武器/スカーレットクィーン

Last-modified: 2021-05-13 (木) 23:01:10

MHFに登場していたガンランス。
取り扱いには厳重な注意が必要。

概要

  • MHFのサービス開始当初から存在する系列のガンランス。MHFオリジナル。
    系列はアイアンガンランス改を介してフレイムガンランスを派生強化させて入手する。
    工房の一発生産には対応していない。
  • 外見はアイアンガンランスを正統強化したような姿であり、
    弾倉から護手、長柄や盾などの大まかな形状には面影を感じさせる。
    しかし銃身(槍身)は大胆に切り詰められており、
    銃身自体は華奢どころか芯が強く作られているものの、小柄な印象を感じさせる。
    銃身は他のガンランスと比べるとやや短いが、その短い分は長い銀の針型銃剣で補う設計がなされる。
    • この銃槍の全長がどれほどかと言うと、最も小さい銃槍の一つである骨銃槍とほぼ同じ程度。
      刀身が厚みの薄い針型なのもあり、数ある銃槍の中でも最小金冠クラスは堅いだろう。
      武器の大型化が著しいガンランスとしては風変わりな存在である。
  • 武器の銘である「スカーレット」を体現するように、
    銃口や放熱板から石突き、護手と盾の縁以外の全身を真紅色に染めている。
    銃口や放熱板などの部分にある銀色との輝きは目が冴えるもので、
    同じ配色の赤秘伝との着合わせは一式装備のような出で立ちを思わせる。
  • 全体的にコンパクトなデザインや真紅の色合いを「可愛らしい」と評す声は多く、
    スカーレットブーケの時代から女性的な印象を与えていた。
    (後に実装されたスカーレットクィーンによって裏打ちされたとも言えるが)
    しかし、このガンランス…いや“彼女”の性能は単純なものではなく、
    決して可愛いの一言で済ませられるような代物ではなかった。

性能

  • 武器解説で「火炎銃槍」と銘打つだけあり、系列は一貫して火属性。
    …だけではなく麻痺属性も合わせ持つ、当時最先端の双属性武器でもある。
  • 系列は「紅蓮銃槍 → スカーレットブーケ → スカーレットクィーン」の順に成る。
    武器としてはスカーレットブーケの段階から密かに話題となり、
    後のアップデートで追加されたスカーレットクィーンの段階で定評を得た経緯を持つ。
    そのため、この記事ではスカーレットブーケまでの時代と、
    その後のスカーレットクィーンからの時代を分けて解説を行う。

