)、
氷属性やられ【特大】も、辿異種ドドブランゴ戦では深刻な脅威になるケースは少なかった。
従って当時は最大の脅威である「雷属性やられ【特大】」にどう拮抗するかがテーマになっていたが、
よりによって一番雷耐性が高いのが、最初に実装されたが故に陳腐化していたジンオウGシリーズであり、
ジンオウとガンキン以外の遷悠防具は全て雷耐性ゼロかマイナスという状況であった。
ペナルティ面が強調されてしまったのも正直致し方ないところである。
辿異装備の普及が進むにつれ、遷悠防具の防御力の低さもデメリットとして強調されるようになった。
そしてそれと時期を同じくして先述したゴア・マガラやシャガルマガラといった、
防具そのものに重過ぎるデメリットを持つ遷悠防具が実装された事で、
かつて論議になった「MHFで遷悠種を追加する意義」を再び問う声すら浮上しかねない状況であった。
そんな中登場したセルレギオスの遷悠防具は、
基礎性能こそ普通のG級防具であるものの、
防具スキル(全部位に剛撃と一閃があるモンスター遷悠防具は本種が初)が、
GR100を迎えて装備革新を行うハンターだけでなく、辿異種に挑めるハンターにも使える性能となっている他、
自動発動スキルも見切り+5と、見方によっては強力と言えるスキルを備えており、
遷悠防具の、今後の方向性を模索している事をうかがわせる。
また、耐性値も一見マイルドに見えつつも2属性の耐性値が10以上という、
やはり遷悠防具らしい高い水準は維持されている。 - 当時猛威を振るった辿異種フルフルの用いる雷属性やられ【特大】は、
- なお、当初はG級遷悠防具がGR500にならないと作成できなかったが、
2017年4月アップデートにて、現在のGR100~に緩和されており、
「G級遷悠防具を作ってから辿異防具へ」という流れが概ね固まったといえる。
陳腐化した性能についても、GR199までの環境なら十分採用に値する性能を有しているため、
性能と耐性値を活かし、属性やられ【特大】対策をしつつ★1辿異種に挑むことは十分可能である。
勿論、レギオスシリーズ等のMHF-Z環境下に適合した防具に限定はされるが、
GR200以降のハンターでも、防御力低下のリスク承知で、
自動発動スキルや耐性値を見込んだ採用はそれなりに行われている。
ラインナップ
- 上でも少し触れたが、
遷悠防具は基本的にメゼポルタ以外の地方、
つまりメインシリーズで存在しMHFには存在しなかった防具が該当する。
- 上記の特徴から、MHFオリジナルの遷悠防具は存在しない。
ただしセイラーシリーズに限っては、メインシリーズに存在しない「男性用」がある。
また、防具名称についてはMHFオリジナルになっているケースがある。
これは亜種防具(メインシリーズにおけるUシリーズ)だがMHFでは原種防具と完全に独立しているためであったり、
そもそもMHFに同名防具が存在しているなどの理由が推察される。
一覧
- 原則としてMHFにおける防具シリーズ名を記している。
()内は自動発動スキル。
- 遷悠クエストで作成可能なもの
- フロンティアポイントでの交換で作成可能なもの
- ユクモシリーズ(激運)
- ロワーガ・ファルメルシリーズ(状態異常攻撃強化)
- ギルドバード・スカラーシリーズ(広域化+3)
- その他の方法で作成可能だったもの(2017年7月現在入手不可)
- セイラーシリーズ(剣士…砥匠/ガンナー…貫通弾・貫通矢威力UP)
余談
- 遷悠防具は遷悠武器同様、元作品の防具説明文をそのまま取り入れている。
それらのシリーズをプレイしてきたハンターがニヤリとする仕掛けなのだが、
遷悠防具は防具説明文に自動発動スキルの名前が入るため、表示オーバーで一部の説明が削られている。
武器にも、最強以外の言葉が不要と断言してしまった大剣などネタ性が増したものがあるが、
防具スキル名が長いジンオウシリーズ、ロワーガ・ファルメルシリーズでは、
部位の説明どころか、これが防具であるという説明すら放棄したものも見受けられ、
それによってネタ性が非常に強くなってしまったものがある。- 機械的に一定の文字数で削られているというわけではなく、
ジンオウシリーズは防具説明文の後ろを削り取ったことでネタ性の強い部位が現れる(剣士頭・腰)ようになり、
ロワーガ・ファルメルシリーズは防具説明文の前を削り取ったことで、
全部位から部位・防具説明が除去される結果となったため、ある程度は狙ってやっているようだ。
- 機械的に一定の文字数で削られているというわけではなく、