ラオモト・チバ

Last-modified: 2024-06-29 (土) 16:03:21

◆忍◆ ニンジャ名鑑#(未掲載) 【ラオモト・チバ】 ◆殺◆

登場エピソード

 

「要はカネだ。戦争。武器。テクノロジー。カスどもの血で経済の水車を回し、手っ取り早くカネに変える」
「プランB!全ニンジャを抹殺せよ!」


人物

  • 弱冠12歳(「サツバツ・ナイト・バイ・ナイト」時)にしてネコソギ・ファンド社のCEO、そしてその裏の暗黒経済組織アマクダリ・セクトの若き盟主を務める少年。
  • その名の通りラオモト・カンの嫡子の一人であり、父譲りの尊大さと笑い声を持つ。
  • 多くの嫡子の中でも特に「上に立つ者」として優秀な能力を持っていたがためにトコロザワ・ピラーで英才教育を施され、特に経済面の知識は凄まじいものがある。
    • 反面、その若さゆえに「経済こそ全て」というやや浅い認識を持っており、政治分野に関しては亡父に遅れを取っている。
  • 帝王学は血中にまで染み渡っており、一日に四時間しか睡眠を取らない。
    • 声変わりも終えていない少年の癖に葉巻を吸い、オイランを侍らせ、すでに青少年のなんかはアブナイを通り越している(性行為に及んだ描写は今の所ないが……)。
       
  • 父であるカンを神格化して崇めており、仇たるニンジャスレイヤーの抹殺に異様な執念を燃やす。
    • 一度顔を合わせているナンシー・リーにもある種の執着がある模様(彼が侍らせるオイランが決まって金髪白人なのは単に父親譲りなだけでなく、このためか?)。
  • ネオサイタマ炎上事変の折には腹違いの兄のラオモト・ヨルジに命を狙われており、彼含め他のカンの嫡子を始めとした一族郎党は全てアマクダリの参謀・アガメムノンに殺させている。
  • カンの死により全てを失った所でアガメムノンに命を救われた格好ではあるが、セクトの実権を握り、実質的に自らを利用している彼を酷く憎んでいる。
  • ダークニンジャ=フジオ・カタクラの裏切りも未だに根に持っており、現在はネヴァーモアを始めとした数少ない忠臣にしか心を許せない状態が続いている。
  • 実際将来の帝王を思わせる覇気を漂わせることもあるものの、やはり幼さは隠せず、アマクダリの障害となるニンジャスレイヤーの常軌を逸した行動に、NRSめいたヒステリーを起こして錯乱する姿も見られる。
     
  • ちなみに、第3部までで登場しているニンジャ武力組織のトップとしては初の非ニンジャである。彼がNRSを起こさないのはサツバツたる教育環境の賜物らしい。
    • また、幼少期からニンジャと接する機会が多かったこともあるかもしれない。
       
  • ニンジャは子を成せないため、ニンジャを父に持つ出生に関してヘッズの議論は白熱した。実際の所、ニンジャ化以前に儲けた子供だったようだ。
その出生の秘密
  • 実はチバの母親は鷲の一族〉の末裔である。そのためアルゴスの血液認証システムの突破も可能。
    • アマクダリの「12人」は死んだ場合の後継者が用意されているが、アガメムノンのスペアはチバであったということになる。
 
  • アニメイシヨンでの担当声優は松本梨香=サン。アニメ『ポケットモンスター』シリーズのサトシなど、少年キャラを多く演じられているベテラン声優である。

外見

  • 群青色の目を持つハーフの少年。体は細身で、グレーがかった明るい髪を中世貴族を思わせるコケシ・カットに整えている。
  • 「美しい顔立ちであるが、その眼差しは驚くほどに酷薄めいており、対する者を畏れさせる帝王のアトモスフィアが漂う」とのこと。
  • 父と同様に、上等なアルマーニのスーツを身に着け葉巻をふかす。

ストーリー中での活躍

ネタバレ格納な
  • 第3部を通して、アマクダリの多くの作戦において総帥としての立場から遠隔で指揮を執っていた。
  • バックラッシュらによるアガメムノンの殺害とネオソウカイ・シンジケートの設立を狙った決起に対しては、彼に対して断りもない一方的なやり方に激怒、即座に誘いを拒絶し全員の殺害命令を下した。
     
  • アマクダリとネオサイタマの掌握を進めるアガメムノンへのチバの敵意は、自らの出自を知ったことでついに爆発。アマクダリからの離脱を決断した彼は、「サイオン・オブ・ザ・タイラント」にて反抗作戦の引き金を引く。〈鷲の一族〉の血縁により、アガメムノンから王座を与えられる形での勝利を彼は拒絶したのだ。
  • 情報提供者でもあったハーヴェスターの裏切りによって危機に陥るものの、事前に確保していたフリーランスの傭兵ニンジャ部隊の活躍により脱出。北のアジトで次の機を待つ。
     