スカーレットブーケ時代

  • MHFに変種モンスターが実装されたばかりの、
    いわゆるMHFの黎明期というべき時代に“彼女”は現れた。
    主な必要素材は“飛竜種の剛爪×7”や“魚竜種の特濃血×7”、隠し味に“発火袋×5”を少々。
    当時の高級素材であるIIIランク変種汎用素材、
    それもほぼ部位破壊限定で確率も低かった剛爪も盛大に使う贅沢ものである。
    必要素材が緩和される以前のSP武器と肩を並べる要求量の作成難度は相当高く、
    凄腕ランクに昇格したばかりのガンランサーからすれば「高嶺の花」なのだった。
    • 困ったことに、これらの素材はデッドウィングSPVIIと被ってしまっている。
      当時最強の無属性ガンランスの人気と需要の差は並ではなく、
      余程の思い入れがなければ後回しにされがちだった模様。
      もっとも、頭打ちの早かった当時の環境では多少遅れても支障はなかったが。
    • 実はフレイムガンランスから紅蓮銃槍に派生させる時点で“黒龍の魔眼”を要求される。
      黒龍種の頭部三段破壊は一定の準備やPT全員の手際良さが求められるもので、
      銃槍一本槍な生粋のガンランサーには最大のストッパーとなりえる。
      他の銃槍にも使われる素材なだけに、派生するにも非常に悩ましかったとか。
  • とにかく“彼女”は作るだけでも手間が掛かるが、それだけ性能に期待が募るもの。
    これで高性能なら文句の言い様はなかったのだが、
    現実は多くのプレイヤーの思考回路を揺さぶるような性能だった。
    どれほど難儀な性能なのか、順を追って見てみよう。
攻撃力:437 (武器倍率:190)
おおよそ一般的な上位武器の数値であり、
属性武器でも“483”や“506”の攻撃力が揃う凄腕ランクには物足りない。
特に後者の“攻撃力506 (倍率220)”との倍率の差がもたらす影響は大きい。
これでは並の属性値では決して巻き返す事は出来ない。
火属性:540
単属性として見ても非常に高い。
高くても“属性値360”程度がせいぜいな当時の環境では一枚上手な存在
(更に言えば当時の火属性ガンランスとしては最高の属性値である)。
変種との相性は悪いが、上位相当の肉質ならば倍率差を覆せる可能性はある。
麻痺属性:200
プレイヤーの力量に左右されやすいものの、充分実用範囲内の水準。
これよりも高い数値の麻痺属性ガンランスは存在していたとはいえ、
双属性武器である点を考慮すれば高水準である。
斬れ味:青20 (匠:白20)
当時の平均水準を満たす。
これで物足りる程の斬れ味ゲージかどうかは別問題にしても、
決して他のガンランスに劣っている訳ではない。
スロット:1
僅差で足りなかったスキルの発動に便利。
当時席巻していたSP武器には武器スロットが無いので、重要な差別点となりうる。
砲撃:拡散型Lv2
低い。上位どころか下位中盤並に低い。
新たに“砲撃Lv4”や“砲撃Lv5”が現れていた時期であり、
そうでなくとも“砲撃Lv3”にすら届いていないのが痛い。
  • 補足すると、砲撃Lv5が実装された時期は“シーズン2.5”であり、
    シーズン2.5以前は“砲撃Lv3”が限度であった。
    スカーレットブーケはシーズン2.0のリファインアップデート時に追加されたので、
    この砲撃性能は型落ち以前に意図的に小さく設定されたと言える。*1
    同じ属性偏重のタワーオブプラズマさんですら“砲撃Lv3”だったというのに。
    とにかく、この“拡散型Lv2”という小さな砲撃性能を中心に“彼女”の評価は大きく割れた。

