天狗獣の荘厳な素材で仕立てた
軽弩。花を象った銃口からの
一撃は、鋭く悪を射抜く。
(天具・常花の銃)
人々を浮世の苦しみから救う
ための神聖な武具。その形状は
永遠と救済を意味するという。
(大天具・花銃グセ/救済具・花銃グセ)
天賜として祀られていた
神聖な武具。朽ちぬ花冠から
悪しき心に救済の弾丸を放つ。
(救済王・グセ之天銃)
目次
概要
- MHRiseから登場したモンスター、天狗獣ビシュテンゴの素材を使用したライトボウガン。
「天狗」と「天具」をかけたナイスなネーミングが特徴。
- 武器名から考えると、デザインのモチーフは恐らく「常花」だろう。
常花を意識してか、ロングバレルを取り付けると銃口が蝋燭のような形状に変わるほか、
サイレンサーとした場合は香炉を象ったと思しき形状のパーツが取り付けられる。
性能
MHRise
- 最終強化は「大天具・花銃グセ」。
最終強化に要求されるのは上位天狗獣素材と獣玉程度であり作成難易度は低め。
その性能は、- 攻撃力180、会心率0%と火力は物足りない
- ブレ右/小、反動「やや小」、リロード「やや遅い」と基本性能はそれなり
- スロットはLv3が1つと大変優秀
- 百竜強化は攻撃力強化II/放散弾追加II/鉄蟲糸技強化
- 通常弾6/3/4、貫通弾6/5/3、散弾5/4/2、(放散弾8/8/7)
()内は百竜強化「放散弾追加II」を発動させた場合の装填数 - 徹甲榴弾1/0/0、拡散弾装填不可、斬裂弾装填不可
- 状態異常弾は毒弾5/3、麻痺弾2/1。全て移動射撃に対応
- 属性弾は貫通電撃弾が2発装填、貫通氷結弾が3発装填、貫通滅龍弾が1発装填
- サポート用の弾はLV1回復弾と硬化弾が使用可能
- 速射対応弾は、LV2通常弾、LV1毒弾、LV1麻痺弾
- 単発自動装填対応弾はLV1徹甲榴弾、LV2麻痺弾、硬化弾、貫通滅龍弾
- 変則的な狩りを得意とする、トリッキーな性格をしたライトボウガンとして完成する。
状態異常弾の使い勝手の良さには目を見張るものがあり、何とLV1毒弾とLV1麻痺弾の速射に対応している。
単発自動装填の効果により、LV2麻痺弾を装填速度と反動を踏み倒して運用できるのも見逃せない。
物理弾に関しても個性的であり、百竜強化によって放散弾の装填数が8/8/7と圧倒的な数値になる。
しかし、放散弾は移動射撃と移動リロードに対応していない上、速射も不可能なのは少々残念。
- このライトボウガンが役立つのは、やはり百竜夜行だろう。
大抵のモンスターはLV2毒弾を2発ほど撃ち込めば毒状態にすることができるので、
毒弾と麻痺弾の速射も併せれば、状態異常関連のサブ任務を効率よく進めることができる。
反撃の狼煙が上がった状態なら放散弾による殲滅まで可能と、適正はかなり高い。
ただし、流石にヌシや大物に対するダメージ効率はよろしくないので、最終WAVEでは
火力型の武器に持ち替えた方がいいだろう。
- 通常の狩りにおいても、放散弾が有効な相手に対しては互角以上に戦える。
例えば、ティガレックスに対する相性は中々悪くないものがある。
激しく動き回る突進中でも当てられる、尻尾側から撃っても頭部にヒットするなど
放散弾で戦いやすい相手である上、麻痺弾で拘束してから貫通滅龍弾を連射したり、
突進を扇回跳躍で飛び越えながら起爆竜弾を貼り付けて放散弾で起爆するなど、
様々な方法をもって轟竜を手玉に取るように戦うことが出来る。- スキル構成については、低い攻撃力を補うために火力スキルを盛りまくるといい。
散弾強化や攻撃はもちろんとして、挑戦者などのスキルも視野に入れるべきだろう。
幸いなことに武器にLv3スロットが空いているので、スキル構築の自由度は高い。
- スキル構成については、低い攻撃力を補うために火力スキルを盛りまくるといい。
- 欠点は、攻撃力自体は低めなため単純な力押しは苦手であること。例えば、
