収録拡張 | カード名 | カード種別 | 効果 |
Menagerie | Way of the Chameleon | Way | Follow this card's instructions; each time that would give you +Cards this turn, you get +Coins instead, and vice-versa. |
移動動物園 | カメレオンの習性 | 習性 | このカードの指示に従う: このターン、カードが+カードを引くを与えるごとに、あなたは代わりに+コインを得て、+コインを与えるごとに+カードを引くを得る。 |
概要
カードテキストのドローと仮想コインをひっくり返す習性。
ドロー・コイン共にコストに応じた効果の相場が決められており、この習性をうまく使うことでコスト以上の効果を出すことが可能となる。
また、研究所を銀貨にして確実にコインを確保する、官吏を中庭にする等の「コスト的な観点では損だが今は欲しい効果」のために臨機応変に効果を切り替えることも重要となる。
利用法
- 救貧院を1コスト4ドローの強力なドローソースとして活用する。
- 鍛冶屋をはじめとする+3ドロー系カードがターミナル金貨になる。
- 手札を特定の枚数までドローするカードならば、(手札を捨てることになろうとも)安定したコインを生むことができる。
- 「ドロー効果を持つが、追加効果を考えると実はドローしない方が有利」であるアクションは、カメレオン化と相性が良い。
- +1アクションと+2コイン以上を生むカードは研究所の上位互換となりやすく相性が良い。
- 「手札からアクションカードを使用するカード」や「直後に使用したアクションカードを参照するカード」にドロー効果を与え、使用カードの選択肢を広げる。
- 手札や場のカードの枚数を参照してドロー枚数が増えるカードを、山札を引き切り後の大量金源に転用する。
- 「ドローの後にデッキトップor手札を参照」というカードは、カメレオン化で強力になる場合があるのを見逃さないように。
- 大量のコインを出すカードを大量ドローカードに転用する。
- よく「村だけを集めてもデッキは全く成長しないので、基本的には初手で購入するのは悪手」と言われるが、カメレオンの習性を用いるゲームでは「初手村」は「初手銅貨」程度のデッキ成長が見込める*1(ので、「初手村」が比較的悪手になりづらい)ことを見逃さないように。
詳細なルール
- カメレオンの習性は、使用した元のアクションカードのカードテキストを、一部のみ変更してそのまま実行する。
- 例えば堀を使用し、カメレオンの習性を選択した場合、「+2カードを引く」の代わりに「+2コイン」を得る。
- 「+X カードを引く」も「+X コイン」も発揮しないアクションカード(例えば礼拝堂など)だろうと、カメレオンの習性を選択できる。
- カメレオンの習性では女魔術師及び追いはぎによる『使用時効果上書きアタック』を無効化することはできない。「効果の上書き」と「効果の書き換え」に関する2023年版裁定も参照のこと。
- 他の習性は女魔術師及び追いはぎによる『使用時効果上書きアタック』の対象になるカードを使用したプレイヤーは「習性の指定をし、習性の効果を得る」「[女魔術師/追いはぎ]のアタック効果を処理し、[+1ドロー+1アクションを得る/使用時効果を無効化する]」のどちらかを選択できる。
この相違は、カメレオンの習性は他の習性と異なりカードの指示に従うためである*2。
- 他の習性は女魔術師及び追いはぎによる『使用時効果上書きアタック』の対象になるカードを使用したプレイヤーは「習性の指定をし、習性の効果を得る」「[女魔術師/追いはぎ]のアタック効果を処理し、[+1ドロー+1アクションを得る/使用時効果を無効化する]」のどちらかを選択できる。
- 由来する山札に「+1カードトークン」または「+1コイントークン」が置いてあるアクションカードを使用した場合、トークンの効果はアクションの効果と無関係に発揮されるため、カメレオンの習性を選ぶとしてもトークンによる処理が変わることはない。
- また、これらのトークンの処理はアクションカードのテキスト読み下し前に発揮されるので、トークンにより「+1 カードを引く」または「+1 コイン」を得た後でカメレオンの習性を選択する順序となる。
