日本 RankI 自走式対空砲 Type 94 / 九四式六輪自動貨車(九八式二十粍高射機関砲装備仕様)
概要
Ver1.65にて実装された日本戦車ツリーのランクI対空車両(日本版テクニカル)。初期車両相手であればある程度活躍できる20mm機関砲を備えている。史実では試験で用いたに過ぎず、量産では別のトラックを車台に用いていた。 これで帝國陸軍の自走対空砲は全て試作車ということになる。
車両情報(v1.89.1.73)
必要経費
必要研究値(RP) | 2900 |
---|---|
車両購入費(SL) | 700 |
乗員訓練費(SL) | 200 |
エキスパート化(SL) | 1000 |
エース化(GE) | 20 |
エース化無料(RP) | 96000 |
バックアップ(GE) | 10 |
護符(GE) | 190 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 1.3 / 1.3 / 1.3 |
RP倍率 | 1.0 |
SL倍率 | 0.1 / 0.1 / 0.1 |
最大修理費(SL) | 110⇒142 / 100⇒129 / 120⇒155 |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | 30.8⇒42.7 / 20.8⇒24.5 |
俯角/仰角(°) | -9/82 |
リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX+エース化) | 3.9⇒3.0 |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 0 / 0 / 0 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 0 / 0 / 0 |
重量(t) | 5.3 |
エンジン出力(hp) | 97⇒119 / 60⇒68 |
2,500rpm | |
最高速度(km/h) | 65 / 60 |
実測前進~後退速度(km/h) | 26 ~ -5 / 24 ~ -5 |
最大登坂能力(°) | 36⇒43 / 39⇒41 |
視界(%) | 75 |
乗員数(人) | 3 |
武装
名称 | 搭載弾薬数 | |
---|---|---|
主砲 | 20mm 九八式高射砲 | 400 |
弾薬*1
名称 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | 購入 費用 (SL) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
既定 | API-T/HEFI-T/HEFI-T | - | - | - | 48 | 45 | 35 | 26 | 19 | 14 | - |
一〇〇式曳光自爆榴弾 | HEFI-T | 0.13 | 6.0 | 950 | 2 | 1 | |||||
一〇〇式曳光徹甲弾 | API-T | 0.16 | - | 928 | 48 | 45 | 35 | 26 | 19 | 14 | 1 |
車両改良
Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) |
---|---|---|---|
I | 履帯 | 150 | *** |
修理キット | |||
砲塔駆動機構 | |||
一〇〇式曳光自爆榴弾 | |||
II | サスペンション | 130 | *** |
ブレーキシステム | |||
手動消火器 | |||
砲火調整 | |||
一〇〇式曳光徹甲弾 | |||
III | フィルター | 250 | *** |
救急セット | |||
昇降機構 | |||
IV | 変速機 | 320 | *** |
エンジン | |||
砲撃支援 |
カモフラージュ
研究ツリー
解説
特徴
典型的なトラック搭載の高射機関砲で、20mm単装であるがRankIでは十分な性能を持つ。トラック故に舗装路の多いマップでは迅速な陣地転換が可能で広範囲で防空を行い味方を支援できるが、悪路を走るには装軌車輛に劣り、さらに装甲と呼べる部分が無いので砲弾が飛び交う前線へ進撃する味方の戦車隊に随伴する場合はタセ車の方がいいかもしれない。
【火力】
本車は対空車両だが、20mm機関砲は最大48mmまで貫徹可能なため相手が低ランク戦車ならば対戦車戦闘も可能。API-Tの加害率は低いので予め弱点を把握しておこう。対空戦闘を行う場合、旋回・昇降速度が他国対空車両と比べてやや遅いこと、マガジン量が少なく弾幕を張りづらい点に留意されたい。ちなみに前方に運転席がある関係上、機関砲を車体正面に向けると仰俯角制限を受けるので注意が必要。
【防御】
素晴らしき露天状態である。
元々トラックなので装甲は無い。乗員3人のうち、2人は外にさらされているため、航空機や戦車の機銃掃射はもちろん、航空爆弾、砲撃支援に対しても貧弱である。動き回って弾を回避しよう。
なお、後ろが砲手と車長と銃座しかなく、当り判定が小さいので弾を横にすり抜けさせるというような器用なこともできなくはない。
