疲れ知らずの

Last-modified: 2024-09-08 (日) 11:44:22
収録拡張カード名種別効果(※日本語訳はDominion Onlineより)
PlunderTirelessTraitWhen you discard a Tireless card from play, set it aside, and put it onto your deck at end of turn.
略奪疲れ知らずの特性疲れ知らずのカードを場から捨て札にしたとき、それを脇に置き、ターン終了時に山札の上に置く。

概要

対象カードに、「場から捨て札になるとき脇に置き、ターン終了時にデッキトップに置く」という効果を付与する特性
【疲れ知らずのカード】は(持続カードである場合などを除き)使用したターンの終了時にデッキトップに戻り、次のターンですぐにドローできるようになるので、使用回数が格段に増えると言える。
ただし、他プレイヤーが詐欺師などのデッキトップに影響するアタックを使用した場合に、【疲れ知らずのカード】に当たることにも繋がるので、注意が必要。
また、強制効果であることがネックとなり、大量の【疲れ知らずのカード】を使うとそれでデッキトップがどん詰まりになってしまうこともある。

利用法

  • 基本的に次ターンのデッキトップが【疲れ知らずのカード】になるので、他のドローカードで引くor次ターンの手札に入ることになる。
    • アクションカードであれば、家臣ピアッツァの効果で使用するのも良いだろう。
      • ただし初期手札にドローできるカードが無ければ積んだ【疲れ知らずのカード】を引き戻せない。
    • 画策の効果で画策自身をデッキトップに戻せば、毎ターン「画策を使用→【疲れ知らずのカードA】を使用」という動きができる。
      • つまり【疲れ知らずのカードA】が(デッキトップアタックや手札からデッキに戻すハンデス等が来なければ)毎ターン使用できるようになる。
      • 【疲れ知らずの画策】2枚の効果で片方は【疲れ知らずの画策】自身、もう片方は使用時に場から移動しない任意のアクションカードAをデッキトップに戻せば、毎ターン「【疲れ知らずの画策】2枚を使用→カードAを使用」という動きができる。
        カードAがキャントリップ等であれば【疲れ知らずの画策】は1枚でよい(カードAを使用→【疲れ知らずの画策】を使用)。
    • ステロカードが疲れ知らずの対象になった時、通常は2ターンに1回使用することになるが、手札に無いターンに4金さえ出せるなら旅行で実質毎ターン使えるようになる。
      • そのためこれらが共存するサプライではステロが有利になりやすく、ゲームの終了が早くなるため注意。
    • 【疲れ知らずのカード】を複数枚用意することで、毎ターン使用できるようになることがある(いくらか例外はある)。
      • 使用時にドローやデッキ操作をしない、場から移動しない、持続でない【疲れ知らずのカード】は2枚を用意すればよい。
      • 一部の財宝カードが疲れ知らずのの対象になると、毎ターン8金が容易に達成できてしまうので注意。特に【疲れ知らずの埋蔵金】はデメリットをほぼ気にしなくてもよくなる。
      • 次のターンにドローする持続カード(ロングシップ船着場策士等が該当)は2枚用意すればよい。現在も次のターンもドローやデッキ操作をしない2ターン持続するカードは3枚を用意すればよい。【疲れ知らずの資料庫】は4枚を用意すればよい*1
