主に鳥類の口部に見られる突起状の器官。
目次
概要
- 鳥類の採食器官で、人間でいう唇に当たる部位。
硬タンパク質のケラチンで出来ており、食事以外にも毛づくろいや求愛行動、子育て、攻撃などに用いられる。
形状は食性などの生態によって大きく異なるが、概ね流線型になっており、飛行時の空気抵抗を減らす役割も持つ。
鳥類以外にも、カメやイカ、タコ、カモノハシも嘴を持つ。
また、一部の恐竜や翼竜にも嘴があったとされている。
モンハン世界における「嘴」
- モンハンの世界でも、鳥竜種をはじめに嘴を持つモンスターは複数存在する。
その形状・用途も様々であり、捕食や攻撃はもちろん、意思伝達や拡声器として用いるモンスターもいる。- 素材では専ら「クチバシ」と片仮名で表記される事が多い。
「○○なクチバシ」とモンスターの別名を含まず、形状などの特徴を述べたものも存在する。
- 素材では専ら「クチバシ」と片仮名で表記される事が多い。
「嘴」が素材に含まれるモンスター
イャンクック(亜種)
- みんな大好き先生。頭部の殆どを嘴が占め、イャンクックの特徴の一つになっている。
水飲みやクンチュウの捕食の他、ついばみ攻撃にも用いる。
新米ハンターは皆、先生の嘴による厳しい指導を乗り越えなければならないのだ。
- 素材
- 通常種:巨大なクチバシ、立派なクチバシ、逞しいクチバシ、
猛々しいクチバシ、神々しいクチバシ、禍禍しいクチバシ
亜種:物々しいクチバシ、仰々しいクチバシ、麗々しいクチバシ、忌々しいクチバシ- 巨大なクチバシと立派なクチバシは亜種からも得られる。
イャンガルルガ
- イャンクックの近縁種ともあり、同様に嘴を持つ。
しかしその形状は鋭く攻撃的で、本種の荒々しさが滲み出ている。
嘴による攻撃パターンもイャンクックより多彩で、作品によっては龍属性を帯びることもある。
- 素材
- 尖ったクチバシ、イカしたクチバシ、毒々しいクチバシ
クルペッコ
- ラッパ状に広がるという異質な嘴を持つ。
これは本種の得意とする「声マネ」や「演奏」を広範囲に届けられるように、
拡声器としての役割を果たすためである。
破壊されると鳴き声を発するのに必要な時間が2倍になるため、
クルペッコとの戦闘では積極的に狙っていきたい部位である。
- 素材
- へんなクチバシ、ステキなクチバシ、魅惑のクチバシ
ドスフロギィ
- ドス鳥竜では唯一、嘴を素材に持つモンスター。
とは言っても嘴を特有の攻撃に用いてくることは無く、
頭部を破壊しても毒袋が壊れるので、いまいち印象が薄い。
- 素材
- 王者のクチバシ、偉大なクチバシ
アグナコトル
- 「碇口」と呼ばれる頑強な嘴を持つ。
一番の特徴は、身体を捻りながら嘴を岩盤に突き立てることで、
フィールドの壁や天井を自由に掘り進むことができるという点。
また、この嘴を打ち鳴らすことで仲間とのコミュニケーションを取ったり、外敵を威嚇したりする。
特に戦闘中に嘴を鳴らし始めたら、高威力のビームが飛んでくる予兆なので、嘴の音には注意が必要である。
- 素材
- 通常種:炎戈竜の碇口
亜種:凍戈竜の碇口
ガララアジャラ
- 獲物を喰い千切るための嘴を持つ。牙は嘴とは一体化しておらず、別に生えている。
嘴で噛み付いて攻撃する他、麻痺毒を打ち込んで突き上げ攻撃を放つというコンボを仕掛けてくることもある。
本種の嘴である「寒気立つクチバシ」は激レア素材として有名であり、
多くのハンターがその低い入手率に寒気立つこととなった。
- 素材
- 寒気立つクチバシ、身も凍るクチバシ