ただし船体崩壊が実装されてから75mm以上の榴弾が直撃したり、砲撃支援や航空爆弾が至近に着弾した場合は簡単に撃破されてしまう。
そうならないようにこまめに陣地転換しよう。
【機動性】
ベースとなったのはトラックなのでアスファルトなどで舗装された道路に限った話をすれば平地で60km/hは出せるのでかなり高い機動力を持つ。
そうでなくとも40km/hは優に出せるので搭乗員の操縦スキルはきちんと育成しておきたい。
ただし装輪の宿命として悪路の走破性は低い。ルート選びは適切に選択しよう。
ちなみに実装当初は自動変速ではギアの4速に入らず、3速までしか上がらないので速度が出ない状態になっていた。マニュアル操作して4速にギアチェンジすればABで40km/h弱まで出せるようになるが、RBでは4速に入れても速度が伸びなかった。しかしアップデート(?)によりなんと5速までギアチェンジできるようになり、今に至る。しかし前述の通り、未舗装路では5速に変速した瞬間失速気味になり、現状平地でも最高32km/hしか出ない。さらに言うと、32km/hまで出たら自動的に5速にギアチェンジ→5速になった瞬間失速→30km/hまで失速→4速にギアチェンジ→失速から回復して30km/hから32km/hまで速度が回復、そして5速にギアチェンジして最初に戻るというループを繰り返している。謎である。
※捕捉事項 ギアチェンジループの原因は恐らくゲーム内に置いて5速目のギア比率設定が悪さをしているのだと思われる。五速目は34~60km/hの速度域なので、相当ギア比率が高く設定していることになる。まあ史実は4速で60km/h出るからもっとギア比率が高いわけだがそのせいでエンジンパワーがギアに完全には伝わらず、坂道や不整地で極端な失速を起こしている。また、5.3tの車体を動かしているのは僅か70馬力のエンジンなのでこれがさらに失速に拍車を掛けている。前述の通り、舗装路では普通に60km/hは出るものの、不整地を走る場合はむしろ致命的なまでに失速するため、5速には入れず4速に入れたまま走った方が速い。設定でマニュアル操作できるようにしておこう。
史実
元ネタは1940年九八式二十粍高射機関砲の自動貨車搭載型を開発した際、実射試験で九四式六輪自動貨車の荷台に搭載した自走対空機関砲である。ちなみに九四式六輪自動貨車を車台に用いたのはこの試験のみで、陸軍省の整備記録を見ると量産時に車台に用いられたのは日産自動貨車、トヨタ自動貨車のみである。ちなみに自動貨車搭載型は史実の大日本帝国陸軍が唯一整備された自走対空機関砲でもある。タセやソキなど装軌車搭載型は試作止まりであり部隊配備すら行われていない。この自走対空砲には制式名称が無く、制式採用年号が車台と機関砲でバラバラなのでここでは車台に使われた九四式六輪自動貨車と、搭載された九八式二〇粍高射機関砲について説明する。
九四式六輪自動貨車(きゅうよんしきろくりんじどうかしゃ)は、1930年代中頃に大日本帝国陸軍が開発・採用したトラック(自動貨車)。通称は九四式自動貨車、九四式トラックなどとも呼ばれる。ベース車はいすゞTU10型自動貨車で、これの軍用向けモデルである。
エンジンは甲型が水冷ガソリンエンジンのいすゞGA41、乙型が水冷ディーゼルの池貝HSD10Xエンジンを使用した。スペックはGA41が最大68hp/2800rpm、通常43hp/1500rpm、HSD10Xが最大70hp/2300rpm、通常43hp/1200rpmであった。最大回転数付近では振動が激しく、燃費との兼ね合いから通常はある程度回転数を制御していた。
変速機は前進4段後進1段で、最高速度は60km/h。民間用のTU10型と比べて1~3速は低速寄りのギア比に設定してトルクを稼ぎ、非力なエンジンを補っていた。
駆動方式は6×4で、後輪部分には履帯を装着し不整地ではハーフトラックとしても使用できた。
最大積載量は不整地1.5t、整地2.5tが設定されているが、九四式軽装甲車を荷台に積んで走ったりと過積載はよくあった。*2
本車は日中戦争(支那事変)・ノモンハン事件・太平洋戦争(大東亜戦争)において、日本軍における主力軍用トラックとして使用された代表的な貨物・人員の輸送用車輛である。開発時、機甲部隊や自動車化歩兵などの機械化部隊に追従できること、また特殊な地形でも行動できる兵站自動車部隊(輜重兵)で使用できること、構造が堅牢であることが要求されており、帝国陸軍のバックアップ(潤沢な資金力・開発生産体制 )、厳しい検査基準、頑丈な統制型エンジン、基本的に片手スパナで行える整備性の高さを持つなど当時の国産車としては比較的良好な性能・信頼性を備えていた。また、商工省の決定した標準自動車の部品を使用しており、九三式乗用車や九三式六輪乗用車との部品の互換性も高かった。
とはいえギアボックスは旧態依然の選択摺動式(スライディングメッシュ)であり、当時欧米や日本の民間車ですら普及していた常時噛合式(コンスタントメッシュ 現代ではドグミッションとも呼ばれる)と比べシンプルなりに生産しやすく、伝達効率や部品点数が少ないという利点はあるものの、変速が非常に難しくダブルクラッチは必須でしかもギアの摩耗が激しい欠点があった。
