中国 RankV 自走式対空砲 WZ305 / PGZ80
概要
WZ305はソ連の対戦車空自走砲ZSU-57-2をベースに開発された中国の輸出向け対空機関砲。
ソ連版との違いはBRが上がって車体が変わっただけ…ではなくVT信管が使えるのである。これにより圧倒的な対空能力を手に入れたおかげで航空機のヘイトが凄まじい。その他はソ連版と同スペックの為、対地能力も十分である。
車両情報(v2.17.0)
必要経費
必要研究値(RP) | 105,000 |
---|---|
車両購入費(SL) | 300,000 |
乗員訓練費(SL) | 86,000 |
エキスパート化(SL) | 300,000 |
エース化(GE) | 1,200 |
エース化無料(RP) | 720,000 |
バックアップ(GE) | *** |
護符(GE) | 2,100 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 8.7 / 8.0 / 8.0 |
RP倍率 | 2.0 |
SL倍率 | 1.3 / 1.8 / 2.2 |
最大修理費(SL) | 4,955⇒6,377 / 4,000⇒5,148 / 5,045⇒6,492 |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | 31.7⇒62.7 / 21.4⇒36.0 |
俯角/仰角(°) | -5° / 85° |
リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX+エース化) | 2.6 → 2.0 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | なし / *** |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 45 / 45 / 20 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 12 / 12 / 12 |
重量(t) | 31.0 |
エンジン出力(hp) | 1,107 / 580 |
*,***rpm | |
最高速度(km/h) | 55 / 51 |
最高後退速度(km/h) | 9 / 8 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** / *** ~ -*** |
視界(%) | 107 |
乗員数(人) | 6 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 (SL) | |
---|---|---|---|---|
主砲 | 57 mm WA318 cannon | 2 | 304 | ** |
弾薬*1
この表を搭載武装解説に作成してください
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
57 mm WA318 cannon | BR-281SP | APCBC | 2.8 | - | 1,000 | 151 | 147 | 132 | 114 | 100 | 87 |
Type 59 HE | HE* | 2.8 | 235.62 | 1,000 | 17 | 17 | 15 | 13 | 11 | 10 | |
Type 59 APCBC | APCBC | 2.8 | 20.02 | 1,000 | 151 | 147 | 132 | 114 | 100 | 87 | |
DKY-1 | HE-VT* | 2.8 | 446 | 1,012 | 17 | 17 | 15 | 13 | 11 | 10 |
・VT砲弾の性能
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 信管遅延(m) | 信管感度(mm) | 安全解除距離(m) | 信管作動範囲(m) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
57 mm WA318 cannon | DKY-1 | HE-VT* | 2.8 | 446 | 1,012 | 0.2 | 0.1 | 600 | 5 |
車両改良
Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 履帯 | 6 100 | 9 800 | 250 |
Improved Parts | 4 000 | |||
砲塔駆動機構 | 6 100 | |||
II | サスペンション | 4 100 | 6 600 | 165 |
ブレーキシステム | ||||
Improved FPE | 2 700 | |||
57mm AP | 4 100 | |||
砲火調整 | ||||
III | フィルター | 5 700 | 9 200 | 230 |
救急セット | ||||
57mm APCBC | ||||
昇降機構 | ||||
IV | 変速機 | 7 400 | 12 000 | 300 |
エンジン | ||||
砲撃支援 | ||||
57mm HE VT |
カモフラージュ
研究ツリー
前車両 | Phòng không T-34 |
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次車両 | PGZ09 |
解説
特徴
【火力】
- 対地