短所と長所

  • 小さい砲撃性能が起こす弊害は各種砲撃と竜撃砲の威力低下
    砲撃や竜撃砲の斬れ味消費率は据え置きだが、砲撃性能が平均を下回ると割に合わなくなる。
    現在でこそ砲撃性能と刺突(物理と属性の双方を総合した)性能はトレードオフと考えられているが、
    当時は砲撃性能が一回り低いことの一点で引き目に見られていた部分があった。
  • ガンランスはコンボチャートの関係上、砲撃と通常攻撃の結びつきは強い。
    通常攻撃からの砲撃は隙が少なく繰り出しやすいため、
    “踏み込み突き上げ”からの“砲撃”による“上方突き”への派生、
    “水平突き”や“上方突き”の攻撃回数のリセットなど、
    仮に砲撃偏重の戦法でなくとも砲撃の使用頻度はそれとなく多くしやすい。
    そのため、砲撃性能が小さいと要所ごとに行う砲撃のダメージが低くなる
    瞬発火力に優れる竜撃砲の威力に期待出来なくなるのも痛い。
    スラッシュアックスの強撃ビンほど極端な影響力ではないとはいえ、
    やはり砲撃性能が小さい分、他に優れている点があって欲しいところ。
    • 小さいだけならまだしも、見栄を張って拡散型にしたのだから扱いに困る。
      おかげで気を使って動きがギチギチになるわ、息切れは早いわ、
      ウッカリで仲間にドジかましやすいわでロクな事がない。これでは欠点ばかりが目立ってしまう。
      元々ないものを寄せ上げたところでたかが知れるというのに。これも女の「サガ」だろうか。
      • なお、当時の拡散型砲撃の斬れ味消費は“7”。絶対無茶してると思う。
  • 幸い火属性や麻痺属性の値は優秀であり、低い砲撃性能を選ぶ程の個性はある。
    また、火属性が有効なモンスターは肉質が柔い傾向にあり、
    加えてガノトトスやドドブランゴなど、麻痺属性を選ぶ意義の大きい相手である場合も多い。
    そのため、通常攻撃に重点を置く方が効果的であり、多少砲撃性能が小さくとも悪影響は少ない
    なにより、当時「斬撃補正95%」の設定が残るガンランスにとって、
    高い火属性と麻痺属性、二重の絡め手で攻めるというのは案外理に適った部分がある。
    • ただ、平均よりも下回る攻撃力を麻痺属性で補っているとも言えるので、
      上手く状態異常を誘発出来なければ一方のコンプレックスが露わになってしまう。
      さしずめ“彼女”の魅力を引き出せるかは銃槍士のエスコート次第であり、
      曲のリズムから外れたり他のペアぶつかって“彼女”を恥しめさせるなど以ての外。
      常に場の一歩先の状況を予測しつつ大胆に動けるように最善を尽くせるかがカギとなる。
      • この理屈は全てのガンランスを扱う上での共通事項となるが、
        “彼女”のような状態異常武器には「蓄積値減少」という時間の壁があり、
        特にドドブランゴのように軸合わせや突進の頻度が多い相手だと誘発の難易度は相当高くなる。
        必然的にプレイヤーの力量が明確に影響してしまうので、その点で敬遠される節もあったそうな。
  • スカーレットブーケの姿は誰しもが美人と認めるものであったが、
    “砲撃Lv”が底辺寸前(ぺったんこ)で常にツンツンする(必要がある)様は「マニアック」の一言に尽きる。
    中には「双属性はステータスだ! 希少価値だ!」という声はあれど、
    大概は「砲撃がショボいガンスなんてガンスじゃねぇ!」だとか
    「いくらなんでも小さすぎる…」などと評された模様。流石に「小さいは正義!」という声はない。
    現在でもそうだが、砲撃性能が小さいと必然的にシブ~い顔をされるのである。
    そんでもって大きい子にはついつい評価が甘くなる。これも男の「サガ」なのニャ。
  • 取り扱う上で考えるべき事は多い“彼女”だが、それでも有効な相手には滅法強い。
    デザインの要素も含め、マニアックなガンランスの中で更にマニア的な知名度は存在していたらしい。
    当時は現在ほど麻痺属性武器の種類や対策が多くはなかったのも追い風だった。