カメレオンの習性の厳密な適用範囲について
- カメレオンの習性が効果の対象とするのは「+X カードを引く」「+X コイン」というテキストのみである。より厳密には英語版で「+X Cards」「+●(Coins)」というテキストに限られる。
- 例えば、書庫の「手札が7枚になるまでカードを引く」という効果は「+カードを引く」というテキストではない(英語版ではdrawである)ので、カメレオンの習性の効果の対象ではない。
- 議事堂の「他のプレイヤー全員は、カードを1枚引く。」というテキストなども、カメレオンの習性の効果の対象ではない。
- 「-1コイン」のテキストも、カメレオンの習性の効果の対象ではない。
救貧院使用時にカメレオンの習性を選択した場合は、「+4カードを引く、手札を公開し、財宝カード1枚につき-1コイン」という処理になる。
この時、所持仮想コインは0コイン未満にはならないので仮想コイン発生前であればデメリット無しとなる。 - 悟りの効果で発生する【アクション化財宝】は(アクションフェイズで【Enlightened財宝】にならなければ)「+●」ではなく「●」のテキストに拠りコインを得るモノがあるが、これらの「●」は「+X Cards(カードを引く)」に変換される。*3
- 一部、版によってテキスト表記が異なっているカードがあるので注意。詳細は余談を参照
- カメレオンの習性の効果は、カメレオンの習性を選択したアクションの【①このターン内に得る使用時効果】で、かつ【②そのアクション自身の使用時効果でそのアクション使用者が得る「+X カードを引く」「+X コイン」】を入れ替える、という処理であることに注意。
- カメレオンの習性を選択したアクションの、【このターン以外に得る効果】には、カメレオンの習性の効果は適用されない。
- 商船を使用し、カメレオンの習性を選択した場合、商船は「現在と、あなたの次のターンの開始時に、+2コイン」をカメレオンの習性によって適用する。
現在のターンに得る「+2コイン」には、カメレオンの習性の効果が適用されるため、代わりに「+2カードを引く」を得ることになる。
一方で、次のターン開始時に得る「+2コイン」には、カメレオンの習性の効果は適用されないため、そのまま「+2コイン」を得ることになる。 - 女魔術師を使用し、カメレオンの習性を選択した場合、女魔術師は「他のプレイヤーの最初のアクションの使用時効果を『+1カードを引く、+1アクション』に置換する」と「次のターンの開始時、+2カードを引く」をカメレオンの習性によって適用する。
いずれの効果も、『+X カードを引く』を得るのが【このターン内】では無いので、カメレオンの習性による効果処理の入れ替えは発生しない。
- 商船を使用し、カメレオンの習性を選択した場合、商船は「現在と、あなたの次のターンの開始時に、+2コイン」をカメレオンの習性によって適用する。
- カメレオンの習性を選択したアクションで得られる、【アクション使用者以外が得る「+X カードを引く」「+X コイン」】には、カメレオンの習性の効果は適用されない。
- 総督を使用し、カメレオンの習性を選択し、『すべてのプレイヤーは+1(+3)カードを引く。』の能力を選択した場合、総督を使用したプレイヤーは「+3カードを引く」の代わりに「+3コイン」を得るが、総督使用者以外のプレイヤーは「+1カードを引く」をそのまま得る。
- カメレオンの習性を選択したアクションの結果得られる、【自身以外の効果で得る「+X カードを引く」「+X コイン」】には、カメレオンの習性の効果は適用されない。
- インプを使用し、カメレオンの習性を選択した場合、「+2カードを引く」の代わりに「+2コイン」を得ることになる。そして、場に出ていないアクションカードを使用してもよい。
インプによって手札から使用するアクションカードの効果は変化せずそのままである。ただし、そちらの使用時にカメレオンの習性を選ぶことはできる。 - 詩人を使用し、カメレオンの習性を選択した場合、詩人は「+2コイン」と「祝福を1つ受ける」を発揮する。
すると、この「+2コイン」には、カメレオンの習性の効果が適用される。よって、代わりに「+2カードを引く」を得ることになる。