- 最大151mm貫徹のAPCBC・20gの炸薬・圧倒的連射速度の57mm砲のおかげで、対地適正はとても高い。側面をとれば抜けない戦車はほぼ無く、正面切っての戦闘でも会敵する戦車の半分程度はどこかしら抜くことができる。先手を取られても砲手が生きていれば、10発近くAPCBCを打ち込むことができ、抜けない戦車でも砲身を割ったり、変なところから弾が貫通して撃破できたりもする。欠点は精度の悪さと俯角の低さで、特に稜線の向こうの敵を撃つためには身を乗り出さなければならず、遠距離戦にはそれほど向いていない。また、貫徹力もそれほど高くはないため、T-54のような硬い戦車相手だと、基本的に真横・後方からしか抜けず、精度と砲配置の関係上砲身割りもしづらい。インファイトなら多くの戦車に打ち勝てるが、このBR帯ではレーザー測距儀や高倍率スコープ、さらにはサーマルビジョンを備える敵も多く、遠距離戦では不利に立たされる場面が多い(そもそも対空が強い対空戦車なのでわざわざ前線で戦う必要もないのだが)。対地では気になるほどではないが砲旋回は本家のZSU-57-2より大分遅くなっている。
- 対空
- 57mmのVT弾を2発/秒で連射することができ、ゲーム内でもBR比で最強クラスの火力を持つ。ヘリならスポーン直後でも撃墜でき、ジェットも大きく偏差を誤らなければVT弾の爆発で撃破できる。強力無比な対空火力だが、これ以降の対空砲が標準装備しているレーダー類が一切ないという欠点がある。そのため、索敵やどれだけ偏差をとるかといったスキルの比重が高い。プレイヤーの腕の見せ所と言えるだろう。また、ABでは見越し点と敵アイコンが表示されるため、この弱点がほぼないと言っていい。そのためヘリならスポーン後数秒で撃破、航空機でもリードアングルが表示される距離では落とせないことはないと、滅茶苦茶な性能に仕上がっている。欠点として敵からのヘイトが凄まじいだけでなく、味方からのヘイトも凄まじいということが挙げられる。敵航空機がスポーンしてもすぐにキルしてしまうので、他の対空砲たちが失業してしまうのだ。他国でABをプレイしている方は、自分が先に対空車輛を出したのにWZ305達VT持ちAAがスポーンして泣く泣く前線へ…という経験をしたことがあるかもしれない。味方対空砲の隣でのんきに対空していると、体当たりで妨害されたり砲撃支援を撃ち込まれたりすることもあるので、できるだけ味方の対空砲には近寄らないようにしよう。ちなみにVT弾の安全解除距離は600mなので至近距離では信管が作動しない。これは超低空飛行で接近してきたヘリや偵察ドローンでたまに起こる。ヘリの場合は直射で、偵察ドローンの場合は600m以上まで距離をとるのがいい。
【防御】
対空戦車の例に漏れずペラペラ…なのだが、車体は69式II型と同じなのでオリジナルよりも硬くなっている。具体的にはZSU-57-2が車体正面13mmなのに対し、本車は正面45mm、側面は20mm(5mm厚い)、後部は30mm(20mm厚い)と、それなりに硬く、航空機の機銃掃射や敵戦車の12mm機銃、対空砲の攻撃を受けても操縦手は生き残る場合があり、これで命拾いすることも多い。
弾薬配置
①から順番に消費される(つまり最後の数字の弾薬庫は弾を使い切るまで残り続ける)
公式wiki配置図リンク
弾薬庫の状態 | 満タン | 1を空に | 2を空に | 3を空に | 4を空に | 5を空に | 6を空に | 7を空に | 8を空に | 9を空に | 10を空に | 11を空に | 12を空に | 13を空に | 14を空に | 15を空に | 砲閉鎖以外 | 見た目の変化 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
搭載弾薬数 | 76 | 76(+0) | 74(+2) | 60(+16) | 58(+18) | 54(+22) | 52(+24) | 42(+34) | 32(+44) | 30(+46) | 30(+46) | 28(+48) | 18(+58) | 18(+58) | 9(+67) | 1(+75) | 1(+75) | No |
【機動性】
WZ305 の機動性はZSU-57-2とほぼ同じで、重量馬力比はRBで19.5、最高速度は50 km/h、後退速度は-7 km/h である。この高い機動性のおかげで対空戦車でありながら、対地攻撃をこなすことができる。重量馬力比は同BRの59式・69式よりも高い。また、後方に向けて発砲することでカタログスペック以上の加速を発揮できる。
【立ち回り】
長いよ
【対空】
- 共通
- 索敵
- レーダーが無いので索敵は音・飛行機雲・キルログ・そして機影の目視が基本になる。今までは敵飛行場の方向を見ていればよかったが、ヘリ、時にSPが低く機動性が高いアメリカのアパッチは開幕で出せる上、戦場を迂回して攻撃してくる。当然対空砲は最優先目標なのでぼさっとしてるとやられてしまう。周囲360度に気を配ろう。味方のチャットや、味方の(索敵レーダー持ち)対空砲の砲の向きで分かることもある。
- 対空陣地
- 対空車両の永遠の悩みの一つはこれだろう。視界が広く、敵からの射線が通らないことはもちろんだが、身を隠す背の高い遮蔽物も欲しい。大きな爆弾には無力だが、機銃掃射やロケット、そして(ヘリの)対地ミサイルを遮ることができる。自分も攻撃できなくなってしまうが、機銃やロケットの射程は精々1kmであり、この車両の射程は2km以上あるので十分役立つ。背が低い遮蔽物でも車体を隠せるだけで被弾面積が下がり生存率が大きく上がる。
- 対ヘリ
