クレーター

「セパチャーからそれほど遠くないところに、直径約500ｍのクレーターを発見しました。
クレーターの表面は砂で覆われており、この地域では普通のことではありません。
クレーターの中央で、スペースシャトルの残骸を発見しましたが、スペースシャトルが墜落したにしては、その直径は大きすぎます。
恐らくこのクレーターは随分前に形成されたもので、墜落との因果関係はないでしょう。

クレーターの中心にあるスペースシャトルを発見した時には、既に芝生が周辺に生え始めていました。
土壌と、シャトルの損傷具合の初期解析によると、シャトルは1年以上この地に存在しているようです。
事故の原因を突き止め、クレーターが出現した本質を特定するには、砂と土壌のサンプルを綿密に調査する必要があるため、この地に遠征部隊を派遣することを推奨します。」

最初にクレーターに辿り着いたのは、未知のものや謎めいたことに目がないノーマッド達でした。
彼らはすぐにキャンプを展開し、シャトルの解体を始めましたが、シャトルを発見したという噂は瞬く間に広がりました。
こうして、シャトルは誰もが欲しがるものとなったのです。
ブラザーフッドは密かに、シャトルとクレーターの支配に関心があることをユリシーズに仄めかしました。
その直後、カグネイトのレイダーが付近に姿を現し始めました。
ノーマッドたちは、クレーターに留まるのは死を望んでいるようなものだと明確に理解し、キャンプを片付けもせずに、急いでその場を去りました。
そして現在、シャトルは誰のものでもありません。
クレーターに残されたシャトルと装置をかけた戦いは、今も繰り広げられているのです。