その後、祝福を受ける効果で、例えば海の恵みを受けた場合には「+1カードを引く」を得るが、これは【(海の恵みから発生した効果であり)詩人自身の効果で得た「+1カードを引く」ではない】ので、カメレオンの習性の効果は適用されない。 - アクションAの使用に誘発し「+1コイントークン」or「+1カードトークン」の効果で+1コインor+1カードを引くを得た場合も、これは【(各種トークンから発生した効果であり)アクションA自身の効果で得た「+1コイン」or「+1カードを引く」ではない】ので、カメレオンの習性の効果は適用されない。
- 連携カードであるアクションAの使用に誘発し「小売店主連盟」の効果で+1コインを得た場合も、これは【(小売店主連盟から発生した効果であり)アクションA自身の効果で得た「+1コイン」ではない】ので、カメレオンの習性の効果は適用されない。
- Footpadを用いるゲームで、アクションAの使用によりカード獲得が発生し、+1カードを引くを得た場合も、これは【(Footpadから発生した効果であり)アクションA自身の効果で得た「+1カードを引く」ではない】ので、カメレオンの習性の効果は適用されない。
- 来寇の発動中、[アタック種別を持つアクションA]の使用により、「アタック使用時+1コイン」の効果が得られるが、これは【(来寇から発生した効果であり)[アタック種別を持つアクションA]自身の効果で得た「+1コイン」ではない】ので、カメレオンの習性の効果は適用されない。
- 豊作の発動中、[アクション-財宝カードA]の使用により、「名前の異なる財宝使用時+1コイン、+1購入」の効果が得られるが、これは【(豊作から発生した効果であり)[アクション-財宝カードA]自身の効果で得た「+1コイン」ではない】ので、カメレオンの習性の効果は適用されない。
- インプを使用し、カメレオンの習性を選択した場合、「+2カードを引く」の代わりに「+2コイン」を得ることになる。そして、場に出ていないアクションカードを使用してもよい。
- また、【自身の使用時効果以外で得る「+X カードを引く」「+X コイン」】はカメレオンの習性の効果を受けないことにも注意。
- 一方で、【自身の使用時効果によって得る「+X カードを引く」「+X コイン」】かつ上述した条件さえ満たしていれば、使用し終わった後に発揮される処理にもカメレオンの習性の効果は適用される。
- 司祭を使用し、カメレオンの習性を選択した場合、司祭は「(即座に)+2コイン」と「手札1枚廃棄し、その後、このターンの間、カード1枚廃棄ごと+2コイン」をカメレオンの習性によって適用する。
まず、「(即座に)+2コイン」には、カメレオンの習性の効果が適用される。よって、代わりに「(即座に)+2カードを引く」を得ることになる。
その後、例えばヤギ飼いを使用し(このターン中に)カードを廃棄した際には、【(ヤギ飼いから発生した効果ではなく)司祭自身の効果で「(カード廃棄により)+2コイン」が得られる】ので、この「(カード廃棄により)+2コイン」にも、カメレオンの習性の効果が適用される。よって、代わりに「(カード廃棄により)+2カードを引く」を得ることになる。
- 司祭を使用し、カメレオンの習性を選択した場合、司祭は「(即座に)+2コイン」と「手札1枚廃棄し、その後、このターンの間、カード1枚廃棄ごと+2コイン」をカメレオンの習性によって適用する。
- カメレオンの習性を選択したアクションの使用時効果にある【実際に得られるわけではない、テキストに書いてあるだけの「+X カードを引く」「+X コイン」】は、カメレオンの習性によって書き換えられることは無い。
- 聖なる木立ちを使用し、カメレオンの習性を選択した場合、実質的に以下の使用時効果を発揮する。
+1カードを購入、+3カードを引く、祝福を1つ受ける。それにより+1コインを得なければ、他のプレイヤーも全員、それを受けてもよい。
※聖なる木立ちのテキストにあるそれにより+1コインを得なければは【実際に得られるわけではない、テキストに書いてあるだけの「+1コイン」】なので、カメレオンの習性の効果で書き換えられない。
- 聖なる木立ちを使用し、カメレオンの習性を選択した場合、実質的に以下の使用時効果を発揮する。
