ゲーム用語/ハンターブレイド

Last-modified: 2022-06-01 (水) 10:50:01

序盤に入手可能な鉱石系の大剣または片手剣…ではなく、
中国の企業、北京中娯在線網絡科技(JOYCHINA)が開発したモンスターハンターのコピーゲーム。
中国語でのタイトル表記は「獵刀」。
もちろんカプコンは開発に携わるどころか毛程の関係もない

概要

  • 初報から「MHのパクリゲー」と完全に悪い意味で話題になった作品であるが、
    本作の場合模倣を通り越してMHシリーズからぶっこ抜いたリソースをそのまま流用しており、
    モデル・サウンド関連やモーション関連、そして各武器のシステムなどまでほぼそのまま使い回されている。
    全体的に著作権という概念が一切存在しておらず、版権キャラクターを模した装備があったり、
    それも明らかに他のゲームからぶっこ抜いてきた物だったりとあまりにも酷い有様だった。
    • 拠点マップは完全にモガの村から流用されており、水上に組まれた見慣れた足場である。
    • サウンド関係に至ってはほぼそのままの為、
      クエスト開始時の笛の音やアイテム使用時の音など、聞き慣れた効果音の数々が聞こえてくる。
    • モーションも徹底的に流用されているが、MHから流用した為に不自然な見た目になったり
      逆にMHすぎる見た目になったりしている武器がほぼ全てを占めている。
      • 片手剣はMHで左手に持っている関係で左手に持っているし、
        太刀に至っては全モーションが同じで気刃斬りまで全く同じ。
        ガンランスも中折式で砲撃も再現されているなど、
        思わず別の意味でワクワクしてしまうと話題になった。
      • なお、ガンナーは存在していないが、魔法の杖らしきものは存在する
  • モンスター関連に関しても模倣を通り越してそのまま流用・改造されているものが多い。
    ドスガウシカや、ラギアクルスのモーションを流用したトカゲっぽい奴、
    ドドブランゴに、ドスポポ(こちらではない)、雪山にジャギィのようなモンスターもいる。
    ほかにもガレオス、ドスファンゴ、ショウグンギザミ… etcと完全にアウトもアウトである。
    • ちなみにストーリー上ではCeadeusと呼ばれる神秘的なモンスターの存在について言及されているが、
      このCeadeusというのは思いっきりナバルデウスの海外名である
      ストーリー上のラスボスをパクリ元から名前すら変えずに持ってくるという
      前代未聞にも程がある行為をする予定だったようだが、実際にラスボスが実装される事は無かった。
  • 一応、ゲームとしてはErlaniと呼ばれるモンスターを狩ってレベルを上げたり
    素材を集めて武具を生産する→より強いモンスターと戦うという流れになっている。
    ただしMHシリーズと違って防具には固有のSPが付いておらず、
    2部位以上身につけるとセットボーナスとして装備数に応じてスキルが発動するという初代MHのような仕様だった。
    • 一昔前のネトゲでよく見られたシステムとしてアイテムレベルの概念があり、
      NPCに強化してもらう事で〇〇+1、〇〇+2…というように上っていく。
      しかし、強化に失敗するとこの補正値が下がってしまう事もある。
  • 2009年に中国国内で行われたゲーム展示会「Chainajoy」でトレーラー映像が初公開。
    翌年のCJ2010にて更に続報やデモが公開されていたが、更に流用要素が増えた事で話題になった。
    • 本家シリーズの発売時期で言うとCJ2009での情報公開はMHP2GとMH3の間、MH3発売の直前。
      実際にサービスインしたのはMH3GとMH4の間という時期である。
    • 開発元によると数百人のスタッフによって数年がかりで作り上げているとの事だが、
      2009年の時点では内容のほとんどがMHP2G以前の要素からの流用に終始していた。
      2010年以降のトレーラーでは最新作であるMH3からリッピングした要素も付け加えられており、
      一部MH3系のモンスターやグラフィックリソースも登場しているものの、
      水中戦を筆頭にMH3から加わった各種要素などは無い。
  • 一応マップは複数あるが、何故かエリア数は6に統一されている。
    エリアの構造自体はオリジナルに近く、だだっ広い平地が中心。
    ここでもテクスチャやモデルなどのリソースをMHからそのまま使用している為に既視感は否めない。
    • 行ける場所は雪山、密林、砂漠、沼地、樹海、火山の6つ。
      MHP2GというかMHP2の主要マップから森丘を外して樹海を加えたような格好になっている。
  • MHシリーズで言う重ね着のような要素があり、これに使うアイテムが有料となっている。
    この重ね着アイテムも勿論リッピング品が溢れており、MHFの初音ミクコス、
    『ゴッドオブウォー』シリーズのクレイトス、胸に7つの傷がついている体など
    元ネタ・元キャラどころかどこの作品から引っ張ってきて不正に使用しているかすら丸わかりな物も多い。
  • 対人戦も実装されており、MHのようにおふざけ程度のものでなく正真正銘のPVPとなっている。
    モンスターのいない大闘技会と思えば分かりやすいだろうか。
    需要無いと思うのだが…。
  • オンラインゲームとして運営されており、2012年にサービスイン後、
    アップデートも行われていたが2014年10月31日にサービス終了となっている。
  • 以下のような点ではオリジナリティ(?)のある部分もあった。
    • ハンターとモンスターの影がパクリ元のMH3よりもリアル。
      MH3までは負荷軽減の為に影は全部丸形だったが、こちらは個別の影になっている。
    • また常に炎を纏っている太刀など、
      一部の武器は「これだけはかっこいい」と評価する声もあった。
    • その他、上述の魔法の杖らしき武器や
      剣とも銃とも形容しがたい独特な形状の武器(構え方もMHのどの武器とも異なる)も確認できる。
    • クエストにつれていけるペットの要素があり、犬、猫、熊、ハチなどまだよくわかる物から
      Loli、Shotaという正式名称の少女/少年型のペットまで存在していた。
      • 犬・猫はオトモアイルーの魔改造、ハチはランゴスタからの流用である一方、
        ロリとショタについてはアニメ系のキャラデザインの別作品からそのまま持ってこられており、
        子供だという事を考慮に入れても明らかにハンターと頭身が合っていない。
      • オトモだけなら既にMHにもあったが、こちらではペットの交配要素があり
        一定レベルに達したペットを反対の性別のペットと交配させる事で次世代が生まれ、
        より高いスキルやステータスに成長するといった要素がある。
    • ハンターランクではなくレベル制。
    • 立体視システムに対応していると大体的に発表していたものの、
      実際に立体視でプレイする事ができたかどうかは不明。
      展示会では立体視用の3Dメガネで映像を見ると実際に立体視が出来たとの事だが、
      正式サービス後の情報には立体視周りの事が一切書かれていない。
  • ちなみに余談だが、開発元の北京中娯在線網絡科技という社名は
    日本語に訳すと「北京中オンラインネットワークテクノロジー」となる。
    社名の通り、ゲーム会社ではなく北京市にあるインターネットプロバイダーとして業種登録されている。
    本作以外のゲームを運営しているという情報もないため、どのような経緯で本作を開発したのかは不明。