      • 【疲れ知らずの鍛冶屋】等、元々カードを引く【疲れ知らずのカード】であってもカメレオンの習性を使えば引かないようにすることも可能(カードによっては不可能)。
      • 【疲れ知らずの案内人】は2枚、【疲れ知らずの変容】は3枚を用意すればよい(常に呼び出す場合)。前者はハンデス(手札からデッキに戻すハンデスも含める)に有効。
  • 【疲れ知らずのカード】がデッキトップに戻るのは強制効果であることには注意。
    • 【疲れ知らずの鍛冶屋】が多すぎて「→【疲れ知らずの鍛冶屋】と打って【疲れ知らずの鍛冶屋】を3枚を引いてきたがアクション権が足りない」などといった事態にも陥らないように、使用枚数を抑えるか、何らかのケアが必要。
    • 逆に、「他プレイヤーが詐欺師などのデッキトップに影響するアタックを使おうとした場合に、【疲れ知らずのカード】に当たる」ということを逆用し、【疲れ知らずの進路】でデッキトップ廃棄アタックを利敵行為に変えてしまう、という芸当も可能。
    • 【疲れ知らずの議事堂】や【疲れ知らずの辺境伯】は、打つと相手にこれらのカードを引かれるため、ゲームが加速しやすくなる。
      • 呪いが枯れるまでは、【疲れ知らずの予言者】も互いに打ち合うことになる。
      • また、相手が【疲れ知らずのカード】をデッキの上に置いている場合、失われし都市を獲得するのは控えた方が良いかもしれない。
  • 同拡張の乗組員とほぼ同じ動きをするので、乗組員で有効な戦法は大体の【疲れ知らずのカード】にも適用できる。
    • ただしデッキトップに戻るのがターンの終了時か次ターンの開始時かという違いはある。例えば相手ターン中の影響であれば以下が挙げられる。
      • 貢物もしくはデッキトップアタックを受けた際、【疲れ知らずのカード】は影響を受けるが、持続した乗組員は受けない。
      • 手札からデッキに戻すアタックの影響を受けた際、【疲れ知らずのカード】はデッキの一番上ではなくなるが、持続した乗組員は(次のターンの開始時)デッキの一番上である。
      • 魔導士のアタックを受けた際、【疲れ知らずのカード】を宣言することで確実に当てられるが、持続した乗組員はデッキトップにない。
      • 議事堂などによりドロー効果を得た際、【疲れ知らずのカード】を引くことはあるが、持続した乗組員は引けない。
      • 他プレイヤーが工具を使用した際、【疲れ知らずのカード】はあなたの場に無いので選択されないが、あなたの場に持続している乗組員は選択される可能性が有る。
    • 例えば自ターン中の影響であれば以下が挙げられる。
      • ターン開始時に複数の効果が予約されている際に(ターン開始時のうちであれば)好きなタイミングで持続した乗組員をデッキトップに移動できるが、【疲れ知らずのカード】はターンを開始する前からデッキトップに移動している。
        例えば隊商と乗組員を持続していて手札に家臣があるとき、隊商を先に解決することで家臣の効果で確実に乗組員を使用できる。
      • ターン終了時に「疲れ知らずののデッキトップに置く効果→リスの習性の効果」の順で解決することで【疲れ知らずのカード】はターン終了時の手札に加わる(後述)が、持続した乗組員は加わらない。