選択摺動式は欠点の多さから現代では廃れており、重量級の車輌や競技用車輌に用いられるノンシンクロミッションも常時噛合式が基本である。
ブレーキも機械式ブレーキでしかも後輪のみと従来の四輪貨車と比較し重い車体もあって制動力は劣り、九四式六輪自動貨車取扱説明書でもこの点が注意書きされている。こちらも当時の欧米はもちろん。日本でも民間車輌は油圧ブレーキが使われていた。
車体の重さもありハンドルは重く、特に停車時にハンドルを力づくで回すと破損や摩耗に繋がるので注意が必要であった。
履帯を装着可能なものの、履帯の離脱を避けるためにハンドル操作は細心の注意が必要であった。
運用に関しては歩兵部隊・輜重部隊・砲兵部隊・工兵部隊・機甲部隊・航空部隊(飛行戦隊・飛行場大隊)や後方支援部隊などにおける輸送用途に他の自動貨車とともに配備され、それだけではなく軽量の野戦砲・速射砲・高射砲の牽引車など、各兵科(兵種)では改修を施して特殊用途にも用いられた。運転台がキャンパストップ型とハードトップ型、ガソリンエンジン搭載の甲型やディーゼルエンジン搭載の乙型など細かい仕様変更があった。ちなみにキャンパストップ型は昭和8年から、ハードトップ型は昭和14年から生産されている。フロントガラスは開閉可能で暑い時はこの部分を開けた。
なお本車のベースとなった6輪トラックは、自動車工業株式会社(現・いすゞ自動車)他の企業が1926年(昭和元年)頃からおのおの民間向けに製造していたものであった(いすゞ TU10型)。軍用保護自動車として選定されたトラックは、軍用自動車補助法に基づき、民間へ販売される際に政府が補助金を交付しており、これにより自動車産業の育成と、自動車そのものの保有台数の強化に努めていた。有事の際には軍が民間の車両を買い上げて使用する計画であったが、大部分は期限が切れ、民有のままであった。
九八式高射機関砲は大日本帝国陸軍が1930年代後半より開発、運用した主力高射機関砲である
陸軍は元々近距離防空用にホチキス13.2mm重機関銃を国産化したホ式十三粍高射機関砲として配備してきたが、
満州事変を機に日々高速化、高高度化してゆく航空機に対しホ式では火力不足と実感、ホチキス20mm機関砲を参考に開発することにより本砲が生まれた。
近距離防空用としては最大射高が3500m、最大射程が6000m、射撃速度は最大300発/分、実用速度は120発/分、初速は950m/秒と近距離防空用機銃として、同時期の20mm高射機関砲としては平均的であった。さらに対戦車戦闘も考慮してるため徹甲弾が用意された。太平洋戦争では初期はともかく、後期になると航空機の速度も上がり、いかんせん発射速度の遅さや威力不足が目立った。さらに生産数が2500門と少ないため、高射機関砲部隊の中には海軍から譲渡してもらった九六式二十五粍高角機銃(最大射高5250m、最大射程は8000m、一挺辺りの射撃速度は最大230発/分、実用は130発/分、初速は900m/秒)を主力として使用した部隊も多く存在する。
小ネタ
◇派生型
同じ九四式六輪自動貨車の派生型に四一式山砲を後ろ向きにして荷台に搭載し、ワイヤーで固定して反動を吸収するため土嚢を噛ませた貨車山砲なる派生型がある。が、九四式六輪自動貨車を用いたタイプは少なく、実際に多かった形式は日産80型などの四輪トラックだった。
◇”94式自走対空砲”?
たまに本車を指して「自衛隊にこんな車輛いましたっけ?」と質問ないし勘違いしているプレイヤーがいるが、当然ながら陸上自衛隊とはまったく関係ない対空車輛である。
これはWTにおいては旧軍・自衛隊問わず〇〇式~はType 〇〇と表記する*3ケースがあるため(陸上自衛隊・61式戦車→Type 61など)一見するとどの時代の車輛なのか判別できないことによる。
外部リンク
コメント
【注意事項】
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- 小ネタ荒ぶりすぎや。ディティールに関してはちょっとツッコミすぎ。立ってる人は車長で、翻訳バグでそうなってるだけやで。 -- 2016-12-20 (火) 20:24:14
- 車って表示されてるの別にこいつだけじゃないしねぇ・・・ -- 2016-12-20 (火) 21:19:10
- ど~こ~までも~どこ~までも~♪ は~しれはし~れ~いすゞのtズガッ(搭乗員が気絶しました) -- 2016-12-20 (火) 20:53:42
- 小ネタが面白すぎる -- 2016-12-20 (火) 21:14:42
- シャチョサンまだ直ってないのか今回のアップデートで直ると思ってたのにな~ -- 2016-12-20 (火) 21:17:42
- 小ネタ滑ってんな。ネタ帳と勘違いしてんのかな -- 2016-12-20 (火) 21:55:16
- そっとしといた方が良いゲームの仕様にちょっとズケズケ入りすぎな感じなのがな…逆にシンプルってそんな言っちゃいけなさそうなワードだろうか。このトラックにも弾薬庫ないって言ってるのに弾薬庫がないのはsd.kfz. 6/2のみってなんか日本語おかしいし… -- 2016-12-20 (火) 22:31:48
- この機体で勝率13%をたたき出しました! -- 探偵平治? 2022-03-08 (火) 15:58:04