◆忍◆ ニンジャ名鑑#386 【マジェスティ】 ◆殺◆
アマクダリ所属。高級スーツに護身用プラチナロッドがトレードマーク。アガメムノンの手駒として使役されてきた暗黒青年実業家に、強力なニンジャソウルが憑依。高い交渉能力や人心掌握術、経済操作能力を持ち、ラオモト・チバを軽視する。
登場エピソード 
「市場はフェアだ。誰にでも勝利チャンスがある。……つい先程まではね。だが洪水で方舟はもう出航した。皆さんで満席だ」
「スカッとした!」
人物 
- アマクダリの最高幹部「12人」に名を連ねる青年ニンジャ。
- モータルネームは「カラカミ・ノシト」。カラカミ・ファンド社の経営者という表の顔を持ち、ネオサイタマでも著名なカリスマ青年実業家として知られている。
- 過激なメディア露出パフォーマンスでのし上がり、今やNSTVを初めとしたメディア各社の筆頭株主となっている。
- 経済的合理性や革新性を重視し、非合理的な迷信や伝統、勘の類を忌み嫌う。
- マルノウチ抗争の慰霊碑撤去を主導したのも彼である。そのためか、重鎮投資家の中には彼を苦々しく思う者も少なからずいるようだ。
- 「12人」のシステムとして彼に課せられた任務は、メディアを掌握してアマクダリ支配体制に好都合な方向へ情報を操作すること、そして投資家へのプレゼンテーションで投資家の射幸心を煽り、株価を操作することである。
外見 
- 鼻持ちならない笑みを張り付かせた、ヤッピーじみた青年。
- 甘いマスク、顎髭を生やし、自己主張の強い伊達眼鏡をかける。
- 縦縞スーツにサスペンダー姿。
元ネタ・考察 
- マジェスティ(Majesty)とは「威厳」「荘厳」等を意味する英単語。代名詞の所有格("his"や"her")と合わせることで「陛下」という使われ方もする。
- その組織のトップ(的存在)に手駒として使われる青年実業家ということで、ヘッズの間では名鑑登場時から『ラオモトの声』のリファインキャラクターと見る声も多く挙がっていた。
ワザ・ジツ 
- 名鑑にもある通り交渉・人心掌握に長ける。その瞳は青く妖しく輝き、人の心を煽り立てる。
- プラチナロッドを自らの権威の象徴として備えており、軽く振るうだけでモータルの首を跳ね飛ばすワザマエを度々披露している。
- 経済・情報操作担当であることからノーカラテ・即サヨナラが危惧されていたが、蓋を開ければ表の顔だけでなく、なかなかのカラテやスリケン連続投擲術を披露。実力とフレーバーを備えた強敵であった。
- そのソウルは「サバト・ニンジャ」のものである。悪魔崇拝及び魔女の集会を意味する「サバト(Sabbath/Sabbat)」の名を冠するニンジャの力は、暗黒投資家を従え支配するマジェスティにふさわしいものであり、より大きなスケールで見るならば、アマクダリの目指す「実体の見えぬ暗黒支配」を象徴するものとも言えよう。
サバット・ドー 
- ステッキや蹴り技を主体とした独特の格闘技。サバト・ニンジャとも深い関わりを持つという。
オファリング・ジツ 
- 予め「活力(カラテ・エクトプラズム)」を蓄えておいた対象を「供物」として殺害することで、蓄えた活力を己が身に瞬間的に得るジツ。
- 活力を得ることで自らの傷を瞬間的に癒やしたり、カラテを急速チャージする。常に何人もの秘書を引き連れ、仕事の前後に気軽に殺害していたのは、このジツの存在ゆえであった。
- 物理書籍版によると、活力吸収は自他の殺害を問わないとのこと。供物となってしまえば最後、誰に殺されようとマジェスティに力が還元されていくわけである。
- ナラク・ニンジャによると「中世暗黒魔女団の邪法」らしい。
- ニンジャスレイヤープラスのディスカバリー・オブ・ミスティック・ニンジャ・アーツ(1):ゼゲン・ジツ
によると、対象はゼゲン・ジツで奴隷化されていたとのこと。
異形化 
「私の顔……私の顔が……!ウワアーッハハハハハ!永遠に!戻らない!」
- 追い詰められたマジェスティの切り札。供物を大量に殺戮して活力を過剰吸収することで、己の頭部を実体のない黒い霧めいた頭部に青い双眸が開いた異形の貌へ変貌させる。
- 頭部への攻撃を透過させることでダメージを無効化するが、首から下は変わっていない。
- カラテの切れと威力も「別人のように」飛躍的に向上する。それまで圧倒していたニンジャスレイヤーも同行者を守るためにナラク化を即断したほど。
- ソウルの与えるカラテを十全に発揮しようとした結果と思われる。
- 詳細は不明だが地の文=サン曰く、この姿から元の「カラカミ・ノシト」に戻ることは永遠に不可能であるらしい。
- 書籍版にて、この状態はオファリング・ジツによる活力の過剰吸収による副作用であることが判明した。