  • 第3部最終章「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」では、アガメムノンが「再定義」を完遂すべくアルゴスが待つ月面へと飛び立ち、アマクダリの戦力がツキジ・ダンジョンからハッキングを仕掛けるナンシーの排除に割かれた隙を突いて、傭兵ニンジャ部隊を率いてカスミガセキ・ジグラットへと潜入。内部の防衛戦力を突破し、ジグラット中心部のレリックUNIXメインフレームに到達してアルゴスの簒奪を狙う。
    • この時、かつてチバを裏切ったダークニンジャ率いるザイバツによる攻勢が彼らを間接的に支援するという、皮肉なインシデントが発生していた。
  • 月面基地のシステム掌握により憎きニンジャスレイヤーとアガメムノンをまとめて葬らんとし、アルゴスの掌握と再定義の実行によってダークニンジャの消滅をも狙う。しかし、ここでニンジャスレイヤーへの支援と再定義の阻止を企図するナンシーの妨害に遭う。
    • 彼の干渉がアガメムノンのニンジャスレイヤーへのカイシャクを阻害した形となったことも結末に大きな影響を与えた。
  • 月面基地を巡る混沌としたイクサはニンジャスレイヤーがアルゴス本体の破壊に成功したことで決着、再定義プロセスは失敗に終わる。続く再定義の余波によるキンカク・テンプルの接近に際してはナンシーと協力し、システム・アルゴスのアーキテクチャを提供した。
  • そしてハーヴェスターの死を見計らって、捕虜としたヴァニティを通じてアマクダリ・ニンジャに対して戦闘停止を命じた。

第4部以降

◆忍◆ ニンジャ名鑑#0007 【ラオモト・チバ】 ◆殺◆
ソウカイ・シンジケート(ソウカイヤ)の若きオヤブン。2038年以降の混乱に乗じてソウカイヤは勢力を拡大。諸勢力が睨み合うネオサイタマにおいて確たる存在感を築いた。非ニンジャだが、歴戦のニンジャすら当然のように従える。

登場エピソード

 

「見苦しいわ、下郎ども」


人物

  • 齢二十半ば手前となり、新生したソウカイヤを束ねる冷酷なオヤブンへと成長を遂げた。
  • 日本国家崩壊後の混乱期において、世界各地から侵略してきた暗黒メガコーポ群を相手に油断なく立ち回り、強固な支持基盤を獲得。ネオサイタマの調停者としての立場を確立している。
    • 地の文曰く「混乱の底に堕ちたネオサイタマを救った英雄」。ある種のアイロニーも感じられる表現だが、外資系メガコーポによるネオサイタマの分割統治を防いだ功労者の一人であることは確かである。
  • サツバツナイト=フジキド・ケンジについては今でも「父上の仇」と認識しているが、「もはやどうでもよい屑カス」とも発言しており、以前ほどの執着は有していない模様。
    • なお、作中世界ではニンジャスレイヤーはアマクダリとのイクサに散ったという風説が流れているようだが、彼と長きに渡って敵対してきたことで培われた負の信頼とでも言うべきか、チバはその生存を確信している。余談ながら、3部までと異なり、冷酷な一面を多々見せてはいるものの、積極的にニンジャスレイヤーを排除しようとする様子はあまり無い。

外見

  • ニンジャ名鑑プラスによると身長は177cmになっている。
  • ほとんど黒に近い紫の三つ揃えのスーツを着用する。
    • シーズン2の最終盤では、二本のカタナを腰に帯び、クロス・カタナのグンバイを携えていた。
    • 定時日課のレクリエーションであるパターゴルフを行う際には、黒紫のスラックスにベスト姿という出で立ちだった。
  • フォーマルな会場に参加する際は、モンツキ姿にもなる。
  • 髪型は肩ほどの銀髪を後方に撫で付けたスタイル。

ワザ

  • イアイを習得しており、二人の人間の手首をロング・ヤクザ・ドスで瞬く間にケジメするほどのワザマエの持ち主。
    • なお、彼のカラテシャウトは「キエーッ!」である。このシャウトはユカノキュアなど女性の使用者が目立つが、彼が発する理由は不明。

ストーリー中での活躍

ネタバレ格納な
  • 「サンズ・オブ・ケオス」にて第4部に登場。新たなニンジャスレイヤーの出現を報告するガーランドに対して、かつての父と同じ言葉で不干渉を命じた。
  • 「ソウカイ・シンジケート」では、ガーランドによって連行されたニンジャスレイヤーと対面。ザイバツの追跡を撒くべく、ソウカイヤお抱えのタトゥーイストであるボンカイ・トダとの面会を求める彼に対し、タトゥーを施す代償としてソウカイヤへの服従を強いる。しかし、最終的にはザイバツの乱入とニンジャスレイヤーのふてぶてしい交渉術の前に匙を投げ、彼の要求を呑んだ。
     