- カメレオンの習性を選択したアクションの、【このターン以外に得る効果】には、カメレオンの習性の効果は適用されない。
- 港の村を使用し、カメレオンの習性を選択した場合は、実質的に以下の使用時効果を発揮する。
+1コイン、+2アクション、このターン次にアクションカード1枚を使用した後、その効果で+コインを得ていた場合、+1カードを引く。
※港の村のテキストにあるその効果で+コインを得ていた場合は【実際に得られるわけではない、テキストに書いてあるだけの「+コイン」】なので、カメレオンの習性の効果で書き換えられない。
余談
カメレオンの習性はカードテキスト中の"draw"と"+X card"を厳密に区別し、後者のみをコイン出力との入れ替え対象とする。
しかし特に日本語版カードでは、テキスト上の表記違いを起こしているモノがある*5ため、注意しておかなければならない。
具体的には、以下のカードで「英語最新版の表記とのズレ」が出ている。オンライン版であれば修正されているはずだが、オフラインで実際に該当カードを用いる場合は事前に協議するべきである。
以下のカードは、版によってカードテキストが"+X card"や「+X カードを引く」となっているが、いずれも英語版最新版で"draw"の表記であることを根拠に、オンライン版ではカメレオンの習性の効果対象ではない。
以下のカードは、版によって*6カードテキストが"draw"となっているが、いずれも英語版最新版で"+X card"の表記であることを根拠に、オンライン版ではカメレオンの習性の効果対象である。
コメント
- 神託はオンライン版から削除されたので、厳密には「対象であった」になるのでしょうか -- 2023-03-06 (月) 17:35:13
- 詳細なルールにて女魔術師のアタックを実質的に無効化できると書かれていますが、英語版wikiのWay of the Chameleonの記事内で「カメレオンの習性は他の習性と異なり指示に従うので、カメレオンの習性では女魔術師や追いはぎのアタックを無効化できない」旨が書かれています*7。どちらが正しいのでしょうか? -- 2024-03-08 (金) 01:54:51
- 女魔術師と追いはぎが上回ります。つまりこのページの現行記述は誤っていることになります。
そこまで調べてもらったなら英語版wikiの参照先ソースもご覧になっているかもしれませんが、「以前は選択した通りだったが、暫定的に切り替えて女魔術師が勝つこととする*8」とドナルドが発言しています。
この発言はつい昨年のものであり、大体的なエラッタ発表ではないマイナーでサイレントな裁定修正であるため反映が漏れていたようです。なお、二転三転しながら自ら「暫定的」と言っている通り、今後保証される挙動ではない点にはご注意ください。 -- 2024-03-08 (金) 19:56:04 - ありがとうございます。正式に確定するまでこのページの記述を変更するのは避けた方がよさそうでしょうか? -- 2024-03-08 (金) 22:23:29
- いえ、更新してもらえると助かります!いつどんな裁定だろうとその時々で現在の正しい挙動を書いておくべきですから。 -- 2024-03-08 (金) 22:37:05
- ありがとうございます、とりあえず更新しておきました。女魔術師と追いはぎの記事の該当部分も変更しておきました。何か問題があれば追記・変更をお願いします。 -- 2024-03-09 (土) 00:14:28
- 横からスミマセン。私が知る限りは「カード効果の上書き」関連の裁定はリンク先の記事が2024年3月時点で最新という認識ですが、更に新しい裁定を他にご存じの方はいらっしゃいませんよね? -- 2024-03-09 (土) 06:47:25
- 英語版wikiでも参照先はそのリンクですし、現時点での最新の裁定である認識です。そう認識して上の会話をしていました。 -- 2024-03-09 (土) 12:07:51
- ↑コメント遅くなりました。教えて頂いてありがとうございます。現時点での最新の裁定と認識して、「効果の上書き」と「効果の書き換え」に関する2023年版裁定のページにまとめました。 -- 2024-03-21 (木) 06:14:01