百竜夜行での適性が高いと上述したが、周回効率を重視して放散弾で群れを殲滅するなら、
こちらより攻撃力が高くLV2放散弾の速射に対応した各種ライトを使用した方が強力かつ扱いやすい。
このライトの魅力は、放散弾だけでなく状態異常弾の扱いにも長けていることにある。
豊富な搦め手を活かして、こちらのペースに引き込むように戦うことで差別化していこう。
MHR:S
- サンブレイクでは救済王・グセ之天銃という銘になる。
その性能は- 攻撃力320、会心率0%とやっぱり物足りない
- ブレ、反動、リロード、スロットは変化なし
- 百竜装飾品スロットはLv2
- 通常弾6/5/5、貫通弾6/5/4、散弾5/4/4、放散弾8/8/7
- 徹甲榴弾1/0/0、拡散弾3/0、斬裂弾装填不可
- 状態異常弾は毒弾5/3、麻痺弾3/1。全て移動射撃に対応
- 属性弾は貫通電撃弾が2発装填、貫通氷結弾が3発装填、貫通滅龍弾が1発装填
- サポート用の弾はLV1回復弾と硬化弾が使用可能
- 速射対応弾、単発自動装填対応弾は変化なし
- 追加コンテンツには百竜夜行やそれに該当するクエストがなく、新たな活躍の場を得ることはできなかった。
また、MR以降はガンナーなら下手に攻撃を受けるとあっさり即乙してしまうようなシビアな戦闘となったことで
よりストレートな性能が求められ、変則的な戦闘スタイルでは適応しきれない場面も数多。 - LV2通常弾の装填数が順当に増えたところは喜ばしい点。
サンブレイクでは物理弾の取り扱いに上方修正が入ったため、実用範囲に追い付ついた。これにより、
毒弾で相手の体力を削り、麻痺弾で動きを抑えつつ、LV2通常弾の速射を撃ち込むという
スタンダード・オブ・スタンダードな戦い方を展開することが出来る。
ただし、そのLV2通常弾が装填数5止まりであり、歩行リロードに対応していないため
テンポを落としがちで隙が生まれやすいのが惜しい所。
LV2通常弾速射の運用においては歩行撃ち、歩行リロード両者対応のものがほとんどの中で
これは大減点の辛いポイントである。- 最大のライバルは、渾沌の力を得たのかLV2速射を獲得してしまったレイofシャンバラ。
その他、歩行撃ち、歩行リロード対応銃を挙げるならば
性能の素直さから適正射撃法を運用しやすいカムラノ武軽弩、
伝家の宝刀滅龍弾を持つフェルムイェーガン、
電撃弾特化のはずなのに通常弾もばっちり取り扱えるサージ電流砲など
対抗する相手が多い。そこへいくと
「LV2通常弾に加えて状態異常も各種取り揃えている」というセールストークだけだとどうしても弱い。
下記のビシュテンゴ亜種ボウガンへと転身させるハンターが多いだろう。 - 最大のライバルは、渾沌の力を得たのかLV2速射を獲得してしまったレイofシャンバラ。
緋天具・花銃グセ
彷徨う魂を天上へ導く神聖な
武器。引き継いだ想いは銃身に
宿り、灯となって内に揺れる。
(緋天具・花銃グセ)
語り継がれる大天狗の軽弩。
持ち主の強い意志に共鳴し、
揺らめく残り火は大炎と化す。
(緋天之銃・六仙グセ)
- 本作で登場したビシュテンゴ亜種素材のライトボウガン。
一発生産か大天具・花銃グセからの派生で入手でき、最終的に緋天之銃・六仙グセとなる。
その性能は- 攻撃力330、会心率0%と最低限の火力はある
- ブレ左/小、反動「中」、リロード「普通」と基本性能はそれなり
- スロットはLv1が3つ
- 百竜装飾品スロットはLv3
- 通常弾6/5/0、貫通弾0/3/0、散弾0/3/0、放散弾0/3/0
全て移動射撃に対応。LV1通常弾のみ移動リロードにも対応 - 徹甲榴弾2/2/0、拡散弾0/1、斬裂弾装填不可
- 状態異常弾は毒弾3/0、麻痺弾2/0、睡眠弾2/0、減気弾3/0