- ヘリには大きく2種類あり、アパッチのような近距離でミサイルを連射するタイプと遠距離から対地ミサイルを連射するタイプがある。前者は機動性が高く、側面から奇襲を仕掛けてくる傾向があるが、見つければ簡単に撃破できる。後者は高高度をプカプカ飛んでいるのでVT弾を撃ち込む。距離が遠くとも横の偏差をとらなくていいので、スポーン地点近くにいるヘリも十分に撃破できる。外れたら偏差を取り直し再度攻撃、回避軌道をとられても見えなくなるまで執拗に攻撃すれば撃破できるし、そうでなくとも味方を守るという役割は果たせる。もたもたしていると対地ミサイルを撃たれるが、見てから遮蔽物に隠れれば問題ない。ちなみにこのBRではミサイルの同時誘導ができるヘリはいないので、着弾を確認したら顔を出しても安全。回避軌道をとりながらミサイルを撃ち込まれるとうっとうしいが、相手もSPを消費して出した貴重なミサイルを消費しているのでチーム全体で見れば悪い話ではない。
- 対航空機(固定翼機)
- 敵機の軌道を予測して未来位置に撃ち込むという至極当たり前の戦略が有効。しかし、レシプロ機やMe262程度のジェット機はそれで落とせるのだが、それ以上のジェット機は偏差が難しく特に十分なエネルギーを貯めてから攻撃を仕掛けてくるタイプの乗り手は速度が速く撃墜しづらい。偏差が分からない弱点と、砲旋回がZSU-57-2より遅くなったことが響いてくる。落とせない場合の戦略の一つ目は、最初のアプローチでは敢えて対空せず身を隠し敵機が調子に乗って速度を落として再アプローチしたところを狙うというもの。味方の犠牲が出る可能性はあるが、ほぼ落とせないのだから仕方がない。二つ目は逆にバンバン対空・対地してヘイトを稼ぎ、こちらを狙ったところを撃墜するというもの。敵ジェット機のスポーンを確認したら、隠れる遮蔽物を探しあらぬ方向をテキトーに撃ち、間抜けな対空戦車アピールをしていれば、敵機はこっちを狙ってくれる。あとはまっすぐ突っ込んでくるカモを落とすだけ。
- AB
- キルストでヘリが出てくる場合は敵がたくさんヘリを出してくれるよう祈るだけだが、航空機の場合はこちらが撃破されてしまう場合があるので多少工夫が必要。まず、爆弾を複数持つ大型爆撃機の場合は、リードアングルが出る前に撃ち落とさなければ爆弾でこちらがやられてしまう。幸いテキトーに撃っても当たるのであまり脅威ではない。問題は戦闘機・攻撃機であり、これらはリードアングルさえ出れば確実に撃墜できるものの、2機・3機同時に攻撃を受けることも多く、脅威に成りうる。敵が一機だけの場合は、リードアングルが出たら撃ち始め、すぐに家などの障害物に隠れればロケットや爆弾は当たらない。2機以上が自機を狙っている場合は、どちらか一機を先に無力化したい。オススメなのが遠い方の機体に執拗に攻撃を加え、近い方の機体が射程に入った・もしくは油断して直線飛行に切り替わった瞬間、そちらを撃ち落とすというもので、これであれば高確率で対処できる。遠い方の機体が最小限の回避軌道しかとらずに生き残り、遠い方の機体と距離がほぼ同じだった場合は、リードアングルが出たらちょっとだけ撃って、遮蔽物に身を隠し、敵航空機が離脱するであろう方向に砲を向けよう。撃墜できないかもしれないが、死ぬより幾分マシだ。
【対地】
更に項目が長くなりそうな上、対空以上に他の車両と変わらないのでZSU-57-2を参照。ZSU-57-2よりBRが上がりIFVやMBTが増え、より側面を抜きやすくなったかもしれない。
【総評】
対地・対空どちらも強力な戦車。対空レーダーがなく対地でも側面取りが基本になるため多少の腕が必要ではあるが、雑に使っても強い。対空能力に優れないダスターやホンコンT-34を乗り越えたご褒美だと思って使おう。
ZSU-57-2との違い
ぱっと見はZSU-57-2と同じだが、ZSU-57-2 (IL)・ZSU-57-2 (FIN)・ZSU-57-2 (HUN)といった輸出型そのままとは違い、車体はT-54の改良型である69式の物を使用、砲塔にも中国独自の改修が施されている。見た目も多少変わっており、ヘッドライト、サイドスカート、5つの転輪という点で見分けられる。また、重量も3t増えているが、エンジン馬力は向上している。
史実
1980年代にイラク、もしくはベトナム、エジプト経由でZSU-57-2を入手し、69式II型戦車をベースに1988年2月に設計完了した。
この種の対空戦車は、1960年代からすでに開発が進められていたが、1980年代までもつれ込んだのは、国産の57mm機関砲が所要の性能を満たせなかったため。結局、ソ連のS-68機関砲をコピーするしかなかった。完成時にはジェット機に対する性能不足と、新しい国産システムの開発のため採用は見送られたが、その代わりに中東諸国に輸出された(よかったね!)。
小ネタ
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外部リンク
コメント
【注意事項】
- 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
- ページの編集要望等ありましたら編集会議のコメント欄をご利用ください。
- 何気に車体は69II式のそれを薄く改造したやつなのでzsu-57-2完全なコピペではない -- 2019-12-18 (水) 13:22:21
- こいつ一両いると制空権取れんくなるのマジでバランスブレイカー -- 2021-09-27 (月) 19:34:50
- ZawaZawaコメント欄が使用できない時などにって言葉の意味をよく考えて使おうな -- 2021-09-28 (火) 08:57:07