クルルヤック
- 現実の鳥類に似た嘴を有する。その形状と黒ずんだ先端から、フラミンゴやドードー鳥の嘴を彷彿とさせる。
この嘴で器用に卵を割り、中身を啄む様子が観察されることも。
戦闘面においては、イャンクック同様に連続ついばみを繰り出してくる。
アケノシルム
- 鶴のような細長く鋭い嘴を持つ。
登場ムービーではオルタロスを器用に摘み、捕食する様子が描かれている。
いかにも鋭利な形状からさぞかし強力なついばみ攻撃を繰り出してくる…かと思いきや、
意外にもついばみ攻撃は一切持たず、特徴的なトサカを用いた頭突き攻撃を主力としている。
- 素材
- 傘鳥のクチバシ、傘鳥の紅嘴
ヨツミワドウ
- 両生種ではあるが、カモノハシのような大きく平たい嘴を有する。
先端部が3つに分かれるように膨らんでおり、ダイビングで用いるフィンのような形状をしている。
水を溜め込める構造になっており、上質なものとなると内部構造が洗練され、
より高圧力の放水が可能になるようだ。
外敵との交戦の際には嘴による噛み付き攻撃を仕掛ける。ついばみは行わない。
ちなみに、メインシリーズでは初の「クチバシ」が漢字表記になっている素材である。
- 素材
- 河童蛙の嘴、河童蛙の大嘴、河童蛙の剛嘴
ヒプノック(繁殖期/希少種/辿異種)
- 下側から牙のような突起が生えた、珍しい形状の嘴を持つ。
主に採食の補助に用いるようで、攻撃に積極的に使ってくることは無いが、
辿異種の場合は別で、その異常発達した嘴を用いて外敵の排除にかかる。
- 素材
- 通常種:眠鳥のクチバシ、眠鳥の牙ハシ、眠鳥の豪嘴
繁殖期:蒼眠鳥の豪嘴
希少種:蒼白眠鳥の白牙ハシ、蒼白眠鳥の豪嘴
辿異種:眠鳥の極嘴、眠鳥の極上嘴、眠鳥の極剛嘴、眠鳥の極絶嘴
ファルノック
- ヒプノックの牙ハシによく似た嘴を持つ。
しかしファルノックの攻撃は放電に次ぐ放電であり、嘴はあまり注目されない。
ヒプノック同様に部位破壊できるが、
ファルノックはさらに頭部のアフロ乾毛まで破壊しないと報酬が出ないので注意。
- 素材
- 傾雷鳥のクチバシ
フォロクルル
- 下に向かって湾曲した特殊な形状の嘴を持つ。
ヒプノック族とは一転、鋭利な嘴を活かした攻撃を多数持っており、
回転しながらの刺突や三連突き等、ハンターの意表を突く武器として嘴を利用する。
嘴の形状から、ハチドリのように花に突っ込んで蜜を吸うのかと思いきや、
強力な吸い込みで直接ダイソンするので嘴を使うことはない。
- 素材
- 華鳳鳥の嘴、華鳳鳥の曲嘴
余談
- この他にも、素材にはならないものの、嘴を持っているモンスターは存在する。
絶縁性を備え雷光虫でも啄めるガーグァや、小型ながら岩盤を掘り進む碇口を持ったウロコトル、
嘴に牙がずらりと並んだドスランポスにトサカと嘴を打ち鳴らすゲリョス、
猛禽類を思わせる嘴を持ったホロロホルルやトリドクレス…
こうして見ると大型鳥竜種の多くが嘴を持っている事が分かる。
- 鳥竜種の汎用素材として、「鳥竜種の嘴」「鳥竜種の鋭嘴」「鳥竜種の凶嘴」という素材もある。
- 上記したタコやイカの嘴は「からすとんび」とも呼ばれる。ただし厳密に言うと嘴ではない。
そのイカをモチーフとしたオストガロアにも同様の器官が見て取れる。
ただし、一方のタコことヤマツカミやヤマクライにそのような器官は無く、
むしろ人間の歯が全て大臼歯になったような見た目となっている。
- 烏天狗をモチーフとした牙獣種であるビシュテンゴにも嘴のような器官が確認できるが、
明確に「嘴」であるかどうかは現状不明。