LV1毒弾のみ移動射撃に対応。LV1減気弾のみ移動リロードに対応 - 属性弾は火炎弾が6発装填。移動射撃、移動リロード、速射に対応
- サポート用の弾はLV1回復弾、鬼人弾、硬化弾が使用可能
こちらは火炎弾の扱いに特化したライトボウガンとして完成する。
百竜スロットが3であり属痛竜珠【3】を装着できるため、
弱点特効【属性】を含めた高火力の火炎弾を撃つ事ができる。- 火炎弾の速射を持ち弱点特効【属性】が使えるという点では
火炎ライトの大御所・鳳仙火竜砲【朱炎】がライバルとなるが、
こちらは貫通火炎弾が使えないが火炎弾の装填数が2発多い、移動リロードが可能と言う利点があるため、
火炎弾だけに特化する場合はこちらの方に軍配が上がる。
傀異討究クエストなどで体格が小さく火が弱点の相手、
ドスバギィやフルフル、アオアシラやウルクススを周回する場合には役立つだろう。
- なお、似たような芸当が可能なライトボウガンは他にアルケム=Yがあるが、
あちらは火炎弾ではなく貫通火炎弾を主体に戦うため充分な使い分けが可能である。
- 他の属性ライトも含めると、水ライトのロアルフォールも非貫通の属性弾特化型。
あちらは散弾がやたら入るなど物理面では差があるが、水冷弾の装填数・歩行対応などは瓜二つである。
- 無料アップデートでは後続となる火属性ライトが次々と追加されている。
そうなると、従来の火属性ライトにはどうしても日陰に入ってしまうものが出てきてしまうのではないか、
中型モンスター武器である緋天具・花銃グセなど、まさにその例となるのではないか……という危惧もあったが
しかるに当武器は、火炎弾特化型として断固たる、見上げた根性を見せつけている。- 無料アップデート第一弾にて、鳳仙火竜砲【銀炎】とゴールドヴァルキリーが登場。
火属性ライトが一気に2丁も増えた。特に、火炎弾速射を持つゴールドヴァルキリーが強力なライバル。
ところが、ゴールドヴァルキリーの火炎弾は、装填数は5で移動撃ちには未対応、移動リロードにのみ対応。
つまり、速射火炎弾の運用特化の座はまだなおこちらが死守している。
火竜族希少種の武器にまで真っ向からタメを張りにいこうとするとは、誠、天晴れである。 - 無料アップデート第二弾にて、今度はエスピナス亜種が登場。
それに伴い、カクトスズィーゲンが輸入された。
これもまた火炎弾速射を備えているが、
それでも装填数は5で移動撃ちに対応しているが移動リロードには未対応。
またしても緋天具・花銃グセが火炎弾特化の座を防衛した。- カクトスズィーゲンは火炎弾と徹甲榴弾を
併せた運用をする銃であるためにそもそも毛色は異なっているのだが
それはさておき、ともかく当銃がなおも
火炎弾速射の扱いについてなら徹底して譲らないという意地を見せつけている。
- カクトスズィーゲンは火炎弾と徹甲榴弾を
- 最終アップデートまでに全属性を操るアマツマガツチのライトボウガンが登場したりしたが
やはり緋天之銃・六仙グセを凌ぐ火炎弾使いライトボウガンは現れることはなかった。
よって、最終アップデート完了して猶
緋天之銃・六仙グセは火炎弾運用特化最強の座に君臨し続ける運びとなった。
貫通火炎弾を使えないというもはや逆張りとも言える逆境にも負けなかった
中堅モンスター武器の健闘に惜しみない拍手を送りたい。
- 無料アップデート第一弾にて、鳳仙火竜砲【銀炎】とゴールドヴァルキリーが登場。
余談
- 常花とは蓮の花を象った造花のことであり、大抵の場合お仏壇に左右一対で飾られる。
「枯れない花」「永遠に咲き続ける花」といった意味があるそうだ。
ちなみに基本的には金色だが、宗派によっては赤色など別の色で作られることがあるらしい。
- 最終強化名にあるグセとは、恐らく仏教用語の「救世」が由来だろう。
生き物全てを苦しみから救済し、悟りに導くことを意味する言葉である。
また、救世観世音菩薩の別名としても知られている。