スカーレットクィーン時代

  • 時はシーズン5.0。(2009年4月8日)
    剛種や多くの課金装備の登場などにより波乱が迫ろうとしていた頃、更なる強化先が現れる。
    強化された“彼女”の名は「スカーレットクィーン」。早速性能を確かめてみよう。
攻撃力:483 (武器倍率:210)
以前と比べ、武器倍率にして“+20”ほどの強化。
特別高くはないが、当時の凄腕ランクの属性武器として通用する攻撃力となる。
特に当時の属性SP武器と倍率が並んだのは大きな進歩である。
火属性:560
以前と比べて“+20”ほどの強化。
攻撃力ほど強化幅は大きくはないものの、相変わらず高水準。
通常武器の中ではトップクラスの数値であり、剛種武器でさえも勝る。
後に属性砲にも活きると言われたが、のような表だった成果はない。
麻痺属性:240
以前より“+40”ほど強化される。
上昇値は穏やかだが、多少ヒットエフェクトに恵まれなくとも誘発させやすくなった。
この強化で麻痺の単属性SPと同等となったのは強力な要素となる。
斬れ味:青20 (匠:白20) スロット:1
これらは強化前と据え置き。
しかし、この時はトリアカスキルの発動と応用が現実的となった時期であり、
強化前の時代よりも能力が活きやすい環境であった。
砲撃:拡散型Lv2
強化前の段階から変化なし。ダメだこりゃ。
一度のみならず二度も強化されてなお“砲撃Lv3”未満なのは逆に凄い。
  • 当時のMHP2Gでも砲撃性能が平均未満の銃槍は存在したが、
    “彼女”のように強化されても砲撃性能が向上しなかったものは他に例がない
    ついでに“砲撃Lv5”が解放されるランクで“砲撃Lv2”のままなのも前代未聞であった。
    ここまで来ると、ある意味希少価値があるように思えるから不思議である。
    • 余談だが、必要な強化素材はスカーレットブーケ時代と全く同じ。こだわりでもあるのだろうか?
  • しかし、大きくない砲撃性能は他のステータスで補えている。
    なにしろ、性能を一言で説明してしまえば
    「(当時の)麻痺属性SPに火属性SPの約1.5倍の属性値が合わさった」
    と言えるものである。一粒で二度美味しくて弱いはずがない。
    この強化で多くの火や麻痺の属性ガンランスを没個性化させた…とまでは行かないが、
    少なくとも火と麻痺の双属性SPは立つ瀬が無くなってしまった。
    • そして、その火麻痺の双属性SPというのも“彼女”の同型武器である。
      いわば腹違いの妹と言える“蒼穹銃槍SP”だが、
      流石に砲撃性能の大きさだけでは器用貧乏さは覆せない(火200、麻痺160)。
      この関係はSP武器の攻撃力が底上げされたMHF-G1以降でも変化せず。
  • 相変わらず“彼女”の存在はマニアックなものの、
    その魅力は確かに増しており、愛用者も静かに増えてきていた。
    「華奢かつ小柄で扱いは難しいが、痺れる程に情熱的な女性。」
    そんな風に“彼女”の魅力を感じていた愛用者もいたかもしれない。
    だが、それでもバーストの型や小ささで好かれなかった事もあるのも事実であり、
    砲撃の云々については“彼女”が一線を退く最後の最後まで好みが割れたようだ。
    • また、需要そのものも強化前と変わらず、対変種に向いていないのも相変わらず。
      順当に強化されたとはいえ、それでも作成するのは物好きと見られたのは否定出来ない。
      “彼女”が本当の意味で注目されるのは暫く先の話である。

