ジョーカー

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彼みたいな人は“心が死んだ人間”と言われている。

悲観的で無慈悲だ。

アクセスレベル：中級

探検家「Loom」の音声記録より：ジョーカーと、ルナティックのキャンプで行われた処刑について

（雑音）

スカベンジャー達は、ルナティックの一団を嘲笑うかのうように積み荷を盗んで行った！ ……ジョーカーは激怒しているに違いない。
積み荷を盗まれた護衛は、これに対する処罰を受けることを覚悟しているだろう。

彼は常に見張られている。弱々しくなり、これが到底正しいことだとは思えない……。

（大勢の人間の雄叫びが遠くから聞こえる）

私は、ジョーカーが慈悲を与えるなんて思ってもいない。彼は『CROSSOUT』が起こる以前からすでに、悪行で知られていた。
彼が刑務所の看守として働いていたと聞いたことがある。彼は「優しい看守」とは到底呼ぶことができない看守であった……。

（騒音や、鉄をガンガンと叩くような音が遠くから聞こえる）

ルナティックは、フェンスでアリーナ全体を素早く作りあげた。中にいる護衛は不安そうに見える。
ジョーカーと彼の狂った車両への情熱について知らなければ、暴行を加えられた何人かの「消えた者」を送り……。
（声が騒音により途切れる）

（背後から聞こえる声が怒りの雄叫びへと変わる）

ジョーカーが来たようだ。カメラを持っておくべきだった。そうすれば、彼の錆びた獣のような車両をカメラに捉えることができただろうに！
トゲで覆われ、炎が至る所から上がり、酔ったレイダーのような唸りが聞こえ、前には大きく開いた口が取り付けられている。
ジョーカーは叫ぶ。「俺と俺の車は一心同体だ」他には…。

ああ……もちろんジョーカーには悪い癖があったことは分かり切っていたことだが、今は本当の獣のように振る舞っている。
群衆の中で手を振ることすら止めた。彼らのボスの行いを見て気が滅入ってしまったのだろうか？

後、もう1つ言っておかなければならないことがある。
ジョーカーは、囚人の1人の命を奪ったとして罪に問われそうになったことがあると、探検家仲間の1人が聞いたそうだ。
しかし、警察部隊が彼を逮捕しようとした時に『CROSSOUT』が発生してしまった。
ジョーカーにとっては「天からの贈り物」のようなことであっただろう。ヤツは「荒野」へ痕跡を残すことなく消えてしまった！ ……

（背後から聞こえる声が突然静まり、少し経った後、声が前よりも大きくなる）

ああ。カメラを持っていなくても良かったようだ……。資源が無い中で、腹の中をもう一度空にすることは、とても合理的なことだとは言えないからな。

ここから出なくてはならない。……今日はどうしてか、ここにいる高貴な紳士たちとはお近づきになりたくない。