  • シーズン2では、スーサイドによるソウカイヤのスパイの粛清を口実に過冬へ宣戦布告。敵地シトカにシックス・ゲイツ三名を中核とした部隊を送り込み、戦争を勃発させた。
  • が、この攻勢は実は陽動作戦であり、真の目的はチバを産んだ後にシトカへと渡った実母・ディアンタの消息を探ることであった。密命を託したガーランドから、彼女が過冬の首領シンウインターとの間に娘を残してこの世を去ったという報告を得た彼は、〈鷲の一族〉の血を引き、己を脅かす存在となり得る種違いの妹・オリガの殺害をガーランドに命じた。
  • 「アルター・オブ・マッポーカリプス」では、ついに自らシトカの地に足を踏み入れる。スーサイドらシトカの顔役と一時的に協力関係を結び、サツガイが作り出したハッポースリケン・モニュメントの破壊作戦を指揮。事態の収拾に一役買った。
    • 奇しくもこの時、因縁の相手であるサツバツナイト及びダークニンジャに手を貸す形となった。
  • エピローグでは、ネヴァーモアやガーランドと共にディアンタの墓に赴き、彼女を弔った。
    • なお、オリガがすでにザルニーツァというニンジャになり、子を残せぬことを知ったガーランドは、チバの命令に反して彼女を密かに見逃す選択をしたが、彼はそのことに勘付いたような素振りを見せつつも、追及はせずに済ませている。
       
  • 「ア・デッカーガン・イズ・マイ・パスポート」では、ノボセ・ゲンソン長官が拉致された件でキモンから嫌疑をかけられ、自宅の前で彼らと睨み合いになる。
  • しかし、実際は事前にデッドエンドと緊急IRCホットライン会談を行って関与を否定しており、ソウカイヤに濡れ衣を着せたアゾットのもとへガーランドを密かに派遣していた。
  • ガーランドやノボセ・ムギコ達の活躍で事態が収拾されたのを確認すると、後のことはネヴァーモアに任せて邸宅内に帰っていった。
     
  • 「ジ・インターナショナル・ハンザイ・コンスピラシー」では、カタナ社が開催する博覧会に来場し、VIP専用のオークションに参加する。
  • ブギーマンの乱入で会場が騒然となる中、アルカナム社のエージェントとして戦うザルニーツァの姿を発見し、避難を行わず見つめ続ける。
  • やがてザルニーツァが窮地に陥ると、ネヴァーモアに救出させ初めて彼女と対面する。しかし、会話の中で旧知のように振る舞う彼女を、偽物と見破る。
  • 即座にネヴァーモアが排除に動くものの、土壇場でチバの姿に化けられペイルシーガルを取り逃がしてしまう。ネヴァーモアは怒り狂うが、チバは今は捨て置くよう冷静に伝えるのであった。

一言コメント

「それはコメントとは別だ。単に貴様らが鬱陶しい」
  • チバ「ムハハハハ!さあ!闇のカラテゲームの始まりだぜ!」 -- 2020-12-01 (火) 19:44:26
  • 彼がザルニーツァ=サンを殺そうとしてた理由は何なんだろうか… 今はかなり控えめで邪悪ではないヤクザに見えるが実は鷲の遺産使って世界征服とか企んでるんだろうか? それともただ昔やってた血族殺しの一環なんだろうか -- 2022-08-31 (水) 20:22:38
  • 誰かがザルニーツァ=サンを祭り上げてアマクダリが復活しちゃうのはチバオヤブンにとって嫌だからでしょ アマクダリの性質からしてザルニーツァ=サンがニンジャだとわかれば復活はないから始末する必要がなくなっただけ -- 2022-09-02 (金) 10:42:53
  • こんだけのニンジャが従うんだから、なろうと思えばなれるけど、跡継ぎができるまで、ニンジャにはならないようにしてるんかな?デスドレインからみたランペイジみたいに、分かる人には分かる? -- 2023-09-25 (月) 02:55:54
  • 数多のニンジャを従えるだけの器量・ソンケイがあることとはヤクザのオヤブンとしての素質であり、リアルニンジャ化、あるいはニンジャソウル憑依者になる可能性とは全く異なるものだと思う。あと、デスドレインはランペイジが本人に自覚はないが既にニンジャソウル憑依者であることを見抜いただけだと思います -- 2023-09-29 (金) 13:32:12
  • 「モータルでありながらソンケイでニンジャ軍団を従えている」という最大のアピールポイントを自分から捨てるかな。 -- 2024-02-05 (月) 12:20:19
  • 4部に入ってから急にいい人(?).になってる気がします。 -- 2024-05-27 (月) 21:19:05
  • 本人が成長したのはもちろん、父カンやザイバツ、アガメムノンといった「ニンジャの力をアテに世界を都合よく動かそうとして失敗した存在」を数多く目の当たりにした人生経験も大きそう。加えて力押しのできない非ニンジャであるからこそリスクヘッジが上手いというだけで、本質的には裏社会の大物で変わってはいないと思いますネー -- 2024-05-28 (火) 21:14:45
  • 己の地位を脅かす可能性があるなら腹違いの妹すらためらいなく殺そうとする冷血漢をいい人と言うのは絶対に違うと思う。他の悪役と違って読者を不快にさせる行動を控えているから相対的にそのように見えるだけでは? -- 2024-05-29 (水) 10:30:55
  • 実際ラオモト=サンの若い頃もこんな感じだったのかもしれません -- 2024-05-30 (木) 02:28:10