シーズン8.0以降

  • “彼女”に転機が訪れたのはシーズン8.0。(2010年4月21日)
    ハードコアモード関連のシステムが本格的に導入され、
    数多くのプレイヤーどころか運営さえも、MHF全体が混沌の渦に沈もうとしていた頃である。
  • 当時のスキルランクは受注条件や扱える武器が下位時代にリセットされるようなシステムである。
    更に特異個体の実装があらゆるランクに需要を与え、
    クエストの受注条件の件もあり、下位から上位のランクも主たる戦場となりえた
    下位~上位時代の武器は砲撃Lvの低いものが大半であり、“彼女”の最大の弱点である、
    「低い砲撃性能」と「高い属性値が変種に向かない」という点が気になりにくくなったのだ。
    そして当時のスキルランクシステムは剛種武器まで担ごうとすると地獄のような苦行が待ち受けていたため、
    SR200で次の武器種に移行してしまう人が多かったのだが、
    スカーレットクィーンはレア度が低いため、その点でも実用的だった。
    • ついでに言えば、当時のSR上げと称されるクエスト回しは
      ダイミョウザザミやババコンガなど火属性が機能する相手が多かった。
    • なお、シーズン9.0の時点でレアリティが「RARE7 (SR200以降)」に変更されている。
      とはいえ上記の点を踏まえると、それ自体は大きな問題ではない。
  • そして秘伝書システムは“彼女”に大きな変化をもたらした。
    他でもないヒートブレードの存在である。
    導入されて直後は欠点ばかりが目立ったものの、
    シーズン10にて「発動時に斬れ味全回復」や「斬れ味ゲージのランクアップ*2」の効果が加わる。
    竜撃砲を封じる前提と一分間の制限時間は割に合わないと言われがちだったが、
    竜撃砲よりも突くことが重要な“彼女”からすれば躊躇う理由などある筈もない。
    むしろ竜撃砲がデッドウェイトになっているぐらいなら積極的にHBを活用すべきであった。
    制限時間さえ制する事が出来れば、剛種武器のテオ=ブラストにだって対抗出来た。
  • “フォワード.1”から発動と両立に現実味を帯びてきた麻痺剣スキルも無視できない存在。
    攻撃回数の制限と引き替えに状態異常を100%蓄積させる剣晶は画期的なものであり、
    数多くの状態異常属性武器の存在意義を脅かしていた。
    一方でHCクエストや新規モンスターなどは状態異常への抵抗が強く設定されており、
    当時の装備環境では麻痺剣晶が足りなくなる事態も珍しくなかった。
    そのため、“彼女”のように実用範囲内の蓄積値を持つ麻痺武器は
    「麻痺剣晶が底を尽きた際の保険」としての活用も検討されるようになる。
    まるで麻痺剣晶の脇に寄せたような扱いだが、それは並の武器では勤まる事ではない。
    • 更に言えば、当時では“麻痺剣”と“業物+2”の両立は非現実的であり、*3
      麻痺剣晶の難点である「斬れ味消費二倍」の副作用を補うのは困難とされた。
      こうした事情も含め、ガンランスのヒートブレードのみが麻痺剣晶の難点を打ち消す事ができ、
      結果ガンランスという武器種が麻痺剣晶を最大火力を維持しつつ扱える可能性を持つ事に繋がる。
      マイナーな運用方法であったが、後のたっぷりデュラでは大きな有効性を発揮する。
      • 無論、こうした理屈は他のガンランスにも言えることであり、
        この運用で“彼女”が最適解となる場面というのはさほど多い訳ではない。
        それでも不測の事態が起きても「最善」をこなせる“彼女”のような存在は一考の余地はあった。
  • ヒートブレードによる間接的な強化、実質的なクエストランクの巻き戻しなどが影響したのか、
    この時期になってからHB使用前提のガンランスとして一定の評価を得るようになる。
    やはりシビアな運用方法故に実際の使用者は少数派であったが、可能性は充分にあった。
    元より“彼女”を扱いたがった者にすれば、外目など大義名分さえ立てばいい事である。
  • しかし、月日を重ねるにつれて“彼女”のライバルは増えてゆく。
    火属性を見渡せば“リオ=バルバロス”や“ラヴァインフェルノ”、
    麻痺属性を探れば“浮岳銃槍【仙境】”や“緋猛銃槍【武勇】”など。
    “彼女”の双属性は相変わらず優秀だったとはいえ、それだけでは倍率の差は厳しく、
    SR200を過ぎた後や、これらの武器を揃えた後、
    それでも敢えて“彼女”を扱い続けようとするのは性能以上に意思の問題となっていた。
    • 不思議なことに、ラヴァインフェルノは同じ時期に生まれ、同じ戦い方を求む銃槍である。
  • フォワードナンバーの末期には覇種の到来と共に覇種武器が現れる。
    派生後の進化武器に匹敵する圧倒的な能力に対抗する術はなく、
    かつてのライバル達と共に、覇種銃槍達は淘汰免れぬ運命を突きつけた。
    そして時代が“MHF-G”に差し掛かろうとしていた頃には、人知れず炎の華は燃え尽きていた。
    • 現在ではHRの急速化やSRシステムの形骸化が著しく、当時の需要は完全に消失している。
      これは、今では旧時代の忘れ形見となったガンランスの話である。
  • ニッチな人気があったため古参の銃槍士達からG級技巧化が望まれていたが、
    MHF-G10.1アップデートを最後に企画は消滅。そのまま実装されることなくサービス終了を迎える。
    もっとも、企画の始動より間もなくしてテポストイグラーのような極長紫ゲージを持つ武器が現れており、
    一閃+3&見切り+5構成による会心率100%化が現実的になった事情も相まってヒートブレードの存在意義、
    ひいては平均以下の砲撃性能を物理性能に還元させる運用の理屈が危ぶまれていた時代である。
    事実、後のMHF-Z2.2にて斬れ味消費無効化と会心率100%化の効力が絶大ではなくなったことを裏付けるように
    ヒートブレードは「属性ブレード」として極ノ型に組み込まれる形で実装されている。
    仮にG級技巧化されていたとしても、面影を色濃く残しては“彼女”を愛することは出来なかっただろう。
    狂おしいほど情熱的な恋路に過ぎた価値観があってはならなかったのだ。