ストーリー中での活躍 
- 連載順では「ゼア・イズ・ア・ライト」にて初登場。「12人」の会合に参加したが、あまり多くない言動の端々からもラオモト・チバを軽視する様子が見て取れる。
- バックラッシュらソウカイヤ残党の襲撃に際しては「外部ゲスト」の一人として早々に脱出した。
- 以来長らく出番がなかったが、「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」予告編にて衝撃の再エントリーを果たした。ニンジャスレイヤーによるアマクダリ最高幹部狩りの最初の犠牲者として、タダオ大僧正と並びすでにスレイ済みの身として……。
- そして、ついに「レイズ・ザ・フラッグ・オブ・ヘイトレッド」にて本格的に登場。DJゼン・ストーム&ニスイ親子の逃亡劇が描かれる中、彼らと対比的にその鼻持ちならない欺瞞扇動行為が挿入される。
- オオヌギ地区の再開発・全ての墓地の電子化というニンジャスレイヤーの逆鱗に触れる計画を立て続けにぶち上げる、秘書を撲殺して「スカッとした」とのたまう、チバを「お飾りのガキ」と見下し追い落としを画策する、ゼン・ストームらKMCへの冷酷な弾圧の指揮を下す、と「12人」の一人にふさわしい邪悪さを発揮し、それまでの影の薄さを払拭した。
- 一方で、ニンジャスレイヤーの脅威を軽視する、チバの懸念を無意味な試算と切り捨てるなど、一話限りの使い捨て悪役めいたデス・ノボリの構築にも余念がなかった。
無論、すでに殺されることを知っているヘッズにとっては生前葬めいて見られていた。
- 一方で、ニンジャスレイヤーの脅威を軽視する、チバの懸念を無意味な試算と切り捨てるなど、一話限りの使い捨て悪役めいたデス・ノボリの構築にも余念がなかった。
- 彼が自信を持っていた防衛システムは、NSTVの電波ジャックを狙ったデリヴァラーとゼン・ストームをきっかけとして綻びを見せることとなる。
- ゼン・ストームを背負って現れたニンジャスレイヤーを一度撃退したデリヴァラーと誤認した報告を受けたがために事態を軽視し、ストームホークからのIRCを無視したことで、死神の侵入をアマクダリ上層部に緊急報告する機会を逃してしまう。
- テレビの生中継現場に堂々エントリーした赤黒の殺戮者に対し、ヘッズの予想を裏切る高レベルのカラテとオファリング・ジツ、そして異形化により一時的に優勢に立つ健闘を見せるも、ナラク化したニンジャスレイヤーには及ばず、爆発四散した。
- 実況タグ上にはヘッズ達のキツネサインと、「スカッとした」の叫びが溢れたことは言うまでもない。
- 実況タグ上にはヘッズ達のキツネサインと、「スカッとした」の叫びが溢れたことは言うまでもない。
- そして彼の死後、「フェアウェル・マイ・シャドウ」にてKMCによる地下放送に介入したYCNANにより、電脳麻薬カルテルへの投資で成り上がった死の商人であったことや、若手女性モデル失踪事件にも多数関与していたという、カリスマ青年実業家の輝かしい名声に隠されたドス黒い邪悪な裏の顔が白日の下に晒されることになった。インガオホー!
一言コメント
- 「ググハハハ…!今日のコンダテはサバト・ニンジャ憑依者のコワッパを使った炒め物!不浄の炎で惨たらしく仕上てくれるわ!」 -- 2018-05-25 (金) 18:14:05
- マジに本編で使われそうなセリフ↑ -- 2018-07-23 (月) 16:15:53
- 生贄にしまくってたら、いつの間にか自分が生贄になってた。ヤンナルネ。しかもオタッシャしても、本人は全くそのことに気づかぬままというこの笑えなさよ。 -- 2018-07-24 (火) 20:54:11
- 作中に登場する悪のニンジャの中でもトップクラスにいけ好かないやつだな -- 2018-08-09 (木) 21:10:34
- 人間としては勿論ムカつく奴だけど、キャラクター造詣的にはある種完成されていて好感が持てる -- 2018-08-09 (木) 22:22:29
- チバがあれだけ重要人物だったがチャブ台は見透かしてて、あんまりちょっかい出そうとするなら釘さすぐらいはするつmろいだったのかな? -- 2018-08-09 (木) 22:31:18
- ブラックロータス=サンがみてる… -- 2021-08-20 (金) 21:09:53
- いや確かにグッドルッキング重点描写ではあったけど…ねえ? -- 2021-08-20 (金) 23:08:44
- 美意識に欠ける感がフ・クランにいまいち膾炙しない所以か -- 2022-01-04 (火) 15:07:29
- まあ見た目が成金で調子に乗ってる青年実業家だしね。 -- 2022-01-07 (金) 08:11:12