反響・反応

  • 開発元によると「MHを参考にした」との事だが、その度を越した内容から
    世界中からツッコミを入れられたのと同じく、中国のゲーマーからもボロクソに酷評されていた。
    本家MHをプレイしたいという声は数多くあり、Pシリーズの人気拡大を後押ししたり、
    テンセントとカプコンが正式に業務提携して製作・サービスインした
    モンスターハンターオンラインが人気となるなど、皮肉な事に
    本家にあやかるどころか本家の価値を逆に知らしめるような結果となった。
  • ゲーム自体の評判も芳しくない部分が多く、上記のモンスターハンターオンラインが始まる以前から
    プレイヤー人口はそれほど多くなかったようである。ネット上に残っている痕跡も非常に少ない。
    • 当時のプレイヤーが書いたレビューなどでは、全体的に有料アイテムの値段が高い事や
      グラインド(膨大な回数の単純作業を要求される)について書かれたものが多い。
      また、採取モーションも異常に長いものが多く(何回もピッケルを振るってやっと取れる鉱石など)
      時間稼ぎとしか取れない点が多かった事から、ゲーム自体の出来がよくないと評されている。
    • プレイヤーがやるべきことは疲労度を消費して該当のマップに入場し、
      配置されている同じモンスターをひたすら倒す…という流れになるため、
      この単調感がウケなかった原因のようである。
    • PVでは様々なモンスターが紹介されているが、レベル制を採用した弊害で
      レベルが上がるにつれて狩るべきモンスターが絞られてしまうようである。
  • カプコンはこの作品に対して直接的な見解は示していないが、
    とあるサイトがカプコンに問い合わせてみたところ、
    ライセンスを許諾している商品ではない、(モンハンとは)無関係なゲームとの回答が返ってきたという話がある。

余談

  • ハンターブレイドのようなモンハンのコピーゲームと言うわけではなくシステムは全く異なるものの、
    モンハンのモンスターの見た目や名称、ハンターのモーションと言ったものを
    あからさまに無断流用し問題視されたゲームと言うものは、本作以外にも複数存在する。
    • 中でも特に有名なのは2016年にサービスが開始された『カオスサーガ』と言うゲームだろう。
      このゲームはサービスが開始されるや否や
      モンハンシリーズやFF11などから無数のパクリが指摘されて悪い意味で有名になったものである。
      中でもジンオウガを名前も見た目も変えずに勝手に登場させたり、
      FFシリーズのチョコボを見た目そのままに「砂地ダチョウ」なる名前に変えて使用したりした点は、
      多数の突っ込みが入ることとなった。
      その後はたった26時間でサービスが終了したと言う史上最短記録や、謝罪が不完全のままである点なども含め、
      展開が終わってもなお語られ続けている伝説のゲームとなっている。

関連項目

シリーズ/モンスターハンターオンライン - カプコンとテンセントが共同制作した、正規の中国向けモンハン作品。