余談

  • 本文ではあたかも男性が扱うような表現をしているが、実際は女性キャラにも担がせたい武器である。
    コンパクトなフォルムはアクラシリーズのようなドレスコート風の衣装と良く似合い、
    同じカラーリングが使われているアイオラシリーズと合わせれば専用武器のような雰囲気を見せてくれる。
  • 武器名である「スカーレットクィーン」と同じ名前の花が存在する。
    厳密には二種類あり、一つはカーネーションの一種である「スカーレットクィーン」、
    もう一つはバラの一種である「スカーレット・クィーン・エリザベス」がそれである。
    前者は先端の白色と中央の赤色の色合いが美しいマスフラワー、
    後者は一般的な「真紅色のバラ」のイメージに最も近い特徴を持つという。
  • 実はガンランスという武器種で女性的な銘を付けられるのは極めて稀
    MHF以外のシリーズ作品だとプリンセスバースト系列が該当するのだが、
    このガンランスが初めて登場したのはMHP3(2010年12月1日)であり、
    登場時期を踏まえるとスカーレットクィーンが最初に女性的な銘を持った銃槍となる。*4
    他にはミセスシュヴェアードが該当する。
    強化途中で性転換して女性になっただって?
    現実と同様、MH世界でも性に関する理解が深まりつつあるのです。
  • 砲撃性能の低さ故に奇しくもHB専用武器となっていたスカーレットクィーン。
    そんな“彼女”の後に続くように“アクラグナーク”という銃槍が現れ、このような解説文を残している。

    哲学者は言う。
    銃槍の理念を再講すべき期の到来が告げられたと。

    アクラグナークは砲撃を捨て、攻撃力と麻痺属性の強化に全てを注いだガンランスである。
    この再講すべき理念というのが「砲撃以上に刺突へ意識を置く」ことならば、
    “彼女”が誰よりも先に来るべき新構想に生きていた事となる。
    いずれにしても、“彼女”の持つ砲撃性能の低さは一種のコンプレックスであったが、
    そのコンプレックスさえも振り払って一筋の可能性に情熱の全てを賭けた存在と呼ぶべきだろう。
    そんな前途多難でストイックな生き様も、また一つの「ロマン」かもしれない。
    そして“彼女”を一つのロマンに全てを捧げた生き方に導くのも、他でもないガンランサーなのだ。

関連項目

武器/ドラグヴァイス - 同じくHB使用前提となったガンランス。たっぷりデュラ戦最大のライバル。
武器/ラズルスラッガー - HB使用前提のガンランス。同じく双属性離れなステータスを持つ。
武器/炎王龍の石銃槍 - ある点においてこの“ガンランス”とよく似た一面を持つ。ただしこちらは更に突き抜けている。マイナス方向に。


*1 シーズン2.5: 2008年4月23日 > 2.0リファイン: 2008年3月5日
*2 厳密には「白以下の斬れ味ゲージを本来の一段階上として扱う」効果
*3 主に使われた痺剣珠Gに“斬れ味-4”の値があるため
*4 厳密にはこの武器の2か月ほど前に深海銃槍【乙姫】という銃槍も実装されていたが、系列の実装順では紅蓮銃槍系列が先。