詳細なルール

  • 疲れ知らずのの「場から捨て札になるとき脇に置き、ターン終了時にデッキトップに置く」という効果は強制効果である。
  • 疲れ知らずのの効果は、「【疲れ知らずのカード】を場から捨て札にしたとき」に誘発する捨て札時効果である。
    • 「【疲れ知らずのカード】を場から廃棄したとき(調査などが該当)」や「【疲れ知らずのカード】を場から手札に移動にしたとき(霊術師が該当)」は誘発しない。
    • クリーンアップフェイズ以外で場から捨て札になった場合も誘発する(追いはぎが該当)。
    • 場以外の場所から捨て札になった場合は誘発しない(ワイン商を酒場マットから捨て札にした場合などが該当)。
    • 何らかの【上書処理】【書換処理】*2で使用時効果が上書きor書き換えをされても、捨て札時効果が消えることはない。
  • 【疲れ知らずのカード】が捨て札時効果を発揮するのは、「【疲れ知らずのカード】が場から捨て札置き場に実際に一度置かれた後」である。この時、他の捨て札時効果も同時に誘発する。
    • よって、【疲れ知らずのカード】が他の捨て札時効果(画策トラベラーなどの効果)で捨て札置き場から移動した場合、【疲れ知らずのカード】の「脇に置き、ターン終了時にデッキトップに置く」の処理に失敗する(移動阻止ルール)。
    • 実際に捨て札になっているので、【疲れ知らずの元手】は(捨て札置き場から脇に置いた場合でも)「<6>を受け取る」の処理が発生する。
    • 特に他の捨て札時効果が同時に誘発する際は、脇に置くタイミングで「何の効果で脇に置いたのか」を明確に宣言する必要があるので注意。
      • 例えば、「トリックスター使用ターンに【疲れ知らずの宝飾卵】を場から捨て札にする」という際に、【疲れ知らずの宝飾卵】を特に宣言せずに脇に置くと、ターン終了時に【疲れ知らずの宝飾卵】を[手札に加える]のか[デッキトップに置く]のかを選べてしまい、実質的に不正となってしまう、などの問題が発生するため。
  • 疲れ知らずのの「脇に置き、ターン終了時にデッキトップに置く」効果は、ターン終了時に発生する。他の「ターン終了時に発生する処理」と同時に発生し、その処理順は自由に選択できる。
    • 例えば【疲れ知らずのカード】とリスの習性により書き換えられたアクションを使用してターンを終えた場合、ターン終了時に疲れ知らずのの「脇に置き、ターン終了時にデッキトップに置く」効果とリスの習性の「+2 カードを引く」が同時に誘発する。
      前者を先に処理した場合は【疲れ知らずのカード】を引くことになり、後者を先に処理した場合は【疲れ知らずのカード】はデッキトップに残る。

コメント

  • 疲れ知らずの効果は強制ですか? -- 2023-01-05 (木) 13:01:55
  • 強制です。詳細なルールに記載しました。 -- 2023-01-05 (木) 21:21:22
  • 疲れ知らずの効果は習性を適用しても消えませんか?いわゆる仕切り線効果になるのですか? -- 2023-03-17 (金) 10:11:01
  • 無謀なの捨て札時効果は習性で消えないらしい(ルールブック曰く)ので、疲れ知らずのも恐らくそうだと思います。特性の中で無謀なだけ習性関連であれだけ大事になっているのは(2回指示に従うという効果の内容よりも)無謀なだけ使用時効果の変更が行われているからだと認識しています(もし疲れ知らずのも使用時効果ならドナルドはカメレオンの習性だけ例外で消えないと言って疲れ知らずのの記事も混乱するはずですし)。 -- 2023-03-17 (金) 13:49:27
  • カードをプレイしないと発揮されない特性効果は鼓舞するも含めて3つという事ですか。この3つに関しては、誰かハッキリさせて欲しいですね。 -- 2023-03-17 (金) 14:18:34
  • これ強いと思ったら意外と味引っ張ってくることあるのよね。語り部が単なるキャントリップとそう変わらん程度に格落ちしてマジで使い辛かった。 -- 2023-04-16 (日) 13:58:29
  • まとめて引いても嬉しくないカードは、ピン刺ししないと危険かもしれませんね。サウナとか陣地とかシナジー強めの分割山札の場合だと、毎ターン積み込みで凄い事になりますが。 -- 2023-04-16 (日) 18:21:42
  • 確かにその辺は元から危険な奴らが頭おかしいことになりますね……。 -- 2023-04-16 (日) 19:27:05
  • 疲れ知らずの家臣を大量に集めた時の挙動は面白い。 -- 2023-04-30 (日) 13:26:35
  • 【疲れ知らずの資料庫】は何枚あれば毎ターン使用できるか教えてほしい。 -- 2023-05-10 (水) 13:09:08
  • 通常は最低3枚。ちなみにデッキの枚数が6枚以下なら1枚あれば十分w -- 2023-05-10 (水) 13:31:37
  • 現在のターンに使用して脇に2枚の資料庫A、前ターンから持続している脇に1枚と0枚の資料庫BとCがまず必要で、次ターンには(資料庫Cはデッキトップにあり)手札に資料庫がないので資料庫Aの脇から出す資料庫Dが必要になるんじゃないですかね。具体的には1枚資料庫Bと0枚資料庫Cが持続していて、資料庫Aで資料庫Dとカード2枚を脇に置き、次ターンには資料庫Dで資料庫Cとカード2枚を脇に置き……って感じです。もちろん画策等があれば話は別(資料庫は3枚で済む)ですが。 -- 2023-05-10 (水) 13:45:48
  • そういやあんま強調されてないようだが、サプライに山賊とかのデッキトップ流し系がある場合、疲れ知らずカードは使用機会が滅茶苦茶減る不具合あるのよね。騎士や盗賊がいたら廃棄されるし道化師がいると取られるし。環境次第で評価が激変する特性だと思う。まぁ無謀な程じゃないけど。 -- 2023-05-10 (水) 13:48:06
  • 各(疲れ知らずの)資料庫で脇に置くカード3枚に他の資料庫を一切含めなければ、理論上3枚あれば毎ターン1回ずつ使用可能ですよ。4枚以上あった方が動作が安定するのは事実ですけど。 -- 2023-05-10 (水) 14:35:31
  • いや違いますね。疲れ知らずのじゃない通常のだと最低3枚で済むけど、疲れ知らずは必ず他の資料庫に巻き混まれるから4枚目が必須ですね、スミマセン。 -- 2023-05-10 (水) 14:39:18
  • やはり4枚が正解ということですね。ただ、資料庫で複数枚の資料庫を脇に置いても大丈夫、ということなのでしょう。 -- 2023-05-10 (水) 15:32:45
  • まぁ結論、資料庫は強いカードだし、疲れ知らずとの相性もかなり良いということで良いでしょう。出会すことがあったらなるべく買い集めたいですね。どうせ取り合いになるならこっちが買い占めてしまう方が良さそう。 -- 2023-05-10 (水) 15:38:58
  • 【疲れ知らずの資料庫】の件、利用法に加筆しました。 -- 2023-05-10 (水) 19:03:13
  • アプリ版にて、リスの習性のターン終了時効果と同時に疲れ知らずのの脇からデッキトップに移動する効果が誘発するので手札に【疲れ知らずのカード】を加えることができます。調べた限りではどこにも記載が無いので一応確認しますが、処理順は自由に選べますよね(正しい処理ですよね)? -- 2023-09-24 (日) 23:51:30
  • 確かにターン開始時効果と違い、ターン終了時効果の処理順について言及されてるの見た記憶がありませんね。 -- 2023-09-25 (月) 00:42:34
  • あ、支配の記事に処理順が選べる旨が書かれてありました。 -- 2023-09-25 (月) 19:00:32
  • そうか、終了時効果の代表格は追加ターン効果かぁ納得。 -- 2023-09-25 (月) 19:41:00
  • いえ、追加ターン効果は「ターンとターンの間」に起こる処理です。支配の「ターン終了時」に関わる効果は「(廃棄時に)脇に置いたカードを捨て札置き場に置く」効果です。 -- 2023-09-25 (月) 20:02:50
  • あっそっちでしたか、大変失礼致しました。 -- 2023-09-26 (火) 11:55:58



*1 場に資料庫A(脇に1枚)と資料庫B(脇に0枚)、デッキトップに資料庫C、手札に資料庫Dがある状態で資料庫Dを使用すると資料庫Cとカード2枚が資料庫Dの脇に置かれるので資料庫Cでないカードを手札に加え、次のターンの開始時は資料庫Dから資料庫Cを手札に加えることで、先程と同様の状況になる
*2 【上書処理】【書換処理】については「効果の上書き」と「効果の書き換え」に関する2023年版裁定を参照